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第六章
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ドミニコとの行為の時も痛かったが、あれほどの大きさのものを入れていたなら、痛くて当たり前だ。
でも。と、ジゼルは思う。
ユリウスの亡き妻だってあれを受け入れたのだから、あの大きさのものを受け入れらる人がいたのだから、ジゼルにも受け入れることが出来る筈だ。
(大丈夫、私にも出来るわ)
何故かジゼルは俄然やる気になっていた。
「うん、大丈夫」
「ジゼル?」
沈黙していたかと思うと、ジゼルはぐっと拳を握り締め、決意を込めて呟いた。
それをユリウスが不思議そうに見る。
「大丈夫とは?」
「ご、ごめんなさい。その、男の人のものをはっきり見たのが初めてで」
「初めて?」
「ドミニコは、見せるのを嫌がったし、私も強いて見たいと思わなかったから」
「初めて?」
「ええ」
ユリウスは同じ言葉を繰り返す。
「あ、でも胸の大きさなどと同じで、人によって大きさも違うことは知っています。ユリウスのものが、どれくらいの基準なのかわかりませんけど」
けっして小さくはないだろう。彼のものがもし小ぶりに当て嵌まるとしたら、大きいと言われる人達はズボンに収まらないはずだ。
「でも、あなたから見て、私にあなたのものを受け入れられると思いますか?」
「ク、ククク」
「ユリウス、どうしたんですか?」
肩を震わせ、ユリウスはクツクツと笑いだした。
それと同時に、彼の陰茎がまた少し大きくなったように見えた。
気のせいか。
今でも十分大きいのに、もっと大きくなるなど信じられない。
しかし、何かおかしなことを言っただろうかと、ジゼルは不安になった。
「わ、私、何かおかしなことを言いましたか?」
「いや、特におかしなことはない」
「え、じゃあ何故笑っていらっしゃるの?」
クスクス意地悪く影で笑われるのはいやだが、今のユリウスの笑いは、そういう笑いではない。
本当に愉快そうなので、傷つきはしなかったが、やはり気になる。
「本当に純粋で素直で、とても可愛らしい」
「えっ」
「大丈夫、ちゃんとあなたの中に入る大きさだ。少し苦しいかも知れないが、大丈夫」
大丈夫という言葉をユリウスは二回言い、ジゼルの膝を割ってさらに足を広げた。
「あ…」
ジゼルは秘部をじっくり見られ、恥ずかしさに声を漏らした。
「ああ、可愛らしくひくついて、そんなにこれがほしいか」
ユリウスが己のそそり勃った雄芯の先端を、ジゼルのひくつく秘部の入り口に擦り付けた。
「あ!」
自分でも無意識にそこが反応したのがわかる。
女の本能で、そこに雄の一部を受け入れようとしている。
(どうして? ドミニコのは駄目だったのに、ユリウスにはどうしてこんな風に反応してしまうの)
同じ行為なのに、なぜユリウスと過ごす時間はこんなにも甘美なのか。
「だが、その前に、もう少し解してやろう」
「あ、ユリウス、あ、ああ」
ユリウスはジゼルの脚の間に顔を持っていくと、舌でジゼルの秘部をベロリと舐めた。
「あ、あぁ、あぁ」
どくどくと愛液が流れ出るのがわかる。
ジュルルと、それを口で啜る音が聞こえてきた。
(うそ、の、飲んでるの?)
「だ、だめよ。そ、そんなきた」
「汚くなんてない」
「あ、や、そんなところで、話さないで…あ、んん」
汚いからと言おうとしたが、ユリウスの熱い吐息が吹きかけられ、耳に吹きかけられた時以上に反応した。
さらに舌先が中に侵入してきて、また別の快感をジゼルの体に呼び起こさせた。
ビクンと、片足が跳ね上がる。その反応を受けて、さらに舌が奥へと差し込まれた。
「あ、や、あ、ユ、ユリウス、それ、だめぇ」
舌で中を舐め回しながら、膨れあがった粒を摘まれジゼルの目に火花が飛び散った。
(な、なにこれ)
今夜、何度もイくという快感を体験したが、今のは今日一番の衝撃だった。
心臓が今にも口から飛び出そうなほど、バクバクと激しく打つ。走ったわけでもないのに、心拍数は極限まで跳ね上がった。
「は、ぁ、だめ、ユリウス、い、イったばかり、んんん」
衝撃が収まるのを待たずに、ユリウスは中を舌で突き回し、ジゼルの花芯を指先で転がす。
次々と快感の波が押し寄せてきて、ジゼルはパクパクと口で何とか呼吸しながら、快楽の海に溺れていった。
何度目かわからない波が引く前に、ユリウスの舌がそこから離れた。
潤んだ目で己の股間から顔を上げたユリウスの顔を見ると、彼の口の周りはべっとりと濡れていた。
自分の愛液に塗れた口元を、ユリウスが舌で舐め取る。
その色気に、ジゼルは呼吸が今度こそ止まるかと思った。
「甘い。甘くてこの味は癖になる」
舌舐めずりした後で、ユリウスがうっとりとした表情を浮かべる。
「そ、そんなの、舐めても…美味しくなんて」
「香りも味も極上の匂い立つ雌の芳香。雄を誘って捕らえ、狂わす蜜の味だ」
赤い瞳がユリウスの感情と共にさらにその色を増す。
「ジゼル、力を抜いて」
低く掠れた声で呼ぶと、ユリウスは片手で掴んだ己の肉棒をジゼルの秘部に押し当てた。
(あ、は、入って……あ、お、大きい)
最後にドミニコと共にしたのは一年近く前だ。
テレーズがいつまでも子を孕めない女と交わるなど、子種の無駄だと言って、ドミニコとジゼルの部屋を離すように指示したからだ。
しかしドミニコのものを見たことはなくても、体が覚えている。
今まさにジゼルの中へ侵入してくるユリウスのものは、ドミニコのものより遥かに大きかった。
でも。と、ジゼルは思う。
ユリウスの亡き妻だってあれを受け入れたのだから、あの大きさのものを受け入れらる人がいたのだから、ジゼルにも受け入れることが出来る筈だ。
(大丈夫、私にも出来るわ)
何故かジゼルは俄然やる気になっていた。
「うん、大丈夫」
「ジゼル?」
沈黙していたかと思うと、ジゼルはぐっと拳を握り締め、決意を込めて呟いた。
それをユリウスが不思議そうに見る。
「大丈夫とは?」
「ご、ごめんなさい。その、男の人のものをはっきり見たのが初めてで」
「初めて?」
「ドミニコは、見せるのを嫌がったし、私も強いて見たいと思わなかったから」
「初めて?」
「ええ」
ユリウスは同じ言葉を繰り返す。
「あ、でも胸の大きさなどと同じで、人によって大きさも違うことは知っています。ユリウスのものが、どれくらいの基準なのかわかりませんけど」
けっして小さくはないだろう。彼のものがもし小ぶりに当て嵌まるとしたら、大きいと言われる人達はズボンに収まらないはずだ。
「でも、あなたから見て、私にあなたのものを受け入れられると思いますか?」
「ク、ククク」
「ユリウス、どうしたんですか?」
肩を震わせ、ユリウスはクツクツと笑いだした。
それと同時に、彼の陰茎がまた少し大きくなったように見えた。
気のせいか。
今でも十分大きいのに、もっと大きくなるなど信じられない。
しかし、何かおかしなことを言っただろうかと、ジゼルは不安になった。
「わ、私、何かおかしなことを言いましたか?」
「いや、特におかしなことはない」
「え、じゃあ何故笑っていらっしゃるの?」
クスクス意地悪く影で笑われるのはいやだが、今のユリウスの笑いは、そういう笑いではない。
本当に愉快そうなので、傷つきはしなかったが、やはり気になる。
「本当に純粋で素直で、とても可愛らしい」
「えっ」
「大丈夫、ちゃんとあなたの中に入る大きさだ。少し苦しいかも知れないが、大丈夫」
大丈夫という言葉をユリウスは二回言い、ジゼルの膝を割ってさらに足を広げた。
「あ…」
ジゼルは秘部をじっくり見られ、恥ずかしさに声を漏らした。
「ああ、可愛らしくひくついて、そんなにこれがほしいか」
ユリウスが己のそそり勃った雄芯の先端を、ジゼルのひくつく秘部の入り口に擦り付けた。
「あ!」
自分でも無意識にそこが反応したのがわかる。
女の本能で、そこに雄の一部を受け入れようとしている。
(どうして? ドミニコのは駄目だったのに、ユリウスにはどうしてこんな風に反応してしまうの)
同じ行為なのに、なぜユリウスと過ごす時間はこんなにも甘美なのか。
「だが、その前に、もう少し解してやろう」
「あ、ユリウス、あ、ああ」
ユリウスはジゼルの脚の間に顔を持っていくと、舌でジゼルの秘部をベロリと舐めた。
「あ、あぁ、あぁ」
どくどくと愛液が流れ出るのがわかる。
ジュルルと、それを口で啜る音が聞こえてきた。
(うそ、の、飲んでるの?)
「だ、だめよ。そ、そんなきた」
「汚くなんてない」
「あ、や、そんなところで、話さないで…あ、んん」
汚いからと言おうとしたが、ユリウスの熱い吐息が吹きかけられ、耳に吹きかけられた時以上に反応した。
さらに舌先が中に侵入してきて、また別の快感をジゼルの体に呼び起こさせた。
ビクンと、片足が跳ね上がる。その反応を受けて、さらに舌が奥へと差し込まれた。
「あ、や、あ、ユ、ユリウス、それ、だめぇ」
舌で中を舐め回しながら、膨れあがった粒を摘まれジゼルの目に火花が飛び散った。
(な、なにこれ)
今夜、何度もイくという快感を体験したが、今のは今日一番の衝撃だった。
心臓が今にも口から飛び出そうなほど、バクバクと激しく打つ。走ったわけでもないのに、心拍数は極限まで跳ね上がった。
「は、ぁ、だめ、ユリウス、い、イったばかり、んんん」
衝撃が収まるのを待たずに、ユリウスは中を舌で突き回し、ジゼルの花芯を指先で転がす。
次々と快感の波が押し寄せてきて、ジゼルはパクパクと口で何とか呼吸しながら、快楽の海に溺れていった。
何度目かわからない波が引く前に、ユリウスの舌がそこから離れた。
潤んだ目で己の股間から顔を上げたユリウスの顔を見ると、彼の口の周りはべっとりと濡れていた。
自分の愛液に塗れた口元を、ユリウスが舌で舐め取る。
その色気に、ジゼルは呼吸が今度こそ止まるかと思った。
「甘い。甘くてこの味は癖になる」
舌舐めずりした後で、ユリウスがうっとりとした表情を浮かべる。
「そ、そんなの、舐めても…美味しくなんて」
「香りも味も極上の匂い立つ雌の芳香。雄を誘って捕らえ、狂わす蜜の味だ」
赤い瞳がユリウスの感情と共にさらにその色を増す。
「ジゼル、力を抜いて」
低く掠れた声で呼ぶと、ユリウスは片手で掴んだ己の肉棒をジゼルの秘部に押し当てた。
(あ、は、入って……あ、お、大きい)
最後にドミニコと共にしたのは一年近く前だ。
テレーズがいつまでも子を孕めない女と交わるなど、子種の無駄だと言って、ドミニコとジゼルの部屋を離すように指示したからだ。
しかしドミニコのものを見たことはなくても、体が覚えている。
今まさにジゼルの中へ侵入してくるユリウスのものは、ドミニコのものより遥かに大きかった。
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