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第106話 シスレーの決意
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移動2日目、橋を渡ると魔物が出くわすようになるが数は少なく、去年のことであまり復活している様子はなかった。それでも去年の襲撃を思い出させる感じだ。
ティアも馬車から降りて、僕の側に来るので思い出して不安になっているのかもしれない
「シスレー、ティア二人は絶対僕が守るので安心してくださいね」
「ありがと」
「うちもノエル君を守ってあげるからね」
移動を進め、僕らも少し戦いながらも2日目の野宿地へ着いた
「ふーー・・・」
シスレーは気合を入れるかのように深い深呼吸をしている
「アル、じゃあ僕はシスレーと森を行くので」
「おう、気をつけろよ。ノエル、シスレーを頼むぞ」
「はい、アルもティアとサリアさんを任せましたよ。早ければまた明日の朝か、サイシアールで合流しましょう」
今回の依頼はダンジョンの調査の為、それまでは自由行動だ。BランクPTのひとつはサイシアールで現地集合となっている。だから僕ら2人はここから少し自由行動になっているのだ
「シスレー行きましょうか、日が少しでも高いうちに見つけましょう」
「・・・よし、いこっ」
今日の朝からはシスレーは、ずっと不安な表情で言葉数も少なかった
僕達は日が傾き始めた頃に、森の中へ入っていくのだった。
森へ入る前から手を繋ぎ、その様子をアル達に見られていたかもしれないが、今は気にしている場合ではない。
シスレーの記憶を頼りに、まずはエマさんが亡くなっていた場所を目指す
「・・・こっちだったね、1年たっても変わらないもんだね」
シスレーの案内のもとドンドン森の中を進むと、樹海特有の薄暗さがでてきた。
ライトを発動する。奇襲を警戒しなければならないが、魔物が少ないことが何よりの救いだった。
森に入り40分ほど歩くと
「ここ・・・ここのはず・・・」
シスレーが案内した場所にはエマさんの姿は無かった
「じゃあここ周辺を探してみましょうか、エマさんの持ち物とかも見つかるかもしれませんし」
倒れていた場所を詳しく聞き、その周辺を枯葉や土などを取り除きながら探してみるとボロボロにはなっていたが、僕の記憶にも残っているエマさんが着ていた服があった
その近くに、靴や杖も見つけたのだ
「くっ・・・」
エマさんのだと分かる物を見つけ、顔を苦くしていくシスレー
「次はエマさんを見つけましょう」
遺品をリコールで綺麗にしていいか迷った為、そのままの状態でイベントリへしまいその周辺をまた探し回った
2時間ほど探したが、エマさんの姿はなかった。1年たっている為、スケルトンになった後他の冒険者に討伐されている可能性もあったのだ。
「・・・先にシンの場所に行ってみる」
「はい」
いつもとは違い口数が少ないシスレー、それでも彼女が気のすむまで僕は付き合うつもりでいたため、シスレーがやりたいようにやらせると決めていた
シンさんは3日目の行軍中に見つかったと聞いたため、街道沿いに戻りながら進んでいくようだ
もう日は落ち、真っ暗になっていたがシスレーは探索を続けるようだった
途中1本の鞘から抜かれた錆びた剣を見つけ、シスレーに見せる。
「シンのだよ」
暗くてシスレーの表情が上手く見えないが、声は震えていた。
徐々に道をたどっていけば、服の切れ端などを見つけ、シンさんを襲ったやつらから逃げていたことを物語っていた。
「うっ・・・うっ・・・」
シスレーもその状況が頭に浮かんでいるようで、涙をこらえているが声が漏れている
「ここ・・・シンがいた場所は」
辺りは暗くても、僕には周りの景色とそこまで違いが分からなかったが、これがシスレーの斥候としての探索能力なのだと思えた。
そしておもむろに一つの方向に歩きだした
「こっちに足跡がある」
「はい、行きましょう」
シスレーに引っ張られるように、1時間ほど歩いていくと森の中に泉のような貯められた場所にたどり着いた。
ここは泉で開けているため月明りが差し込み、明るく照らされた場所となっていた
水場は本来魔物のたまり場となっていそうだが、シスレーは止まることなく進んでいく
池の周りを歩いていたら、急にピタっと止まったシスレーは
「うっうっ・・・えまぁ・・・しぃん・・・」
目の前にスケルトン2匹を見つけ、そのふたつのスケルトンがエマさんとシンさんだとすぐに分かったようだった
シスレーはその場にペタっと座りこみ、ボロボロと泣き始める。
スケルトンは僕達に気が付き、1体のスケルトンは剣の鞘を持ち、もう一体のスケルトンは木の枝をもってこちらに襲い掛かろうとしていた
「シスレー・・・ここからは僕がやりますね」
「うっ・・うっ・・・うちも戦う・・・」
「いえ、この為に準備していたので僕に任せてください」
シスレーをお姫様抱っこの様に抱えると、一度ブリンクで距離をとって魔法の準備を行う
「エマさん、シンさん。シスレーは僕が守るので安心して眠ってください。ホーリーライト!」
スケルトン2匹に光属性の対アンデッド用の魔法を唱えると、空から光が1柱スケルトン目掛けて降りかかる!
その光の中でスケルトンの動きが遅くなりカクカクと小刻みな動きをしながら倒れ、もがき苦しんでいる様子だ
「エマ!シン!!ノエル君や、やめて!」
「・・・大丈夫です、浄化する魔法なので最後までやりとげます!」
僕がそういうとシスレーは僕のローブの襟元をグッと強く握る。だが顔はスケルトンから必死に背けない様にしっかりと見ているようだった。
スケルトンが苦しそうにするのを見たシスレーが耐えかねているが、これは仕方のないことだ。途中でやめるわけにはいかなかった。
スケルトンが動かなくなると、紫色の煙をあげて魔石がコロっと落ちてきたのを確認した。
「シスレー、終わりましたよ」
シスレーをそっと降ろすと、ヨロヨロとスケルトンに駆け寄り2人の骸骨を抱きかかえるように泣いた。
ここでもう一つ準備していた魔法、死者と交信できる光魔法のコンタクトを使用する。だがこれは成功率があるらしく、死んだ直後しかほぼ成功しないようなのだ。それでも、僕は成功率と聞いて自分の運を信じ行使した。
「コンタクト」
すると、ホーリーライトの光で照らされている中、シスレーと骸骨の横に生前見た姿のシンさんとエマさんの姿が現れたのだ
「えっ!?」
(子供・・・ありがとう)
(こいつ・・・ずっと泣きやがって、おい、ノエルこいつを頼むぞ)
「えっちょっと待ってください!?」
「ぐすぐす・・・どうしたの?」
シスレーには二人が見えてない様だ
「死者と交信するスキルを使ったら、そこにエマさんとシンさんが現れました」
「!?いるのそこに!?」
「いますよ!シンさんは泣いてばっかりいるなって怒ってます」
「う・・・うるさいシン!二人とも守れなくてごめん・・・メリアも助けれなくて・・・うちだけ生き残って・・・」
(子供、気にするなって伝えて。もう時間ない、シスレーとえっちな事許す。幸せにしてあげて)
「ぶっ・・・はい、約束します」
(メリアも元気にこっち側にいると伝えてくれ、あとここのほとりにでも埋めてくれ。ここはスケルトンになって気に入ったからな)
「分かりました」
2人がいた時間は2,30秒ほどだった、丁度ホーリーライトが消えた時に二人の姿もなくなってしまった。
「えっ!?どうなったの!?」
僕はエマさんとシンさんが喋った事を一言一句、同じようにしゃべると、またシスレーはわんわんと泣いていたがその泣き方は何か緊張の糸や、しがらみが消えたような泣き方だった
スケルトンをよく見ると、拾った靴の片方を履いていたり、ボロボロになったグローブを身に着けていたりとエマさん達だとはっきりと分かるものだった。
「ノエル君・・・スコップだして」
「はい、一緒にやりましょう」
しばらくに泣いた後に、シスレーは約束通り埋めてあげるようだった
池のほとりの一角に穴を掘ると、そこに2人の骸骨を並べて拾った服などをリコールで綺麗にして一緒に埋めた
この世界の墓標も用意していたので、それを突き立て、花を手向けた
「こんなに準備してくれて・・・ありがとう」
「いえいえ」
「ノエル君が側にいてくれて本当によかった」
シスレーの濡れた唇は涙の味がした、僕はそのまま流されるようにシスレーの服を脱がし・・・と思ったがコンタクトをもう一度使ってみると
エマさんとシンさんとメリアさんがまた現れた
「うわ!?」
(ちっもうすこしだったのに)
(ノエルお前も手がはえーな、くふふ)
(あら?そんな仲になってたのぉ?)
「どうしたの?今日はもういいよね・・・最後までしようよ・・・」
「もう一度魔法つかったら、そこにエマさんとシンさんとメリアさんが居てこっちみてます!?」
「えぇ!?覗くな変態ども!」
「エマさんの時間がないってコンタクトの使用時間ってことですか!?」
(あっ気づいたか。おれの武器あそこに立ててくれてるけど、もってていいぞ)
(ちっ鋭いな、私のも子供にあげる)
「ありがとうございます」
(あっまたそろそろ時間・・・これ結構つかれるから頻繁にはやめてくれよ)
「あっ分かりました、すいません」
(私もシスレーには最後まで助けてくれようとしてくれて、ありがとうって伝えてね)
「はい」
(こどもえっちな事許すけど、ここでは私たちがみているからな)
「はい肝に銘じておきます」
そして僕はまたその出来事をしゃべると、もうシスレーは泣くことは無く少し笑っていた
「もう折角いい感じだったのに・・・見られてると思うと無理じゃん!」
「ですね、でもこの場所だといつでも会えるかもしれませんね」
「・・・アル君たちとの合流は明日でいい?明るくなったらここの絵描いておきたいから」
「いいですよ」
今回のスキルブックを買うだけで金貨15枚を使ってしまったが、その価値はあったようでシスレーはまたいつも通りの元気な姿を取り戻した
ティアも馬車から降りて、僕の側に来るので思い出して不安になっているのかもしれない
「シスレー、ティア二人は絶対僕が守るので安心してくださいね」
「ありがと」
「うちもノエル君を守ってあげるからね」
移動を進め、僕らも少し戦いながらも2日目の野宿地へ着いた
「ふーー・・・」
シスレーは気合を入れるかのように深い深呼吸をしている
「アル、じゃあ僕はシスレーと森を行くので」
「おう、気をつけろよ。ノエル、シスレーを頼むぞ」
「はい、アルもティアとサリアさんを任せましたよ。早ければまた明日の朝か、サイシアールで合流しましょう」
今回の依頼はダンジョンの調査の為、それまでは自由行動だ。BランクPTのひとつはサイシアールで現地集合となっている。だから僕ら2人はここから少し自由行動になっているのだ
「シスレー行きましょうか、日が少しでも高いうちに見つけましょう」
「・・・よし、いこっ」
今日の朝からはシスレーは、ずっと不安な表情で言葉数も少なかった
僕達は日が傾き始めた頃に、森の中へ入っていくのだった。
森へ入る前から手を繋ぎ、その様子をアル達に見られていたかもしれないが、今は気にしている場合ではない。
シスレーの記憶を頼りに、まずはエマさんが亡くなっていた場所を目指す
「・・・こっちだったね、1年たっても変わらないもんだね」
シスレーの案内のもとドンドン森の中を進むと、樹海特有の薄暗さがでてきた。
ライトを発動する。奇襲を警戒しなければならないが、魔物が少ないことが何よりの救いだった。
森に入り40分ほど歩くと
「ここ・・・ここのはず・・・」
シスレーが案内した場所にはエマさんの姿は無かった
「じゃあここ周辺を探してみましょうか、エマさんの持ち物とかも見つかるかもしれませんし」
倒れていた場所を詳しく聞き、その周辺を枯葉や土などを取り除きながら探してみるとボロボロにはなっていたが、僕の記憶にも残っているエマさんが着ていた服があった
その近くに、靴や杖も見つけたのだ
「くっ・・・」
エマさんのだと分かる物を見つけ、顔を苦くしていくシスレー
「次はエマさんを見つけましょう」
遺品をリコールで綺麗にしていいか迷った為、そのままの状態でイベントリへしまいその周辺をまた探し回った
2時間ほど探したが、エマさんの姿はなかった。1年たっている為、スケルトンになった後他の冒険者に討伐されている可能性もあったのだ。
「・・・先にシンの場所に行ってみる」
「はい」
いつもとは違い口数が少ないシスレー、それでも彼女が気のすむまで僕は付き合うつもりでいたため、シスレーがやりたいようにやらせると決めていた
シンさんは3日目の行軍中に見つかったと聞いたため、街道沿いに戻りながら進んでいくようだ
もう日は落ち、真っ暗になっていたがシスレーは探索を続けるようだった
途中1本の鞘から抜かれた錆びた剣を見つけ、シスレーに見せる。
「シンのだよ」
暗くてシスレーの表情が上手く見えないが、声は震えていた。
徐々に道をたどっていけば、服の切れ端などを見つけ、シンさんを襲ったやつらから逃げていたことを物語っていた。
「うっ・・・うっ・・・」
シスレーもその状況が頭に浮かんでいるようで、涙をこらえているが声が漏れている
「ここ・・・シンがいた場所は」
辺りは暗くても、僕には周りの景色とそこまで違いが分からなかったが、これがシスレーの斥候としての探索能力なのだと思えた。
そしておもむろに一つの方向に歩きだした
「こっちに足跡がある」
「はい、行きましょう」
シスレーに引っ張られるように、1時間ほど歩いていくと森の中に泉のような貯められた場所にたどり着いた。
ここは泉で開けているため月明りが差し込み、明るく照らされた場所となっていた
水場は本来魔物のたまり場となっていそうだが、シスレーは止まることなく進んでいく
池の周りを歩いていたら、急にピタっと止まったシスレーは
「うっうっ・・・えまぁ・・・しぃん・・・」
目の前にスケルトン2匹を見つけ、そのふたつのスケルトンがエマさんとシンさんだとすぐに分かったようだった
シスレーはその場にペタっと座りこみ、ボロボロと泣き始める。
スケルトンは僕達に気が付き、1体のスケルトンは剣の鞘を持ち、もう一体のスケルトンは木の枝をもってこちらに襲い掛かろうとしていた
「シスレー・・・ここからは僕がやりますね」
「うっ・・うっ・・・うちも戦う・・・」
「いえ、この為に準備していたので僕に任せてください」
シスレーをお姫様抱っこの様に抱えると、一度ブリンクで距離をとって魔法の準備を行う
「エマさん、シンさん。シスレーは僕が守るので安心して眠ってください。ホーリーライト!」
スケルトン2匹に光属性の対アンデッド用の魔法を唱えると、空から光が1柱スケルトン目掛けて降りかかる!
その光の中でスケルトンの動きが遅くなりカクカクと小刻みな動きをしながら倒れ、もがき苦しんでいる様子だ
「エマ!シン!!ノエル君や、やめて!」
「・・・大丈夫です、浄化する魔法なので最後までやりとげます!」
僕がそういうとシスレーは僕のローブの襟元をグッと強く握る。だが顔はスケルトンから必死に背けない様にしっかりと見ているようだった。
スケルトンが苦しそうにするのを見たシスレーが耐えかねているが、これは仕方のないことだ。途中でやめるわけにはいかなかった。
スケルトンが動かなくなると、紫色の煙をあげて魔石がコロっと落ちてきたのを確認した。
「シスレー、終わりましたよ」
シスレーをそっと降ろすと、ヨロヨロとスケルトンに駆け寄り2人の骸骨を抱きかかえるように泣いた。
ここでもう一つ準備していた魔法、死者と交信できる光魔法のコンタクトを使用する。だがこれは成功率があるらしく、死んだ直後しかほぼ成功しないようなのだ。それでも、僕は成功率と聞いて自分の運を信じ行使した。
「コンタクト」
すると、ホーリーライトの光で照らされている中、シスレーと骸骨の横に生前見た姿のシンさんとエマさんの姿が現れたのだ
「えっ!?」
(子供・・・ありがとう)
(こいつ・・・ずっと泣きやがって、おい、ノエルこいつを頼むぞ)
「えっちょっと待ってください!?」
「ぐすぐす・・・どうしたの?」
シスレーには二人が見えてない様だ
「死者と交信するスキルを使ったら、そこにエマさんとシンさんが現れました」
「!?いるのそこに!?」
「いますよ!シンさんは泣いてばっかりいるなって怒ってます」
「う・・・うるさいシン!二人とも守れなくてごめん・・・メリアも助けれなくて・・・うちだけ生き残って・・・」
(子供、気にするなって伝えて。もう時間ない、シスレーとえっちな事許す。幸せにしてあげて)
「ぶっ・・・はい、約束します」
(メリアも元気にこっち側にいると伝えてくれ、あとここのほとりにでも埋めてくれ。ここはスケルトンになって気に入ったからな)
「分かりました」
2人がいた時間は2,30秒ほどだった、丁度ホーリーライトが消えた時に二人の姿もなくなってしまった。
「えっ!?どうなったの!?」
僕はエマさんとシンさんが喋った事を一言一句、同じようにしゃべると、またシスレーはわんわんと泣いていたがその泣き方は何か緊張の糸や、しがらみが消えたような泣き方だった
スケルトンをよく見ると、拾った靴の片方を履いていたり、ボロボロになったグローブを身に着けていたりとエマさん達だとはっきりと分かるものだった。
「ノエル君・・・スコップだして」
「はい、一緒にやりましょう」
しばらくに泣いた後に、シスレーは約束通り埋めてあげるようだった
池のほとりの一角に穴を掘ると、そこに2人の骸骨を並べて拾った服などをリコールで綺麗にして一緒に埋めた
この世界の墓標も用意していたので、それを突き立て、花を手向けた
「こんなに準備してくれて・・・ありがとう」
「いえいえ」
「ノエル君が側にいてくれて本当によかった」
シスレーの濡れた唇は涙の味がした、僕はそのまま流されるようにシスレーの服を脱がし・・・と思ったがコンタクトをもう一度使ってみると
エマさんとシンさんとメリアさんがまた現れた
「うわ!?」
(ちっもうすこしだったのに)
(ノエルお前も手がはえーな、くふふ)
(あら?そんな仲になってたのぉ?)
「どうしたの?今日はもういいよね・・・最後までしようよ・・・」
「もう一度魔法つかったら、そこにエマさんとシンさんとメリアさんが居てこっちみてます!?」
「えぇ!?覗くな変態ども!」
「エマさんの時間がないってコンタクトの使用時間ってことですか!?」
(あっ気づいたか。おれの武器あそこに立ててくれてるけど、もってていいぞ)
(ちっ鋭いな、私のも子供にあげる)
「ありがとうございます」
(あっまたそろそろ時間・・・これ結構つかれるから頻繁にはやめてくれよ)
「あっ分かりました、すいません」
(私もシスレーには最後まで助けてくれようとしてくれて、ありがとうって伝えてね)
「はい」
(こどもえっちな事許すけど、ここでは私たちがみているからな)
「はい肝に銘じておきます」
そして僕はまたその出来事をしゃべると、もうシスレーは泣くことは無く少し笑っていた
「もう折角いい感じだったのに・・・見られてると思うと無理じゃん!」
「ですね、でもこの場所だといつでも会えるかもしれませんね」
「・・・アル君たちとの合流は明日でいい?明るくなったらここの絵描いておきたいから」
「いいですよ」
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