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122.提案とお願いと…
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「ただいまー」
ユリアが元気よく中に入って行く
ケインも途中まで頑張ってたけど途中から浮かせて、町を出てすぐリアンを召喚した
皆でリアンに乗って帰ってきたのが2人共嬉しかったらしくご機嫌だ
そのご機嫌な様子にリアンも心なしか嬉しそうにしている
皆を降ろすなり一旦小さくなったリアンはそのまま庭に向かい、庭で遊んでいるチビ達に混ざっていた
「お母さん!これシアに買ってもらった」
ユリアは家の前で渡したノートをナターシャさんに見せている
「シア僕のも出して」
ケインに水差しとコンロを渡すと嬉しそうに母さん達に見せに行く
「あら?コンロまでどうしたの?」
「何に使うんだ?」
父さんも母さんも首をかしげて俺を見て来る
「ああ、それはケインが欲しがったんだ」
「ケインが?何でまた」
俺と同じ反応をされてちょっと変な感じがする
「ほら、今は薬草を煮詰める時にキッチンまで運んでるだろ?それを庭でやりたいらしい」
「なるほど…確かにその方が効率もいいわね」
なぜ気付かなかったのかしらと母さんは続けた
当たり前のようにやってると意外に気付かないもんなんだよな
俺だってケインに言われるまで特に気にも止めなかったし
「外だと風の関係もあるしやってみないと何とも言えないけど、試してみる価値はあると思って買ってきた」
風だけが原因なら風よけくらい作るだろうしな
「それは助かるわ。この水差しはケインが選んだの?」
「そうだよ!僕自分で選んだ」
「そのサイズで一番いいヤツだっておっさんが感心してた」
「僕凄い?!」
「すごいわケイン。なんておりこうさんなのかしら」
母さんは嬉しそうにそう言って親バカの顔をさらけ出している
珍しい事でもないからスルーしておこう
「あとこれは八百屋で仕入れてきた野菜と果物」
テーブルに山積みにすると母さんがインベントリに、一部をナターシャさんが魔道具の冷蔵庫にしまって行く
「結構な量ね?」
「なんか天気が悪かったから客が少なかったってさ」
「そういや雨が続いてたな」
父さんが言うとカルムさんも頷いている
「じゃぁ天気がぐずついた後は顔出した方がいいかもしれないわね」
傷んで捨てる物が出るのはもったいないからと進んで行こうとする当り母さんだなと思う
そう言う意味でもインベントリって便利だ
既にとんでもない量が備蓄されてるはずだけど、どれだけ長く入れてても傷まない
こうして備蓄されたものは当然普段の食事にも使うけど、大半はスタンピードが来た時に一気に無くなるらしい
母さんも父さんも当然の様に被害にあった町や集落に寄付と称して届けるからだ
むしろそのために少しずつ備蓄してるともいえる
その話を聞いてから俺もそれなりの量を蓄える様にしている
必要になる日が来ないのが一番いいけどそうもいかないのがこの世界の理だから
ユリアが元気よく中に入って行く
ケインも途中まで頑張ってたけど途中から浮かせて、町を出てすぐリアンを召喚した
皆でリアンに乗って帰ってきたのが2人共嬉しかったらしくご機嫌だ
そのご機嫌な様子にリアンも心なしか嬉しそうにしている
皆を降ろすなり一旦小さくなったリアンはそのまま庭に向かい、庭で遊んでいるチビ達に混ざっていた
「お母さん!これシアに買ってもらった」
ユリアは家の前で渡したノートをナターシャさんに見せている
「シア僕のも出して」
ケインに水差しとコンロを渡すと嬉しそうに母さん達に見せに行く
「あら?コンロまでどうしたの?」
「何に使うんだ?」
父さんも母さんも首をかしげて俺を見て来る
「ああ、それはケインが欲しがったんだ」
「ケインが?何でまた」
俺と同じ反応をされてちょっと変な感じがする
「ほら、今は薬草を煮詰める時にキッチンまで運んでるだろ?それを庭でやりたいらしい」
「なるほど…確かにその方が効率もいいわね」
なぜ気付かなかったのかしらと母さんは続けた
当たり前のようにやってると意外に気付かないもんなんだよな
俺だってケインに言われるまで特に気にも止めなかったし
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風だけが原因なら風よけくらい作るだろうしな
「それは助かるわ。この水差しはケインが選んだの?」
「そうだよ!僕自分で選んだ」
「そのサイズで一番いいヤツだっておっさんが感心してた」
「僕凄い?!」
「すごいわケイン。なんておりこうさんなのかしら」
母さんは嬉しそうにそう言って親バカの顔をさらけ出している
珍しい事でもないからスルーしておこう
「あとこれは八百屋で仕入れてきた野菜と果物」
テーブルに山積みにすると母さんがインベントリに、一部をナターシャさんが魔道具の冷蔵庫にしまって行く
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こうして備蓄されたものは当然普段の食事にも使うけど、大半はスタンピードが来た時に一気に無くなるらしい
母さんも父さんも当然の様に被害にあった町や集落に寄付と称して届けるからだ
むしろそのために少しずつ備蓄してるともいえる
その話を聞いてから俺もそれなりの量を蓄える様にしている
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