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「今日首都に戻ることにします」
にこやかな顔でティアナさんはサーフィス卿に寄り添って私達に告げた。
「それはいいが、サーフィス卿のお体は大丈夫か?」
「はい、ティアナが乗ってきた馬車がありますし、ゆっくり二人で楽しみながら帰ります」
「そういうことでしたら、仕方がないな。ゆっくりおもてなしもできず申し訳ない」
「いえ、こちらこそ、夜遅くに着き、家人の皆様にはご迷惑をおかけしました。婚約者の方にも……しかも着いたそうそう倒れるなど…無様なところをお見せしました」
「私にそのようなお気遣いは……ご無理をなさって来られたとうかがいました」
サーフィス卿は私にも詫びを言って頭を下げる。ビッテルバーク辺境伯の婚約者とは言え、私には爵位もないので伯爵に頭を下げられて恐縮してしまう。
「そうなの。この人ったら、私とジーンがこっちで挙式でも上げるんじゃないかって慌てて。ジーンが陛下に婚約の許可を求める手紙を出したのを聞いて焦ったみたい」
「誤解させるような手紙を置いてきたのは自分ではないのか?」
怒ってはいないが呆れているジーン様の言葉に、ティアナさんは肩を竦める。
「そのかわり、私も色々お役に立てたと思うのだけど……それでおあいこで」
「まあ……そうだな」
ちらりとジーン様が私を見るので、自然と顔が赤らむ。
「ところで、二人で私達のお式に参列してくれるということでいいのかしら」
「え!お式に」
「是非お二人で来て下さい。ここより首都は春の訪れが早いので、式の頃には良い気候になっているでしょう」
行ってもいいのかとジーン様を見ると、軽く頷かれた。
「婚約の許可を頂いたお礼と報告も兼ねて陛下に謁見する予定だったし、参列させて頂くよ。叔母上たちにセレニアを紹介するいい機会だ」
陛下やジーン様のご親戚との対面。まだ会ってもいないのに、話を聞いただけで緊張が走る。
「できるだけ早く行くが、春はセレニアの茶畑が忙しくなる時期なので、最低限の段取りはして行かなければならないからね」
「え、ジーン……」
我が家の茶畑のことを気に掛けてくれているとは思わず驚いて彼を見る。
「君のお祖父様たちも毎年春は忙しくしていた。春は一番茶の茶摘みがあるだろう?それくらいはわかるよ」
「そうなのね。忙しい時期にごめんなさい」
「そうか………あなたはそのようなことをなさっているのですね」
「あ、どうかお気になさらないでください。確かに家業の方が忙しい時期ですが、毎年のことですし、ずっと代々雇っている者もおりますから、きちんと指示をしていれば私が暫く居なくても大丈夫ですので……」
「セレニアの言うとおりだ。ただ、到着できるのは式の直前になるだろう」
慌てて説明すると、二人は安心したようだ。
貴族の結婚式など参列したこともないし、ジーン様のお母様の姉上や国王陛下に謁見するという大事に、今から腰が引けてしまうが、幸せそうな二人の雰囲気に水を差すことはしたくなかった。
「お二人の結婚式にも何を置いても参列させていただきます」
「そうね。何しろ辺境伯の結婚式ですもの。準備は今からでも遅いくらいよ。むしろ早くに日取りを決めて招待状を送らないと、間に合わないのではなくて?」
「そ、そうなのですか?」
思わず顔が強張った。
自分の結婚式でもあるが、この場合は身分が高いジーン様の方に合わせるのが妥当だろう。けれど、私には何をどうしていいかわからない。
不安げにジーン様を見ると、わかっているという風に頷く。
「大丈夫だ。準備は進めている。その件に関してはメリッサが熟知しているよ。あまり大袈裟にはしたくないのだが」
「そうは言っても、参列したいと言う人は多いでしょ?少なくとも首都でお披露目は必要ね」
「それもわかっている。こっちで式を挙げて、祝宴を催したら、首都の邸でも宴を催すつもりだ」
「え、そんなことを?」
言うべきではなかったが、式を挙げて二度も祝宴を開くことになるとは思っていなかった。
「ジーン、主役は彼女なのだから、ちゃんと説明しないといけないわ。彼女、驚いているじゃないの」
私の様子にティアナさんが心配して口添えしてくれる。
「ゆっくり話す機会がなかっただけだ。君たちが帰ればその時間もあるだろう」
「ごめんなさい。お邪魔だったのは私ね」
「気になさらないで下さい。無知な私が悪いんです。ビッテルバーク家に嫁ぐということがどういうことか、わかっていたつもりですが、浅慮でした」
「そう気負わすのが嫌で黙っていたのだが、逆に悪かった。だが、私にとっては家柄ではなく人柄で花嫁を決めた。後の事は優秀な部下や使用人が居ればどうとでもなる。君は身ひとつで私のところへ来てくれればいい」
ジーン様のおっしゃりたいことはわかる。夕べも身を持って体感した。
「それでも、何もしないままではジーン様に申し訳ありません。ジーン様の傍に居て相応しくあるよう私も頑張ります」
「ジーン、真綿でくるむだけが彼女を護ることではないわ。もし必要なら、私の式が終わった後にお母様に頼んで貴婦人としての作法を彼女に指南してもらえるよう、頼んでみるわ。メリッサでもある程度のことは教えられるでしょうけど、本当ならおば様が生きていれば教えるべきことですもの。言えば喜んで引き受けてくれる筈よ」
どうする?とジーン様が私の顔を見る。
どこまで出きるかわからないし、ティアナさんの母上が承諾してくれるかもわからないが、この時点で断る理由が見つからない。
私は黙って頷いた。
「わかった。私から叔母上にお願いしてみよう」
話しはそれで終わり、早めの昼食をとってから、ティアナさんとサーフィス卿は仲良く首都へと戻って行った。
にこやかな顔でティアナさんはサーフィス卿に寄り添って私達に告げた。
「それはいいが、サーフィス卿のお体は大丈夫か?」
「はい、ティアナが乗ってきた馬車がありますし、ゆっくり二人で楽しみながら帰ります」
「そういうことでしたら、仕方がないな。ゆっくりおもてなしもできず申し訳ない」
「いえ、こちらこそ、夜遅くに着き、家人の皆様にはご迷惑をおかけしました。婚約者の方にも……しかも着いたそうそう倒れるなど…無様なところをお見せしました」
「私にそのようなお気遣いは……ご無理をなさって来られたとうかがいました」
サーフィス卿は私にも詫びを言って頭を下げる。ビッテルバーク辺境伯の婚約者とは言え、私には爵位もないので伯爵に頭を下げられて恐縮してしまう。
「そうなの。この人ったら、私とジーンがこっちで挙式でも上げるんじゃないかって慌てて。ジーンが陛下に婚約の許可を求める手紙を出したのを聞いて焦ったみたい」
「誤解させるような手紙を置いてきたのは自分ではないのか?」
怒ってはいないが呆れているジーン様の言葉に、ティアナさんは肩を竦める。
「そのかわり、私も色々お役に立てたと思うのだけど……それでおあいこで」
「まあ……そうだな」
ちらりとジーン様が私を見るので、自然と顔が赤らむ。
「ところで、二人で私達のお式に参列してくれるということでいいのかしら」
「え!お式に」
「是非お二人で来て下さい。ここより首都は春の訪れが早いので、式の頃には良い気候になっているでしょう」
行ってもいいのかとジーン様を見ると、軽く頷かれた。
「婚約の許可を頂いたお礼と報告も兼ねて陛下に謁見する予定だったし、参列させて頂くよ。叔母上たちにセレニアを紹介するいい機会だ」
陛下やジーン様のご親戚との対面。まだ会ってもいないのに、話を聞いただけで緊張が走る。
「できるだけ早く行くが、春はセレニアの茶畑が忙しくなる時期なので、最低限の段取りはして行かなければならないからね」
「え、ジーン……」
我が家の茶畑のことを気に掛けてくれているとは思わず驚いて彼を見る。
「君のお祖父様たちも毎年春は忙しくしていた。春は一番茶の茶摘みがあるだろう?それくらいはわかるよ」
「そうなのね。忙しい時期にごめんなさい」
「そうか………あなたはそのようなことをなさっているのですね」
「あ、どうかお気になさらないでください。確かに家業の方が忙しい時期ですが、毎年のことですし、ずっと代々雇っている者もおりますから、きちんと指示をしていれば私が暫く居なくても大丈夫ですので……」
「セレニアの言うとおりだ。ただ、到着できるのは式の直前になるだろう」
慌てて説明すると、二人は安心したようだ。
貴族の結婚式など参列したこともないし、ジーン様のお母様の姉上や国王陛下に謁見するという大事に、今から腰が引けてしまうが、幸せそうな二人の雰囲気に水を差すことはしたくなかった。
「お二人の結婚式にも何を置いても参列させていただきます」
「そうね。何しろ辺境伯の結婚式ですもの。準備は今からでも遅いくらいよ。むしろ早くに日取りを決めて招待状を送らないと、間に合わないのではなくて?」
「そ、そうなのですか?」
思わず顔が強張った。
自分の結婚式でもあるが、この場合は身分が高いジーン様の方に合わせるのが妥当だろう。けれど、私には何をどうしていいかわからない。
不安げにジーン様を見ると、わかっているという風に頷く。
「大丈夫だ。準備は進めている。その件に関してはメリッサが熟知しているよ。あまり大袈裟にはしたくないのだが」
「そうは言っても、参列したいと言う人は多いでしょ?少なくとも首都でお披露目は必要ね」
「それもわかっている。こっちで式を挙げて、祝宴を催したら、首都の邸でも宴を催すつもりだ」
「え、そんなことを?」
言うべきではなかったが、式を挙げて二度も祝宴を開くことになるとは思っていなかった。
「ジーン、主役は彼女なのだから、ちゃんと説明しないといけないわ。彼女、驚いているじゃないの」
私の様子にティアナさんが心配して口添えしてくれる。
「ゆっくり話す機会がなかっただけだ。君たちが帰ればその時間もあるだろう」
「ごめんなさい。お邪魔だったのは私ね」
「気になさらないで下さい。無知な私が悪いんです。ビッテルバーク家に嫁ぐということがどういうことか、わかっていたつもりですが、浅慮でした」
「そう気負わすのが嫌で黙っていたのだが、逆に悪かった。だが、私にとっては家柄ではなく人柄で花嫁を決めた。後の事は優秀な部下や使用人が居ればどうとでもなる。君は身ひとつで私のところへ来てくれればいい」
ジーン様のおっしゃりたいことはわかる。夕べも身を持って体感した。
「それでも、何もしないままではジーン様に申し訳ありません。ジーン様の傍に居て相応しくあるよう私も頑張ります」
「ジーン、真綿でくるむだけが彼女を護ることではないわ。もし必要なら、私の式が終わった後にお母様に頼んで貴婦人としての作法を彼女に指南してもらえるよう、頼んでみるわ。メリッサでもある程度のことは教えられるでしょうけど、本当ならおば様が生きていれば教えるべきことですもの。言えば喜んで引き受けてくれる筈よ」
どうする?とジーン様が私の顔を見る。
どこまで出きるかわからないし、ティアナさんの母上が承諾してくれるかもわからないが、この時点で断る理由が見つからない。
私は黙って頷いた。
「わかった。私から叔母上にお願いしてみよう」
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