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第2章・まるで夢のような日々(リュディ視点)
*10・世界は輝いている⑩
しおりを挟むもう凄かった。
何がなんだかよくわからないけれども凄かった。
僕は何もかもいっぱいいっぱいで泣くばかり。でも、僕にルナス様が触れている。それだけで幸せで。嬉しくて嬉しくて。
「ごめん、止まれない。でも嫌なら、もっとはっきり嫌って言って……? 頑張って我慢するから、ね?」
宥めるように僕にそう言うルナス様は本当にどこまでもお優しい。
僕は必死にルナス様にしがみついた。ただ、ルナス様から与えられる全部を受け止めようと頑張った。
ルナス様は裸に剥いた僕のあらゆる所に触れ、ついにはお腹の中までぐちゃぐちゃにしていった。
お尻の穴から差し入れられたルナス様の指。
生々しくって、ちょっと痛くって、でも。
ルナス様の指だ。
そう思ったら愛しくて。
わけもわからず泣くばかりな僕へと、ルナス様は優しく優しく触れていく。
そのうちにぐちゃぐちゃになった僕のお腹の中は、指よりもっとお太くて大きいものでいっぱいになって、それがどうやらルナス様の股間のルナス様の分身のようだと理解したら僕はますます泣いてしまった。
痛くて、苦しくて、お腹がいっぱいで、でも嬉しい。
ルナス様が触れている。
「ぁっ、ぁっ、あっ! ぁあっ! やぁっ……ぁんっ、んぅ……」
僕は喉からよくわからない声が出ることを止められず、よくわからないまま訪れた嵐に翻弄されるだけ。
でも、やがてお腹の中にルナス様の魔力が注がれたら、やっぱり嬉しくて、自分の中にルナス様の一部があることが愛しくて。そして。
僕はようやく理解した。これが子供を作る行為なのだということを。
ルナス様が僕のお腹の中へと注いでくれた魔力。たっぷりたっぷり何度も何度も、あふれんばかりに注いでくれたそれ。愛しくて堪らない。
ああ!
ルナス様の魔力があったら!
僕は衝動のまま、それを子供にしていた。
だってせっかく注いで頂いたルナス様の魔力、無駄にしたらもったいないでしょう?
たった一晩の交わりで子供を成した僕にルナス様は翌朝とっても驚いていらしたけれど、ユセアナはただ呆れていただけだった。
きっとこうなるってわかっていたからなんだと思う。
僕はとってもたくさんたくさんルナス様に触って頂いて、魔力もいっぱい注いで頂いたから、朝はどうやら起きれなかったみたいで。目が覚めるとルナス様はいなくなっていた。
代わりのよう、近くにいたユセアナが僕の状態を見て眉を顰める。
多分僕が、満足に動けないような状態になっていたからなのだと思った。
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