256 / 265
第256話 アポイント
しおりを挟む
ウィンターダンジョンへ潜り2週間と少しが過ぎようとしていた。
この間にクリス達とまた出会ったり、イクサスの解いた魔物を2匹倒したり、イクサスから暇なのかワードが来たりと色々な事が起きたが一番大きいのはスイサンのレベルが上がった事だった。
魔法を放つワーウルフという少し僕が知っている人狼とは違ったやつを倒した時だ。
スイサンの体から光が溢れたのを見て、魔物もレベルが上がるのだと知った。
スイサン自身は何度か経験している事のようで、嬉しそうではあるがそこまで驚くような事ではなかったらしく僕との感動の熱量の差はかなりあった。
それにジャンプするゴーレムや魔法耐性のコカトリスの尻尾に、魔法を主軸に戦うワーウルフと通常種ではない様子の魔物はやっぱりイクサスの仕業だった。自慢げにあいつらは僕が育てたと言っていた時はあのイクサスでさえも少し感情が読み取れた。
ただスイサンの事はイクサスは知らないと言っていたので、イクサスが放った魔物ではないようだ。
今年もあと数日で終わるなというこの頃。
アルからのトランスワードが届く。
”いちどあえるか”
久しぶりのアルの声だった。もはや懐かしく感じる。
”あさってのよるにでも”
今いる場所から出口のポータルへは1日では無理なぐらい離れた場所にきていた。
”ユベルていにろくじ”
ユベル邸に六時
アルとの簡潔なやりとりで、僕は久しぶりにダンジョンの外へ出る事になった。
旨味の少ないダンジョンという事だが、人が多い場所から離れれば魔物ともそれなりに遭遇しお金にドロップ品を集めることが出来ていた。
銅貨といえども集めればそれなりな金額になっていたので、アルの教え通り銅貨でも拾っておいてよかったと思う。
「スイサン、一度ダンジョンの外に出ようと思うんだけど・・・スイサンって外出れるのかな?」
スイサンに質問すると?マークの下の点がない状態になる。そこから自らの命を少し削り、点の部分を一瞬補うように水球を射出した。
「おっけーおっけー、分からないって事は分かったよ。とりあえず出れるのならついてきて、出れなかったら・・・寂しいけどここでお別れだね」
僕の言葉にスイサンはガーンと表現する、ムンクの叫びのような恰好をした簡易な人の顔になる。
「仕方ないよ、心繋ぎの鎖は1個しないし置いておくには性能が高すぎてもったいないから」
引き続き、体全体でショックを受けているという表現を続けるスイサン。
「まだ出れないって決まったわけじゃないから、とにかく出口に向かおうか」
僕が歩きだすと、また形を変えて感情を表現する。
泣いているような水の雫の形からポツポツと体を削り、涙をこぼしている様子。
だが、それは汗の時と同じ仕草だ。こういう人とはまた違ったおっちょこちょいをする所も僕はスイサンを気に入っている部分だった。
◇
アルとの約束の時間には余裕で戻れそうだ。
特段イクサスが出した魔物に遭遇する事が無ければやはりウィンターダンジョン、苦労することなんてない。それにポータルに近づけば冒険者や、エリアを囲う紐や柵が散見され始めた。
「あっスイサン、一応出れた時用にこの瓶に入っておいてくれる?」
そろそろ冒険者の塊が見え始めている為に、スイサン用に瓶を一つイベントリから取り出す。
スイサンはOKと指で形を作り、瓶へと吸い込まれるように入っていく。
革や布などのポーチで試してみたが、湿ってしまうために瓶が最適だった。
スイサンの入った瓶を腰に括りつけ、ポータル付近の露店へとたどり着くと来た時よりも賑わっているのか露店の範囲が広がっているように思える。
今がピークなんだろうか?
通り過ぎ様に話ている声に耳を傾ける。
ホールクレイが昨日見つかったらしいぞ!
ガーディアンエレメントを倒したPTが出たって噂で持ちきりだぞ!
宝箱からアーティファクトが出た幸運な人がいるそうよ
話している話題は違えど、その冒険者たちの声は上ずり、誰しもが興奮、高揚して喋っている。
その話題の原因はほぼイクサスが解き放った魔物。
ウィンターダンジョンらしからぬ大物の敵に、みな情報収集して探し回っている様子だ。その勢いが相まって露店も多く構えているようだ。
まぁ僕が倒す必要はないもんね、イクサスも最低1匹とか言っていたし3匹倒したのだからいいだろう。
僕の為のイベントのような物だったが、イクサスのせいかおかげかウィンターダンジョンは盛り上がってる事に間違いはない。王都の冒険者に活気が出ているのならそれはそれで良かったかと思いながら露店を過ぎていく。
ドロップした素材などを換金しながらポータルへと辿り着く。時間的にもいい時間だ。
心の中でスイサンに行くよと流石の僕でも、連れて行けれますようにと心で念じる。
そこまでドライではないし、替えが効かないという事も感じている。
だがそんな僕らの不安は杞憂だった。
紫の楕円のポータルをくぐり、すぐに腰につけた瓶を見るとそこにはスイサンが瓶に詰まっていた。ブクブクブクと泡を出し嬉しそうな表現をしている為ダンジョンの外に連れ出す事が出来たようだ。
よかったと僕もピンっと瓶にデコピンを一発いれて無言の表現をした。
大聖堂の地下でも適当に素材を売り払う事に。
「よぉ兄ちゃんは特にボスとかを倒したりしてないのか?」
ギルドがやっている買取カウンターでホーンラビットの毛皮や角などを置き買取してもらおうとすると、カウンターにいるおじさんから世間話ついでにきかれる。
「ボスですか?」
「あぁ、普段は見ない魔物が遺跡付近に突如現れたのは流石に知ってるだろ?それをボスって呼ぶんだよ」
最後の毛皮をカバンから出しながら、会話を続ける。
「僕は倒してないですね。これで最後です」
「そうか、結構強い魔物達らしいからな。狩りに行くなら準備は怠るなよ」
「はい、分かりました」
大聖堂の地下も多いに賑わいを見せ、聞こえてくる会話はイクサスの魔物で持ちっきりだ。
素材を売り払い、地下の階段を昇る。ふわっと久しぶりに冬の寒さが漂い僕はいそいそと赤のローブを羽織る。
その最中にブクブクと泡を出し、僕へと合図を出しているスイサン。
慌てている様子にどうしたのかと、瓶に触れると瓶は一瞬で冷たくなっている。
あっ寒いのかも。そう思い冷気耐性の帽子に瓶ごと入れるとブクブクは無くなり静かになる。
帰ったらメルさんにスイサン用の入れ物とか作って貰わなきゃな。
大聖堂の礼拝堂にもまばらに冒険者はいて祈りを捧げている人も多数。念じればいいのに声が漏れているのかあえて言葉に出しているのか邪念のような祈りを捧げているのだ。
俺に一攫千金のチャンスを下さい神様
一撃、一撃でいい。一撃だけ寸分狂わない渾身の一撃を・・・
ミアさんの好きな職がドルイドでありますように
人それぞれだな~
そんな感想を持ちながら僕は礼拝堂をでる。
「うわぁ、真っ暗。夜自体が逆に久しぶりだ」
久しぶりに戻った王都の街。13月という事で真っ暗闇の世界が空に浮かぶ。
その光景を瓶越しから覗いたスイサンも驚きと感動でブクブクと泡立てる。
王都のダンジョンでは夜は存在しない。常に一定の明るさを保ち、雨なども降らず穏やかな気候。
いうなれば温室育ちのスイサンにとっては、ダンジョンの外という方が危険で生活しにくい空間となっているに違いない。
そのスイサンがこの世界にきたばかりの僕と少し重なる。
日本にいた時のぬるま湯のような生活から、ここに来た時の気持ち。危険や死のリスクがある反面、ワクワクするような冒険が待っているという不安との裏返しの期待という気持ち。
瓶の中で水のようになっているスイサンは目はないが、キラキラとした瞳で外の世界を見ている様に僕は感じた。
「スイサンもこれから僕といっぱい冒険しようね」
ブクッ
ひと際大きく泡立てたスイサンは瓶からシュッと出てくると体いっぱいに手の拳と腕を作り上げ、空高く掲げた
この間にクリス達とまた出会ったり、イクサスの解いた魔物を2匹倒したり、イクサスから暇なのかワードが来たりと色々な事が起きたが一番大きいのはスイサンのレベルが上がった事だった。
魔法を放つワーウルフという少し僕が知っている人狼とは違ったやつを倒した時だ。
スイサンの体から光が溢れたのを見て、魔物もレベルが上がるのだと知った。
スイサン自身は何度か経験している事のようで、嬉しそうではあるがそこまで驚くような事ではなかったらしく僕との感動の熱量の差はかなりあった。
それにジャンプするゴーレムや魔法耐性のコカトリスの尻尾に、魔法を主軸に戦うワーウルフと通常種ではない様子の魔物はやっぱりイクサスの仕業だった。自慢げにあいつらは僕が育てたと言っていた時はあのイクサスでさえも少し感情が読み取れた。
ただスイサンの事はイクサスは知らないと言っていたので、イクサスが放った魔物ではないようだ。
今年もあと数日で終わるなというこの頃。
アルからのトランスワードが届く。
”いちどあえるか”
久しぶりのアルの声だった。もはや懐かしく感じる。
”あさってのよるにでも”
今いる場所から出口のポータルへは1日では無理なぐらい離れた場所にきていた。
”ユベルていにろくじ”
ユベル邸に六時
アルとの簡潔なやりとりで、僕は久しぶりにダンジョンの外へ出る事になった。
旨味の少ないダンジョンという事だが、人が多い場所から離れれば魔物ともそれなりに遭遇しお金にドロップ品を集めることが出来ていた。
銅貨といえども集めればそれなりな金額になっていたので、アルの教え通り銅貨でも拾っておいてよかったと思う。
「スイサン、一度ダンジョンの外に出ようと思うんだけど・・・スイサンって外出れるのかな?」
スイサンに質問すると?マークの下の点がない状態になる。そこから自らの命を少し削り、点の部分を一瞬補うように水球を射出した。
「おっけーおっけー、分からないって事は分かったよ。とりあえず出れるのならついてきて、出れなかったら・・・寂しいけどここでお別れだね」
僕の言葉にスイサンはガーンと表現する、ムンクの叫びのような恰好をした簡易な人の顔になる。
「仕方ないよ、心繋ぎの鎖は1個しないし置いておくには性能が高すぎてもったいないから」
引き続き、体全体でショックを受けているという表現を続けるスイサン。
「まだ出れないって決まったわけじゃないから、とにかく出口に向かおうか」
僕が歩きだすと、また形を変えて感情を表現する。
泣いているような水の雫の形からポツポツと体を削り、涙をこぼしている様子。
だが、それは汗の時と同じ仕草だ。こういう人とはまた違ったおっちょこちょいをする所も僕はスイサンを気に入っている部分だった。
◇
アルとの約束の時間には余裕で戻れそうだ。
特段イクサスが出した魔物に遭遇する事が無ければやはりウィンターダンジョン、苦労することなんてない。それにポータルに近づけば冒険者や、エリアを囲う紐や柵が散見され始めた。
「あっスイサン、一応出れた時用にこの瓶に入っておいてくれる?」
そろそろ冒険者の塊が見え始めている為に、スイサン用に瓶を一つイベントリから取り出す。
スイサンはOKと指で形を作り、瓶へと吸い込まれるように入っていく。
革や布などのポーチで試してみたが、湿ってしまうために瓶が最適だった。
スイサンの入った瓶を腰に括りつけ、ポータル付近の露店へとたどり着くと来た時よりも賑わっているのか露店の範囲が広がっているように思える。
今がピークなんだろうか?
通り過ぎ様に話ている声に耳を傾ける。
ホールクレイが昨日見つかったらしいぞ!
ガーディアンエレメントを倒したPTが出たって噂で持ちきりだぞ!
宝箱からアーティファクトが出た幸運な人がいるそうよ
話している話題は違えど、その冒険者たちの声は上ずり、誰しもが興奮、高揚して喋っている。
その話題の原因はほぼイクサスが解き放った魔物。
ウィンターダンジョンらしからぬ大物の敵に、みな情報収集して探し回っている様子だ。その勢いが相まって露店も多く構えているようだ。
まぁ僕が倒す必要はないもんね、イクサスも最低1匹とか言っていたし3匹倒したのだからいいだろう。
僕の為のイベントのような物だったが、イクサスのせいかおかげかウィンターダンジョンは盛り上がってる事に間違いはない。王都の冒険者に活気が出ているのならそれはそれで良かったかと思いながら露店を過ぎていく。
ドロップした素材などを換金しながらポータルへと辿り着く。時間的にもいい時間だ。
心の中でスイサンに行くよと流石の僕でも、連れて行けれますようにと心で念じる。
そこまでドライではないし、替えが効かないという事も感じている。
だがそんな僕らの不安は杞憂だった。
紫の楕円のポータルをくぐり、すぐに腰につけた瓶を見るとそこにはスイサンが瓶に詰まっていた。ブクブクブクと泡を出し嬉しそうな表現をしている為ダンジョンの外に連れ出す事が出来たようだ。
よかったと僕もピンっと瓶にデコピンを一発いれて無言の表現をした。
大聖堂の地下でも適当に素材を売り払う事に。
「よぉ兄ちゃんは特にボスとかを倒したりしてないのか?」
ギルドがやっている買取カウンターでホーンラビットの毛皮や角などを置き買取してもらおうとすると、カウンターにいるおじさんから世間話ついでにきかれる。
「ボスですか?」
「あぁ、普段は見ない魔物が遺跡付近に突如現れたのは流石に知ってるだろ?それをボスって呼ぶんだよ」
最後の毛皮をカバンから出しながら、会話を続ける。
「僕は倒してないですね。これで最後です」
「そうか、結構強い魔物達らしいからな。狩りに行くなら準備は怠るなよ」
「はい、分かりました」
大聖堂の地下も多いに賑わいを見せ、聞こえてくる会話はイクサスの魔物で持ちっきりだ。
素材を売り払い、地下の階段を昇る。ふわっと久しぶりに冬の寒さが漂い僕はいそいそと赤のローブを羽織る。
その最中にブクブクと泡を出し、僕へと合図を出しているスイサン。
慌てている様子にどうしたのかと、瓶に触れると瓶は一瞬で冷たくなっている。
あっ寒いのかも。そう思い冷気耐性の帽子に瓶ごと入れるとブクブクは無くなり静かになる。
帰ったらメルさんにスイサン用の入れ物とか作って貰わなきゃな。
大聖堂の礼拝堂にもまばらに冒険者はいて祈りを捧げている人も多数。念じればいいのに声が漏れているのかあえて言葉に出しているのか邪念のような祈りを捧げているのだ。
俺に一攫千金のチャンスを下さい神様
一撃、一撃でいい。一撃だけ寸分狂わない渾身の一撃を・・・
ミアさんの好きな職がドルイドでありますように
人それぞれだな~
そんな感想を持ちながら僕は礼拝堂をでる。
「うわぁ、真っ暗。夜自体が逆に久しぶりだ」
久しぶりに戻った王都の街。13月という事で真っ暗闇の世界が空に浮かぶ。
その光景を瓶越しから覗いたスイサンも驚きと感動でブクブクと泡立てる。
王都のダンジョンでは夜は存在しない。常に一定の明るさを保ち、雨なども降らず穏やかな気候。
いうなれば温室育ちのスイサンにとっては、ダンジョンの外という方が危険で生活しにくい空間となっているに違いない。
そのスイサンがこの世界にきたばかりの僕と少し重なる。
日本にいた時のぬるま湯のような生活から、ここに来た時の気持ち。危険や死のリスクがある反面、ワクワクするような冒険が待っているという不安との裏返しの期待という気持ち。
瓶の中で水のようになっているスイサンは目はないが、キラキラとした瞳で外の世界を見ている様に僕は感じた。
「スイサンもこれから僕といっぱい冒険しようね」
ブクッ
ひと際大きく泡立てたスイサンは瓶からシュッと出てくると体いっぱいに手の拳と腕を作り上げ、空高く掲げた
70
お気に入りに追加
412
あなたにおすすめの小説
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
亮亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
大和型戦艦、異世界に転移する。
焼飯学生
ファンタジー
第二次世界大戦が起きなかった世界。大日本帝国は仮想敵国を定め、軍事力を中心に強化を行っていた。ある日、大日本帝国海軍は、大和型戦艦四隻による大規模な演習と言う名目で、太平洋沖合にて、演習を行うことに決定。大和、武蔵、信濃、紀伊の四隻は、横須賀海軍基地で補給したのち出港。しかし、移動の途中で濃霧が発生し、レーダーやソナーが使えなくなり、更に信濃と紀伊とは通信が途絶してしまう。孤立した大和と武蔵は濃霧を突き進み、太平洋にはないはずの、未知の島に辿り着いた。
※ この作品は私が書きたいと思い、書き進めている作品です。文章がおかしかったり、不明瞭な点、あるいは不快な思いをさせてしまう可能性がございます。できる限りそのような事態が起こらないよう気をつけていますが、何卒ご了承賜りますよう、お願い申し上げます。
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
日本帝国陸海軍 混成異世界根拠地隊
北鴨梨
ファンタジー
太平洋戦争も終盤に近付いた1944(昭和19)年末、日本海軍が特攻作戦のため終結させた南方の小規模な空母機動部隊、北方の輸送兼対潜掃討部隊、小笠原増援輸送部隊が突如として消失し、異世界へ転移した。米軍相手には苦戦続きの彼らが、航空戦力と火力、機動力を生かして他を圧倒し、図らずも異世界最強の軍隊となってしまい、その情勢に大きく関わって引っ掻き回すことになる。
ユーヤのお気楽異世界転移
暇野無学
ファンタジー
死因は神様の当て逃げです! 地震による事故で死亡したのだが、原因は神社の扁額が当たっての即死。問題の神様は気まずさから俺を輪廻の輪から外し、異世界の神に俺をゆだねた。異世界への移住を渋る俺に、神様特典付きで異世界へ招待されたが・・・ この神様が超適当な健忘症タイプときた。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる