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第23話 ほう、いきなりですか。では報告です。
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宿に戻ると、メルちゃんがいた。まあ、いるのは当たり前なんですが。
「あ、アイスさん、マーブルちゃん、おかえりなさい。」
「ただいま戻りました。」
「スガープラントが届いたと冒険者ギルドから連絡がきたのですが、もう手に入れてきてくれたんですか?」
「ギルドの情報通りの場所にありましたので。」
「何か、いつものスガープラントよりも大きく、質もかなりいいと聞いてますが。」
「どうやら、そうらしいですね。私はスガープラントについては初めてなので質がいいのか悪いのかはわかりませんでしたので、とりあえず、といったところですね。」
「届くのは明日の朝早くらしいので、とても楽しみです。」
「そうですか、期待通りだといいですね。ついでと言っては何ですけど、夕食をいただきたいのですが。」
「あ、わかりました。すぐに持ってきますのでお待ちくださいね。」
そう言うとメルちゃんは足早に奥の部屋に入っていった。それほど待つこと無く夕食を持ってきてくれた。もちろん2食分だ。お礼を言って夕食を受け取り部屋に戻る。今日の夕食はいつも通りパンとスープだった。メニューだけ聞くとワンパターンに思われるかもしれないが、ここの凄いところはパンはともかくスープの味が毎食違うことだった。肉の旨味や、野菜の旨味、スパイスが利いていたりと、同じようなメニューでも飽きが来ない。これはこれで凄いと思う。しかも美味しいのだ。
夕食が終わったので、1階に戻って食器を返して部屋に戻り、後はいつも通り転送魔法でねぐらに戻り風呂と洗濯を済ませる。ねぐらで寝るのもいいけど、ここの宿の寝心地はいいので、寝るときはここで寝る。
突然目が覚めた。周りを見ると宿ではなく白い回廊だった。そういえば、最近まともに鑑定とかしてないし呼び出しかな、と思っているとその通りだった。1人の老人が座ってくつろいでいるのを見つけた。
「おお、来たか。最近鑑定すらしてくれないから退屈しておったぞい。」
「お久しぶりです、と言いたいところですが、そんな理由で呼び出さないでくださいよ。」
「すまんのう、お主はともかく、他の人間をおいそれとは呼び出すわけにもいかなくてのう。」
「まあ、いいです。近いうちに報告しようと思っておりましたので。」
「そうか、それは丁度よかったのう。ところで、ようやく人のいる街に到達できたようじゃのう。」
「はい、本当に長かったですけどね。しかし最初に出会った人は最悪でしたね。定番の盗賊襲撃から助けたと思ったら逆に文句言われましたしねぇ。あとは放っておいたのでその後どうなったかはわかりませんが。」
「まあ、それは運が悪かったとあきらめるしかないのう。」
「そういえば、ゴブリンのムラで襲撃したオークの集団にいたプラチナオークって、あれかなりヤバイやつでしょ? しかも鑑定したら『骨は拾ってやる』とか。めちゃくちゃでしょ。」
「いや、すまなかったのう。とはいえ、あれ、お主がいなかったらやばかったぞい。」
「なぜです? それぞれの国の兵士や凄腕の冒険者でもどうにかなるでしょう?」
「いや、確かに何とかなるかもしれんが、被害がかなりヤバくなるぞい。とはいえ、あそこで迎撃したゴブリン達もたいがいじゃったのう、けが人しかでておらんかったし。」
「彼らは自分たちで鍛えた結果です。」
「まあ、無事だったからその件はよしとしてくれ。ところで、お主、冒険者ギルドに登録して何かの職業を得たじゃろ? 何になったんじゃ?」
「ポーターですね。というか、それ以外選択肢がありませんでしたね、悲しいことに。」
「そ、そうか。やはり魔力0や器用さ5のせいかのう。」
「それ以外無いと思うのですが。どう考えてもハズレ職でしょ? 私以外であれしかなかったら人生詰みますよ。」
「すまん、といいたいところじゃが、安心せい。あれはお主しか該当しないからのう。」
そうか、犠牲者は私だけで済んでいるか。って、なんで職で犠牲者を出さなきゃならんのだ。
「で、職に就くと何かメリットあります?」
「うむ、職に就くと、レベルが上がるとその職に応じたスキルを習得できるぞい。例えば剣士なら剣術スキルを覚えたりする。とはいえ、剣士でなくとも自力で剣術スキルは覚えられるぞい。もちろんそれなりに練習などしなくてはならんがの。また、上級職と呼ばれる職に就くと、覚えられるスキルも多くなるぞい。ただし、その分レベルは上げるための必要経験は多くなるがのう。お主もわかっていると思うが、スキルレベルは使えば使うほど上がっていくぞい。」
「なるほど、職に応じたスキルですか。そうしますと、ポーターの私はどういったスキルが付くので?」
「ポーターのう、お主しかおらんから正直わからんが、内容からじゃと運搬系のスキルが付くのではないかのう? ほれ、何のための鑑定じゃ、試しに確認してみるがよい。」
「本人の目の前で鑑定ですか。まあ、やってみますか。」
-------------------------------------
名前 【 アイス 】 年齢 【 35 】
冒険者ランク 【 E 】
職業 【 ポーター 】 レベル 【 14 】
[スキル] 水術 24、格闘術 極、解体 3、重量軽減、空間収納 1
-------------------------------------
おお、レベルがもう14? 職無しのときだったら恐らく多くても5になっているかどうかだったけど。この点だけみるとレベルが上がりやすくなる分よかったのかも。さて、スキルの方はと、おっ、水術が24まで上がってるな。それと、重量軽減が付いてるぞ。あ、まだ何かある。ん? え? 空間収納? 空間収納だと?これは転生ものではほぼ定番のウルトラチート技能ではないか。まさか、この私にも付いてしまったのか? もちろんありがたく使わせてもらいますがっと、その前にこれらについて鑑定鑑定っと。
-------------------------------------
『重量軽減』・・・読んで字のごとく重量を軽くする技能じゃ。お主が触れているものの重量を自由に減らせるぞい。もちろん減らさないことも可能じゃ。これで重くて扱えないものを扱ったりもできるし上手く工夫するのじゃぞ。
『空間収納』・・・転生ものの定番、いわゆるアイテムボックスじゃ。とはいえレベルが低いとあまり収納はできん。スキルレベルが上がれば収納できる容量が上がるようになっておる。職業レベルが上がればこのスキルのレベルも上がるぞい。ちなみに容量はレベル^2m^3じゃ。あ、言うまでもなく空間収納で入れたアイテムは時間経過は起こらんし、生き物は収納できん。これも定番じゃな。
-------------------------------------
まじか。レベル1だと(1×1)^3=1だから水1トン分か、1トン分の水だけでも凄いが、2に上がると(2×2)^3=64で水64トンだと? レベルが上がってくるともの凄いな。しかもこの職はレベルも上がりやすいから、スキルレベルも上がりやすいかも。とはいえ、このスキルはバレるとやばいな。これは隠しておくとしますか。
「どうかの?」
「レベルが上がりやすくなってますね。あと重量軽減も凄そうですが、空間収納あるんですか?」
「一応あるにはある。お主は忘れてるかもしれんが、マーブルが持っているじゃろ? 闇魔法の応用であくまで簡易的なものじゃが。」
「そういえばそうでした。お金をそれに入れているんだった。忘れてましたね。」
「お主、抜け目が無いように見えて存外抜けておるのう。」
「・・・・・・。」
「まあ、よい。お主も無事じゃったし、久方ぶりに会話もできたしのう。では、今宵はこれまでじゃ。」
「はい、ではこれで。」
いきなり呼び出したかと思ったら、勝手に会話を切り上げやがった。まあ、今回はそれほど話すこともなかったから別にいいか。気がついたときにはいつもの宿の景色だった。マーブルはぐっすり眠っている。起こさないように慎重に床について再び眠った。
次の日になり、いつも通りマーブルに起こしてもらい、水術で顔を洗ってさっぱりしてから1階に降りて朝食を採りに行くと、私達の姿を見つけたメルちゃんが興奮するように話しかけてきた。
「おはようございます、アイスさん、マーブルちゃん。ところで、何ですか? あのスガープラントは? あんなに大きいやつは初めて見たんですけど! しかも10個も!! 一体どうやって運んできたんですか?」
「ああ、おはようございます、メルちゃん。どうやってって、普通に荷台に入れて運んできましたけど?」
「荷台があるからって、あんなに大きな物を10個も普通は運べませんよ。」
「そうは言っても、普通に運んできただけなので。ところで、味などは問題ないですか?」
「あ、そうでした。あんなに大きいのに、もの凄く甘くてお父さんもお母さんも凄く驚いてましたよ。私もかなり驚きましたけど。あんなに味が濃いのは初めてですよ。しかもあんなに大量に。これでしばらくは大丈夫ですね。本当にありがとうございました。依頼した甲斐がありました。」
「そうですか。それほど喜んでくれたのならこちらとしても採ってきた甲斐があります。ところで、スガープラントってどうやって使うのです? もちろん甘みとして使うのでしょうけど。」
「あの植物は、白い部分は搾った液をそのまま水に薄めて飲んだり、甘味料として料理に入れたり、甘い食べ物を作るときに入れたりします。それだけでなく、あの茎や葉は乾燥させて使ったりします。」
「ほう、あの茎や葉も使えるんですね。どういう用途で使うんですか?」
「茎は塩と同じような味になるので、細かくして塩として使います。葉も同じように細かくすると香辛料になるんですよ。塩も香辛料も高くて手がでませんけど、スガープラントのおかげで塩も香辛料も無理して手に入れる必要がないので助かっております。もちろん、塩や香辛料を使った方が味はしっかり出ますので高い店は塩と香辛料を使っていますけどね。」
その後いろいろと聞いて見たが、あの植物チートだな。白い部分だけでもかなり有用だけど、葉と茎も塩と香辛料か。使わない分は植えておけば普通に保存できるみたいだし、渡してない分はねぐらの周りに植えておきますか。ゴブリンのムラにお裾分けしてもいいかな。
「あ、アイスさん、マーブルちゃん、おかえりなさい。」
「ただいま戻りました。」
「スガープラントが届いたと冒険者ギルドから連絡がきたのですが、もう手に入れてきてくれたんですか?」
「ギルドの情報通りの場所にありましたので。」
「何か、いつものスガープラントよりも大きく、質もかなりいいと聞いてますが。」
「どうやら、そうらしいですね。私はスガープラントについては初めてなので質がいいのか悪いのかはわかりませんでしたので、とりあえず、といったところですね。」
「届くのは明日の朝早くらしいので、とても楽しみです。」
「そうですか、期待通りだといいですね。ついでと言っては何ですけど、夕食をいただきたいのですが。」
「あ、わかりました。すぐに持ってきますのでお待ちくださいね。」
そう言うとメルちゃんは足早に奥の部屋に入っていった。それほど待つこと無く夕食を持ってきてくれた。もちろん2食分だ。お礼を言って夕食を受け取り部屋に戻る。今日の夕食はいつも通りパンとスープだった。メニューだけ聞くとワンパターンに思われるかもしれないが、ここの凄いところはパンはともかくスープの味が毎食違うことだった。肉の旨味や、野菜の旨味、スパイスが利いていたりと、同じようなメニューでも飽きが来ない。これはこれで凄いと思う。しかも美味しいのだ。
夕食が終わったので、1階に戻って食器を返して部屋に戻り、後はいつも通り転送魔法でねぐらに戻り風呂と洗濯を済ませる。ねぐらで寝るのもいいけど、ここの宿の寝心地はいいので、寝るときはここで寝る。
突然目が覚めた。周りを見ると宿ではなく白い回廊だった。そういえば、最近まともに鑑定とかしてないし呼び出しかな、と思っているとその通りだった。1人の老人が座ってくつろいでいるのを見つけた。
「おお、来たか。最近鑑定すらしてくれないから退屈しておったぞい。」
「お久しぶりです、と言いたいところですが、そんな理由で呼び出さないでくださいよ。」
「すまんのう、お主はともかく、他の人間をおいそれとは呼び出すわけにもいかなくてのう。」
「まあ、いいです。近いうちに報告しようと思っておりましたので。」
「そうか、それは丁度よかったのう。ところで、ようやく人のいる街に到達できたようじゃのう。」
「はい、本当に長かったですけどね。しかし最初に出会った人は最悪でしたね。定番の盗賊襲撃から助けたと思ったら逆に文句言われましたしねぇ。あとは放っておいたのでその後どうなったかはわかりませんが。」
「まあ、それは運が悪かったとあきらめるしかないのう。」
「そういえば、ゴブリンのムラで襲撃したオークの集団にいたプラチナオークって、あれかなりヤバイやつでしょ? しかも鑑定したら『骨は拾ってやる』とか。めちゃくちゃでしょ。」
「いや、すまなかったのう。とはいえ、あれ、お主がいなかったらやばかったぞい。」
「なぜです? それぞれの国の兵士や凄腕の冒険者でもどうにかなるでしょう?」
「いや、確かに何とかなるかもしれんが、被害がかなりヤバくなるぞい。とはいえ、あそこで迎撃したゴブリン達もたいがいじゃったのう、けが人しかでておらんかったし。」
「彼らは自分たちで鍛えた結果です。」
「まあ、無事だったからその件はよしとしてくれ。ところで、お主、冒険者ギルドに登録して何かの職業を得たじゃろ? 何になったんじゃ?」
「ポーターですね。というか、それ以外選択肢がありませんでしたね、悲しいことに。」
「そ、そうか。やはり魔力0や器用さ5のせいかのう。」
「それ以外無いと思うのですが。どう考えてもハズレ職でしょ? 私以外であれしかなかったら人生詰みますよ。」
「すまん、といいたいところじゃが、安心せい。あれはお主しか該当しないからのう。」
そうか、犠牲者は私だけで済んでいるか。って、なんで職で犠牲者を出さなきゃならんのだ。
「で、職に就くと何かメリットあります?」
「うむ、職に就くと、レベルが上がるとその職に応じたスキルを習得できるぞい。例えば剣士なら剣術スキルを覚えたりする。とはいえ、剣士でなくとも自力で剣術スキルは覚えられるぞい。もちろんそれなりに練習などしなくてはならんがの。また、上級職と呼ばれる職に就くと、覚えられるスキルも多くなるぞい。ただし、その分レベルは上げるための必要経験は多くなるがのう。お主もわかっていると思うが、スキルレベルは使えば使うほど上がっていくぞい。」
「なるほど、職に応じたスキルですか。そうしますと、ポーターの私はどういったスキルが付くので?」
「ポーターのう、お主しかおらんから正直わからんが、内容からじゃと運搬系のスキルが付くのではないかのう? ほれ、何のための鑑定じゃ、試しに確認してみるがよい。」
「本人の目の前で鑑定ですか。まあ、やってみますか。」
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名前 【 アイス 】 年齢 【 35 】
冒険者ランク 【 E 】
職業 【 ポーター 】 レベル 【 14 】
[スキル] 水術 24、格闘術 極、解体 3、重量軽減、空間収納 1
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おお、レベルがもう14? 職無しのときだったら恐らく多くても5になっているかどうかだったけど。この点だけみるとレベルが上がりやすくなる分よかったのかも。さて、スキルの方はと、おっ、水術が24まで上がってるな。それと、重量軽減が付いてるぞ。あ、まだ何かある。ん? え? 空間収納? 空間収納だと?これは転生ものではほぼ定番のウルトラチート技能ではないか。まさか、この私にも付いてしまったのか? もちろんありがたく使わせてもらいますがっと、その前にこれらについて鑑定鑑定っと。
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『重量軽減』・・・読んで字のごとく重量を軽くする技能じゃ。お主が触れているものの重量を自由に減らせるぞい。もちろん減らさないことも可能じゃ。これで重くて扱えないものを扱ったりもできるし上手く工夫するのじゃぞ。
『空間収納』・・・転生ものの定番、いわゆるアイテムボックスじゃ。とはいえレベルが低いとあまり収納はできん。スキルレベルが上がれば収納できる容量が上がるようになっておる。職業レベルが上がればこのスキルのレベルも上がるぞい。ちなみに容量はレベル^2m^3じゃ。あ、言うまでもなく空間収納で入れたアイテムは時間経過は起こらんし、生き物は収納できん。これも定番じゃな。
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まじか。レベル1だと(1×1)^3=1だから水1トン分か、1トン分の水だけでも凄いが、2に上がると(2×2)^3=64で水64トンだと? レベルが上がってくるともの凄いな。しかもこの職はレベルも上がりやすいから、スキルレベルも上がりやすいかも。とはいえ、このスキルはバレるとやばいな。これは隠しておくとしますか。
「どうかの?」
「レベルが上がりやすくなってますね。あと重量軽減も凄そうですが、空間収納あるんですか?」
「一応あるにはある。お主は忘れてるかもしれんが、マーブルが持っているじゃろ? 闇魔法の応用であくまで簡易的なものじゃが。」
「そういえばそうでした。お金をそれに入れているんだった。忘れてましたね。」
「お主、抜け目が無いように見えて存外抜けておるのう。」
「・・・・・・。」
「まあ、よい。お主も無事じゃったし、久方ぶりに会話もできたしのう。では、今宵はこれまでじゃ。」
「はい、ではこれで。」
いきなり呼び出したかと思ったら、勝手に会話を切り上げやがった。まあ、今回はそれほど話すこともなかったから別にいいか。気がついたときにはいつもの宿の景色だった。マーブルはぐっすり眠っている。起こさないように慎重に床について再び眠った。
次の日になり、いつも通りマーブルに起こしてもらい、水術で顔を洗ってさっぱりしてから1階に降りて朝食を採りに行くと、私達の姿を見つけたメルちゃんが興奮するように話しかけてきた。
「おはようございます、アイスさん、マーブルちゃん。ところで、何ですか? あのスガープラントは? あんなに大きいやつは初めて見たんですけど! しかも10個も!! 一体どうやって運んできたんですか?」
「ああ、おはようございます、メルちゃん。どうやってって、普通に荷台に入れて運んできましたけど?」
「荷台があるからって、あんなに大きな物を10個も普通は運べませんよ。」
「そうは言っても、普通に運んできただけなので。ところで、味などは問題ないですか?」
「あ、そうでした。あんなに大きいのに、もの凄く甘くてお父さんもお母さんも凄く驚いてましたよ。私もかなり驚きましたけど。あんなに味が濃いのは初めてですよ。しかもあんなに大量に。これでしばらくは大丈夫ですね。本当にありがとうございました。依頼した甲斐がありました。」
「そうですか。それほど喜んでくれたのならこちらとしても採ってきた甲斐があります。ところで、スガープラントってどうやって使うのです? もちろん甘みとして使うのでしょうけど。」
「あの植物は、白い部分は搾った液をそのまま水に薄めて飲んだり、甘味料として料理に入れたり、甘い食べ物を作るときに入れたりします。それだけでなく、あの茎や葉は乾燥させて使ったりします。」
「ほう、あの茎や葉も使えるんですね。どういう用途で使うんですか?」
「茎は塩と同じような味になるので、細かくして塩として使います。葉も同じように細かくすると香辛料になるんですよ。塩も香辛料も高くて手がでませんけど、スガープラントのおかげで塩も香辛料も無理して手に入れる必要がないので助かっております。もちろん、塩や香辛料を使った方が味はしっかり出ますので高い店は塩と香辛料を使っていますけどね。」
その後いろいろと聞いて見たが、あの植物チートだな。白い部分だけでもかなり有用だけど、葉と茎も塩と香辛料か。使わない分は植えておけば普通に保存できるみたいだし、渡してない分はねぐらの周りに植えておきますか。ゴブリンのムラにお裾分けしてもいいかな。
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