1 / 35
第1話 今日も無事終了しました、ハイ。
しおりを挟む
「アイスさん、今日もうまかったぜ、ご馳走さん!」
「お粗末様でした。またのお越しを。」
「マーブルちゃん、ジェミニちゃん、ライムちゃん、また来るからね-!」
「ミャア!」「キュウ!」「ピー!」
「うーん、今日も可愛いわね!!」
こうした遣り取りも、結構当たり前になってきたな。
さっきの人達は、ほぼ常連となっている冒険者達で、男女1人ずつという比較的珍しい2人パーティである。ちなみに、彼らの顔は覚えていても、名前は覚えていないので、これ以上の説明は無理。マーブル達は名前も覚えているのだろうけど。
私の名前はアイス。以前いた世界では、郡元康(こおり、もとやす)という名前だったけど、齢45にして死んでしまったらしく、アマデウスという神様に転生を持ちかけられて転生した経緯がある。ちなみに、もう既に数回転生しており、転生には慣れたものである。転生してどんな人生を歩んでいるかは、割愛させていただきたいと思う。(「とある中年男性の転生冒険記」と「アイスさんの転生記 ~貴族になってしまった~」をご参照ください。ご覧頂けますと嬉しいです。)
また、私には他に3人のかけがえのない家族がおり、名前をそれぞれ、マーブル、ジェミニ、ライムという。
マーブルはトラ猫の外見をしている猫で、ジェミニはウサギ、ライムはスライムである。この猫(こ)達の詳細については、、、以下略。
で、私達はこの世界に転生して何をしているのかというと、魔の森と呼ばれている人気(ひとけ)のない森で食堂を営んでいる。街で営業しないのか? という意見もあるだろうけど、マーブル達と一緒にのんびり暮らしたいので、人の多いところは勘弁願いたいと思っている。
また、街などで生活をしていると、何かとしがらみが発生してしまうので、それもできるだけ避けたい。何より、魔物を食材として扱っているので、ここを生活拠点にしていれば食材は簡単に集まる上、いわゆる獲れたて新鮮な状態で提供できる。
というわけで、街にいなくても問題なく生活できるので、街にいる必要がほとんどない。まあ、食堂を経営するのにもお釣りなどで貨幣が必要だったりするので、たまに街へは顔を出しているけどね。
では、何故食堂を営んでいるのかというと、今回の転生は、魔物退治がメインらしく、倒した魔物を有効活用するには、食堂が一番手っ取り早かったからである。
っと、今のお客さんが帰ったところで、今日は店じまいとしますかね。
「では、今日はこれで営業終了なので、これより片付けを始めます。」
「ミャア!」「了解です!!」「かたづけー!!」
私がそう言うと、マーブル、ジェミニ、ライムは横一列に並んで敬礼のポーズを取る。マーブルとジェミニは、右前足で、ライムは触手みたいなものを伸ばしてしっかりと「>」の字のような形をしており、結構さまになっている。それ以上に可愛らしくて内心ホッコリ。
「では、マーブル隊員は、店内の砂埃を取り去ってください。」
「ミャア!」
マーブルは返事をすると、風魔法を駆使して床の砂やゴミはもちろん、テーブルの上にも存在する砂埃も巻き込んで、煙突のような形をした排気ダクトへとそれらを異動させた。終わると、「ミャア!」と鳴きながら、こちらに飛びついてきたので、感謝の気持ちをたっぷりと込めて撫で回す。うん、非常にすばらしいモフモフ。天国とはこの場所にあることは間違いない。
「次ですが、ライム隊員は床とテーブルと椅子を更に綺麗にしてください。ジェミニ隊員は、洗った皿達を棚にしまってください。もう乾燥も済ませておりますので。」
「了解です!」「がんばるぞー!」
ジェミニとライムはそう言って、仕事を始める。マーブルもそうだけど、もう何度もやっている作業なので、早いこと早いこと。それほど時間もかからずに、ジェミニもライムも作業を終えて、私に飛びついてきた。ジェミニから順番に感謝の気持ちをたっぷりと込めて、撫で回した。
説明し忘れたけど、ジェミニとライムとは会話ができる。ジェミニはウサギ語なので、基本人間では私としか会話ができないが、ライムは実は人語を話すことができるけど、限られた人の前でしか話さないようにしている。マーブルは本当は人語も話せるらしいけど、当人はイメージが損なわれるから猫のままで、ということらしい。このことは、ジェミニやライムを通じで聞いたので間違いない。まあ、こちらの言うことはしっかりと理解しているし、今までもそれで問題なく過ごせてきたから、今更それを変えようとは思っていない。むしろ、猫のままで接してくれているのが非常に嬉しいことである。
まあ、それは置いといて、お客さん側の部屋の掃除が完了したので、今度は明日の分の仕込みに入る。仕込むものは、日替わり用と定番用の2種類だ。どちらも比較的需要があるため、仕込みもしっかりしておく必要がある。
仕込みが終わった後は、調理場の掃除である。マーブル達に指示をしながら今日の売り上げなどを計上したりする。基本的には森で手に入る素材を使っての料理であるため、基本的には黒字である。それでも、何故計上しているのかといえば、森では手に入れることの出来ない食材を手に入れるためである。街は幸いにして港町なので、魚介類などが主なものであるが、それをどれだけ仕入れるかは、この売上額にかかっているのである。
計上が終わる頃には、マーブル達も調理場の掃除が完了している。正直自分でやるよりも、マーブル達にお願いした方が綺麗になるので、いつも頼んでしまっているが、マーブル達も私の手伝いをできることが嬉しいらしいので、これでいいのだ。
仕込みと掃除が完了したら、後は自分たちの自由時間である。自由時間の時に狩りをしたり、風呂に入ったり、洗濯をしたりしてその日は終了する。
現在生活している家は平屋で、食堂部分と調理場、後は、食材を保管する倉庫と私達が寝たり寛いだりする部屋、後は、風呂場とトイレである。
ちなみに、家の周りには、小さな湖と少し離れた場所に畑がある。我が家で必要としている水は、もちろんそこの湖からもらっているし、畑から食堂で使う分や自分達が生活に必要としている作物を作ったりしている。
畑については、最初こそ、野生の獣や魔物が作物目当てに襲撃したりしてきたけど、最近は放っておいても来なくなった。
山賊や盗賊の類いだけど、ここは魔の森と呼ばれる危険な場所であり、特に私達が生活しているような場所で出現する魔物は、山賊や盗賊程度の腕では退治どころか、下手すると全滅しかねないクラスの魔物らしく、彼らの拠点やアジトは存在しようのない所のようだ。
そんなわけで、わざわざこんな場所に食事に来るお客さんは限られており、まさに知る人ぞ知る場所となっている。一部では、ここで食事をするのが一種のステータスになっているらしい。我が食堂もそうなるほど有名になったようだ、、、。
さて、今日はこのくらいにして寝ましょうかね。
「では、今日は寝ましょうかね。おやすみ、マーブル、ジェミニ、ライム。」
「ミャア。」
「アイスさん、お休みなさいです。」
「あるじー、おやすみー。」
こうして、今日という日は終わりを告げた。
「お粗末様でした。またのお越しを。」
「マーブルちゃん、ジェミニちゃん、ライムちゃん、また来るからね-!」
「ミャア!」「キュウ!」「ピー!」
「うーん、今日も可愛いわね!!」
こうした遣り取りも、結構当たり前になってきたな。
さっきの人達は、ほぼ常連となっている冒険者達で、男女1人ずつという比較的珍しい2人パーティである。ちなみに、彼らの顔は覚えていても、名前は覚えていないので、これ以上の説明は無理。マーブル達は名前も覚えているのだろうけど。
私の名前はアイス。以前いた世界では、郡元康(こおり、もとやす)という名前だったけど、齢45にして死んでしまったらしく、アマデウスという神様に転生を持ちかけられて転生した経緯がある。ちなみに、もう既に数回転生しており、転生には慣れたものである。転生してどんな人生を歩んでいるかは、割愛させていただきたいと思う。(「とある中年男性の転生冒険記」と「アイスさんの転生記 ~貴族になってしまった~」をご参照ください。ご覧頂けますと嬉しいです。)
また、私には他に3人のかけがえのない家族がおり、名前をそれぞれ、マーブル、ジェミニ、ライムという。
マーブルはトラ猫の外見をしている猫で、ジェミニはウサギ、ライムはスライムである。この猫(こ)達の詳細については、、、以下略。
で、私達はこの世界に転生して何をしているのかというと、魔の森と呼ばれている人気(ひとけ)のない森で食堂を営んでいる。街で営業しないのか? という意見もあるだろうけど、マーブル達と一緒にのんびり暮らしたいので、人の多いところは勘弁願いたいと思っている。
また、街などで生活をしていると、何かとしがらみが発生してしまうので、それもできるだけ避けたい。何より、魔物を食材として扱っているので、ここを生活拠点にしていれば食材は簡単に集まる上、いわゆる獲れたて新鮮な状態で提供できる。
というわけで、街にいなくても問題なく生活できるので、街にいる必要がほとんどない。まあ、食堂を経営するのにもお釣りなどで貨幣が必要だったりするので、たまに街へは顔を出しているけどね。
では、何故食堂を営んでいるのかというと、今回の転生は、魔物退治がメインらしく、倒した魔物を有効活用するには、食堂が一番手っ取り早かったからである。
っと、今のお客さんが帰ったところで、今日は店じまいとしますかね。
「では、今日はこれで営業終了なので、これより片付けを始めます。」
「ミャア!」「了解です!!」「かたづけー!!」
私がそう言うと、マーブル、ジェミニ、ライムは横一列に並んで敬礼のポーズを取る。マーブルとジェミニは、右前足で、ライムは触手みたいなものを伸ばしてしっかりと「>」の字のような形をしており、結構さまになっている。それ以上に可愛らしくて内心ホッコリ。
「では、マーブル隊員は、店内の砂埃を取り去ってください。」
「ミャア!」
マーブルは返事をすると、風魔法を駆使して床の砂やゴミはもちろん、テーブルの上にも存在する砂埃も巻き込んで、煙突のような形をした排気ダクトへとそれらを異動させた。終わると、「ミャア!」と鳴きながら、こちらに飛びついてきたので、感謝の気持ちをたっぷりと込めて撫で回す。うん、非常にすばらしいモフモフ。天国とはこの場所にあることは間違いない。
「次ですが、ライム隊員は床とテーブルと椅子を更に綺麗にしてください。ジェミニ隊員は、洗った皿達を棚にしまってください。もう乾燥も済ませておりますので。」
「了解です!」「がんばるぞー!」
ジェミニとライムはそう言って、仕事を始める。マーブルもそうだけど、もう何度もやっている作業なので、早いこと早いこと。それほど時間もかからずに、ジェミニもライムも作業を終えて、私に飛びついてきた。ジェミニから順番に感謝の気持ちをたっぷりと込めて、撫で回した。
説明し忘れたけど、ジェミニとライムとは会話ができる。ジェミニはウサギ語なので、基本人間では私としか会話ができないが、ライムは実は人語を話すことができるけど、限られた人の前でしか話さないようにしている。マーブルは本当は人語も話せるらしいけど、当人はイメージが損なわれるから猫のままで、ということらしい。このことは、ジェミニやライムを通じで聞いたので間違いない。まあ、こちらの言うことはしっかりと理解しているし、今までもそれで問題なく過ごせてきたから、今更それを変えようとは思っていない。むしろ、猫のままで接してくれているのが非常に嬉しいことである。
まあ、それは置いといて、お客さん側の部屋の掃除が完了したので、今度は明日の分の仕込みに入る。仕込むものは、日替わり用と定番用の2種類だ。どちらも比較的需要があるため、仕込みもしっかりしておく必要がある。
仕込みが終わった後は、調理場の掃除である。マーブル達に指示をしながら今日の売り上げなどを計上したりする。基本的には森で手に入る素材を使っての料理であるため、基本的には黒字である。それでも、何故計上しているのかといえば、森では手に入れることの出来ない食材を手に入れるためである。街は幸いにして港町なので、魚介類などが主なものであるが、それをどれだけ仕入れるかは、この売上額にかかっているのである。
計上が終わる頃には、マーブル達も調理場の掃除が完了している。正直自分でやるよりも、マーブル達にお願いした方が綺麗になるので、いつも頼んでしまっているが、マーブル達も私の手伝いをできることが嬉しいらしいので、これでいいのだ。
仕込みと掃除が完了したら、後は自分たちの自由時間である。自由時間の時に狩りをしたり、風呂に入ったり、洗濯をしたりしてその日は終了する。
現在生活している家は平屋で、食堂部分と調理場、後は、食材を保管する倉庫と私達が寝たり寛いだりする部屋、後は、風呂場とトイレである。
ちなみに、家の周りには、小さな湖と少し離れた場所に畑がある。我が家で必要としている水は、もちろんそこの湖からもらっているし、畑から食堂で使う分や自分達が生活に必要としている作物を作ったりしている。
畑については、最初こそ、野生の獣や魔物が作物目当てに襲撃したりしてきたけど、最近は放っておいても来なくなった。
山賊や盗賊の類いだけど、ここは魔の森と呼ばれる危険な場所であり、特に私達が生活しているような場所で出現する魔物は、山賊や盗賊程度の腕では退治どころか、下手すると全滅しかねないクラスの魔物らしく、彼らの拠点やアジトは存在しようのない所のようだ。
そんなわけで、わざわざこんな場所に食事に来るお客さんは限られており、まさに知る人ぞ知る場所となっている。一部では、ここで食事をするのが一種のステータスになっているらしい。我が食堂もそうなるほど有名になったようだ、、、。
さて、今日はこのくらいにして寝ましょうかね。
「では、今日は寝ましょうかね。おやすみ、マーブル、ジェミニ、ライム。」
「ミャア。」
「アイスさん、お休みなさいです。」
「あるじー、おやすみー。」
こうして、今日という日は終わりを告げた。
0
お気に入りに追加
112
あなたにおすすめの小説
家族内ランクE~とある乙女ゲー悪役令嬢、市民堕ちで逃亡します~
りう
ファンタジー
「国王から、正式に婚約を破棄する旨の連絡を受けた。
ユーフェミア、お前には二つの選択肢がある。
我が領地の中で、人の通わぬ屋敷にて静かに余生を送るか、我が一族と縁を切り、平民の身に堕ちるか。
――どちらにしろ、恥を晒して生き続けることには変わりないが」
乙女ゲーの悪役令嬢に転生したユーフェミア。
「はい、では平民になります」
虐待に気づかない最低ランクに格付けの家族から、逃げ出します。
うちの娘が悪役令嬢って、どういうことですか?
プラネットプラント
ファンタジー
全寮制の高等教育機関で行われている卒業式で、ある令嬢が糾弾されていた。そこに令嬢の父親が割り込んできて・・・。乙女ゲームの強制力に抗う令嬢の父親(前世、彼女いない歴=年齢のフリーター)と従者(身内には優しい鬼畜)と異母兄(当て馬/噛ませ犬な攻略対象)。2016.09.08 07:00に完結します。
小説家になろうでも公開している短編集です。
転生したら赤ん坊だった 奴隷だったお母さんと何とか幸せになっていきます
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
転生したら奴隷の赤ん坊だった
お母さんと離れ離れになりそうだったけど、何とか強くなって帰ってくることができました。
全力でお母さんと幸せを手に入れます
ーーー
カムイイムカです
今製作中の話ではないのですが前に作った話を投稿いたします
少しいいことがありましたので投稿したくなってしまいました^^
最後まで行かないシリーズですのでご了承ください
23話でおしまいになります
ハクスラ異世界に転生したから、ひたすらレベル上げしながらマジックアイテムを掘りまくって、飽きたら拾ったマジックアイテムで色々と遊んでみる物語
ヒィッツカラルド
ファンタジー
ハクスラ異世界✕ソロ冒険✕ハーレム禁止✕変態パラダイス✕脱線大暴走ストーリー=166万文字完結÷微妙に癖になる。
変態が、変態のために、変態が送る、変態的な少年のハチャメチャ変態冒険記。
ハクスラとはハックアンドスラッシュの略語である。敵と戦い、どんどんレベルアップを果たし、更に強い敵と戦いながら、より良いマジックアイテムを発掘するゲームのことを指す。
タイトルのままの世界で奮闘しながらも冒険を楽しむ少年のストーリーです。(タイトルに一部偽りアリ)
冷宮の人形姫
りーさん
ファンタジー
冷宮に閉じ込められて育てられた姫がいた。父親である皇帝には関心を持たれず、少しの使用人と母親と共に育ってきた。
幼少の頃からの虐待により、感情を表に出せなくなった姫は、5歳になった時に母親が亡くなった。そんな時、皇帝が姫を迎えに来た。
※すみません、完全にファンタジーになりそうなので、ファンタジーにしますね。
※皇帝のミドルネームを、イント→レントに変えます。(第一皇妃のミドルネームと被りそうなので)
そして、レンド→レクトに変えます。(皇帝のミドルネームと似てしまうため)変わってないよというところがあれば教えてください。
45歳のおっさん、異世界召喚に巻き込まれる
よっしぃ
ファンタジー
2月26日から29日現在まで4日間、アルファポリスのファンタジー部門1位達成!感謝です!
小説家になろうでも10位獲得しました!
そして、カクヨムでもランクイン中です!
●●●●●●●●●●●●●●●●●●●●
スキルを強奪する為に異世界召喚を実行した欲望まみれの権力者から逃げるおっさん。
いつものように電車通勤をしていたわけだが、気が付けばまさかの異世界召喚に巻き込まれる。
欲望者から逃げ切って反撃をするか、隠れて地味に暮らすか・・・・
●●●●●●●●●●●●●●●
小説家になろうで執筆中の作品です。
アルファポリス、、カクヨムでも公開中です。
現在見直し作業中です。
変換ミス、打ちミス等が多い作品です。申し訳ありません。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
虐げられた令嬢、ペネロペの場合
キムラましゅろう
ファンタジー
ペネロペは世に言う虐げられた令嬢だ。
幼い頃に母を亡くし、突然やってきた継母とその後生まれた異母妹にこき使われる毎日。
父は無関心。洋服は使用人と同じくお仕着せしか持っていない。
まぁ元々婚約者はいないから異母妹に横取りされる事はないけれど。
可哀想なペネロペ。でもきっといつか、彼女にもここから救い出してくれる運命の王子様が……なんて現れるわけないし、現れなくてもいいとペネロペは思っていた。何故なら彼女はちっとも困っていなかったから。
1話完結のショートショートです。
虐げられた令嬢達も裏でちゃっかり仕返しをしていて欲しい……
という願望から生まれたお話です。
ゆるゆる設定なのでゆるゆるとお読みいただければ幸いです。
R15は念のため。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる