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アニエス編
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「ふふ、僕のがあなたのお腹の奥に突き当たったみたいですね。ほら」
「や、やめ…あ、ああ、そんな言わないで、ああ」
ユッサユッサと腰を上下に揺らされて、ピタリと嵌った彼のものが中で擦れる。
「ほら、僕のおちんちんを呑み込んだあなたの中は、とっても気持ちよさそうですよ」
「やめ、そ、そんなふうに言わないで」
芸術的な美しさのラファエルの口から、「おちんちん」などと卑猥な言葉が出て、それを耳にしただけで淫靡な雰囲気が漂う。
「なぜですか? おちんちんはおちんちんです。それとも別の言い方がいいですか? 息子、陰茎、ペニス、肉棒、男根、肉槍、どれがあなたのお好みですか?」
「や、やめ…そんな、好みなんて」
あからさまな表現に、アニエスは更に顔を赤らめる。夫婦となって何度も体を重ねてきたが、アニエスは閨事に対してまだまだ不慣れだった。
「いつまでも初心なあなたも可愛いですよ。でも、僕はもっとあなたを喘がせ、僕の形をあなたに覚えさせたい」
「え、ああ、あああ」
ラファエルが腰を引き、ズンっと奥へと突き立てる。それを繰り返し、その度にアニエスは嬌声を上げた。
「どうですか、僕のは? あなたを気持ちよくさせていますか?」
「あ、い、あ、んん、ひ」
アニエスの腰を掴んで、突っ込む度に微妙に角度を変える。その度に擦れる場所が変わり、アニエスはおかしくなりそうだった。
体の奥に熱いものが放たれる。いつもはそれで彼は引き上げる。しかし、それはほんの始まりに過ぎなかった。
「まだまだだ。次は二回目」
「に…」
そう言うと、ラファエルは彼女の足を掴んで横向きにし、上下に足を開かせて剛直を突き刺した。
「ひ、あああ」
また違う部分を擦られて、アニエスは身悶えた。しかしラファエルは容赦なく何度も腰を打ち付け、熱い奔流が再び中に注がれた。
「三回目」
「は、あああ」
その後も、ラファエルは容赦なくアニエスを蹂躙した。
どこにそんな体力があったのか。騎士団を辞めてもう鍛錬を行っていないはずなのに、アニエスのほうが先に体力を失いかけた。
結局、ラファエルはひと晩中、五回にわたってアニエスの中に精を放った。
「どうして…どうしてこんな」
何度も達し、それも収まらないうちに攻め立てられ、意識を朦朧とさせながらアニエスは呟いた。
「あなたが、僕を捨てようとするからです」
「すて…るつもりなんて」
「じゃあ、どうして離縁などとおっしゃるのですか。やはり他に男が…」
「馬鹿にしないで! 人を何だと思っているの、それを言うならあなたの方こそどうなの」
不貞を疑われ、アニエスは心外だとばかりに怒鳴った。まだ少し痺れが残っていたが、拘束されていなければ、彼の頬をひっぱたいていただろう。
「僕がどうだと?」
アニエスの抗議に、彼は意味がわからないというように小首を傾げる。
それが彼女の怒りを更に煽った。
「世間ではひと晩に何回もするそうじゃない。でもあなたが私を抱くのは一度だけ。それは義務感からでイヤイヤだから。私の体に薔薇の痕を付けないのは、自分の痕跡を残したくないからなんでしょ」
女性騎士たちから話を聞いてから、ずっとモヤモヤしていたものを、アニエスは怒りに任せて吐き出す。
「朝まで一緒にいないのも、私といるのがいやだからなんでしょ。だから」
「ま、待って、待ってください」
「ん、んんん、んん」
尚も怒鳴り続けるアニエスの口を、ラファエルが手で覆って遮った。
「や、やめ…あ、ああ、そんな言わないで、ああ」
ユッサユッサと腰を上下に揺らされて、ピタリと嵌った彼のものが中で擦れる。
「ほら、僕のおちんちんを呑み込んだあなたの中は、とっても気持ちよさそうですよ」
「やめ、そ、そんなふうに言わないで」
芸術的な美しさのラファエルの口から、「おちんちん」などと卑猥な言葉が出て、それを耳にしただけで淫靡な雰囲気が漂う。
「なぜですか? おちんちんはおちんちんです。それとも別の言い方がいいですか? 息子、陰茎、ペニス、肉棒、男根、肉槍、どれがあなたのお好みですか?」
「や、やめ…そんな、好みなんて」
あからさまな表現に、アニエスは更に顔を赤らめる。夫婦となって何度も体を重ねてきたが、アニエスは閨事に対してまだまだ不慣れだった。
「いつまでも初心なあなたも可愛いですよ。でも、僕はもっとあなたを喘がせ、僕の形をあなたに覚えさせたい」
「え、ああ、あああ」
ラファエルが腰を引き、ズンっと奥へと突き立てる。それを繰り返し、その度にアニエスは嬌声を上げた。
「どうですか、僕のは? あなたを気持ちよくさせていますか?」
「あ、い、あ、んん、ひ」
アニエスの腰を掴んで、突っ込む度に微妙に角度を変える。その度に擦れる場所が変わり、アニエスはおかしくなりそうだった。
体の奥に熱いものが放たれる。いつもはそれで彼は引き上げる。しかし、それはほんの始まりに過ぎなかった。
「まだまだだ。次は二回目」
「に…」
そう言うと、ラファエルは彼女の足を掴んで横向きにし、上下に足を開かせて剛直を突き刺した。
「ひ、あああ」
また違う部分を擦られて、アニエスは身悶えた。しかしラファエルは容赦なく何度も腰を打ち付け、熱い奔流が再び中に注がれた。
「三回目」
「は、あああ」
その後も、ラファエルは容赦なくアニエスを蹂躙した。
どこにそんな体力があったのか。騎士団を辞めてもう鍛錬を行っていないはずなのに、アニエスのほうが先に体力を失いかけた。
結局、ラファエルはひと晩中、五回にわたってアニエスの中に精を放った。
「どうして…どうしてこんな」
何度も達し、それも収まらないうちに攻め立てられ、意識を朦朧とさせながらアニエスは呟いた。
「あなたが、僕を捨てようとするからです」
「すて…るつもりなんて」
「じゃあ、どうして離縁などとおっしゃるのですか。やはり他に男が…」
「馬鹿にしないで! 人を何だと思っているの、それを言うならあなたの方こそどうなの」
不貞を疑われ、アニエスは心外だとばかりに怒鳴った。まだ少し痺れが残っていたが、拘束されていなければ、彼の頬をひっぱたいていただろう。
「僕がどうだと?」
アニエスの抗議に、彼は意味がわからないというように小首を傾げる。
それが彼女の怒りを更に煽った。
「世間ではひと晩に何回もするそうじゃない。でもあなたが私を抱くのは一度だけ。それは義務感からでイヤイヤだから。私の体に薔薇の痕を付けないのは、自分の痕跡を残したくないからなんでしょ」
女性騎士たちから話を聞いてから、ずっとモヤモヤしていたものを、アニエスは怒りに任せて吐き出す。
「朝まで一緒にいないのも、私といるのがいやだからなんでしょ。だから」
「ま、待って、待ってください」
「ん、んんん、んん」
尚も怒鳴り続けるアニエスの口を、ラファエルが手で覆って遮った。
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