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5.再会
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翌日、私は色の付いた綺麗な服――ドレスを着せられて、豪華な馬車に乗せられた。今度はどこに連れていかれるのか、私は恐怖に震える。
「久しぶりだな。少しは元気になったか?」
馬車を下りた先で待っていたのは、お母様を天に送った日に出会った、あの少年だった。
艶やかな黒い髪。落ち着いた紫色の瞳。今日は少しだけ色のある服を着ていた。
「第一王子のダルムニドルだ。ダルムと呼べ」
「ケセディアーナ・ボボイルです。ダルム王子殿下」
「ダルムでいい。敬称は不要だ」
「はい、ダルム」
私はお母様から教えてもらった通りにスカートの裾を摘んで、片足を下げて軽く曲げる。
「ケセディアーナか。ふむ、ディーと呼ぼう。良いな?」
そんな呼ばれ方をしたことのない私は、どう反応すれば良いのか分からなくて答えに詰まってしまう。
「嫌なのか?」
眉間にしわを寄せて再び問われ、私は慌てて答える。
「そんなことない。ディーでいいわ、ダルム」
「うむ」
満足そうにうなずくと、眉間のしわが伸びて消えた。差し出された手に戸惑いながら自分の手を重ねて、誘われるままに歩いていく。
屋敷から一緒に馬車に乗った女の人が付いて来ようとしたけれど、男の人に阻まれて、どこかへ連れていかれた。
色々な花がいっぱい咲いたお庭に案内されると、白い丸テーブルと椅子が二脚用意されていた。
引いてくれた椅子に腰かけると、もう一つの椅子にダルムが座る。
すると近くにいた女の人がお茶を入れてくれた。
「蜂蜜とミルクはどうなされますか?」
問われて首を傾げる。お茶にお砂糖やミルクを入れたことはない。
「いつもはどのようにお茶を飲んでいるのだ?」
「ばあやが入れてくれたお茶を飲んでいたわ。こんな赤いお茶は初めてよ。このお茶は、お砂糖やミルクを入れて飲むの?」
不思議に思って尋ねると、ダルムの眉間にしわが寄った。
「甘いものは好きか?」
「ええ。大好き」
ダルムが女の人に視線を向けると、彼女は頷いてお茶に蜂蜜とミルクを入れた。
「いい香り」
前に置かれたお茶からは甘く優しい香りがする。飲むと香り以上に甘くて柔らかな味がした。
「美味しい」
「そうか。それは良かった」
ダルムのお茶は蜂蜜もミルクも入れていない。入れない方がよかったのかしら?
「菓子も遠慮なく食べると良い。俺はサンドイッチを」
「ダルムはお菓子を食べないの?」
「甘いものは苦手だ。頭が痛くなる」
「それは大変ね。美味しいのに」
「人それぞれだ」
甘いものは滅多に食べられなかった。時々、ばあやが果物を入れたパンケーキを焼いてくれるだけ。
でも目の前にある三段重ねのお皿に乗ったお菓子は、見たことのないものばかり。きらきらと赤色やオレンジ色に輝いていて、とても綺麗。食べ物には見えなかった。
じいっと見つめていると、ダルムの眉間にしわが寄った。いつかあのしわは刻みつけられそうだ。
「全部食べても構わんぞ? どうせ俺しかいない。スー、お前も他言しないな?」
「無論でございます」
別に食べたことを人に知られても構わないのだけれど、なぜかダルムは私がたくさん食べることを知られたくないと考えているようだ。
「そんなに食べられないわ」
「食べたいのだろう?」
不思議そうに首を傾げられた。どうやらじっと見ていたせいで、誤解されてしまったようだ。
「こんなに綺麗なお菓子は初めて見たから、つい見惚れてしまったのよ。お勧めはどれかしら?」
ダルムの眉間のしわが深くなった。眉間が凹んでしまいそうで心配になってくる。
「こちらのショートケーキは新鮮なミルクから作った、あっさりとした生クリームを使用していまして、癖も無く食べやすいかと思います。こちらの苺タルトは、苺の下にダーチョの卵を使用したカスタードクリームを敷いております。そしてこちらは……」
スーが説明してくれるのを聞いて、私はショートケーキをお願いした。白いケーキに赤い苺が乗っている。
一口食べると口の中でふんわりとして、すうっと甘さが溶けるように広がっていった。
「美味しい! こんなに甘くて美味しいお菓子は初めてだわ。こんな美味しい物が存在したなんて!」
私は感動で、一口一口大切に食べた。お母様も一緒だったら、きっと喜んでくれたのに。そう思うと少し悲しかったけれど、すぐに口の端を引き上げて、悲しい気持ちを吹き消した。
「いつもはどんな菓子を食べているんだ?」
「いつもは食べられないわ。ときどき、ばあやが森で見つけた果物を採ってきてくれて、パンケーキを焼いてくれるの」
「……。お茶は?」
「ばあやが森で摘んできてくれるの。アヒルミールは甘くて好きよ。今日のお茶には負けちゃうけど。マンブリは体にいいからって時々飲まされたけれど、あれはあまり飲みたくないわ」
思い出して顔をしかめてしまう。ダルムとスーも顔をしかめていたので、二人も苦手なのだろう。
「そういえばディー、その、ずっと気になっていたんだけど、君の膝に座っている人形は?」
「ザドギールよ。お母様が作ってくださったの」
「……。エレディアーナ様は、その、独特な美的感覚を持っていたんだな」
歯切れの悪いダルムの言葉に、ムッとしてしまう。
「あら、ザドギールは素敵な騎士様よ?」
「そうだな。勝てる気はしない。白くて神々しくも、ある、のか?」
「あるのよ」
膝に乗せていたザドギールをしっかり見えるように抱えると、ダルムは眉を寄せながら口角をわずかに上げた。
そうは見えないけれど笑ったのかもしれない。
「でもザドギールはあまり連れ歩かないほうが良いと思う。もしも汚したり失くしたら大変だろう?」
「そうね」
思わずザドギールと顔を見合ってしまう。
彼は私の騎士だから、いつもそばにいてほしい。だけど人形を連れ歩くのは、ダルムの言うような危険もあるのかもしれない。
その後はスーがしきりにお菓子を勧めてくれた。どれもとても美味しくて、食べ過ぎてしまった。
「ディー、困っていることはないか? 公爵が何か嫌なことをしたら、遠慮なく言うんだぞ?」
「ありがとう。大丈夫よ。まだ何もされていないわ」
ダルムは本当に優しい子で、私が馬車に乗って動き出してもずっと見送ってくれた。
「久しぶりだな。少しは元気になったか?」
馬車を下りた先で待っていたのは、お母様を天に送った日に出会った、あの少年だった。
艶やかな黒い髪。落ち着いた紫色の瞳。今日は少しだけ色のある服を着ていた。
「第一王子のダルムニドルだ。ダルムと呼べ」
「ケセディアーナ・ボボイルです。ダルム王子殿下」
「ダルムでいい。敬称は不要だ」
「はい、ダルム」
私はお母様から教えてもらった通りにスカートの裾を摘んで、片足を下げて軽く曲げる。
「ケセディアーナか。ふむ、ディーと呼ぼう。良いな?」
そんな呼ばれ方をしたことのない私は、どう反応すれば良いのか分からなくて答えに詰まってしまう。
「嫌なのか?」
眉間にしわを寄せて再び問われ、私は慌てて答える。
「そんなことない。ディーでいいわ、ダルム」
「うむ」
満足そうにうなずくと、眉間のしわが伸びて消えた。差し出された手に戸惑いながら自分の手を重ねて、誘われるままに歩いていく。
屋敷から一緒に馬車に乗った女の人が付いて来ようとしたけれど、男の人に阻まれて、どこかへ連れていかれた。
色々な花がいっぱい咲いたお庭に案内されると、白い丸テーブルと椅子が二脚用意されていた。
引いてくれた椅子に腰かけると、もう一つの椅子にダルムが座る。
すると近くにいた女の人がお茶を入れてくれた。
「蜂蜜とミルクはどうなされますか?」
問われて首を傾げる。お茶にお砂糖やミルクを入れたことはない。
「いつもはどのようにお茶を飲んでいるのだ?」
「ばあやが入れてくれたお茶を飲んでいたわ。こんな赤いお茶は初めてよ。このお茶は、お砂糖やミルクを入れて飲むの?」
不思議に思って尋ねると、ダルムの眉間にしわが寄った。
「甘いものは好きか?」
「ええ。大好き」
ダルムが女の人に視線を向けると、彼女は頷いてお茶に蜂蜜とミルクを入れた。
「いい香り」
前に置かれたお茶からは甘く優しい香りがする。飲むと香り以上に甘くて柔らかな味がした。
「美味しい」
「そうか。それは良かった」
ダルムのお茶は蜂蜜もミルクも入れていない。入れない方がよかったのかしら?
「菓子も遠慮なく食べると良い。俺はサンドイッチを」
「ダルムはお菓子を食べないの?」
「甘いものは苦手だ。頭が痛くなる」
「それは大変ね。美味しいのに」
「人それぞれだ」
甘いものは滅多に食べられなかった。時々、ばあやが果物を入れたパンケーキを焼いてくれるだけ。
でも目の前にある三段重ねのお皿に乗ったお菓子は、見たことのないものばかり。きらきらと赤色やオレンジ色に輝いていて、とても綺麗。食べ物には見えなかった。
じいっと見つめていると、ダルムの眉間にしわが寄った。いつかあのしわは刻みつけられそうだ。
「全部食べても構わんぞ? どうせ俺しかいない。スー、お前も他言しないな?」
「無論でございます」
別に食べたことを人に知られても構わないのだけれど、なぜかダルムは私がたくさん食べることを知られたくないと考えているようだ。
「そんなに食べられないわ」
「食べたいのだろう?」
不思議そうに首を傾げられた。どうやらじっと見ていたせいで、誤解されてしまったようだ。
「こんなに綺麗なお菓子は初めて見たから、つい見惚れてしまったのよ。お勧めはどれかしら?」
ダルムの眉間のしわが深くなった。眉間が凹んでしまいそうで心配になってくる。
「こちらのショートケーキは新鮮なミルクから作った、あっさりとした生クリームを使用していまして、癖も無く食べやすいかと思います。こちらの苺タルトは、苺の下にダーチョの卵を使用したカスタードクリームを敷いております。そしてこちらは……」
スーが説明してくれるのを聞いて、私はショートケーキをお願いした。白いケーキに赤い苺が乗っている。
一口食べると口の中でふんわりとして、すうっと甘さが溶けるように広がっていった。
「美味しい! こんなに甘くて美味しいお菓子は初めてだわ。こんな美味しい物が存在したなんて!」
私は感動で、一口一口大切に食べた。お母様も一緒だったら、きっと喜んでくれたのに。そう思うと少し悲しかったけれど、すぐに口の端を引き上げて、悲しい気持ちを吹き消した。
「いつもはどんな菓子を食べているんだ?」
「いつもは食べられないわ。ときどき、ばあやが森で見つけた果物を採ってきてくれて、パンケーキを焼いてくれるの」
「……。お茶は?」
「ばあやが森で摘んできてくれるの。アヒルミールは甘くて好きよ。今日のお茶には負けちゃうけど。マンブリは体にいいからって時々飲まされたけれど、あれはあまり飲みたくないわ」
思い出して顔をしかめてしまう。ダルムとスーも顔をしかめていたので、二人も苦手なのだろう。
「そういえばディー、その、ずっと気になっていたんだけど、君の膝に座っている人形は?」
「ザドギールよ。お母様が作ってくださったの」
「……。エレディアーナ様は、その、独特な美的感覚を持っていたんだな」
歯切れの悪いダルムの言葉に、ムッとしてしまう。
「あら、ザドギールは素敵な騎士様よ?」
「そうだな。勝てる気はしない。白くて神々しくも、ある、のか?」
「あるのよ」
膝に乗せていたザドギールをしっかり見えるように抱えると、ダルムは眉を寄せながら口角をわずかに上げた。
そうは見えないけれど笑ったのかもしれない。
「でもザドギールはあまり連れ歩かないほうが良いと思う。もしも汚したり失くしたら大変だろう?」
「そうね」
思わずザドギールと顔を見合ってしまう。
彼は私の騎士だから、いつもそばにいてほしい。だけど人形を連れ歩くのは、ダルムの言うような危険もあるのかもしれない。
その後はスーがしきりにお菓子を勧めてくれた。どれもとても美味しくて、食べ過ぎてしまった。
「ディー、困っていることはないか? 公爵が何か嫌なことをしたら、遠慮なく言うんだぞ?」
「ありがとう。大丈夫よ。まだ何もされていないわ」
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