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第187話 クリスのせいです

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詰め所の中は僕が外からみた状態のまま、酒や食事が並び、兵士一人は柱に括りつけられている

2階にあがると同じようにベッドの上で兵士達が寝たままの状態で死んでいる

「これはクラリアさんが殺しました?」

「・・・私はクレリックです。サポートが役目」

「じゃあ誰も殺してはいないんですか?」

「はい」

クリスに真意なのか、聞くように見る

「嘘や虚言をはくのを制限しているからね、真実だと思う」

「なるほど、じゃああなたは仲間が兵士達を殺すのを黙ってみていたと」

「それが仕事ですから・・・でも、私は・・・知らなかったんです・・・」

「仕事ねー、先ほども聞いた事を繰り返し聞いて行きますね。先ほど嘘を付いていないか確かめます」

僕は行動制限が掛かる前の質問を繰り返す

同じ質問に同じ答えが帰ってきたのは等級の話だけ。戦争は4日後ではなく3日後、平原で待機しているというのも嘘だ今だ進行中というのが正しい様だった

「死ぬ間際なのに、よくそこまで嘘をならべれるもんですね。全く分かりませんでした」

このクラリアという女の肝の座り方には、飽きられるというよりもどこか感心してしまう

「・・・心のどこかでは殺されるって分かってましたから」

「そうですか、よかったですねクリスさんが居て。僕一人なら迷わず殺してました」

「・・・」

それと連れ去られた王国の魔法使いがどこにいるかはという質問は知らないというのも本当のようだ。この質問も知らないというより、分からないと返事が返ってきた

だが、確証はないが心当たりがあるそうで、魔法国家内のグレントン研究所ではないかということだった

またこれで行先が少し絞れた気がした

「クリスさん、そろそろ休んでください」

既に時刻は次の日へと回っている。クリスに寝るようにすすめると

「あぁ・・・ノエル君、クラリア君には手をあげないでもらいたい」

「え?」

「いや、ほらクラリア君は器量がいいだろ・・・それに君は強くて冒険者だ・・・僕はあまりその・・・」

「何いってるんですか・・・そんな事しませんよ」

クリスは何を心配しているんだ・・・

「そ、そうか安心したよ」

「ほら、クラリアさんもクリスさんと一緒に寝てください」

「は、はい・・・」

僕にはひどくおびえてしまったものだと思うが、仕方ない

クラリアはクリスにべったりな様子は仕方がないと思う

少しお荷物な存在だと思うが、帝国の地理に詳しい案内人だと思うようにする

僕も少しは眠れるかと思ったが、死霊術をだまっていたクリス、死の間際まで嘘をつけるクラリアと同じ部屋で眠ることは無理だった為に僕は一人朝まで眠ることはなかった



翌朝6時にクリス達を起こす

かなり冷え込むこの谷の詰め所。クリスとクラリアはお互いに暖めあうかのように抱き合って眠っている

「クリスさん、出発しますよ」

「う・・・う・・・・」

「少し早いですが、起きてください」

クリスを起こし、僕は朝食を準備する

寝ぼけ眼を手でこすり、必死に眠気をとろうとした後に

「クラリア君、起きてくれ」

クリスはクラリアを優しく起こそうとする

「あ・・・はい・・・」

この状況で二人ともよく眠れるもんだと感心してしまう

「二人とも起きましたね、そこに食事を並べてるのでさっと食べてすぐにでますよ」

「あぁ・・・ありがとう」

「いただきます・・・」

食欲はなさそうな2人は、りんごやパンを一つ掴みすぐに立ち上がった

「いいんですか?」

「あぁ歩きながら食べるよ」

「私もそうします」

「そうですか」

僕は他に並べた物をしまうと、2人を掴んで外へブリンクした

すでにこの詰め所周りは昨日設置した罠まみれなのだ

「うぉ・・・こんな感じか・・・」

「あっ・・・これは・・・」

「何もクラリアさんは見ていません。僕のする魔法は記憶しない、いいですね」

「は、はい・・」

クラリアには再度釘を刺す

「あの、ブラックやメディアたちは・・・」

「処理しました」

「は・・はい・・」

Cランクぐらいともなると、長年連れ添ったPTなのだろう。僕だったらアルやシスレーがそんな事をされているとなったら・・・心が壊れるだろうな

「気になりますか?」

「い、いえ・・・正直彼らとは今回初めての仕事だったので・・・あまり・・・」

と思ったが、そうでもないようで僕の罪悪感も少し薄れた

移動はゆっくりと進み始めた。クラリアは恐怖なのかクリスさんの腕を掴んでいる様子だ。僕が喋る度に体を強張らせている

「このままこの中腹は続いているんですか?」

「いえ・・・一度洞窟を抜けることになります」

「洞窟?地図だとどこになりますか?」

「地図には載っていないかと・・・ここ数か月の間に帝国側が作った洞窟ですので」

「なるほど・・・そこを通らないと帝国側はこちらにこれない?」

「そうですね・・・山を越えるとなると、何か月のことになりますので」

「ふんふん・・・そこを通る予定が3日後ということですか?」

「・・・いえ、恐らくあと2日もないかと。私達がその道を使えば鉢合わせになる可能性もあります」

「ふんふん・・・」

思ったよりも結構有益な情報をくれることに、リスクはあるがクリスのいうことを聞いて正解だと思った

「ここを仲間が行こうとしているのですが、帝国兵はここを通るルートとかありますか?」

「そこは・・・基本使わないかと、そこからだとどこへも行けませんので」

アル達は安全か

「どうするんだい、ノエル君。ここままここを進んでも敵と鉢合わせするみたいだけど」

「その洞窟は何かしておかないといけないので、そこまではこのままこの中腹を行きましょう」

「そうか、分かったよ」

用意周到に計画されている帝国の作戦を、少しでも壊せたらいいなと思いながら行動する

そのまましばらく歩くと、谷をはさんで反対側に詰め所をみつける

「クラリアさん、あそこの詰め所は?」

「他の仲間のPTが襲ってると思います・・・」

「そうですか、あっちにも洞窟があるんですかね?」

「いえ・・・あるのはこちら側だけです」

「じゃああっちの人達はどうやってあそこまで?」

「山を越えると聞いてます・・・」

「ふんふん、あっちを襲っているPT知ってます?」

「はい・・・龍の牙という5等級の・・・私の後輩がいるPTです」

「何名ですか?PTの構成は?」

クラリアは口ごもりそうになるが、恐らく自分の意思ではとまらないのだろう

龍の牙というPT構成、人数をきくと

「じゃあ行ってきますね」

「・・・」

「・・・」

2人は無言だったが、行ってくると意味は処理してくるという意味という事が分かったはずだ

僕は昨日と同じように、的確にPTを無力化した。もうクラリアが居るため誰も生かす必要もない

僕が戻って来た時には、僕の手にはタグが握られているのをみてクラリアは泣き崩れ、クリスはまた優しく抱いた

これもよくある光景だな・・・まさか自分が悪役側の立場にいるとは思ってなかったが

「・・・浸ってますが、別に殺してないですからね」

「えっ・・・」

「え・・・」

勘違いしたのかもしれないが、別に姿をみられていないのなら殺す必要はなかった。昨日マジックミサイルやアイスピラーはダメージはあるが殺傷能力は低いことが分かったのだ

不意打ちで浴びせて行けばすぐに、相手は気を失ったのだ

「僕だって無暗に殺したりしませんよ。クラリアさんの時もクリスさんのせいで姿を見られたからしかたなくといいましたよね」

「それは・・・」

「今回は姿を見せずに無力化できたので地下倉庫に閉じ込めておきました。1週間分の食料をいれているので、交代の兵士がもしきたら解放されるでしょう」

「もし見つからなかったら・・・」

「もし見つからないとなると、それは帝国人が戦争をしかけてきたせいです。本来なら交代の時に必ず見つけれるようにしてます」

閉じ込めている地下倉庫の前にトランスワードを置いてきている。自分にできることはしたのだ

「そんな・・・」

「大丈夫、僕の知り合いの子供達は閉じ込められても一週間平気で生きてました」

「・・・」

「君は子供達にまでそんなひどいことを・・・」

「?」

クリスがぼそりといった言葉は少し聞き取れず、流してしまい

「このタグであってます?龍の牙は」

5枚のタグを見せる

「はい・・・全員あります」

「そうですか、では僕らも移動を再開しましょうか」

「うん・・・」

僕としては王国の為を思ってやっているのに、どんどんクリスとの距離は広がっていく様子だ

最初あんなにフランクに喋っていてくれたのに、もう移動は無言だ。クリスが喋る言葉はクラリアを気に掛ける声だけ

「ここは夜は寒いのに、昼間は暑いですねー」

「そうですね・・・」

「標高が高いからでしょうか」

「恐らく・・・」

気分をかけようと世間話を振るが、返してくれるのは制限されたクラリアだけ

「お二人とも朝食は足りました?」

「はい・・・」

「うん、大丈夫だよ」

僕らは口数少なく谷の中腹を進んでいった

歩き続けて3時間ほど経つと、中腹を終えてまた切り立つ山へとぶち当たる

「ここで行き止まりですね。その洞窟へ案内してもらっていいですか?」

「はい・・・」

先導を僕ではなくクラリアへと変わり、その横にクリスも並ぶ

「こちらです・・・」

クラリアが示す場所は谷側。谷には一人がギリギリ通れる場所があるようだ

そこを覗き込むと30m先ほどに崖が少し盛り立つ場所がある

「あそこ?」

「はい」

ふんふん・・・覗き込んでも見えそうになく、下からも盛り立っている為に見えない。反対側の谷は既に山々と連なり中腹は終わりを告げている為に見えないのか・・・

「分かりました。ちょっと僕だけみてくるのでここにいてください。万が一おちたら困るので」

「分かった、気を付けてね」

「はい」

クリスにそう伝えると、僕は谷の崖へと足をだす

少し崖に足を踏み入れるだけで突風ともいえる風が吹いている感覚だ

おぉ揺れる揺れる

そのままゆっくりと進んでいくが、足を踏み出すたびに足元の崖が崩れているようなパラパラと砂が下へと落ちて行っている

よくこんな場所を渡ろうと思えたな・・・

ブリンクがあるから渡るが、こんな場所普通なら渡りたくない。セイクリッドストーンの採掘エリアよりも狭すぎる

ゆっくりと進み、洞窟がある前まで渡りきる。目の前には高さ2m幅1.5mほどの人が通れる通路があった

かなりりっぱな通路に、時間をかけて作業したようすが分かる

中に少し入り、油をぶちまけておき、丁度よい巨石や大木などを並べていく

通路を塞ぎたかったが、これを壊せる魔法を持ち合わせていない

罠も全て詰め所周りに使った為に、ここは岩などでバリケードを立てることしかできなかった

これでも何時間か何日かの足止めが出来るはずだ

通路を埋め尽くし、終わるとそのまま外へ

浮遊盾とレビテーションで浮くと

ここも少し削っておくか・・・崖沿いの狭い通路へアイスピラーを打ち込む

ガラっと一カ所が削れた足場をイベントリへ取り込む。もし下に人がいたら大変だ

同じように何か所か削っておけば、どんくさいやつは渡れはしないだろう

うんうん・・・上出来だ

そのまま浮遊盾のまま戻るが・・・風をもろにうける・・・

うわっうわっ

グネグネしながらクリス達の所にもどってくると

「えっ・・・なにしてるだい」

「風がすごくて、バランスをとるのが難しかったです」

「そ、そうか無事でよかったよ」

「はい、洞窟は埋めてきました。それにこの崖沿いの道も削ったので、しばらくの足止めはできるでしょう」

クラリアは複雑そうな苦い表情をした。自分が情報を漏らしたせいで、ことごとく作戦を壊されているからだろう

僕はMPの回復もかねて一度、休息を申し出る

「すいません、ここらへんで小休止にしましょう。ここからは山を一度超えないといけないようなので」

「うん、わかったよ。クラリア君も休んでくれ」

「はい」

クリスが座ると、クラリアも横に座る

「お二人は何か食べます?」

「・・・僕のパンを頼むよ」

「はい、クラリアさんは?」

「私は・・・」

「あっおすすめの美味しいのがあるんですよ。これネバースノーの有名なものなのでそれあげますよ」

いい辛そうにしている為、イベントリからホロホロサンドを取り出すと、渡す

「どうぞ、知ってます?ネバースノー」

「名前や場所などは・・・ありがとうございます」

僕からホロホロサンドを受け取り、僕とクリスを見つめる

僕も同じようにホロホロサンドが食べたくなり、同じ用にイベントリから取り出しすぐにパクりと一口

このピリ辛のたれ、うんうん美味しい!

「あれ?モグモグお腹すいてませんでした?」

「いえ・・・いただきます」

初めて食べる様子に、恐る恐るの一口。だが、一口食べると、そのままもう一口と続ける

ピリ辛なので、水もいるかと思い

カップを出して

「ウォーター、どうぞ好きにすくって飲んでください」

「はい」

「あ、ありがとう。僕もいただくよ」

よそよそしい2人を置いて僕も夢中でホロホロサンドを食べつくす。うんうん気まずい雰囲気だけどアル達と合流するまでだ、我慢我慢

先に食事を終わらせると、僕はトランスワードでやるべきことをやる

「あっ水いいですか?ちょっとやることやるので、水すくっておいてくださいね」

僕が急かすようにいうと、2人ともすぐに水をカップに移す

トランスワードは一度に5個まで、地点登録も5か所しか残せない為、2こは拠点様に枠をあけておき、一つはすでに詰め所の罠をの警戒、一つは龍の爪の場所だ。もう一つを罠の所に洞窟があることを知らせる文字を残す

妨害工策はするが、解決するの兵士達に任せるのだ

ここで出来ることは終わっただろう

トランスワードを使用し、クリス達の場所に戻ると楽しそうに話をしている。

だけど、僕が戻ってくると途端に会話をやめてしまい沈黙してしまう

これ前世でよくあったやつじゃん・・・同僚と楽しく喋っていると、上司がそこに現れて会話にはいってこようとして気を遣うやつ。まさか自分が気を遣われる側になるとは

「別に僕に気を遣わなくても、お話していいですよ」

「いや、他愛ない話だから大丈夫だ」

「そうですか?クラリアさんは食事足りました?」

「いえ・・・もう少しほしいです」

嘘がつけないようで遠慮も出来ない様子は少し可笑しくて笑える

「何が欲しいですかね?あっ甘いもの好きですか?」

「はい・・・」

言いたくないのに、口は勝手にしゃべる様子に顔と驚いている

「丁度いいのがあるんですよ。パンプ村っていうところで名産なカボチャパイなんですけどね。これがクリームが濃厚でおいしいんですよ」

カボチャパイ、4等分にした一切れをお皿にだしてクラリアさんに渡す

「パンプ村・・・」

「王国の農業が盛んな村ですよ、秋には収穫祭があってあと1っか月もすればお祭りなんですけどね・・・今回はこの旅にでてるのでいけそうにないのが残念です」

「美味しい・・・」

「それは良かった。王国も捨てたもんじゃないでしょう。クリスさんも食べます?」

「・・・」

「あぁ頂くよ、ありがとう」

クリスに渡したので僕も食べるが・・・うわぁ今僕がやってる事ってスイーツなどの差し入れで部下の機嫌をとろうとしている上司のままじゃないか

恥ずかしくなってしまう・・・

「あの・・・ノエルさんは・・・その・・・2重人格とか・・・いえ、ごめんなさい」

「僕?2重人格にみえます?」

「・・・はい、昨日私を殺そうとした人には・・・今はみえなくて・・・」

「僕だって好きで殺そうとしたと言ってないですよ・・・あれはクリスさんのせいだと」

「また僕のせいかい!?」

「現に、龍の爪は殺さずに生かしてますもん」

「う・・・」

「なぜ・・・ブラック達は死ななければ・・・見つかったとしても何か方法が・・・」

「う~ん、僕も兵士達を殺さず無力化してるだけならそう思いましたが、あなたたちが先に王国の兵士を殺したんですよ」

「・・・そうでしたね」

「それに・・・兵士をくくりつけた死体の横でクラリアさんは仲間と楽しんでたじゃないですか」

「っ!?あれは違います!無理矢理です!」

「えっそうだったんですか。それは誤解してましたごめんなさい」

「いえ・・・拒めず抵抗できなかった私にも非はあります・・・」

「可哀そうに・・・」

嘘は着けない為、本当だとしたら・・・結構クラリアは可哀そうな人に思える

「話は戻りますが、僕には優先順位があります、それを歪めたらこれから成そうとすることが出来なくなります。僕はクラリアさん達を殺したくて近づいたわけではないという事と、ブラックさん達を殺させたのはクリスさんという事を間違えないようにしてくださいね」

「ま、また君は!!」

「・・・はい、少しクリスさんを見る目が変わりました」

「おいおいクラリア君まで何をいってるんだい!」

少し誤解が解けて、僕が無暗に人を殺さないということは分かって貰えたと思いたい。そう全てはクリスさんのせいなのだ
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