266 / 402
ヒイヅル編
301.誰でしょう?
しおりを挟む
「問題はどうやって忍び込ませるかですね」
すでにノムル一行は警戒されているだろう。気付かれずに中に入る必要がある。
「窓から投入するか?」
「それが一番ですね」
ポーカンの町は初夏にも関わらず、すでに暑い。多くの家々は、窓を開けて空調を良くしていた。
「よし、これでどうだ!」
コスプレ衣装とにらみ合っていたノムルがごそごそと動いていたのだが、何かが終わったようだ。
雪乃とカイは固まった。
振り向きたくない。見てしまったら、彼との関係が終わってしまいそうだ。
二人はぎゅっと、目をつぶる。
「窓なら開いてなかったよ? 氷魔法で店の中を冷やしていたからねー」
「そうなんですか?」
と、雪乃はつい振り向いてしまった。そして、
「……誰でしょう?」
がく然として固まった。
雪乃の呟きに、カイも顔を上げてしまい硬直する。
二人の視界に映るのは、情熱的な赤いドレスを着た貴婦人だった。
体に沿ったラインの簡易ドレスは、肩から腕は素肌が出て涼しげなデザインである。色は暑そうだが。
薄く好けるショールを肩に羽織り、白くてつば広の日よけ帽子を被っている。
筋肉質だったはずの体は柔らかく丸みを帯び、出るところは無駄に出て、引っ込むところは引っ込んでいる、多くの男が理想とするであろう体型へと変わっていた。
帽子のつばで隠れ気味の顔は、小さな雪乃と座っていたカイからは、ばっちり見えた。
赤い口紅の引かれた、艶やかなマダムがそこにいた。
「え?」
雪乃は見上げたまま、素っ頓狂な声を出す。
それから視線を斜め下へと向け、
「え?」
と、戸惑いの声を漏らす。もう一度顔を上げると、
「ええー?!」
と、混乱して叫んだ。
隣のカイも、目を丸くして絶句している。
「ふふん。どう? ユキノちゃん。おかーさんだよー?」
両手を広げて待ち構えているが、そこに飛び込んでいく勇気など、雪乃は持ち合わせていない。
おとーさんがおかーさんになったショックよりも、無精ひげのぼさぼさ頭のよれよれローブのおっさんが、社交界でも評判を呼びそうな妖艶な貴婦人に変化したという状況に、頭が付いていかなかった。
「ま、魔法ですか? ……いえ、性別変えただけでこのような変化が?」
収拾の付かない思考で、雪乃は必死に考える。
「ん? 単に化粧をしただけだよ? 胸は詰め物を入れてるだけ。触ってみるー?」
「遠慮します」
腰が引き気味の雪乃は、即答でお断りした。妖艶な貴婦人が残念そうに唇を尖らせているが、知ったことではない。
これ以上の理解不能事項は、許容できそうになかった。
「これで店に入って、幹部を誘惑すればいいよー。ユキノちゃんもお洒落する?」
「謹んでご遠慮します」
何かぶーぶー言っているが、耳を貸してはいけない。うっかり巻き込まれてしまったら、どんな目に遭うか分からない。
「まあいっか。ユキノちゃんが危険な目にあったらいけないからね。ユキノちゃんはここでお留守番。狼は連れていくねー」
と、今だ石化しているカイに近付いたノムルは、彼の首に手を伸ばした。
本能的に飛び退ろうとしたカイだったが、一足遅く、彼の首には鉄の首輪が装着されていた。
銀色に光る鎖の一方は、ノムルの手にある。
「ノムルさん?! 何をするつもりですか?」
慌てて雪乃は咎めた。
「ん? 撒き餌だよ。正面から行ったって、隠そうとするに決まってるからね。こっちも同じ穴の狢だと思わせて、油断させるんだよ」
「なるほど」
理屈は理解した。しかし、この作戦ではカイが犠牲になってしまう。獣人であることを晒さなければならないのだから。
「作戦は理解しましたが、それは最終手段にしませんか?」
「大丈夫だよ? 狼のことなんて気にしなくていいって」
ノムルは相変わらずのようだ。どう説得するべきか、雪乃は考える。
「気にしなくて良い、雪乃。俺のことより、人魚を救い出すことが優先される」
「でも」
カイの言葉に雪乃はうつむく。
人魚は助けたいが、カイだって傷付けたくはない。それにこの場所で顔が知られてしまったら、カイは今後、ヒイヅルから出入国することが難しくなるだろう。
うーんっと幹を捻っていた雪乃を心配するように、小さな種族たちが覗き込む。
「わー?」
「わー?」
「わー」
彼らの姿を目に映した雪乃は、ぴんときた。
「せっかく私も作戦を考えたのですが……。やっぱり子供では、役立たずですよね?」
しょんぼりと萎れてみせる。
「わー……」
「わー……」
「わー……」
マンドラゴラたちも、雪乃にならって萎れる。
「ゆ、ユキノちゃん? そんなことないよ? ユキノちゃんはおとーさんの自慢の娘だよ?」
「でも……」
「よし! ユキノちゃんの作戦で行こう! おとーさんがあのお店に侵入して、マンドラゴラたちを置いてこよう。狼なんかいなくても、おとーさん一人で充分さ」
巧くノムルの意識を誘導できたようだ。
雪乃はカイが助かったことと、作戦が巧くいったことに喜び、葉をきらめかせる。
「ありがとうございます。おとー……おかーさん?」
どちらの呼称を使えば良いのか分からず、幹を傾げた。
そんなわけで、貴婦人ノムルはドレスの内側にマンドラゴラたちをぶら下げて、再び町へと繰り出していった。
雪乃とカイは、近くのホテルで待機している。ぴー助はホテルに入れてもらえなかったため、ホテルの屋上で寝ている。
ノムルの様子はマンドラゴラたちが伝えてくれるため、何かあればすぐに雪乃たちも駆けつける手筈だ。
もっとも、ノムルの身に関しては心配していない。彼の身に危険が降りかかるとしたら、それは雪乃やカイの手に負えることではない。
一国の軍を引き連れてきても救い出せるかどうか、分からないほどの状況だろう。
動くのは、ノムルが暴走してしまったときと、人魚を見つけだしたときだ。
雪乃とカイは、静かに動きがあるのを待つ。
マンドラゴラたちは、なんだか楽しそうに葉を揺らしている。
「わー」
「どうやらお店に侵入したようです」
マンドラゴラから伝えられる情報を、カイに伝える。
「わー」
「適当に商品を見せてもらっている間に、マンドラゴラたちは移動を開始したようです」
「わー……!」
「そんな情報は要りません」
なぜか雪乃は紅葉した。
「何をしているのでしょう? ノムルさんは」
しょげながら呟く雪乃の姿に、カイは何かを察したようで、追求はしなかった。その代わり、気の毒そうに雪乃の頭を撫でてなぐさめた。
「ノムルさんのことは放っておいていいです。お店の中の探索をお願いします」
「わー」
すでにノムル一行は警戒されているだろう。気付かれずに中に入る必要がある。
「窓から投入するか?」
「それが一番ですね」
ポーカンの町は初夏にも関わらず、すでに暑い。多くの家々は、窓を開けて空調を良くしていた。
「よし、これでどうだ!」
コスプレ衣装とにらみ合っていたノムルがごそごそと動いていたのだが、何かが終わったようだ。
雪乃とカイは固まった。
振り向きたくない。見てしまったら、彼との関係が終わってしまいそうだ。
二人はぎゅっと、目をつぶる。
「窓なら開いてなかったよ? 氷魔法で店の中を冷やしていたからねー」
「そうなんですか?」
と、雪乃はつい振り向いてしまった。そして、
「……誰でしょう?」
がく然として固まった。
雪乃の呟きに、カイも顔を上げてしまい硬直する。
二人の視界に映るのは、情熱的な赤いドレスを着た貴婦人だった。
体に沿ったラインの簡易ドレスは、肩から腕は素肌が出て涼しげなデザインである。色は暑そうだが。
薄く好けるショールを肩に羽織り、白くてつば広の日よけ帽子を被っている。
筋肉質だったはずの体は柔らかく丸みを帯び、出るところは無駄に出て、引っ込むところは引っ込んでいる、多くの男が理想とするであろう体型へと変わっていた。
帽子のつばで隠れ気味の顔は、小さな雪乃と座っていたカイからは、ばっちり見えた。
赤い口紅の引かれた、艶やかなマダムがそこにいた。
「え?」
雪乃は見上げたまま、素っ頓狂な声を出す。
それから視線を斜め下へと向け、
「え?」
と、戸惑いの声を漏らす。もう一度顔を上げると、
「ええー?!」
と、混乱して叫んだ。
隣のカイも、目を丸くして絶句している。
「ふふん。どう? ユキノちゃん。おかーさんだよー?」
両手を広げて待ち構えているが、そこに飛び込んでいく勇気など、雪乃は持ち合わせていない。
おとーさんがおかーさんになったショックよりも、無精ひげのぼさぼさ頭のよれよれローブのおっさんが、社交界でも評判を呼びそうな妖艶な貴婦人に変化したという状況に、頭が付いていかなかった。
「ま、魔法ですか? ……いえ、性別変えただけでこのような変化が?」
収拾の付かない思考で、雪乃は必死に考える。
「ん? 単に化粧をしただけだよ? 胸は詰め物を入れてるだけ。触ってみるー?」
「遠慮します」
腰が引き気味の雪乃は、即答でお断りした。妖艶な貴婦人が残念そうに唇を尖らせているが、知ったことではない。
これ以上の理解不能事項は、許容できそうになかった。
「これで店に入って、幹部を誘惑すればいいよー。ユキノちゃんもお洒落する?」
「謹んでご遠慮します」
何かぶーぶー言っているが、耳を貸してはいけない。うっかり巻き込まれてしまったら、どんな目に遭うか分からない。
「まあいっか。ユキノちゃんが危険な目にあったらいけないからね。ユキノちゃんはここでお留守番。狼は連れていくねー」
と、今だ石化しているカイに近付いたノムルは、彼の首に手を伸ばした。
本能的に飛び退ろうとしたカイだったが、一足遅く、彼の首には鉄の首輪が装着されていた。
銀色に光る鎖の一方は、ノムルの手にある。
「ノムルさん?! 何をするつもりですか?」
慌てて雪乃は咎めた。
「ん? 撒き餌だよ。正面から行ったって、隠そうとするに決まってるからね。こっちも同じ穴の狢だと思わせて、油断させるんだよ」
「なるほど」
理屈は理解した。しかし、この作戦ではカイが犠牲になってしまう。獣人であることを晒さなければならないのだから。
「作戦は理解しましたが、それは最終手段にしませんか?」
「大丈夫だよ? 狼のことなんて気にしなくていいって」
ノムルは相変わらずのようだ。どう説得するべきか、雪乃は考える。
「気にしなくて良い、雪乃。俺のことより、人魚を救い出すことが優先される」
「でも」
カイの言葉に雪乃はうつむく。
人魚は助けたいが、カイだって傷付けたくはない。それにこの場所で顔が知られてしまったら、カイは今後、ヒイヅルから出入国することが難しくなるだろう。
うーんっと幹を捻っていた雪乃を心配するように、小さな種族たちが覗き込む。
「わー?」
「わー?」
「わー」
彼らの姿を目に映した雪乃は、ぴんときた。
「せっかく私も作戦を考えたのですが……。やっぱり子供では、役立たずですよね?」
しょんぼりと萎れてみせる。
「わー……」
「わー……」
「わー……」
マンドラゴラたちも、雪乃にならって萎れる。
「ゆ、ユキノちゃん? そんなことないよ? ユキノちゃんはおとーさんの自慢の娘だよ?」
「でも……」
「よし! ユキノちゃんの作戦で行こう! おとーさんがあのお店に侵入して、マンドラゴラたちを置いてこよう。狼なんかいなくても、おとーさん一人で充分さ」
巧くノムルの意識を誘導できたようだ。
雪乃はカイが助かったことと、作戦が巧くいったことに喜び、葉をきらめかせる。
「ありがとうございます。おとー……おかーさん?」
どちらの呼称を使えば良いのか分からず、幹を傾げた。
そんなわけで、貴婦人ノムルはドレスの内側にマンドラゴラたちをぶら下げて、再び町へと繰り出していった。
雪乃とカイは、近くのホテルで待機している。ぴー助はホテルに入れてもらえなかったため、ホテルの屋上で寝ている。
ノムルの様子はマンドラゴラたちが伝えてくれるため、何かあればすぐに雪乃たちも駆けつける手筈だ。
もっとも、ノムルの身に関しては心配していない。彼の身に危険が降りかかるとしたら、それは雪乃やカイの手に負えることではない。
一国の軍を引き連れてきても救い出せるかどうか、分からないほどの状況だろう。
動くのは、ノムルが暴走してしまったときと、人魚を見つけだしたときだ。
雪乃とカイは、静かに動きがあるのを待つ。
マンドラゴラたちは、なんだか楽しそうに葉を揺らしている。
「わー」
「どうやらお店に侵入したようです」
マンドラゴラから伝えられる情報を、カイに伝える。
「わー」
「適当に商品を見せてもらっている間に、マンドラゴラたちは移動を開始したようです」
「わー……!」
「そんな情報は要りません」
なぜか雪乃は紅葉した。
「何をしているのでしょう? ノムルさんは」
しょげながら呟く雪乃の姿に、カイは何かを察したようで、追求はしなかった。その代わり、気の毒そうに雪乃の頭を撫でてなぐさめた。
「ノムルさんのことは放っておいていいです。お店の中の探索をお願いします」
「わー」
0
お気に入りに追加
3,547
あなたにおすすめの小説
私が死んで満足ですか?
マチバリ
恋愛
王太子に婚約破棄を告げられた伯爵令嬢ロロナが死んだ。
ある者は面倒な婚約破棄の手続きをせずに済んだと安堵し、ある者はずっと欲しかった物が手に入ると喜んだ。
全てが上手くおさまると思っていた彼らだったが、ロロナの死が与えた影響はあまりに大きかった。
書籍化にともない本編を引き下げいたしました
神の種《レイズアレイク》 〜 剣聖と5人の超人 〜
南祥太郎
ファンタジー
生まれながらに2つの特性を備え、幼少の頃に出会った「神さま」から2つの能力を授かり、努力に努力を重ねて、剣と魔法の超絶技能『修羅剣技』を習得し、『剣聖』の称号を得た、ちょっと女好きな青年マッツ・オーウェン。
ランディア王国の守備隊長である彼は、片田舎のラシカ地区で起きた『モンスター発生』という小さな事件に取り組んでいた。
やがてその事件をきっかけに、彼を密かに慕う高位魔術師リディア・ベルネット、彼を公に慕う大弓使いアデリナ・ズーハーなどの仲間達と共に数多の国を旅する事になる。
ランディア国王直々の任務を遂行するため、個人、家族、集団、時には国家レベルの問題を解決し、更に心身共に強く成長していく。
何故か老化が止まった美女や美少年、東方の凄腕暗殺者達、未知のモンスター、伝説の魔神、そして全ての次元を超越する『超人』達と出会い、助け合い、戦い、笑い、そして、鼻の下を伸ばしながら ―――
※「小説家になろう」で掲載したものを全話加筆、修正、時々《おまけ》話を追加していきます。
【完結】家族にサヨナラ。皆様ゴキゲンヨウ。
くま
恋愛
「すまない、アデライトを愛してしまった」
「ソフィア、私の事許してくれるわよね?」
いきなり婚約破棄をする婚約者と、それが当たり前だと言い張る姉。そしてその事を家族は姉達を責めない。
「病弱なアデライトに譲ってあげなさい」と……
私は昔から家族からは二番目扱いをされていた。いや、二番目どころでもなかった。私だって、兄や姉、妹達のように愛されたかった……だけど、いつも優先されるのは他のキョウダイばかり……我慢ばかりの毎日。
「マカロン家の長男であり次期当主のジェイコブをきちんと、敬い立てなさい」
「はい、お父様、お母様」
「長女のアデライトは体が弱いのですよ。ソフィア、貴女がきちんと長女の代わりに動くのですよ」
「……はい」
「妹のアメリーはまだ幼い。お前は我慢しなさい。下の子を面倒見るのは当然なのだから」
「はい、わかりました」
パーティー、私の誕生日、どれも私だけのなんてなかった。親はいつも私以外のキョウダイばかり、
兄も姉や妹ばかり構ってばかり。姉は病弱だからと言い私に八つ当たりするばかり。妹は我儘放題。
誰も私の言葉を聞いてくれない。
誰も私を見てくれない。
そして婚約者だったオスカー様もその一人だ。病弱な姉を守ってあげたいと婚約破棄してすぐに姉と婚約をした。家族は姉を祝福していた。私に一言も…慰めもせず。
ある日、熱にうなされ誰もお見舞いにきてくれなかった時、前世を思い出す。前世の私は家族と仲良くもしており、色々と明るい性格の持ち主さん。
「……なんか、馬鹿みたいだわ!」
もう、我慢もやめよう!家族の前で良い子になるのはもうやめる!
ふるゆわ設定です。
※家族という呪縛から解き放たれ自分自身を見つめ、好きな事を見つけだすソフィアを応援して下さい!
※ざまあ話とか読むのは好きだけど書くとなると難しいので…読者様が望むような結末に納得いかないかもしれません。🙇♀️でも頑張るます。それでもよければ、どうぞ!
追加文
番外編も現在進行中です。こちらはまた別な主人公です。
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
私のお父様とパパ様
棗
ファンタジー
非常に過保護で愛情深い二人の父親から愛される娘メアリー。
婚約者の皇太子と毎月あるお茶会で顔を合わせるも、彼の隣には幼馴染の女性がいて。
大好きなお父様とパパ様がいれば、皇太子との婚約は白紙になっても何も問題はない。
※箱入り娘な主人公と娘溺愛過保護な父親コンビのとある日のお話。
追記(2021/10/7)
お茶会の後を追加します。
更に追記(2022/3/9)
連載として再開します。
【一話完結】断罪が予定されている卒業パーティーに欠席したら、みんな死んでしまいました
ツカノ
ファンタジー
とある国の王太子が、卒業パーティーの日に最愛のスワロー・アーチェリー男爵令嬢を虐げた婚約者のロビン・クック公爵令嬢を断罪し婚約破棄をしようとしたが、何故か公爵令嬢は現れない。これでは断罪どころか婚約破棄ができないと王太子が焦り始めた時、招かれざる客が現れる。そして、招かれざる客の登場により、彼らの運命は転がる石のように急転直下し、恐怖が始まったのだった。さて彼らの運命は、如何。
【7話完結】婚約破棄?妹の方が優秀?あぁそうですか・・・。じゃあ、もう教えなくていいですよね?
西東友一
恋愛
昔、昔。氷河期の頃、人々が魔法を使えた時のお話。魔法教師をしていた私はファンゼル王子と婚約していたのだけれど、妹の方が優秀だからそちらと結婚したいということ。妹もそう思っているみたいだし、もう教えなくてもいいよね?
7話完結のショートストーリー。
1日1話。1週間で完結する予定です。
【完結】悪役令嬢は3歳?〜断罪されていたのは、幼女でした〜
白崎りか
恋愛
魔法学園の卒業式に招かれた保護者達は、突然、王太子の始めた蛮行に驚愕した。
舞台上で、大柄な男子生徒が幼い子供を押さえつけているのだ。
王太子は、それを見下ろし、子供に向って婚約破棄を告げた。
「ヒナコのノートを汚したな!」
「ちがうもん。ミア、お絵かきしてただけだもん!」
小説家になろう様でも投稿しています。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
番外編を閲覧することが出来ません。
過去1ヶ月以内にレジーナの小説・漫画を1話以上レンタルしている
と、レジーナのすべての番外編を読むことができます。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。