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北国編
133.睨まれて失神したが
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「あの……っ?!」
声をかけようとした侍女が、ノムルに睨まれて失神したが、雪乃は気付かない。
毛布の下で何度も子竜を撫でてやり、声をかけてやる。
「じゃあ君の名前は、ぴー助だ」
「ぴー!」
と、子竜あらためぴー助が一際大きな声を発したところで、雪乃はフードを被りなおす。
「もういいですよ」
「了解」
毛布が取られて明るくなった世界で、雪乃は改めてぴー助を見た。翡翠色をした鱗に、母親と同じ緋色の瞳を持つ、飛竜の赤ん坊だ。生まれたばかりだからか、お腹が出ていて丸っこい。
二十センチほどの小さな飛竜は、まだ飛ぶことができないのだろう。手足を使って、雪乃のローブをよじ登っていく。
「ちゃんとお母さんと認識したみたいだね」
「はい」
竜種の雛は、初めて見る動くものを親と認識してなつく。そして耳にした声を親の声と認識し、呼び掛けに応える。
竜種を騎獣とする場合、卵にヒビが入ると人気の無い場所に移動し、主となる人間だけで孵化を見守る。
しかし王族の護衛任務中の雪乃は、勝手に馬車を止めるわけにはいかない。
苦肉の策として、ノムルは雪乃に毛布を掛け、子竜の視界に入るのが雪乃だけになるようにしたのだった。
甘えてくるぴー助に、雪乃も嬉しそうに葉を揺らす。ただ、
「侍女さんたちは、どうしたのでしょうか?」
先ほどまで好奇心に目を輝かせていた侍女達が、なぜか恐れおののいて震えていた。しかも四人いたはずが、一人姿が見えない。
どうやら座席の下で寝ているようだ。
「大丈夫ですよ。襲ったりしませんから、たぶん」
まだ小さいとはいえ、人間にとっては恐ろしい竜種だ。実物を見て怖くなったのだろうと、雪乃は呑気に考えていた。
まさか毛布を掛けられている間に、ノムルがやらかしたとは気付いていない。
それはともかく、雪乃はローブをよじ登るぴー助を抱き上げた。
「ノムルさん、この子、男の子であっていますか?」
念のため、ノムルにも確認してもらう。
「ん? どれどれー? あー、オスだねえ」
「良かったです。女の子だったら、改名しなければならないところでした」
「……。ピースケっていうのは、男の子の名前なわけ?」
「一般的には」
雪乃は細かいことは気にしない。
たとえ権座衛門という名の女性がいても、麗華という名の男性がいても、本人が良れば構わないと思っている。
ただ自分が付ける名前には、こだわりたいだけだ。
そんなこんなで、雪乃の旅に、新しい仲間が加わったのだった。
馬車は雪と氷に閉ざされたアイス国に入り、氷の城へと辿り着く。
先を走っていたリリアンヌ王女とマーク王子が乗っていた馬車は、すでに到着していた。馬車に二人の姿は無く、とっくに城の奥へと消えている。
道中が楽しみだと言ってくれたが、休憩のために馬車を止めても、顔を合わすことは無かった。
ノムルは空車になった馬車の中から、魔法を発動させるために置いていた杖を回収する。それを確認して、馬車は城の裏へと向かった。
危険だから触らないように伝えていたため、ノムルが到着するまで、馬車は杖を乗せたまま、城の前に留め置かれたていたのだ。
「うん、まさに氷の城ですね」
「ぴー」
雪乃の目の前に立つ城は、例えではなく、本当に氷で造られた城だった。
見上げる雪乃の頭の上には、ぴー助がしがみ付いている。
「ここは一年中凍っていますから、城が溶けることはありません。こう見えて、中は温かいのですよ?」
と、同乗していた侍女は笑顔で説明する。
確かに雪で作った鎌倉は暖かいというが、それは中で暖をとっても外が冷えているから、溶けずに形を保てるのだろう。
城を作って各部屋を暖炉で温めてしまったら、外壁はともかく、内壁は溶けるのではないだろうか。
そんな疑問は残るが、とりあえず中に入っていく。しかし、
「これ、着替えとか、覗き放題だねー。ユキノちゃん、気をつけないと駄目だよ?」
もっと大きな問題を抱えていたようだ。
人間の女性も大変だが、雪乃も正体に気付かれないよう、気を引き締めた。
城に入った雪乃とノムルは、案内されるまま、赤い毛氈の敷かれた階段を上がっていく。今回は滑ると危険ということで、初めからノムルが抱え上げてくれた。
重厚な氷の扉の前には、二人の騎士が立っていた。雪乃たちの姿を見ると、敬礼してから扉を開ける。
扉の先には、豪華な部屋が広がっていた。
唐草や動物、精霊などの見事な彫刻を施した氷の柱が、高い天井へと伸びている。
正面奥に目を向ければ、数段高くなった場所に、いわゆる玉座がある。
気にせず歩いていくノムルのローブに隠れるようにして、雪乃も付いて行く。長い絨毯の道を進み、何とか案内してくれた執事に指示されたところまで到達した。
執事は静かに二人から離れ、壁際に身を寄せると、そのまま頭を下げ、彫像のように固まる。
雪乃はノムルを不安げに見上げた。
国王との謁見など初めてである。地球でもテレビや書籍で見聞きした程度の知識しかなかった。
それが異世界となれば、全く作法が分からない。
ここに来る前に聞いておけば良かったと悔やむが、すでに遅い。そして隣の魔法使いは当てになりそうにない。
流石に日本のように、床に跪いて頭を垂れるのはやりすぎだろうとは分かる。
ファンタジー小説の多くでは、異世界では西洋風の作法が適応されている場合が多い。ならば、ローブの裾を持ち、片膝を曲げてのカーテシーが無難だろうか。
などと考えているところで、女王の入室が宣言された。アイス国は女王制であった。
雪乃は根をそろえ、幹をすっと伸ばして両枝先を丹田の上で重ねると、腰の辺りから深く傾けた。
立ち姿での、綺麗なお辞儀である。西洋式のカーテシーではない。付け焼刃の猿真似よりも、現代日本で使われている礼法を選んだのだった。
ノムルのほうは、いつもと同じように突っ立っている。欠伸つきで。
わずかに女王の眉がぴくりと跳ねた。
「面を上げよ」
雪乃は幹をわずかに伸ばしたが、まだ幹を折ったままだ。顔を上げることもしない。
静まる室内。ノムルも「ん?」と雪乃を見る。
「面を上げよ」
二度目の声を聞き、雪乃はすうっと幹を伸ばす。だが視線は女王のつま先に止める。
「何で一回目は無視したの?」
首を傾げるノムルの声に、周囲も聞き耳を立てているようだ。
「私の祖国では、二度声を掛けられて初めて顔を上げることが許されるので」
作法は国によって違う。相手国の作法を学んで実践することが一番だが、イメージだけで適当にするくらいなら、自国の作法に則って行ったほうが相手に対して礼を尽くせる。
「ほう、その様な作法を持つ国があるとは。その礼も母国のものか?」
「はい」
女王からの問いかけに、雪乃は毅然として答えた。
国によっては直答は不敬に当たるが、間を取り持つような相手は見当たらなかったので、そのまま返事をした。
「フードを被ったままというのもか?」
女王の目に宿る光が、鋭く射る。
フードもだが、この着まわしたローブ姿も問題なのではないかと疑問を抱く雪乃だが、まずは質問に答えるべきと、疑問は遠くに背負い投げた。
声をかけようとした侍女が、ノムルに睨まれて失神したが、雪乃は気付かない。
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「じゃあ君の名前は、ぴー助だ」
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二十センチほどの小さな飛竜は、まだ飛ぶことができないのだろう。手足を使って、雪乃のローブをよじ登っていく。
「ちゃんとお母さんと認識したみたいだね」
「はい」
竜種の雛は、初めて見る動くものを親と認識してなつく。そして耳にした声を親の声と認識し、呼び掛けに応える。
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しかし王族の護衛任務中の雪乃は、勝手に馬車を止めるわけにはいかない。
苦肉の策として、ノムルは雪乃に毛布を掛け、子竜の視界に入るのが雪乃だけになるようにしたのだった。
甘えてくるぴー助に、雪乃も嬉しそうに葉を揺らす。ただ、
「侍女さんたちは、どうしたのでしょうか?」
先ほどまで好奇心に目を輝かせていた侍女達が、なぜか恐れおののいて震えていた。しかも四人いたはずが、一人姿が見えない。
どうやら座席の下で寝ているようだ。
「大丈夫ですよ。襲ったりしませんから、たぶん」
まだ小さいとはいえ、人間にとっては恐ろしい竜種だ。実物を見て怖くなったのだろうと、雪乃は呑気に考えていた。
まさか毛布を掛けられている間に、ノムルがやらかしたとは気付いていない。
それはともかく、雪乃はローブをよじ登るぴー助を抱き上げた。
「ノムルさん、この子、男の子であっていますか?」
念のため、ノムルにも確認してもらう。
「ん? どれどれー? あー、オスだねえ」
「良かったです。女の子だったら、改名しなければならないところでした」
「……。ピースケっていうのは、男の子の名前なわけ?」
「一般的には」
雪乃は細かいことは気にしない。
たとえ権座衛門という名の女性がいても、麗華という名の男性がいても、本人が良れば構わないと思っている。
ただ自分が付ける名前には、こだわりたいだけだ。
そんなこんなで、雪乃の旅に、新しい仲間が加わったのだった。
馬車は雪と氷に閉ざされたアイス国に入り、氷の城へと辿り着く。
先を走っていたリリアンヌ王女とマーク王子が乗っていた馬車は、すでに到着していた。馬車に二人の姿は無く、とっくに城の奥へと消えている。
道中が楽しみだと言ってくれたが、休憩のために馬車を止めても、顔を合わすことは無かった。
ノムルは空車になった馬車の中から、魔法を発動させるために置いていた杖を回収する。それを確認して、馬車は城の裏へと向かった。
危険だから触らないように伝えていたため、ノムルが到着するまで、馬車は杖を乗せたまま、城の前に留め置かれたていたのだ。
「うん、まさに氷の城ですね」
「ぴー」
雪乃の目の前に立つ城は、例えではなく、本当に氷で造られた城だった。
見上げる雪乃の頭の上には、ぴー助がしがみ付いている。
「ここは一年中凍っていますから、城が溶けることはありません。こう見えて、中は温かいのですよ?」
と、同乗していた侍女は笑顔で説明する。
確かに雪で作った鎌倉は暖かいというが、それは中で暖をとっても外が冷えているから、溶けずに形を保てるのだろう。
城を作って各部屋を暖炉で温めてしまったら、外壁はともかく、内壁は溶けるのではないだろうか。
そんな疑問は残るが、とりあえず中に入っていく。しかし、
「これ、着替えとか、覗き放題だねー。ユキノちゃん、気をつけないと駄目だよ?」
もっと大きな問題を抱えていたようだ。
人間の女性も大変だが、雪乃も正体に気付かれないよう、気を引き締めた。
城に入った雪乃とノムルは、案内されるまま、赤い毛氈の敷かれた階段を上がっていく。今回は滑ると危険ということで、初めからノムルが抱え上げてくれた。
重厚な氷の扉の前には、二人の騎士が立っていた。雪乃たちの姿を見ると、敬礼してから扉を開ける。
扉の先には、豪華な部屋が広がっていた。
唐草や動物、精霊などの見事な彫刻を施した氷の柱が、高い天井へと伸びている。
正面奥に目を向ければ、数段高くなった場所に、いわゆる玉座がある。
気にせず歩いていくノムルのローブに隠れるようにして、雪乃も付いて行く。長い絨毯の道を進み、何とか案内してくれた執事に指示されたところまで到達した。
執事は静かに二人から離れ、壁際に身を寄せると、そのまま頭を下げ、彫像のように固まる。
雪乃はノムルを不安げに見上げた。
国王との謁見など初めてである。地球でもテレビや書籍で見聞きした程度の知識しかなかった。
それが異世界となれば、全く作法が分からない。
ここに来る前に聞いておけば良かったと悔やむが、すでに遅い。そして隣の魔法使いは当てになりそうにない。
流石に日本のように、床に跪いて頭を垂れるのはやりすぎだろうとは分かる。
ファンタジー小説の多くでは、異世界では西洋風の作法が適応されている場合が多い。ならば、ローブの裾を持ち、片膝を曲げてのカーテシーが無難だろうか。
などと考えているところで、女王の入室が宣言された。アイス国は女王制であった。
雪乃は根をそろえ、幹をすっと伸ばして両枝先を丹田の上で重ねると、腰の辺りから深く傾けた。
立ち姿での、綺麗なお辞儀である。西洋式のカーテシーではない。付け焼刃の猿真似よりも、現代日本で使われている礼法を選んだのだった。
ノムルのほうは、いつもと同じように突っ立っている。欠伸つきで。
わずかに女王の眉がぴくりと跳ねた。
「面を上げよ」
雪乃は幹をわずかに伸ばしたが、まだ幹を折ったままだ。顔を上げることもしない。
静まる室内。ノムルも「ん?」と雪乃を見る。
「面を上げよ」
二度目の声を聞き、雪乃はすうっと幹を伸ばす。だが視線は女王のつま先に止める。
「何で一回目は無視したの?」
首を傾げるノムルの声に、周囲も聞き耳を立てているようだ。
「私の祖国では、二度声を掛けられて初めて顔を上げることが許されるので」
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「はい」
女王からの問いかけに、雪乃は毅然として答えた。
国によっては直答は不敬に当たるが、間を取り持つような相手は見当たらなかったので、そのまま返事をした。
「フードを被ったままというのもか?」
女王の目に宿る光が、鋭く射る。
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