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第71話 魔法使いの集まり
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護衛3日目となると、他のPTとも交流が深まっていた
野営の時に、緑の光のメンバーとアルが意気投合したよう。年が一回りは離れているようなのでアルは可愛がられているのだろう。それに緑の光は全員男なので体育会系のノリに見える
悪い人達でもないようなので、僕も止めはしなかった
だがやはりこういう時はシスレーは女性で、中和の女性二人より美人で愛嬌もあるからか、緑の光のソーリンさんにかなり絡まれていた
僕は僕でなぜか中和の光に、同じ魔法使いだからか気に入られてしまったようで、話をしたくないのに寄ってきているのだ
「ノエル君は水の適正だけかい?」
「いえ、無属性もですね。レインさんは」
「僕は風だね」
「冒険者となって長いんですか?」
「7年ほどになるね、ノエル君はどうだい?」
「僕は・・・8か月ですね」
僕はその時日数を計算し、異世界にきてもう8か月たったのだとまじまじと思った
「8か月でDランクか、かなり早いペースじゃないか。僕はDに上がるのに2年は掛かったと思うよ」
2年。Dにあがるには恐らく、アルみたいな推薦を受けない限りそのぐらいだろう、実際シスレーも2年かかったと言っていた。でもそこから5年ずっとDランクなのかとも思う
「まぁあっちにいるリーダーのおまけで上がったようなもんですよ」
「ふ~ん、そうかい。まぁ魔法使いってだけでも有能だからね、誇った方がいいよ」
こういうとこなんだよな~・・・
「魔法使いって珍しいですもんね」
「そうなんだよ、選ばれた種族なのに他の人たちはそこを分かっていないからね。ノエル君も魔法使いなら、王都である魔法使いの集会に一度顔をだしてごらん」
魔法使いを職業がなくて種族呼び・・・なんか宗教のような感じがいして嫌だな・・・
「はい、王都へ行く機会があれば」
「そうか!よかったよ君も選ばれた種族でわかってもらえて!」
うん・・・この人達やっぱり近づかないほうがいい人達だ・・・それに社交辞令というものは、この世界にないのかもしれない
そろそろシスレーもこちらに視線で助けてといっているのが聞こえるので、話を切り上げることに
シスレーに声を掛けてテントの中に戻ることにした
「はぁー助かったよ・・・だから護衛依頼って嫌い」
「ですね・・・そっちはどんな感じなんですか?」
「いやぁPTをこっちに入らないかとか、彼女になれだ、一晩だけだとか」
「シスレー美人ですし愛嬌もあるから、声かけやすいんでしょうね」
「愛嬌って、向こうは先輩だし、この隊の責任者だから多少は相手しないとね・・・」
「シスレーの男嫌いに拍車がかからないといいですが」
「男嫌いじゃないけど、あれは駄目だね。その点アル君やノエル君って違うから安心するよ」
「まぁアルはモテるでしょうし、わざわざPTや冒険者に声をかける必要がないんですよ」
それにアルにはそういう浮ついたことよりも、強くなって偉くなる方が優先事項がたかそうなのだ
「ノエル君も魔法使いたちに囲まれてたよね・・・あの女の人達、距離近くなかった?」
「そうなんですよ、それで聞きたいことが合ったんですよ。魔法使いが有能だと豪語するような団体とかってあったりしますか?」
「団体?魔法使いってみんなそうじゃない?」
「うん?みんなって?」
「魔法使えるから俺は偉いんだ!ってことでしょ?みんな思ってることじゃないの?」
・・・これは意識の違いと、他の冒険者との接点をもっていなかったら分かっていなかったことのようだ
「・・・それは、冒険者もみんな思っている事ですか?」
「それはそうでしょ、魔法の適正なんて10人に1人の割合っていわれてるんだから。ナタリーちゃんがノエル君を最初誘ったのもそんな感じがしないからって聞いたよ」
初耳だったが、よく思われているようで、偉そうにしないで良かったと思った
「ふむふむ・・・その魔法使いの集会が王都であるようなのですが知ってますか?」
「う~ん、その集会は知らないけど。魔法使いだけで構成された街がどっかの国にあるって噂はきいたかも」
「そんな街があるんですね」
「ノエル君いかないでね?そんな街いって変わってしまったら嫌だよ」
やっぱりそういう偏見的な物はこの世界でも存在するんだ
「分かりました、シスレーも他の冒険者に誘われてホイホイついて行かないでくださいね」
「しっしつれいね!うちは身持ちは固いほうなんです!気になるならノエル君が番犬してよ!」
「番犬?寄ってこないようにするとかですか?アルの方が効果高そうですが」
「そうだけど、アル君がうちと手を繋いで歩いたり、腕くんだりしてくれると思う?」
「・・・思わないですね、いいですよ。僕が守りますよガルルル!」
「よしよし、いい子いい子」
「・・・」
現状の生活で満足していたが、もう少しこの世界のことに興味をもって調べる必要があるなと感じた
野営の時に、緑の光のメンバーとアルが意気投合したよう。年が一回りは離れているようなのでアルは可愛がられているのだろう。それに緑の光は全員男なので体育会系のノリに見える
悪い人達でもないようなので、僕も止めはしなかった
だがやはりこういう時はシスレーは女性で、中和の女性二人より美人で愛嬌もあるからか、緑の光のソーリンさんにかなり絡まれていた
僕は僕でなぜか中和の光に、同じ魔法使いだからか気に入られてしまったようで、話をしたくないのに寄ってきているのだ
「ノエル君は水の適正だけかい?」
「いえ、無属性もですね。レインさんは」
「僕は風だね」
「冒険者となって長いんですか?」
「7年ほどになるね、ノエル君はどうだい?」
「僕は・・・8か月ですね」
僕はその時日数を計算し、異世界にきてもう8か月たったのだとまじまじと思った
「8か月でDランクか、かなり早いペースじゃないか。僕はDに上がるのに2年は掛かったと思うよ」
2年。Dにあがるには恐らく、アルみたいな推薦を受けない限りそのぐらいだろう、実際シスレーも2年かかったと言っていた。でもそこから5年ずっとDランクなのかとも思う
「まぁあっちにいるリーダーのおまけで上がったようなもんですよ」
「ふ~ん、そうかい。まぁ魔法使いってだけでも有能だからね、誇った方がいいよ」
こういうとこなんだよな~・・・
「魔法使いって珍しいですもんね」
「そうなんだよ、選ばれた種族なのに他の人たちはそこを分かっていないからね。ノエル君も魔法使いなら、王都である魔法使いの集会に一度顔をだしてごらん」
魔法使いを職業がなくて種族呼び・・・なんか宗教のような感じがいして嫌だな・・・
「はい、王都へ行く機会があれば」
「そうか!よかったよ君も選ばれた種族でわかってもらえて!」
うん・・・この人達やっぱり近づかないほうがいい人達だ・・・それに社交辞令というものは、この世界にないのかもしれない
そろそろシスレーもこちらに視線で助けてといっているのが聞こえるので、話を切り上げることに
シスレーに声を掛けてテントの中に戻ることにした
「はぁー助かったよ・・・だから護衛依頼って嫌い」
「ですね・・・そっちはどんな感じなんですか?」
「いやぁPTをこっちに入らないかとか、彼女になれだ、一晩だけだとか」
「シスレー美人ですし愛嬌もあるから、声かけやすいんでしょうね」
「愛嬌って、向こうは先輩だし、この隊の責任者だから多少は相手しないとね・・・」
「シスレーの男嫌いに拍車がかからないといいですが」
「男嫌いじゃないけど、あれは駄目だね。その点アル君やノエル君って違うから安心するよ」
「まぁアルはモテるでしょうし、わざわざPTや冒険者に声をかける必要がないんですよ」
それにアルにはそういう浮ついたことよりも、強くなって偉くなる方が優先事項がたかそうなのだ
「ノエル君も魔法使いたちに囲まれてたよね・・・あの女の人達、距離近くなかった?」
「そうなんですよ、それで聞きたいことが合ったんですよ。魔法使いが有能だと豪語するような団体とかってあったりしますか?」
「団体?魔法使いってみんなそうじゃない?」
「うん?みんなって?」
「魔法使えるから俺は偉いんだ!ってことでしょ?みんな思ってることじゃないの?」
・・・これは意識の違いと、他の冒険者との接点をもっていなかったら分かっていなかったことのようだ
「・・・それは、冒険者もみんな思っている事ですか?」
「それはそうでしょ、魔法の適正なんて10人に1人の割合っていわれてるんだから。ナタリーちゃんがノエル君を最初誘ったのもそんな感じがしないからって聞いたよ」
初耳だったが、よく思われているようで、偉そうにしないで良かったと思った
「ふむふむ・・・その魔法使いの集会が王都であるようなのですが知ってますか?」
「う~ん、その集会は知らないけど。魔法使いだけで構成された街がどっかの国にあるって噂はきいたかも」
「そんな街があるんですね」
「ノエル君いかないでね?そんな街いって変わってしまったら嫌だよ」
やっぱりそういう偏見的な物はこの世界でも存在するんだ
「分かりました、シスレーも他の冒険者に誘われてホイホイついて行かないでくださいね」
「しっしつれいね!うちは身持ちは固いほうなんです!気になるならノエル君が番犬してよ!」
「番犬?寄ってこないようにするとかですか?アルの方が効果高そうですが」
「そうだけど、アル君がうちと手を繋いで歩いたり、腕くんだりしてくれると思う?」
「・・・思わないですね、いいですよ。僕が守りますよガルルル!」
「よしよし、いい子いい子」
「・・・」
現状の生活で満足していたが、もう少しこの世界のことに興味をもって調べる必要があるなと感じた
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