214 / 265
第214話 戦場へと
しおりを挟む
スパイ疑惑の調査を終わらせた騎士達は西側からは4人ほどの冒険者をボコボコにし連れて行った。
すまぬ・・・と思いながら、そろそろアルとの約束の時間になると思い僕は北側へと進んだ。
外周を回り、北の方へと進むとアルは分かりやすく外で待ってくれっていた。
「無事か」
「はい、でもサーヤさんの影・・・というか魔法使いっぽい人達がいませんね」
「だよな・・・何か作戦があって別行動とかか?」
「・・・それが可能性が高そうですね」
「だとしたら・・・俺達が知るのは戦が始まってからってことだよな」
「そうなりますか、今諜報活動をしている王国側をあぶり出していたので、おいそれと教えてはくれないでしょうし」
戦を待たずして、サーヤさんを見つけたらトンズラを決め込もうとしていたのに・・・結局、戦場に赴かねばいけないようだ
「まぁそのあぶり出しの原因は俺達だけどな」
「はい、何人も王国の人は掴まって殴られてました」
「こっちも見たぜ・・・なんか顔みたことあるようなやつもいたな・・・」
「ちょっと可哀そうですね、でもアンナさんも見かけてタグを持っていなかったのでばれないように渡しておきましたよ」
「ちょっとか・・・そうか。よかったな知り合いは助けれてよ」
「はい」
アルと合流すると、そのまま探していない東側へと進んだ。
補給部隊では変装していたとはいえ、少し情報を聞くために交流はしていた。覚えていないかもしれないが、接触は避けたい。補給部隊が到着する前に移動をしていたかったのだ。
「東もやっぱいないか」
「ですね・・・これは戦が始まるのを本当に待たなければいけませんね」
しばらく待機する事数分。
時間は9時20分頃。周りにいる冒険者たちがピリつきはじめ、気合を入れ始めていた。
顔をパンパンと叩いたり、装備の確認をしたり、靴紐を結びなおしたりとだ。
「そろそろか・・・」
「どうします?このままこの人達と行きますか?それともどこかに隠れ、魔法使いたちが現れるのを待ちますか?」
「隠れる場所なんてあるか?何人かの兵士は救護、予備兵として残ると思うぜ。目立つだろ」
「そうですね~・・・スードリア平原というだけあり、ここらは草木に隠れる場所もありませんし・・・でも、ついて行けば僕らも戦争に参加させられますよ?」
・・・
「ふー・・・どこだよサーヤ・・・」
僕の言葉にアルは天を仰いだ。
そのまま答えが出ないまま、出陣の合図がでると冒険者はぞろぞろと野営地から出ていく。その後ろを兵士達が続く。
結局僕らもそのぞろぞろと出ていく中に混ざっていた。
物資を奪い、順調に進んでいると思っていたが、結局僕らの目的はサーヤさんだ。サーヤさんが見つからないのなら意味のない事をやっていたにすぎない。
スードリカ平原に兵士や騎士、冒険者が一列にならぶ。その並んでいる前には、草が焦げている箇所が何個もある。ここで連日戦闘が行われていたという事を物語っていた。
対面には王国側の人達も並び、今か今かと戦の合図を両者まっている状態だった。だが・・・ずらりと並ぶこちら側の横を見ると王国側の方が人数が少ないように思える。
「まさかこっち側にたっているとはな」
「確かに。これ乱戦で帝国か王国かどうやって見分けるんですか?兵士や騎士は分かるにしても冒険者なんて違いはありませんよ」
「それこそ、このタグが有るか無いかだけだろ。基本冒険者は乱戦になるぞ、目につくやつは全て敵と思った方がいい」
「冒険者は?」
「兵士達は隊列を作って集団で戦うからな。サイシアール討伐や調査なんかで見ただろ兵士達の戦い方。あれは魔物だけでなく対人でもああやって戦うんだよ」
「へー詳しいですね」
「・・・」
自分から知識を披露してくれるわりに、探りを入れると黙ってしまうアルのいつもの事はさておいて。
乱戦か・・・見知った人もいると思うとサーヤさん達がでてくるまで、どうやって時間を潰せばと悩む
プオンプオーン!
角笛が鳴り響く
そして向こうからもこだまして聞こえてくる、角笛の音。
その音が鳴り響くと、一斉に冒険者たちは走り始めた。
オオオォォォーーーーー
冒険者たちは怒鳴り声のような掛け声とともにまっすぐ向かっていく。
我先にと突出していく者と、もとから足が遅いのか遅れがでる者バラバラとした列の冒険者に比べ、兵士と騎士達は足並み揃えてゆっくりと進んでいた。
ホォッホォッホォッホォッホォッ
揃ったかけ越えに、ドンドンとリズムよくなる足音
「結局勝敗は、騎士や兵士で決まる。いくら冒険者が頑張ってもな」
「ふ~ん・・・」
僕とアルはゆっくりと戦地へ向かっていく。
一番先頭を行く、冒険者が王国側の先頭とぶつかる時だった。
オレンジ色が王国側の先頭を包み込む。それは熱く燃える炎の揺らめき・・・フレアの魔法だった。
ボウッ!と巻き上がる炎を、緑色の風が更に炎を広げていく。
あの緑の風は・・・サーヤさんが使っていたウィンドバーストのような魔法・・・!?
「アル!あの魔法サーヤさんかも!」
「どこだ!どこから飛んできた!」
炎が風にのり、王国側の冒険者を燃やしている最中、また王国側へと炎が着弾する。
次は連続の火の礫。火の矢よりも短く小さいが、それがパラパラと雨のように降り注ぎ始めていた。
「・・・あそこ?アルあの奥って少し盛り上がってませんか?」
「盛り上がってる?どこだ?」
周りを見渡しても、魔法使いの姿は見えない。だが魔法は飛んでくるためそう遠くへはいないはずだ。
スードリカ平原は平原といっても多少はなだらかな勾配がある。
遠くを見渡すと、坂になっている部分もあるのだ。今、王国と帝国がにらみ合っているこの場所には坂もなく、平のように見えるが床ではない為に凹凸もある。
その中で僕がアルに指さした場所は、この遠くから見れば少し盛り上がっている様に思える場所。
だが、王国側からみたらもっと低くなだらかなように見えているかもしれない。だがその少しの勾配で伏せれば身を隠せるくらいは出来るはずだ。それに魔法使いだけの隠密行動ならバレにくいはず・・・
「平原だぞ?そんな事ありえるか?」
僕があの小さなふくらみの影に隠れているのではないかと、アルにいうがありえないだろという。
「そうですか?こっちだって、あそこのふくらみは小さいですが、伏せて居れば分かりませんよ?」
「そうか~?」
「見てきますか?・・・バリア!」
ビュンと風の刃が僕らの周りへと飛んできていた。
ゾクりとする危険察知が働き、すぐにバリアが風の刃1本を吸収するように消した
「アル!」
「無事だ!」
僕ら先頭から遅れた冒険者を狙っているような魔法がとび、僕とアル以外の周りにいる3人は風の刃で切り裂かれていた。
周りを見渡しても。魔法を放った人が居る様子はない。
「アル!僕の推測は正しいです!こっちもどこかに隠れてますよ!」
「分かった!ここを離れるぞ!」
ビュンビュンと風の刃が僕らを襲う。初級魔法のウィンドスラッシュだが、その数の多さは驚異的だ。
僕らは王国人だと叫びたいが、そんな事は今許されるはずもなく、僕らは防戦一方で味方の魔法にさらされながら引いていく。
バリアの魔法は燃費が悪い。遠距離の射出物を消してくれはするが一回MPを10も使ってしまう。
僕の前方向を半円の球体で覆うように作られる薄い膜のバリアは3発の矢や魔法を防いでくれるが、今何発当たったかなんてわかるようになっていない。自分で見て数えておかなければならないのだ。
「くっバリア!」
4度目のバリアを張り直し、アルも落ちていた誰かの盾を拾い、後退いや前進した。
僕らは一番端の後方にいたが、王国の奇襲してきた人達はそれよりももっと後ろ、斜め後方にいたようだ。そこかれ離れるように前進していくと、魔法の射程距離外になったのか魔法は飛んでこなくなったが・・・
僕らは冒険者の乱戦場へと近づきすぎてしまっていた。
そして王国側もサーヤさん達が隠れているであろう場所に、魔法や矢を放ち始め何人かの冒険者はとそこへ突撃を始めている。
「アル!サーヤさんが!王国の人が向かってますよ!」
カン!とアルへと振り下ろされた剣を、アルは拾った盾で受け止めていた。
「ノエル!頼む!」
「駄目ですよ!一緒に!マジックミサイル!」
ごめん名も知らぬ王国の人!
マジックミサイルなら殺傷能力は低いと、ブラック達で試して分かった事だった為に、アルヘ斬りかかった人へ向けて放つ
こういう時はアイスショットの方が使い勝手がいいのにと思うが、致命傷になりかえない為にマジックミサイルを選択だ
3発の魔法の球は、1発はアルへ斬りかかった人へとぶつかり、もう2発は近くにいた他の人へと飛んでいった
へー・・・乱戦だとそういう風になるんだ・・・って違う違う、そんな悠長に観察している場合ではない。
アルの手を掴むと、僕らは乱戦の中を縫うようにブリンクで飛ぶ。何人かには見られているかもしれないが・・・今は気にしている余裕はなかった。
連続で飛べず、ブリンク後に空いている場所を探しながら縫って飛ぶためにいつもよりも遠く感じるその距離。
7度目のブリンクで、帝国の魔法使いがいると思わしき場所へ目前までたどり着いた。
そこにいたのは、戦っているオーティマスのローブを付けた3人と倒れたローブが2人、それと冒険者の姿が3人。
「あそこだ!」
僕よりも早くアルが指さすとこへ視線を目にすると、青いローブを着たサーヤさんの姿だった!
サーヤさんは風の魔法で目の前の冒険者を切り裂き、その後ろから迫る冒険者へ斬りかかられるとこだった
「ノエル!」
いそげ!ブリンク!
冒険者とサーヤさんの間へ僕らは飛ぶと、アルは斬りかかってきた冒険者の剣を盾で弾く。
間に合った!ごめんよ王国の人!
僕はアルが弾いた隙に、僕は殴り飛ばそうとした時だ
「ウィンドスラッシュ」
サーヤさんの声で魔法名が唱えられた
僕の背中は切り裂かれていたのだ
すまぬ・・・と思いながら、そろそろアルとの約束の時間になると思い僕は北側へと進んだ。
外周を回り、北の方へと進むとアルは分かりやすく外で待ってくれっていた。
「無事か」
「はい、でもサーヤさんの影・・・というか魔法使いっぽい人達がいませんね」
「だよな・・・何か作戦があって別行動とかか?」
「・・・それが可能性が高そうですね」
「だとしたら・・・俺達が知るのは戦が始まってからってことだよな」
「そうなりますか、今諜報活動をしている王国側をあぶり出していたので、おいそれと教えてはくれないでしょうし」
戦を待たずして、サーヤさんを見つけたらトンズラを決め込もうとしていたのに・・・結局、戦場に赴かねばいけないようだ
「まぁそのあぶり出しの原因は俺達だけどな」
「はい、何人も王国の人は掴まって殴られてました」
「こっちも見たぜ・・・なんか顔みたことあるようなやつもいたな・・・」
「ちょっと可哀そうですね、でもアンナさんも見かけてタグを持っていなかったのでばれないように渡しておきましたよ」
「ちょっとか・・・そうか。よかったな知り合いは助けれてよ」
「はい」
アルと合流すると、そのまま探していない東側へと進んだ。
補給部隊では変装していたとはいえ、少し情報を聞くために交流はしていた。覚えていないかもしれないが、接触は避けたい。補給部隊が到着する前に移動をしていたかったのだ。
「東もやっぱいないか」
「ですね・・・これは戦が始まるのを本当に待たなければいけませんね」
しばらく待機する事数分。
時間は9時20分頃。周りにいる冒険者たちがピリつきはじめ、気合を入れ始めていた。
顔をパンパンと叩いたり、装備の確認をしたり、靴紐を結びなおしたりとだ。
「そろそろか・・・」
「どうします?このままこの人達と行きますか?それともどこかに隠れ、魔法使いたちが現れるのを待ちますか?」
「隠れる場所なんてあるか?何人かの兵士は救護、予備兵として残ると思うぜ。目立つだろ」
「そうですね~・・・スードリア平原というだけあり、ここらは草木に隠れる場所もありませんし・・・でも、ついて行けば僕らも戦争に参加させられますよ?」
・・・
「ふー・・・どこだよサーヤ・・・」
僕の言葉にアルは天を仰いだ。
そのまま答えが出ないまま、出陣の合図がでると冒険者はぞろぞろと野営地から出ていく。その後ろを兵士達が続く。
結局僕らもそのぞろぞろと出ていく中に混ざっていた。
物資を奪い、順調に進んでいると思っていたが、結局僕らの目的はサーヤさんだ。サーヤさんが見つからないのなら意味のない事をやっていたにすぎない。
スードリカ平原に兵士や騎士、冒険者が一列にならぶ。その並んでいる前には、草が焦げている箇所が何個もある。ここで連日戦闘が行われていたという事を物語っていた。
対面には王国側の人達も並び、今か今かと戦の合図を両者まっている状態だった。だが・・・ずらりと並ぶこちら側の横を見ると王国側の方が人数が少ないように思える。
「まさかこっち側にたっているとはな」
「確かに。これ乱戦で帝国か王国かどうやって見分けるんですか?兵士や騎士は分かるにしても冒険者なんて違いはありませんよ」
「それこそ、このタグが有るか無いかだけだろ。基本冒険者は乱戦になるぞ、目につくやつは全て敵と思った方がいい」
「冒険者は?」
「兵士達は隊列を作って集団で戦うからな。サイシアール討伐や調査なんかで見ただろ兵士達の戦い方。あれは魔物だけでなく対人でもああやって戦うんだよ」
「へー詳しいですね」
「・・・」
自分から知識を披露してくれるわりに、探りを入れると黙ってしまうアルのいつもの事はさておいて。
乱戦か・・・見知った人もいると思うとサーヤさん達がでてくるまで、どうやって時間を潰せばと悩む
プオンプオーン!
角笛が鳴り響く
そして向こうからもこだまして聞こえてくる、角笛の音。
その音が鳴り響くと、一斉に冒険者たちは走り始めた。
オオオォォォーーーーー
冒険者たちは怒鳴り声のような掛け声とともにまっすぐ向かっていく。
我先にと突出していく者と、もとから足が遅いのか遅れがでる者バラバラとした列の冒険者に比べ、兵士と騎士達は足並み揃えてゆっくりと進んでいた。
ホォッホォッホォッホォッホォッ
揃ったかけ越えに、ドンドンとリズムよくなる足音
「結局勝敗は、騎士や兵士で決まる。いくら冒険者が頑張ってもな」
「ふ~ん・・・」
僕とアルはゆっくりと戦地へ向かっていく。
一番先頭を行く、冒険者が王国側の先頭とぶつかる時だった。
オレンジ色が王国側の先頭を包み込む。それは熱く燃える炎の揺らめき・・・フレアの魔法だった。
ボウッ!と巻き上がる炎を、緑色の風が更に炎を広げていく。
あの緑の風は・・・サーヤさんが使っていたウィンドバーストのような魔法・・・!?
「アル!あの魔法サーヤさんかも!」
「どこだ!どこから飛んできた!」
炎が風にのり、王国側の冒険者を燃やしている最中、また王国側へと炎が着弾する。
次は連続の火の礫。火の矢よりも短く小さいが、それがパラパラと雨のように降り注ぎ始めていた。
「・・・あそこ?アルあの奥って少し盛り上がってませんか?」
「盛り上がってる?どこだ?」
周りを見渡しても、魔法使いの姿は見えない。だが魔法は飛んでくるためそう遠くへはいないはずだ。
スードリカ平原は平原といっても多少はなだらかな勾配がある。
遠くを見渡すと、坂になっている部分もあるのだ。今、王国と帝国がにらみ合っているこの場所には坂もなく、平のように見えるが床ではない為に凹凸もある。
その中で僕がアルに指さした場所は、この遠くから見れば少し盛り上がっている様に思える場所。
だが、王国側からみたらもっと低くなだらかなように見えているかもしれない。だがその少しの勾配で伏せれば身を隠せるくらいは出来るはずだ。それに魔法使いだけの隠密行動ならバレにくいはず・・・
「平原だぞ?そんな事ありえるか?」
僕があの小さなふくらみの影に隠れているのではないかと、アルにいうがありえないだろという。
「そうですか?こっちだって、あそこのふくらみは小さいですが、伏せて居れば分かりませんよ?」
「そうか~?」
「見てきますか?・・・バリア!」
ビュンと風の刃が僕らの周りへと飛んできていた。
ゾクりとする危険察知が働き、すぐにバリアが風の刃1本を吸収するように消した
「アル!」
「無事だ!」
僕ら先頭から遅れた冒険者を狙っているような魔法がとび、僕とアル以外の周りにいる3人は風の刃で切り裂かれていた。
周りを見渡しても。魔法を放った人が居る様子はない。
「アル!僕の推測は正しいです!こっちもどこかに隠れてますよ!」
「分かった!ここを離れるぞ!」
ビュンビュンと風の刃が僕らを襲う。初級魔法のウィンドスラッシュだが、その数の多さは驚異的だ。
僕らは王国人だと叫びたいが、そんな事は今許されるはずもなく、僕らは防戦一方で味方の魔法にさらされながら引いていく。
バリアの魔法は燃費が悪い。遠距離の射出物を消してくれはするが一回MPを10も使ってしまう。
僕の前方向を半円の球体で覆うように作られる薄い膜のバリアは3発の矢や魔法を防いでくれるが、今何発当たったかなんてわかるようになっていない。自分で見て数えておかなければならないのだ。
「くっバリア!」
4度目のバリアを張り直し、アルも落ちていた誰かの盾を拾い、後退いや前進した。
僕らは一番端の後方にいたが、王国の奇襲してきた人達はそれよりももっと後ろ、斜め後方にいたようだ。そこかれ離れるように前進していくと、魔法の射程距離外になったのか魔法は飛んでこなくなったが・・・
僕らは冒険者の乱戦場へと近づきすぎてしまっていた。
そして王国側もサーヤさん達が隠れているであろう場所に、魔法や矢を放ち始め何人かの冒険者はとそこへ突撃を始めている。
「アル!サーヤさんが!王国の人が向かってますよ!」
カン!とアルへと振り下ろされた剣を、アルは拾った盾で受け止めていた。
「ノエル!頼む!」
「駄目ですよ!一緒に!マジックミサイル!」
ごめん名も知らぬ王国の人!
マジックミサイルなら殺傷能力は低いと、ブラック達で試して分かった事だった為に、アルヘ斬りかかった人へ向けて放つ
こういう時はアイスショットの方が使い勝手がいいのにと思うが、致命傷になりかえない為にマジックミサイルを選択だ
3発の魔法の球は、1発はアルへ斬りかかった人へとぶつかり、もう2発は近くにいた他の人へと飛んでいった
へー・・・乱戦だとそういう風になるんだ・・・って違う違う、そんな悠長に観察している場合ではない。
アルの手を掴むと、僕らは乱戦の中を縫うようにブリンクで飛ぶ。何人かには見られているかもしれないが・・・今は気にしている余裕はなかった。
連続で飛べず、ブリンク後に空いている場所を探しながら縫って飛ぶためにいつもよりも遠く感じるその距離。
7度目のブリンクで、帝国の魔法使いがいると思わしき場所へ目前までたどり着いた。
そこにいたのは、戦っているオーティマスのローブを付けた3人と倒れたローブが2人、それと冒険者の姿が3人。
「あそこだ!」
僕よりも早くアルが指さすとこへ視線を目にすると、青いローブを着たサーヤさんの姿だった!
サーヤさんは風の魔法で目の前の冒険者を切り裂き、その後ろから迫る冒険者へ斬りかかられるとこだった
「ノエル!」
いそげ!ブリンク!
冒険者とサーヤさんの間へ僕らは飛ぶと、アルは斬りかかってきた冒険者の剣を盾で弾く。
間に合った!ごめんよ王国の人!
僕はアルが弾いた隙に、僕は殴り飛ばそうとした時だ
「ウィンドスラッシュ」
サーヤさんの声で魔法名が唱えられた
僕の背中は切り裂かれていたのだ
71
お気に入りに追加
412
あなたにおすすめの小説
俺だけ毎日チュートリアルで報酬無双だけどもしかしたら世界の敵になったかもしれない
亮亮
ファンタジー
朝起きたら『チュートリアル 起床』という謎の画面が出現。怪訝に思いながらもチュートリアルをクリアしていき、報酬を貰う。そして近い未来、世界が一新する出来事が起こり、主人公・花房 萌(はなぶさ はじめ)の人生の歯車が狂いだす。
不意に開かれるダンジョンへのゲート。その奥には常人では決して踏破できない存在が待ち受け、萌の体は凶刃によって裂かれた。
そしてチュートリアルが発動し、復活。殺される。復活。殺される。気が狂いそうになる輪廻の果て、萌は光明を見出し、存在を継承する事になった。
帰還した後、急速に馴染んでいく新世界。新しい学園への編入。試験。新たなダンジョン。
そして邂逅する謎の組織。
萌の物語が始まる。
大和型戦艦、異世界に転移する。
焼飯学生
ファンタジー
第二次世界大戦が起きなかった世界。大日本帝国は仮想敵国を定め、軍事力を中心に強化を行っていた。ある日、大日本帝国海軍は、大和型戦艦四隻による大規模な演習と言う名目で、太平洋沖合にて、演習を行うことに決定。大和、武蔵、信濃、紀伊の四隻は、横須賀海軍基地で補給したのち出港。しかし、移動の途中で濃霧が発生し、レーダーやソナーが使えなくなり、更に信濃と紀伊とは通信が途絶してしまう。孤立した大和と武蔵は濃霧を突き進み、太平洋にはないはずの、未知の島に辿り着いた。
※ この作品は私が書きたいと思い、書き進めている作品です。文章がおかしかったり、不明瞭な点、あるいは不快な思いをさせてしまう可能性がございます。できる限りそのような事態が起こらないよう気をつけていますが、何卒ご了承賜りますよう、お願い申し上げます。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
【完結】幼馴染にフラれて異世界ハーレム風呂で優しく癒されてますが、好感度アップに未練タラタラなのが役立ってるとは気付かず、世界を救いました。
三矢さくら
ファンタジー
【本編完結】⭐︎気分どん底スタート、あとはアガるだけの異世界純情ハーレム&バトルファンタジー⭐︎
長年思い続けた幼馴染にフラれたショックで目の前が全部真っ白になったと思ったら、これ異世界召喚ですか!?
しかも、フラれたばかりのダダ凹みなのに、まさかのハーレム展開。まったくそんな気分じゃないのに、それが『シキタリ』と言われては断りにくい。毎日混浴ですか。そうですか。赤面しますよ。
ただ、召喚されたお城は、落城寸前の風前の灯火。伝説の『マレビト』として召喚された俺、百海勇吾(18)は、城主代行を任されて、城に襲い掛かる謎のバケモノたちに立ち向かうことに。
といっても、発現するらしいチートは使えないし、お城に唯一いた呪術師の第4王女様は召喚の呪術の影響で、眠りっ放し。
とにかく、俺を取り囲んでる女子たちと、お城の皆さんの気持ちをまとめて闘うしかない!
フラれたばかりで、そんな気分じゃないんだけどなぁ!
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
国から見限られた王子が手に入れたのは万能無敵のS級魔法〜使えるのは鉱石魔法のみだけど悠々自適に旅をします〜
登龍乃月
ファンタジー
「どうしてこうなった」
十歳のある日、この日僕は死ぬ事が決定した。
地水火風四つの属性を神とする四元教、そのトップであり、四元教を母体とする神法国家エレメンタリオの法皇を父とする僕と三人の子供。
法皇の子供は必ず四ツ子であり、それぞれが四つの元素に対応した魔法の適性があり、その適性ランクはSクラスというのが、代々続く絶対不変の決まり事だった。
しかし、その決まり事はこの日破られた。
破ったのは僕、第四子である僕に出るはずだった地の適性ランクSが出なかった。
代わりに出たのは鉱石魔法という、人権の無い地の派生魔法のランクS。
王家の四子は地でなければ認められず、下位互換である派生魔法なんて以ての外。
僕は王族としてのレールを思い切り踏み外し、絶対不変のルールを逸脱した者として、この世に存在してはならない存在となった。
その時の僕の心境が冒頭のセリフである。
こうした経緯があり、僕としての存在の抹消、僕は死亡したということになった。
そしてガイアスという新しい名前を授けられた上で、僕は王族から、王宮から放逐されたのだった。
しかしながら、派生魔法と言えど、ランクSともなればとんでもない魔法だというのが分かった。
生成、複製、精錬、創造なども可能で、鉱石が含まれていればそれを操る事も出来てしまうという規格外な力を持っていた。
この話はそんな力を持ちつつも、平々凡々、のどかに生きていきたいと思いながら旅をして、片手間に女の子を助けたり、街を救ったり世界を救ったりする。
そんなありふれたお話である。
---------------------
カクヨムと小説家になろうで投稿したものを引っ張ってきました!
モチベに繋がりますので、感想や誤字報告、エールもお待ちしています〜
勇者一行から追放された二刀流使い~仲間から捜索願いを出されるが、もう遅い!~新たな仲間と共に魔王を討伐ス
R666
ファンタジー
アマチュアニートの【二龍隆史】こと36歳のおっさんは、ある日を境に実の両親達の手によって包丁で腹部を何度も刺されて地獄のような痛みを味わい死亡。
そして彼の魂はそのまま天界へ向かう筈であったが女神を自称する危ない女に呼び止められると、ギフトと呼ばれる最強の特典を一つだけ選んで、異世界で勇者達が魔王を討伐できるように手助けをして欲しいと頼み込まれた。
最初こそ余り乗り気ではない隆史ではあったが第二の人生を始めるのも悪くないとして、ギフトを一つ選び女神に言われた通りに勇者一行の手助けをするべく異世界へと乗り込む。
そして異世界にて真面目に勇者達の手助けをしていたらチキン野郎の役立たずという烙印を押されてしまい隆史は勇者一行から追放されてしまう。
※これは勇者一行から追放された最凶の二刀流使いの隆史が新たな仲間を自ら探して、自分達が新たな勇者一行となり魔王を討伐するまでの物語である※
異世界帰りの底辺配信者のオッサンが、超人気配信者の美女達を助けたら、セレブ美女たちから大国の諜報機関まであらゆる人々から追われることになる話
kaizi
ファンタジー
※しばらくは毎日(17時)更新します。
※この小説はカクヨム様、小説家になろう様にも掲載しております。
※カクヨム週間総合ランキング2位、ジャンル別週間ランキング1位獲得
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
異世界帰りのオッサン冒険者。
二見敬三。
彼は異世界で英雄とまで言われた男であるが、数ヶ月前に現実世界に帰還した。
彼が異世界に行っている間に現実世界にも世界中にダンジョンが出現していた。
彼は、現実世界で生きていくために、ダンジョン配信をはじめるも、その配信は見た目が冴えないオッサンということもあり、全くバズらない。
そんなある日、超人気配信者のS級冒険者パーティを助けたことから、彼の生活は一変する。
S級冒険者の美女たちから迫られて、さらには大国の諜報機関まで彼の存在を危険視する始末……。
オッサンが無自覚に世界中を大騒ぎさせる!?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる