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徒然しらふ日記41

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先日、二日間に渡り新入社員研修の講師を担当させていただいた。

実際に講師をする前は正直なところそれほど大変な印象を持ってなかったが、やってみるとバタバタしてあっという間に終わった印象だ。

勤めている会社が技術系の会社で自分の担当はソフトウェアなので、自分の担当する研修生は全てソフトウェアを担当する新人たちである。新人たちはチームに別れ、与えられた課題をチームでこなしていくというスタイルで進められる。

講師の役割は大きく二つで、一つは研修生からの質問への対応。もう一つは成果物(例えば計画書や設計書など)ができた段階でのレビュー(評価)となる。このレビューにて講師がOKを出すと、研修生たちは次のステップへ進むことができる。

この質問とレビューへの対応が思った以上に大変だった。新入社員45人に対して、講師は3人。単純計算でも1人で15人を見ないといけない。なので質問に対応するだけでも大変だったが、ひっきりなしにレビュー依頼もやってくるので、休む暇がなかった。

また、難しいのが「教えすぎてはいけない」ということ。研修生に考えさせないといけないので、質問に対してヒントを与える程度にしないといけないのだが、どこまで教えてあげれば良いかの線引きが難しかった。

そんな感じで大変だったのだが、進めて行く中で研修生のいろんな側面を見ることができたのは楽しかった。自分が主に見た研修生は15人で、チームとしては3チームであるが、やはり個性がある。

ヒントにとどめた情報だけで自分で考えようとする子。答えまでほしがる子。議論になると、自分の意見を曲げようとしない子。逆に意見を全く言わず人任せにしようとする子。なかなか面白かった。

いろんなタイプの研修生がいたが、自分の見た研修生は素直な子が多かったと思う。

議論の時はあまり口出ししてはいけないので、基本的に研修生が議論している時は見ているだけなのだが、人の意見を遮って「でも」とか「それは違う」とか、人の話を最後まで聞かないようなことがあった場合は注意しようと思っていた。

二日目にそんな場面があったので「まず意見を聞いてから反論しようか」と言おうとしたら、1人の女の子が「まず聞こうよ!」と言ってくれた。そうすると「うん」と言って遮ろうとした子も素直に聞く。そして聞いた後にその意見について自分の意見をいう。

なんて素直なんだろうと感心した。

これまで勤めた会社で、「人の意見を聞いてください」と言われようもんなら「じゃあいいです」って言うて会議室を出ていくような輩もいたりして(ちなみにかなりええ歳)、こんな風になってしまうともう手に負えなくなるのだが、注意してくれる人がいて、その子が素直ならきっと大丈夫だろうと思えた。(ちなみに、会議室を出ていく「手に負えない輩」はなぜか会社でかなりの地位を与えられていたので、さらにたちが悪かった。。。)

この二日間、研修生に「ここはこうしたほうがいいよ」と言うようなことを結構伝えたが、言っているときに「自分もできてないな」と思いながら、自分に言い聞かせている部分もあった。

今回、「講師」と言う立場で研修生に色々と伝えるつもりでいたが、自分を見直す良い機会にもなり、自分にとっても大変有意義な二日間となった。

そして、なぜか音楽仲間も増えた。講師初日に趣味などを含めた自己紹介をするのだが、その中で自分の趣味は音楽であることも伝えた。すると昼休みに「すみません。ちょっと良いですか」聞いてきたので、昼休みにまで質問にくるとは熱心な子だなと思って聞くと「僕、ドラムを叩くのですが。。。」とまさかの音楽できるアピールだった笑

ある意味、すごいガッツだと思うし、そういう前向きな子は応援したくなる。

ライブにも出たいということだったので、次に自分が主催するライブへの出演が決定した。出会いなんてどこに潜んでいるかわからないということも、最後に付け加えておく。
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