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第九章
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護衛は三人。一人は士官学校での恩師、コンラッド・ギオーヴ、後の二人はナタリー・トレヴィスとスティーブ・パシスと言うどちらも二十代前半の男女だった。ギオーヴ殿と再開を懐かしみながら二人のことも紹介してもらい、明日、侯爵家で顔合わせをすることとした。
三人と別れオリヴァー殿下の所へ向かい、バーレーン捜索について打ち合わせをする。
「では、すぐに手配しよう。それで、この後はどうする?共に昼食でも」
「実は、一度邸に戻り、彼女……妻と出かけるつもりです。その、まだ純粋に二人だけで出掛けたことがないので」
「ほう……それはいいことだ。せいぜい奥方を喜ばせてやりなさい」
それを聞いて面白そうに殿下が口元を綻ばせた。
「それが……どこへ行けばいいのか……何をすればいいのか検討がつかないのです」
「そなたでもそう言うことで悩むことがあるのだな。何か相手の希望はないのか?イヴァンジェリンならそう言うぞ」
「訊ねたら、私が行きたい所でいいと……しかし私が行くところなど、王立図書館や軍の訓練所などしかありません。彼女がそんな場所に行きたいとは思えません」
「ふむ………そなたの行きたいところでいい……か。無欲だが、難問だな。そなたの力量が試されるな」
悩む自分と一緒になって殿下が暫く考え込む。
「元よりそのようなものありません」
「まあ、そう悲観するな。向こうがそう言うなら気負わずそなたなら彼女と何を共有したいか考えればいい」
「何を共有したいか?」
「そうだ。彼女を会わせたい人、彼女に見せたいもの、彼女に食べさせたいものでもいい。まだいかほどの時間も共に過ごしていないだろうが、手製の菓子を作れるような女性なのだ。高級料理でなくても味が評判の店なら喜んでくれるのではないか?」
殿下の助言をもとに彼女との外出先に選んだ先のひとつはフォルトナー先生のお宅だった。
道すがら馬に共に跨がり、行き先を知った彼女の喜びようを見て、ひとつは成功したと思った。
揺れる馬上で落ちないようにするため、どうしても体を寄せ合う必要がある。
横向きに鞍に座る彼女の体をすっぽりと包み込む。
日差しを避けるために被ったボンネット帽が彼女の顔に影を落とす。
馬の揺れに合わせて豊かな彼女の胸が揺れる。
脳裏に初夜の日に垣間見えた白い乳房と淡い桃色の乳首が思い出され、股間が疼くのを感じた。
ほっそりとしているのに、女性らしく丸みのある所はとても柔らかそうだ。
彼女はすぐ側に自分の体を感じ、どう思っているのだろう。
自分と同じくらい意識してくれているのだろうか。
仕事柄、常に体は鍛えている。
鏡に写る自分の体や付いた筋肉をじっくり眺める趣味はないが、部下や同僚とともに川で水浴びをしたり、ともに風呂に入った際には何人かに羨ましがられたこともある。
自分が意識している半分でも気にしてくれていればと思う。
先生のお宅で彼女が当たり前のように席を立ち、手伝いを申し出たので驚いた。
淑女教育は受けていなかったと聞いていたが、料理の支度を手伝うなど貴族としては考えられない。
記憶を失くしても、気質というのは変わらないのだろうか。
フォルトナー先生に訊ねられ、思わず自分が彼女のことで、彼女に関わっていた人たちに嫉妬していたことを告白してしまった。
笑われると思っていたが、二人は真面目に聞いてくれた。クリスティアーヌはそのことをどう思ったのだろうか。嫌われてはいないと思うが、思い詰めた表情が気になる。
砂糖が女性に及ぼす作用について語る。考えたこともなかった話だ。一体いつそんな知識を得たのだろうか。
暇を告げて繋いでいた馬の様子を見に行って戻ってくると、先生と彼女が何やら深刻な顔で話をしている。
私の知らない何かがあるのか。
そのまま二人で歩いて商業地区へと向かう。
何か欲しいものがあるかと訊ねると、何もないと言う。女性とは物欲があるものではなかったのか。
仕方なく次の場所へと向かう。
そこはルーティアスとして彼女に連れてきてもらった甘味の店だ。ここなら彼女も嫌とは言うまい。
そう思って列に並ぼうとしたら呼び止められた。ここもダメなのか。
自分が並ぶから噴水広場で待つように言われて、そこで待っていると視線を感じて振り向いた。
殺気ではないが自分に向けられたその視線を追うと、見知らぬ女性と目が合う。
こちらが気づいたのを見て行きたい店があるが知らないかと訊ねられる。
知らないと言うと、一緒に探して欲しいと尚も食い下がる。
高齢の女性なら案内もするが、妻を待っていると断った。
それから何人かに声を掛けられ、この場所がいけないのかと場所を変えるか、クリスティアーヌを迎えに行こうかと思っているとようやく彼女がやってくるのが見えた。
彼女が両手にひとつずつクレープを持っているのを見て、自分はいらないと言うのを忘れていたと気づいた。
しかし彼女も私が甘いものを好まないこと知っていて、特別に頼んで作ってもらったものだと聞いて驚いた。
昨日の菓子もそうだが、彼女が自分のためにと心を砕き、実行してくれることが嬉しかった。
ダレクやマリアンナたちが自分のためにと働いてくれるのと違わない筈なのに、彼女がそうしてくれることに意味があるのだとわかった。
相変わらず彼女は自分が私と不釣り合いだと他人の目を気にしている。
周りがどう言おうが、私が妻にと望むのは彼女だけなのに。なぜ納得してくれないのだろう。
心を通わせたと思ったら、次の瞬間には一歩引こうとする。
体を引き寄せることは簡単だが、心まで引き寄せるには、どうしたらいいのだろう。
三人と別れオリヴァー殿下の所へ向かい、バーレーン捜索について打ち合わせをする。
「では、すぐに手配しよう。それで、この後はどうする?共に昼食でも」
「実は、一度邸に戻り、彼女……妻と出かけるつもりです。その、まだ純粋に二人だけで出掛けたことがないので」
「ほう……それはいいことだ。せいぜい奥方を喜ばせてやりなさい」
それを聞いて面白そうに殿下が口元を綻ばせた。
「それが……どこへ行けばいいのか……何をすればいいのか検討がつかないのです」
「そなたでもそう言うことで悩むことがあるのだな。何か相手の希望はないのか?イヴァンジェリンならそう言うぞ」
「訊ねたら、私が行きたい所でいいと……しかし私が行くところなど、王立図書館や軍の訓練所などしかありません。彼女がそんな場所に行きたいとは思えません」
「ふむ………そなたの行きたいところでいい……か。無欲だが、難問だな。そなたの力量が試されるな」
悩む自分と一緒になって殿下が暫く考え込む。
「元よりそのようなものありません」
「まあ、そう悲観するな。向こうがそう言うなら気負わずそなたなら彼女と何を共有したいか考えればいい」
「何を共有したいか?」
「そうだ。彼女を会わせたい人、彼女に見せたいもの、彼女に食べさせたいものでもいい。まだいかほどの時間も共に過ごしていないだろうが、手製の菓子を作れるような女性なのだ。高級料理でなくても味が評判の店なら喜んでくれるのではないか?」
殿下の助言をもとに彼女との外出先に選んだ先のひとつはフォルトナー先生のお宅だった。
道すがら馬に共に跨がり、行き先を知った彼女の喜びようを見て、ひとつは成功したと思った。
揺れる馬上で落ちないようにするため、どうしても体を寄せ合う必要がある。
横向きに鞍に座る彼女の体をすっぽりと包み込む。
日差しを避けるために被ったボンネット帽が彼女の顔に影を落とす。
馬の揺れに合わせて豊かな彼女の胸が揺れる。
脳裏に初夜の日に垣間見えた白い乳房と淡い桃色の乳首が思い出され、股間が疼くのを感じた。
ほっそりとしているのに、女性らしく丸みのある所はとても柔らかそうだ。
彼女はすぐ側に自分の体を感じ、どう思っているのだろう。
自分と同じくらい意識してくれているのだろうか。
仕事柄、常に体は鍛えている。
鏡に写る自分の体や付いた筋肉をじっくり眺める趣味はないが、部下や同僚とともに川で水浴びをしたり、ともに風呂に入った際には何人かに羨ましがられたこともある。
自分が意識している半分でも気にしてくれていればと思う。
先生のお宅で彼女が当たり前のように席を立ち、手伝いを申し出たので驚いた。
淑女教育は受けていなかったと聞いていたが、料理の支度を手伝うなど貴族としては考えられない。
記憶を失くしても、気質というのは変わらないのだろうか。
フォルトナー先生に訊ねられ、思わず自分が彼女のことで、彼女に関わっていた人たちに嫉妬していたことを告白してしまった。
笑われると思っていたが、二人は真面目に聞いてくれた。クリスティアーヌはそのことをどう思ったのだろうか。嫌われてはいないと思うが、思い詰めた表情が気になる。
砂糖が女性に及ぼす作用について語る。考えたこともなかった話だ。一体いつそんな知識を得たのだろうか。
暇を告げて繋いでいた馬の様子を見に行って戻ってくると、先生と彼女が何やら深刻な顔で話をしている。
私の知らない何かがあるのか。
そのまま二人で歩いて商業地区へと向かう。
何か欲しいものがあるかと訊ねると、何もないと言う。女性とは物欲があるものではなかったのか。
仕方なく次の場所へと向かう。
そこはルーティアスとして彼女に連れてきてもらった甘味の店だ。ここなら彼女も嫌とは言うまい。
そう思って列に並ぼうとしたら呼び止められた。ここもダメなのか。
自分が並ぶから噴水広場で待つように言われて、そこで待っていると視線を感じて振り向いた。
殺気ではないが自分に向けられたその視線を追うと、見知らぬ女性と目が合う。
こちらが気づいたのを見て行きたい店があるが知らないかと訊ねられる。
知らないと言うと、一緒に探して欲しいと尚も食い下がる。
高齢の女性なら案内もするが、妻を待っていると断った。
それから何人かに声を掛けられ、この場所がいけないのかと場所を変えるか、クリスティアーヌを迎えに行こうかと思っているとようやく彼女がやってくるのが見えた。
彼女が両手にひとつずつクレープを持っているのを見て、自分はいらないと言うのを忘れていたと気づいた。
しかし彼女も私が甘いものを好まないこと知っていて、特別に頼んで作ってもらったものだと聞いて驚いた。
昨日の菓子もそうだが、彼女が自分のためにと心を砕き、実行してくれることが嬉しかった。
ダレクやマリアンナたちが自分のためにと働いてくれるのと違わない筈なのに、彼女がそうしてくれることに意味があるのだとわかった。
相変わらず彼女は自分が私と不釣り合いだと他人の目を気にしている。
周りがどう言おうが、私が妻にと望むのは彼女だけなのに。なぜ納得してくれないのだろう。
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