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おかわり!

*x-25・俺と俺の嫁との思い合う夜③(リシェ視点)

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 剰えサフィルはいったい何を思ったのか、その神聖にすら見える真白い胸を、突き出すようにしてきたのである。
 薄赤い頂きが、まるで果実のように俺には見えた。
 なんて可憐で慎ましやかなのか。
 サフィルは間違っても逞しい体躯など有していない。
 それどころか年齢を考えると、幼いとさえ言えるような肉体を有していた。
 ともすればいっそ、まるで未成熟な少年のような危うさを孕んでいるのである。
 否、実際の所、サフィル以外の裸など見たことのない俺には、未成熟な少年だとかなんだとかはよくわからないのだが、そういった雰囲気があることだけは確かだった。
 奇跡のようなバランスでうっすらとついた筋肉に、脂肪などほとんどないほっそりした体。
 サフィルはどうも自分の体を貧相だと思っているようだがそんなことはない。
 俺の目にはただただ美しくしか映らなかった。
 そしてそんな裸体を見ていると、下肢に集まる熱を意識せずにいられなくて。
 サフィルが、自分の両胸を両手で掴んだ。
 ああ、そうだ、吸うか、と聞いてきたのだ、つまり俺が吸いやすいように、ということなのだろうか。
 なんて明け透けで幼く、そしていやらしいのだろう。
 サフィルの顔には、例えば恥じらいだとかを感じているような様子など何処にもなく、サフィルは自分がいったいどんな行動をとっているのかが、まるでよくわかっていないように俺には見えた。
 だが、俺はどうしてもそれを欲を持ってみてしまって仕方がなかった。
 場所が閨だからなのか、それともサフィルが裸体を晒しているからなのか。
 胸を掴むその仕草に、どうして俺はこんなにも閨の気配を感じているのだろう。
 俺はここ数日でわかってきたことがあった。
 閨のことについては、よくわからない。知識も乏しいまま。でも。
 サフィルの何気ない仕草の中に、時折、閨を連想してしまうようなものを見た。
 それは決して、夜の中でのことだけではなく、例えば明るい昼間だとかのこともあり、そもそもそんなことはサフィルと初めて会った時からずっとのことではあったのだけれど、それらはどうやら、『色気』だとかいうものではないかということだ。
 そしてそれは俺だけではなく、サフィルもまた、閨を連想しているだろう時にこそより感じられるものだった。
 その点から言うと、今のサフィルの様子には幼さが感じられ、おそらく色気などと言うものはまるでない。なのに今、俺は間違いなく、サフィルの全てに下半身が反応しているのを自覚していた。
 同時に、そう言えばサフィルの胸を、これほどまでまじまじと見たことはなかったな、などと言うことに気付く。
 そうすると、突き出された赤い頂きが、まるで果実のよう、とてつもなく美味しそうに俺の目には映り始めて。
 サフィルが自らその果実をつまんで、吸うようにと促しているのだろう、更にこちらへと胸を突き出してきた。

「さぁ、リシェ様」

 言葉でまで促され、俺はまたしても、今日何度目か、頭が真っ白になって動けなくなってしまったのだった。
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