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第231話 カースカーテン

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オーティマスをまた北へと登って行く。グレーメンの時と同じ街道だ。

ただ途中で東へと伸びる道を進む。

「あと何日で着く?雪も積もってきてるから急がねーとな」

「あと2日ってとこっすかね」

「荒野の雪景色もいいもんですね」

「ノエルは相変わらず余裕だな・・・お前レビテーション使ってんな」

「そりゃそうですよ、雪道なんて歩きづらいだけですからね」

「ずりーな!」

「兄貴羨ましいっす!」

ザクザクと足音を立てて歩くアル達とは違って、どんな地形でも僕はすいすいと歩くのだ。

イベントリから浮遊盾を取り出す

「ほら、こうすると歩かなくてもいいですよ」

浮遊盾の上にレビテーションで乗り、雪の上をスイーッと滑るように移動する。

「うわっ!MPを無駄にするなよ」

「兄貴それ私もしたいっす!」

「僕専用なのでごめんなさい、お先にいってまーす」

「まてノエル!」

スイーーー

快適な移動が続く帝国内の移動。今頃戦争はどうなっているのだろうか。

オーティマスに滞在している時には、情報は何も入ってはこなかった。それに戦争の物資をそのままグレーメンに持ちこんだ為にこの寒さでどうやって凌いでいるのかも気になるところ。

知らない間に終わって入ればいいと思うし、冬の間は休戦なんてこともありそうではある。

だが、結局オーティマスに攫われた魔法使いで助けれたのは2人だけ。僕ら以外はオーティマスに潜入したとしても、イクサスに死霊術を掛けられて便利な兵士にされるのがオチだ。

イクサス自身が勝手に人が集まって楽なのだと豪語していた。

王国の冒険者も戦争が続けば続くほど、帝国へ潜入しオーティマスへ調査にいけば行方不明者が増えるだけ。

今どっちが優勢で劣勢なのかも分からないが、帝国の嫌がらせは出来る限りはした。王国側は人員不足な所があるかもしれないが、簡単には負けないで欲しい。

願う事なら拮抗状態のまま人が減らない事を願うばかりだ。




薄い雪道を行き、野宿を繰り返すと僕らが向かう最初の目的地へとたどり着く。

寒くなっている事により、魔物の数はぐっと減りオーティマスからの移動で魔物と出会ったのは1回のみだった。

「おー・・・見えてきたな。そういえばなんて名前の街だ?」

「カースカーテンっすね」

「カース?呪いのカーテンですか?」

「そうっすけど、別に名前だけっすよ」

「ふ~ん、国境付近だからか?」

「それはありそうですね。王国側への威嚇が入ってそうです」

「えーそんな事はないと思うっすけど・・・普通にいい街っすよ・・・」

「あっ別に悪くいうつもりは、すみません」

カースという響きだけで、街の印象が悪くなってしまいつい口に出してしまったが、ホルンとしては良い気がしなかったような感じの為謝罪を入れる。

今日もまた日が短くなった冬の日、時間は3時だが一日の終わりを迎えるような寂しい空の色となっていた。

「今日はここに泊るかな。ホルンどこか宿屋は知ってるか?」

「知ってるっすよ」

「じゃあ行きましょう」

国境の街ということで、守りは厳重そうに街の壁にも見張りとして兵士が立っていた。

この街は後ろには国境を分断する山がそびえたち、荒野だらけだった帝国の街にも少しは緑が雪の隙間から覗いていた。

「二人ともタグはあるっすか」

「・・・あるぜ」

「僕もあります」

「じゃあ行くっすよ」

ホルンの後ろに続きカースカーテンの門へと向かう。西側から歩いてきたが、入口は南側にしかなく壁伝いに街を回っていく

「・・・ふぅーーーー」

先頭をいくホルンが小さく息を吐いたように見えたが、特に気にするでもない事だと思いそのままついて行く

南の入り口にたどりつくと、門番が門を挟み両脇に立っていた。その一人の左側に立っている兵士が僕らに気が付く。

「・・・ホルンか?おー、ホルンだな!」

「あっただいまっす」

「クロエ達が心配してたぞ!お前がいなくなったって聞いたが、いやぁよかったぜ生きててよ!」

門番はホルンの肩をくみ、ばしばしと組んだ肩を叩く。

「えっクロエ達帰ってきてるっすか?」

「あぁ、物資不足で一度引いたみたいだぜ?王国の野郎どももわざわざ追ってまではこないだろうしな」

僕らを置いて、ホルンは門番と喋る様子は知り合いのようだ。

アルも特段割って入っていかない様子に、僕らはホルンの話が終わるのを待つ。

「引いたっすか」

「あぁ、まぁこれから冬だしな。また春に開戦だと思うぜ?・・・というよりお前どうしてたんだよ。後ろの2人も見ない顔だが・・・」

門番は僕らに目を向けて、ホルンに聞く。

「2人は私の恩人っすよ。見張りしてる時に魔物に襲われた時に助けてくれたっす」

「恩人か!そりゃいい、ホルンが後れを取るってそうとうな魔物だったんだな」

「えっとスノーハーピーの群れだったすからね。危ないとこだったっす」

「そりゃ相手が悪かったな、お前たちホルンが世話になったようだな感謝するぜ」

そこで門番は嬉しそうに笑顔を僕らに向けて頭を下げた

「いや、たまたま通りかかっただけだ。その後俺達もホルンには助けらたからなお互い様だ」

アルが合わせるように告げる。特別嘘をついている訳でもない為にサラサラと言葉が並べられた。

「そうかそうか!」

「で、2人も戦争に参加予定だったすけど、私が怪我をしてたのもあって送ってきてくれたっす」

ホルンは少し知り合いに会った時用に、口実を用意していたのかな?そう思わされるほど、アルよりも嘘を並べていく。

「そうかそうか!丁度いいじゃねーか。お二人さん歓迎するぜ、ここカースカーテンにな」

特段タグなどを見せることなく、ホルンパスのような感じで街の中へと入れたのだ。

門から遠ざかると、アルがホルンに声を掛ける。

「知り合いだったのか?」

「えっと・・・そうっすね」

「それにクロエってやつは誰だ?」

「私のPTメンバーっす・・・えっとこの街を拠点にしてたっす」

ホルンが若干、この街に行くことを躊躇った様子が分かった。

「でもまさか戦争が一時中断でみんなが帰ってるとは思って無かったっすね・・・」

「どうするんだ?」

「えっいや私はアル君達について行くっすよ・・・もう決めたことっすから」

そうは言っているが寂しそうにしているのは分かる。それは僕だけではない、アルもだ。

「はぁ~・・・とりあえず宿屋に行こうぜ。そこでゆっくり話でもしようぜ」

「あっそうっすねこっちっす」

ホルンに連れられ酒場併設の宿屋へ着く。特段賑わいを見せない様子の酒場は人が3人ほどしか居ない。

「おいおいおい!!ホルンか!!」

「あっこんちゃっす」

それでもその中の一人、一人酒を楽しんでいた冒険者のようなごつい男がホルンにきずき大声をあげて席を立つ。

「こんちゃっすじゃねーぞ!お前行方不明って聞いて心配してたんだぞ!!」

その男はホルンに駆け寄るとホルンを抱きしめる。その太い腕に抱かれたホルンは一瞬のうちに消えてしまう。

「ちょちょっとやめてくれっす」

「ほんと俺達がどれだけ心配したか!こいつ!!」

大男はホルンを離すと次は頭を撫でるよりも強くグリグリとしている。

僕はその様子を見て思ったのは、みんなスキンシップ過剰だなという感想だ。

アルはというとそんなホルンの様子を気にする素振りも無く、淡々と宿の受付をすましていた。

「ノエルー部屋とれたぜ」

「ありがとうございます。僕らだけで行きますか」

「だな」

今だホルンホルンという大男にぐちゃぐちゃにされながらも、門番にしていた説明を同じようにしているホルンを置いて、僕らは2階にある部屋へと上がって行った

「ここは普通だな」

「オーティマスが少し変わってたんですよ。リコール」

部屋に入るなりの感想だが、ベッド2つに小さなテーブルの狭い部屋。

オーソドックスな宿屋だ。僕としたらこういうのでいいんだよと言いたくなるぐらい冒険者らしい部屋。

「それにしてもホルン結構声かけられてたな」

「そうですね」

ここ宿屋に来るまでにも、ホルンは何人かに挨拶をされていた。

「ホルンさん、愛嬌はあるので人気者だったのかもしれません」

「愛嬌か・・・あいつ俺達と会った時は殺す殺すって言ってたよな」

ベッドで2人腰掛けて、ホルンと出会った時の事を思い出し少し笑える。

「でもあの時も仲間は売らないって言っていたので、好かれる理由は分かりますけどね」

「でも結局ノエルに心を折られたけどな。あの時のお前はやばかったぜ、うっ思い出したら体が震えてきたぜ」

「何を大袈裟な、寒いからでしょう」

僕らが知っているホルンの意外な一面を見て、ホルンとの数少ない思い出をアルと話て待っていると僕らの部屋の扉が開かれた。

「ちょっと置いて行くなんてひどいっすよー」

「いや、俺達がいても邪魔だろ」

「そうですね、何かホルンさん途中いなくなりましたし」

「いなくなったって見えなくなっただけっすよね!?」

ホルンもドタバトと部屋に入ってくるが、この街が拠点なら自分の家があるのではないかと思う。

ホルンはアルの隣に座り、くつろいだ。

それを見てお前は何をしているんだという感じでアルは話を始める。

「ホルン、お前は家に帰るだろ?」

「えっあ~・・・えっと予定が少しくるったっす。まさかみんながいると思ってなかったっすから、このまま顔出さずに行こうと思うっすけど・・・」

ホルンはまた少し、気持ちとは裏腹の言葉をいう様子は・・・あまり僕らに嘘をつくのを躊躇っているようにも見える。

「・・・お前はクラリアとは違うだろ。クラリアはノエルがPTを皆殺しにしたから帝国に未練はないかもしれないが」

「ちょっと」

「ノエルいいから。お前はまだPTを組んでいる状態だろ?それに行方不明になっているってPTじゃなく街の人も心配してくれてるんだぞ」

いいからじゃないですが・・・

「そうっすけど・・・」

「俺はまだお前がどんなやつかも知らねーが、PTにも世話になったんだろ。いいのかそんな別れで」

「いやだって・・・会ったら気まずいっす、それに・・・」

「それになんだ?」

「・・・」

「未練が逆に残っちゃう感じじゃないですか?よくあるパターンですよ、住み慣れた街を選ぶか新しい道を選ぶかってやつです」

ホルンが口ごもる為に僕が変わりに答えを出してあげる。

「お前がいうのかよ。そうなのかホルン」

「・・・いや私はアル君について行くって決めたっすから、別に揺らいで何かいないっす」

明らかに無理して喋っている様子なのは丸わかりだ。

「別に帝国に残りたいならいいんだぞ?今更ノエルも裏口止めに殺しはしないだろ。えっ・・・しないよな?」

「いや確認いります!?何途中で自信失くしてるんですか!殺しませんって、ここでホルンさんと別れても僕の仲間なのは変わりはありません」

この数日の旅でホルンに対して敵対心は消えていた。すでに僕の大切な仲間の一人に入っていた。

「・・・アル君は私についてきてほしくないっすか?」

「俺はどっちでもいいと思っている。ホル」

「どっちでもいいって・・・分かったっす!ちょっと出てくるっす!」

あれ?アルの話が言い終わる前にホルンは怒こったように出て行ってしまった。

「・・・あいつ最後まで聞けよ」

「えっどうします?追いかけます?」

「はぁ・・・いや、あいつはここに残る方が幸せな気がするんだよな。そっとしとこうぜ」

「そうですか、少し残念ですが僕もそれがホルンさんにとっていい気がします」

バタンと閉じられたドアの音の響きはホルンとの突然の別れの音だったのだろうか。
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