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1章 プロローグ
1話 君との出会い(凱視点)
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「ここが、中学校か………」
中学受験で落ちたかとヒヤヒヤしていたが、受かったという結果を聞くと安心しかないよ。落ちたら家に居場所が無くなるから必死に勉強をしたのを今でも覚えている。
「桜がキレイだ」
僕は都会の方だったからこれほどまでに桜に囲まれたことは一度となかった。とても新鮮な気分だ。
この中学校はこの国でも相当上位に入る学校だし、大抵の人は普通に地元の中学校に行ったので友達は全く居ない。それに、ここが一番近くて受験しただけで、高校は地元の偏差値の高い所に行かなければならない。こちらでの滞在期間は三年程だ。
おっと。校門で思いふけていても仕方がない。早く来たとは言え、人も少しずつだが増えてきている。早めに向かって教室に行かないと。初日は自己紹介がある筈だからね。
流石と言うべきか。地面がしっかりとしている。小さい石も見つからないし手入れもいき通っているということだろうな。
「おぉ……」
近くに来ると分かる。とても大きな校舎だ。そしてやはりキレイな校舎だな。まぁ、創立三年だし、当たり前なのかもしれないな。
「僕のクラスはどこだろうか……」
クラス分けは点数で分けられる。一クラス二十人程度だ。それが一組(一番頭が良い)から七クラス(1番下だが、大抵の中学生より頭が良い)だ。僕は一組だ。まあ、首席での入学だ。当たり前だろう。満点とはいかなかったが、二百五十点満点中二百四十三点だった。二位とは十点差程だ。普通なら二位の人位でも首席になれるレベルだ。今回は必死(文字通りの意味)にやった僕の勝ちだけど。
確か名前は浜枝 美紗(はまえ みさ)だったかな。
おっと。校内の地図があるとはいえ、ボケっとしていると迷いかねないな。僕は意外と方向音痴なんだよ。
「ここは………地図では確かこっちだよな」
遠回りをしてしまったみたいだ。
「昇るか」
家は二階が無くて階段なんてもの使わなかったからな。最近は二階がある家なんて普通だろうにな。自分の部屋が欲しい。
「ん?階段ってこんなに辛いんか?」
驚きのあまり、声に出てしまった。階段を昇っているから視界が悪いとは言え、人の気配は感じない。と言うか、足音がしない。
………こわっ。
えっ?昇降口にはあんなに人居たよ?見た感じでは百人前後は居ると思う。それが階段に来て居ないだと?僕だけ階段に取り残されたか?
「なぁにボケっとしてるの?」
ビクッ!!は、反応をしないと…。
「ん?あぁ。何でもないよ」
ん?僕は二次元にでも転生したのか……。いや。無いな。流石にそれは……。けど、この子の容姿を見ると…。ん?という事は………うぉおお!人だ!階段に僕以外の人がおる!なんか嬉しい。
「君は何クラス?」
「僕?僕はAクラスだよ」
「そうなんだね。実は私もなんだよ。良かったら一緒に行く?」
「ん?僕は構わないよ」
この人の反応からして僕は何とか口に出さずにいられたようだ。
出会い頭にあんな頭のおかしいことを言ってきたら距離を置かれかねん。いや、それに関しては別に気にしない。小学生の時のこともあるし、一人でいることに抵抗はない。ただ、中心的人物を敵に回すのは良い選択とは言えない。前の二の舞にだけはならないように。あくまでもひっそりと暮らせればそれ以上もそれ以下も望みはしない。
「まぁたボケっとしてぇ。先に行っちゃうよ?」
……眩しい笑顔だ。こちらも明るくなるぐらいの満面の笑みだ。これ以上見惚れていると不審がられるし、せっかく誘ってもらったんだ。置いてかれるのはごめんだね。
「おっと。これは失敬」
少しおっとりとした性格なのかな?喋り方が少しゆっくりだ。最初だけはね。良く分からない子だ。
~~~~~~~~~~~~~~~
まだ二話目だけだけど、内容が浮かばん。どないしよ………。
けど、二日に一回のペースで頑張っていきたい!という感じです。面白いと思っていただけたらこれからもよろしくお願いします。
中学受験で落ちたかとヒヤヒヤしていたが、受かったという結果を聞くと安心しかないよ。落ちたら家に居場所が無くなるから必死に勉強をしたのを今でも覚えている。
「桜がキレイだ」
僕は都会の方だったからこれほどまでに桜に囲まれたことは一度となかった。とても新鮮な気分だ。
この中学校はこの国でも相当上位に入る学校だし、大抵の人は普通に地元の中学校に行ったので友達は全く居ない。それに、ここが一番近くて受験しただけで、高校は地元の偏差値の高い所に行かなければならない。こちらでの滞在期間は三年程だ。
おっと。校門で思いふけていても仕方がない。早く来たとは言え、人も少しずつだが増えてきている。早めに向かって教室に行かないと。初日は自己紹介がある筈だからね。
流石と言うべきか。地面がしっかりとしている。小さい石も見つからないし手入れもいき通っているということだろうな。
「おぉ……」
近くに来ると分かる。とても大きな校舎だ。そしてやはりキレイな校舎だな。まぁ、創立三年だし、当たり前なのかもしれないな。
「僕のクラスはどこだろうか……」
クラス分けは点数で分けられる。一クラス二十人程度だ。それが一組(一番頭が良い)から七クラス(1番下だが、大抵の中学生より頭が良い)だ。僕は一組だ。まあ、首席での入学だ。当たり前だろう。満点とはいかなかったが、二百五十点満点中二百四十三点だった。二位とは十点差程だ。普通なら二位の人位でも首席になれるレベルだ。今回は必死(文字通りの意味)にやった僕の勝ちだけど。
確か名前は浜枝 美紗(はまえ みさ)だったかな。
おっと。校内の地図があるとはいえ、ボケっとしていると迷いかねないな。僕は意外と方向音痴なんだよ。
「ここは………地図では確かこっちだよな」
遠回りをしてしまったみたいだ。
「昇るか」
家は二階が無くて階段なんてもの使わなかったからな。最近は二階がある家なんて普通だろうにな。自分の部屋が欲しい。
「ん?階段ってこんなに辛いんか?」
驚きのあまり、声に出てしまった。階段を昇っているから視界が悪いとは言え、人の気配は感じない。と言うか、足音がしない。
………こわっ。
えっ?昇降口にはあんなに人居たよ?見た感じでは百人前後は居ると思う。それが階段に来て居ないだと?僕だけ階段に取り残されたか?
「なぁにボケっとしてるの?」
ビクッ!!は、反応をしないと…。
「ん?あぁ。何でもないよ」
ん?僕は二次元にでも転生したのか……。いや。無いな。流石にそれは……。けど、この子の容姿を見ると…。ん?という事は………うぉおお!人だ!階段に僕以外の人がおる!なんか嬉しい。
「君は何クラス?」
「僕?僕はAクラスだよ」
「そうなんだね。実は私もなんだよ。良かったら一緒に行く?」
「ん?僕は構わないよ」
この人の反応からして僕は何とか口に出さずにいられたようだ。
出会い頭にあんな頭のおかしいことを言ってきたら距離を置かれかねん。いや、それに関しては別に気にしない。小学生の時のこともあるし、一人でいることに抵抗はない。ただ、中心的人物を敵に回すのは良い選択とは言えない。前の二の舞にだけはならないように。あくまでもひっそりと暮らせればそれ以上もそれ以下も望みはしない。
「まぁたボケっとしてぇ。先に行っちゃうよ?」
……眩しい笑顔だ。こちらも明るくなるぐらいの満面の笑みだ。これ以上見惚れていると不審がられるし、せっかく誘ってもらったんだ。置いてかれるのはごめんだね。
「おっと。これは失敬」
少しおっとりとした性格なのかな?喋り方が少しゆっくりだ。最初だけはね。良く分からない子だ。
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まだ二話目だけだけど、内容が浮かばん。どないしよ………。
けど、二日に一回のペースで頑張っていきたい!という感じです。面白いと思っていただけたらこれからもよろしくお願いします。
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