水と鏡と夢の世界

柿澤 陽花

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第二章 一つしかない選択肢の決断

第18話 変身!?

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 ユリーファは、知っている服装をしていた。しかし、今の彼女が着ているはずのない服装だった。
 それは、アステラスの少年が着ていた服に似ていた。

「えっ!?あ、あのっどうして、私っっ」
 ユリーファは目線を下げ、服を見た。その時に違和感を感じた。頭が軽く感じたのだ。
 試しに髪を一房摘まんでみると、短く鮮やかな小麦色だった。

 何が起こっているのか理解出来なくなったユリーファの頭は、考えることを放棄した。そして、そのまま固まり呆然とする。

 それを心配そうにユミアがユリーファの顔を覗き込んできた。
「おーい?大丈夫かにゃ?」
「な、何が起こってるの!?」
 思わず叫んだ。それにユミアはビクッと驚いた。

「なんで髪が!?服が違うの!?」
「何も聞くなと、言ったはずだ」
 青年が冷たく返す。
「で、でもっ」
「その格好なら、どこかの行商人の子供で通じるだろう」
青年は、そういうと偽名を使え、一人称は気を付けろなどと注意点を説明してくれた。

「こんなものか…」
 青年が説明している後ろでユミアはうんうんと頷いていた。
「さすが、ご主人様だにゃ」 
と、フワフワと青年の肩に乗った。

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