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第164話 木漏れ日との祝賀会②

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出かける前に、庭にテーブルや椅子を用意していた為外でBBQと、サリアの料理が豪華に並んでいる

シスレーもちゃんと起きて、ティア達と食事を並べて準備をしてくれていた

ナタリーも一時的にこちらで手伝いをし、隣の柵越しから子供達がこちらを覗いていた

子供達にもCランクという響きはすごいものと分かっている為、キラキラと憧れのまなざしでこちらを見ている

「あれが孤児か?結構いるな。おーい!」

アンナさんが声を掛けて手を振ると、嬉しそうと恥ずかしそうにする子供達は歓声をあげて孤児院の中に入って行ってしまった。英雄か何かに見えているのかもしれないが、いつもお世話してくれているドンダゴさんの方がすごいんだよ

「まずメンバーを紹介しますよ」

アルが祝福のメンバーを名前だけ紹介し、サーヤさんも簡単に木漏れ日のメンバーを紹介した。その時サリアを見ると噛みつくような目でサーヤさんを見ているが、サーヤさんはそれにきずいても微笑み返している

ホルドさんもサリアを見ているのかと思ったが・・・ティアとナタリーに釘付けだ・・・こいつ・・・

簡単な自己紹介を終えると、テーブルの上のグラスを持ち

「今日はお招きありがとうございます。ノエル君とシスレーさんに依頼を出したことで、祝福のみなさんには一か月不便な思いをさせました。ですが、私達が依頼を達成できたのはノエル君とシスレーさんのおかげです」

「おいサーヤ堅いってー!旨そうな飯が冷めちまうって」

「そうだぜ、サーヤ。俺に固い挨拶は無しっていってたじゃねーか」

「だってこんなに用意してくれてるなんて思わなかったから・・・」

サーヤさんの挨拶にヤジを入れるアンナさんとアル。そしてサーヤさんの言葉にサリアは嬉しそうにしている

「もういいだろ。ノエル、シスレーお前たちとダンジョン行けてよかったぜ!みんなグラス持ったかー?かんぱい!」

「おつかれー!」
「かんぱーい」

サーヤさんの堅い雰囲気をアンナさんが壊し、和やかに祝福と木漏れ日のお疲れ様会、交流会のような物が始まった

それぞれ、各自自由にテーブルの上のものを食べたり、網で焼いたものを食べりとなっている為、まとまった会話などせずにバラバラと立食がはじまった

「ホルドさん、何食べます?」

こういう雰囲気が苦手そうだと思うホルドさんに声を掛けると

「あっあぁ、ノエル君がいてくれて助かるよ・・・はぶれちまうぜ」

「そんな事ないですよ、折角サリアとも会えたのに声かけないんですか?」

「なんかサリアずっと怖い顔してるから声かけずらいんだよな・・・それにティアさんにナタリーさんシスレーさんも、どんだけ美人が揃ってるんだよ祝福は!」

「ふふ、それは否定しませんよ。ナタリーも同じ神官なので話があうんじゃないですか?」

「同じ神官職とは思えない高貴なオーラをだしてるんだが・・・」

「でもナタリーはまだEランク、祝福もそれほど高くはないので為になるスキルなど教えてあげれば喜ぶと思いますよ」

「そうか、一緒にいってくれないか?」

「いいですよ、行きましょう」

ナタリーは木漏れ日をおもてなしする立場と思っているのか、野菜や肉をやいたりと火の番をしている

「ナタリー」

「ノエルさんも何かいりますか?」

「あっ僕自分で焼きますよ。ホルドさんがナタリーとお話したいと言ってたので」

「ちょちょっとノエル君!?」

「あらそうですか。わたくしも最近同じ法術使いの方と話す機会が少なく、今の流行りの法術を教えて貰いたいと思っていましたの」

「あっ、そ、それならお役に立てると思います!」

隣で肉を焼きながらふんふんと会話を聞いていたが、2人とも真面目気質なのか神官だから分かる共通の悩みなどを話し意気投合し始めた。僕には理解できない内容もあり、その場を離れようと思って周りをみると

アルとサーヤさんとティアで喋り、アンナさんとガナートさんとシスレーで固まり、サリアとデックスさん?というなんの話をしているのか興味をそそられるペアをみつけそこに行ってみることに

近くに行くが・・・雰囲気は暗い。なにこれ・・・

「サリアー、デックスさんとなんの話してるんですか?」

「あっノエル!ここにすわって!」

「えっはい」

椅子も用意していた為、テーブルの端の一角にいた所に僕も座らされた

「にいちゃんよ、このサリアの姉ちゃんが不憫で仕方ねーんだよ」

「デックスさんもよ・・・一途なのに・・」

あっ片思い仲間でしたか・・・ということはすごいめんどくさい所に来てしまったのか

「この料理、ほとんどサリアちゃんが昨日から準備してくれてたんだろ?」

「そうですね、食べました?美味しいですよね」

「あぁこんなの毎日食ってもあきねーぜ」

「あら、ありがとうございますわ」

近くにあるお皿に乗っている、ローストビーフをお皿に切り分けて一切れ口に。

この掛かってるソースが美味しいんだよな~、一切れ一切れと食べ進めるとあっという間に無くなってしまう為、他の料理に手を付けようとすると

「ちょっと聞いてるのノエル!」

「えっあぁすいません」

料理に逃げようと思っていだが、そうはいかずサリアにお叱りを受ける

「もう!デックスさんは真剣なのよ!」

「はい」

「なぁ・・・アンナによ・・・」

デックスさんはいい辛そうに、歯切れの悪い言葉を口にした

「はい?」

「その、あれだよあれ」

「えっと、あれとは」

「・・・そのアンナとどうやって出会って好かれたのか教えてくれっていってんだよ」

「そうよ、ノエル教えてあげて頂戴!」

あれという言葉の中にそんな長い文章の意味が含まれているなんてわかるわけが無かった

「えっと・・・どうやって好かれたとかは分かりませんが、アンナさんとの出会いなら教えてあげれますよ」

「それだよききてーのは!」

デックスさんの注文を受け、アンナさんとのダンジョンでの出会いとその後を喋ると

「・・・普通だな」

「ですよ、僕なんかよりよっぽどデックスさんの方がウェッジコートでよくしてあげてると思います」

「そうか・・・くそなんでだ」

なんでだは見た目の話ではないだろうか、アンナさんはごついのが嫌いと言ってたじゃないかと教えてあげようかと思ったが・・・

「きっと想いは伝わると思いますわ!デックスさん諦めずにお互い頑張りましょう!」

「だよな!かぁ~こんないい女をアルフレッドの兄ちゃんは放置するなんて見る目がねーぜ!」

「頑張ってくださいね」

ずっとこんな感じでポジティブになってネガティブになってと繰り替えし、お互いの傷の舐めあいをしている

誰かここから連れ出して・・・そんな事を思っているとアルが歩いてきた

「ノエルちょっといいか?」

「はい、いいですよ」

「あっアルフレッド様」

「すいませんデックスさん、ちょっとノエル借りますね。サリア、サーヤも料理すげー美味しいってほめてるぞ。ありがとな!」

「いやいや気にするなよ」

「えっいえ、恐縮ですわ」

複雑な褒められ方をして可哀そうに・・・ただ僕はこのグループから離れれることに安堵する

「どうしました?」

「どうしました?ってお前、貴族のグレム酒くすねてんだろ?その話だよ」

「その話ですか。くすねたって・・・それは語弊がでますよ」

「何本か返すんだろ。どれを返すとかいつ返すとか話がしたいみたいなんだよ」

「・・・それ、こっそりとろうとしてます?」

「・・・頼む、俺もだがサーヤもほしいっていってんだよ!」

「僕はバカップルに提供するお酒は持ち合わせてませんよ」

「てめー!」

アルも機嫌が良さそうだ、言葉遣いはいつも通りだが少し声のトーンが高いきがする

「あっきたきたー、私も聞いたよー!」

ティアも混ざっていた為に、グレム酒の事をきいていたようだ

「アルフレッドと話をして、返しに行くことはきまったわ。それでどれを返すかなのだけど」

「全部だせよ」

「いや、今ここでは無理ですよ。それに2.3本しか返さないので、全部出す必要はないですよ」

「移動を考えると2本でいいだろ、逆に多すぎたらもっと持ってるだろと疑われても嫌だからな」

「そうね・・・では2本にしましょう。ユベル子爵は・・・今からだと10年前の物が一番出来がよかったっと言っていたわ」

「10年前?なにか見分けが?」

「ラベルに鷹の絵が描かれているわ」

サーヤさん結構詳しいなと思いながら、イベントリ内の物を頭の中で探る。

一応整理して並べていれていた為、無規則に浮遊している空間でも探すことは可能だ

「鷹ですか・・・ふんふん・・・あっありますね。これだけ本数が多いですね」

「よかったわ。1本はそれにしましょう。次にホーンラビットが描かれた13年前のはある?」

「・・・ありますよ。じゃあこの2本で決まりですね」

まぁ全部取っていた為、無いものは最初から無いのだ。僕より先に探索した人なんていないのだから

「よかったわ。ではそれとは別に・・・23年前、ベルクシスが掛かれている物はあるかしら?」

「ベルクシス?」

名前から想像できず、探すことができない

「花だよ。つぼみの様な形で描かれている事が多いんだけど、花びらが何層にも重なりあっているの」

バラのような花かな?ティアの説明のもと、そんなラベルのものを探す

「あー・・・それっぽいのが何本かありますね」

「ほんと!?」

「はい、これも渡す候補に?」

「いえ・・・それは私が個人的にほしくて・・・」

「頼むぜノエル!」

「さっきも言ったのですが・・・バカップルに提供するお酒はないと・・・」

「ノエル君、お願い!」

サーヤさんの頼みなら聞いてあげたいが・・・なぜかアルが出しゃばっている為に断りたくなる

「・・・少し考えますね」

「ねー私も何かほしいよー」

「いいですよ、後で全部並べるので、選んでください」

「やった!」

ティアはダンジョンに行きたくて我慢していた。これぐらい仕方ないと思い即了承する

「え!?」

「サーヤ!ノエルはこういうやつなんだよ!ティア、シスレー、ナタリーだけいつも贔屓してんだよ!」

「えっ・・・そんな事は、ないですよね?ティア?」

「うん、みんな平等だよ」

「じゃあ俺にも何かくれよ!」

「嫌です」

「それが贔屓っていうんだよ!」

サーヤさんの隣でうるさくするアル

「サーヤさん、アルが一緒にいなければ渡していたのに・・・アルのせいでごめんなさい」

「えぇ!?アルフレッド少しだまっててよ」

「おいおい!」

「ぷーー黙ってて言われてますよ」

「てめぇ!」

「アルフレッド!」

サーヤさんに怒られしょんぼりしているアルを見て、気分はよくなる

「ふふ、サーヤさんに怒鳴られたアルを見れて面白かったので、サーヤさんにも後で渡しますよベルクシスのラベルの」

「ほんと!?ありがとう」

そして3度目の頬にキスをされるが・・・アルの前なんだけどいいの?

「おい!サーヤなにしてんだ!?」

「え?お礼よ。ノエル君もダンジョンでした時嬉しそうにしていたわ」

「は?ダンジョンでも!?ノエル!!」

「え!?僕ですか!?痛い痛い」

「アハハハ、ノエル君すごい伸びてるよほっぺ」

サーヤさんがキスをしてくれたほっぺたをかなり強い力でつねりながら

「シスレー!」

シスレーを呼ばないで・・・

「ヒフレーひょばないでくださひよ、いひゃいいひゃい」

つねられながら上に持ち上げられているために、うまくも喋れず。ティアも笑って止めようとしていない

「どうしたのー?え!?アル君やめてよ!」

「アルフレッドなんでノエルつねってるんだ?可哀そうだろ」

シスレーと喋っていたアンナさんもこちらにきて

「こいつサーヤに頬にキスされてたぞ!」

「あぁ・・・ダンジョンででしょ?まぁレイスからサーヤさんを救ったから・・・それはもういいよ。はなしてあげて」

「ちげーよ!今俺の目の前でだよ!」

「え!どういうこと!?アル君つねる手緩めないで!」

もう足が地面から浮きそうだ・・・そんな怒らなくてもいいのに・・・

ティアが簡単にアンナさんもいる手前、事の経緯を伝えると、アルも力をいれるのが疲れたのか解放された

「いてて・・・」

「もう、サーヤさんも油断も隙もないですね!」

「だな!でもそんな手があるんだな・・・よっし」

「よっしじゃないですよ、アンナさん」

ナチュラルにできないアンナさんは簡単にシスレーに阻まれていた

「サーヤ二度とするなよ!」

「こんなの挨拶じゃないの、どうしてそんなにムキになるのよ」

「他のやつならいいが、ノエルは駄目だ」

「なんで僕は駄目なんですか・・・」

「俺がむかつくからだ」

「意味わかりません・・・まぁサーヤさん嬉しいですがアルがこう言ってるのでお礼は今度から言葉だけで十分です。そのうち僕はアルとシスレーにほっぺたちぎられるかもしれないので」

「うふふ、アルフレッドはノエル君にやきもちやいたのかしら」

時間も1時間ほどたち、喋っていた相手を変えてまだお疲れ様会が続く

サーヤさんはサリアの所に行き、2人で話を始めた。僕は最初その様子に、ドギマギとみていたがサリアの表情が徐々に毒気を抜かれたように穏やかになっていき、普通に楽しそうにお喋りしているのが見えどういった話をしているのか気になるが邪魔しちゃ悪い為、中にははいれなかった

アルはデックスさん。ティアはたじたじになっているホルドさんを遊んでいる様に見える。ナタリーとガナートさんは孤児院の方へ歩いて行った

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