続・聖玉を継ぐ者

しろ卯

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人物紹介

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ゼノ
セントーン国第二王子。風属性の石能を持ち、人並みはずれた石力を持つ。
前王妃の子でありながら、現王妃(前側妃)を優遇する王からその死を望まれ、国軍の左軍将軍として戦場に送られ続けている。
幼い頃に出会った平民の少女・シャルを一途に想い続け、一度は引き裂かれたものの再会を果たした。

シャル
神官見習いの『アリス』として神官宮で働く少女。幼い頃にゼノと出会い想いを寄せるが、セス王子の勘気に触れ深い傷を負わされた。柘榴と融合して命をつないでいる。
触れた有機物の形を変えるという稀有な石能を持ち、その能力を活用した治癒を得意とする。

ハンス
元王宮の菓子職人。ゼノと関わったことでセス王子の勘気に触れ失職。現在は左軍将軍の寮で働いている。ゼノの良き理解者であり、『アリス』の『兄』。かつて盗賊として活躍していた過去を持ち、風の民とも懇意である、謎の多い人物。シャルのことは「小鳥ちゃん」と呼んでいる。

ライ
左軍大将を務めるゼノの部下。犯罪者や人以下とされる身分の者たちが送られた不毛の地・キルグスの出身。その出自ゆえに差別されていたが、ゼノに実力を認められ取り立てられた。恩は感じているが態度は変わらない。亡き父は風の民。
常人の目には映らぬほどの速度で動けるという石能を持つ。すぐ下の妹・ユイと共に暮らしているが、他にも弟妹がいる。

セス
セントーン国第一王子。元側妃である現王妃の息子で、次期国王と目される。剣よりも花を好む、一見すると天使のような王子だが、残虐な嗜好を持つという一面も。ゼノを愛するあまり、暴走することも多い。

エリザ
左軍大将を務めるゼノの部下。公爵家の令嬢であり、ゼノに想いを寄せる。ゼノの近くにありたいと思うあまり、軍に入隊した。出自ゆえの待遇であるが、本人はそのことに気付いていない。

緋凰ひおう
緋龍の皇帝。ゼノの従兄弟であり、幼い頃から交流がある。

シド
セントーン国の神官長。ゼノの乳兄弟。セスの怒りを買い左遷させられた先でシャルと知り合い、彼女に知識を与える。ゼノとシャルが引き裂かれた後は、密かにシャルを見守っていた。兄の影響で風の民や古の伝説にも明るい。

ジル
風の民の長。シャルを主と呼び、彼女を守るためには手段を選ばない。


<単語>

聖石
人間が生まれたときから胸に宿す宝石。聖石が傷付くと持ち主も損なわれ、酷いと命に関わる。また持ち主が命を終えると色が枯れ、ただの石と化し風化する。それらの理由から『魂の欠片』とも呼ばれる。
石力の多い人間は、聖石を媒介にして石能を使うこともできる。
取り外すことが可能で、かつては永遠の愛を誓った夫婦が交換するという風習もあった。

石心
人間の胸部にある、聖石が埋まっている穴。基本的に大きさに差はないため、他者の聖石を埋める事も可能。

石能
聖石によってもたらされる能力。魔法みたいなもの。発動することなく生涯を終える者のほうが多い。

石力
石能を発動させるための力。人によって持っている量は違うが、王族や貴族など、地位の高い者ほど多い傾向にある。

聖玉
古の王が宿していたと言われる、伝説の聖石。王の死後も輝きを失うことはなかったと伝えられている。

風の民
『外』で暮らすといわれる伝説の民。表に出ることは無いが、彼らの怒りに触れると凪ぎに見舞われ、国が滅ぶとされる。シャルを主と呼ぶ。
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