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序章

志航基地

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2026年9月21日

中華民国政府は軍事侵攻に耐えきれず
義勇軍という体の傭兵を雇うこととした

世界各国から元軍人たちが集まる
その中に舞時と佐世野もいた



10月3日 中華民国空軍志航基地

「ここが俺らの家になるとこか」

「そうね…さすが、戦争中で後に引けない国
 報酬は自衛隊時代の軽く三倍…落とせば二倍に膨れ上がる」

「榛名、お前ここについてきてよかったのか」


傭兵募集のニュースが日本に伝わるとほぼ同時に
景都は退職届を出した
整備兵だった榛名も景都についてくるために辞職し
すぐに台湾に飛んできたのだ

「えぇ…あなたの無茶な機動で
 壊れかけのイーグル直せるの私くらいでしょ?」

「ま、まぁそうか」

半分呆れつつも認めざるを得ない


「Mercenary pilot units must immediately 
        gather in the briefing room. repeat………」


「だって」

「…なんて?」

「あぁ、傭兵はブリーフィングルームへだって
 あんた、パイロットなのにそんなのもわからないの?」

「うるせぇな 帰国子女のお前ほど達者じゃねぇんだよ」

「ふんっ もっと褒めてくれてもいいのよ?」

「あーもう黙れ 行くぞ」

「むー」



ブリーフィングルームには既に各国の傭兵たちが集まっていた
景都らのペアがラストだったようだ

張明名少将が話し始める

日本語に訳すとこうだ

「中華民国の危機に馳せ参じてくれたことに大きく感謝する
 我が国は存知の通り危機的状況にある
 貴殿らのその腕を見込んで雇わせてもらった
 その力を持って我が国の領土の回復を手伝ってほしい」

最後に一言

「撃墜すれば報酬は二倍と言ったな あれは嘘だ
 私の私財からさらに出す 一機撃墜につき42000台湾ドル(日本円で20万円)だ」


金に飢えた傭兵達はすぐに湧き上がる
まだ落としてもないのにお祭り騒ぎだ

「報酬目指して頑張ってくれ 以上だ」


………………………

「…てか今思ったけどお前と相部屋かよ」

「Oh sit‼︎どうしてあんたなんかと」

「他の傭兵は整備兵なんか連れて来てないからじゃね」

「Why you... I can't just dive into the
     futon completely naked after taking a bath!…」

「おーい 色々聞こえてんぞ」

ブンッ

榛名が恥ずかしさ隠しに投げた枕は景都の側頭部を強打して撃沈させた

「No!」






ーーーーーーーーーーーーーーー
前置き長いですね
次話から戦闘に入ります
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