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126.俺達のこと
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「ひょっとしてサラサさんの細工や料理のアイデアは…シアも料理の腕はすごいよね?」
「前の世界では当たり前にあったものがほとんどだな。だから利益を極力減らしてる」
「そう…いうことだったんだ…この部屋にある不思議なものも全て?」
「そういうこと」
俺が頷くとレティは改めて部屋を見回した
時計をはじめ、家具のデザインはこの世界にはないものだ
良くも悪くもこの世界の家具はシンプルだし、機能も必要最低限
つまりベッドならパイプベッドの板版1択で大きさが違うものがあるだけ
でもこの部屋にあるのはヘッドボードも付いてる
マットレスもこの世界のものは固い敷布団を重ねたような感じのもので、好みに合わせて枚数によって厚みが変わる程度だ
この部屋というかこの家のものは母さんがスキルを使って創ったから、ポケットコイル式の前の世界では一般的な25cmくらいの厚みのマットレスだ
「気になってたって言うか…時々皆が話してた内容の意味がやっと理解できたかも…」
「悪いな。別に隠してたわけじゃないんだけど改めて言うとなると中々な」
大抵気付くのは話が出た時で、そういう時は決まって外だったり他の人がいたりするんだよな
その状況で話せるような内容でもないし…
「隠してたら皆が話すこともないと思うからそれは大丈夫。サラサさんとシアが転生者だって言うのも、むしろ納得したくらい。ただ…」
「ただ?」
「シアが龍神族になったことをサラッと受け入れてくれた理由がやっと分かった気がする」
その言葉に俺は思わず吹き出した
「笑わなくてもいいじゃない…普通なら簡単に受け入れられる話じゃないんだもの。実際他種族と結ばれた人で相手の家族に受け入れて貰えた人は少ないって聞いたし…」
その言葉にレティがあの時震えていた理由を初めて知った
今更だけどな…
「いや、流石にそこに繋がるとは思わなかったからさ。でもまぁちょっとすっきりはしたかな」
「え?」
「話が出るたびにレティに話そうと思ってたからさ」
そして大抵そのまま忘れてたわけだけど
「…ありがと」
「それは俺のセリフ。レティが拒否感無く受け入れてくれるならそれでいい」
「拒否感なんてあるわけないよ。シアはシアだもの。勿論サラサさんも」
レティのその言葉にヤバいくらい嬉しくなった
俺は自分で思っているより臆病だったらしい
「…そろそろ降りるか。多分みんな今日の功労者であるレティを待ってる」
「功労者って…」
少し困ったような顔をするレティを促して下に降りると予想通り皆に囲まれていた
シエラの目に光が宿ったことも、そのためにレティが大切にしていた水晶を手放したことも、俺は絶対に忘れないと心に誓った
+-+補足+-+
シアが転生者と判明した時のお話は
「ある日突然『異世界を発展させて』と頼まれました」の「48.シ覗いてアの誕生日」を覗いてみてください
「前の世界では当たり前にあったものがほとんどだな。だから利益を極力減らしてる」
「そう…いうことだったんだ…この部屋にある不思議なものも全て?」
「そういうこと」
俺が頷くとレティは改めて部屋を見回した
時計をはじめ、家具のデザインはこの世界にはないものだ
良くも悪くもこの世界の家具はシンプルだし、機能も必要最低限
つまりベッドならパイプベッドの板版1択で大きさが違うものがあるだけ
でもこの部屋にあるのはヘッドボードも付いてる
マットレスもこの世界のものは固い敷布団を重ねたような感じのもので、好みに合わせて枚数によって厚みが変わる程度だ
この部屋というかこの家のものは母さんがスキルを使って創ったから、ポケットコイル式の前の世界では一般的な25cmくらいの厚みのマットレスだ
「気になってたって言うか…時々皆が話してた内容の意味がやっと理解できたかも…」
「悪いな。別に隠してたわけじゃないんだけど改めて言うとなると中々な」
大抵気付くのは話が出た時で、そういう時は決まって外だったり他の人がいたりするんだよな
その状況で話せるような内容でもないし…
「隠してたら皆が話すこともないと思うからそれは大丈夫。サラサさんとシアが転生者だって言うのも、むしろ納得したくらい。ただ…」
「ただ?」
「シアが龍神族になったことをサラッと受け入れてくれた理由がやっと分かった気がする」
その言葉に俺は思わず吹き出した
「笑わなくてもいいじゃない…普通なら簡単に受け入れられる話じゃないんだもの。実際他種族と結ばれた人で相手の家族に受け入れて貰えた人は少ないって聞いたし…」
その言葉にレティがあの時震えていた理由を初めて知った
今更だけどな…
「いや、流石にそこに繋がるとは思わなかったからさ。でもまぁちょっとすっきりはしたかな」
「え?」
「話が出るたびにレティに話そうと思ってたからさ」
そして大抵そのまま忘れてたわけだけど
「…ありがと」
「それは俺のセリフ。レティが拒否感無く受け入れてくれるならそれでいい」
「拒否感なんてあるわけないよ。シアはシアだもの。勿論サラサさんも」
レティのその言葉にヤバいくらい嬉しくなった
俺は自分で思っているより臆病だったらしい
「…そろそろ降りるか。多分みんな今日の功労者であるレティを待ってる」
「功労者って…」
少し困ったような顔をするレティを促して下に降りると予想通り皆に囲まれていた
シエラの目に光が宿ったことも、そのためにレティが大切にしていた水晶を手放したことも、俺は絶対に忘れないと心に誓った
+-+補足+-+
シアが転生者と判明した時のお話は
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