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119.リアンの登録
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「イテ…」
「こんな重大なこと忘れてんじゃねぇ!」
「重大って寿命伸びて龍化できるようになっただけじぇねぇか」
実際コーラルさんに伝えた時は驚きはしてたけどただニコニコ笑ってただけだし…
そう言った俺をレティが残念そうな目で見て来る
「…それはだけって言うレベルじゃないと思うよ?」
「そうか?」
「そうなんだよこの馬鹿が」
「悪かったって。とにかく俺の寿命は多分レティと同じくらいになってるんだ。で、リアンだけど、ある事情で神獣化したおかげで寿命が長い。その長い時間を一人で過ごすのが嫌になったらしい」
これ以上突っ込まれないうちにサラッと説明することにした
「…つまり?」
「同じく寿命の長い俺の契約獣になれば一人じゃなくなるからってこと」
「そんな理由で神獣が契約獣になるのか…」
「そんな理由って…母さんのが酷いじゃん」
「あーあっちは飯に釣られたんだったか…神獣が…」
何とも言えない顔で続けるギルマスがちょっとかわいそうになってきた
でも話をやめる気はない
「とにかく、そういうわけだから登録頼む。ついでにクロムも」
「そうだな。ここで済ませるのがよさそうだ。クロムはレティシアナもだな?」
ギルマスはそう言いながら魔道具を取り出した
ギルドカードにリアンとクロムが登録されると一仕事終えたとでもいう様に大きなため息を吐く
終わったのを察したリアンが縮小化して俺の膝の上で猫の様に丸くなった
羊って丸くなって寝るのか…?
そんな疑問を持ったものの深く考えないことにした
「で、ここからがもう一つの報告」
「…」
向けられる恨めしそうな目に苦笑しながらさらに続ける
「今回のシープキングの依頼の事でリアンと話してたら、角だけなら定期的に回収できそうなことが分かった」
「…は?」
首を傾げるギルマスに俺はリアンから聞いた話を伝えた
そしてこれから父さん達に相談してからコーラルさんにもそのことを伝えることもついでに話す
「…なるほどな。そういう事情があるもんなんだな」
「俺も驚いた」
「まぁ何にしても国に投げてくれた方が俺の精神的にも助かる。Aランクの素材が森に入るだけで山ほど入手できるなんて事には直接関わりたくないからな」
「やっぱそういうもん?」
「当たり前だろうが。その辺の冒険者に投げれる依頼でもないし、回収したところで管理が面倒すぎる」
「まぁそうなるか」
高ランク素材の大量入手
広まれば値崩れするだけでなく無謀に森に入って命を落とす低ランクの馬鹿が激増することだろう
冒険者の間ではどこからとなく情報が流れるものだしな
出所を隠したとしても貴族の密偵やそれに近い者が調べに来るだろうし、そこからバレればまた面倒なもめごとが起きることも想像に難くない
「とりあえずギルド用に10本、キアナさん預けといたから」
それを商会におろすのか貴族に仕入れの倍以上の高額で売りつけるのかはギルマス次第だろう
ひょっとしたら一部を自分で買って武器作る可能性もありえるか
こう見えてギルマスも剣主体で戦う元Aランク冒険者だしな
そのへんは好きにしてくれればいいことだけど
「お前のそういうところはサラサにそっくりだな」
「そうかな?」
「ああ、オークションの時の肉の差し入れなんかもそうだがな」
『あれは美味かった』と言って豪快に笑うギルマスに苦笑する
おすそ分け、根回し的な感覚は確かにこの世界では珍しいのかもしれない
そういやまだレティにもちゃんと説明してないんだっけ
改めて思い出しながら俺達はギルドを後にした
「こんな重大なこと忘れてんじゃねぇ!」
「重大って寿命伸びて龍化できるようになっただけじぇねぇか」
実際コーラルさんに伝えた時は驚きはしてたけどただニコニコ笑ってただけだし…
そう言った俺をレティが残念そうな目で見て来る
「…それはだけって言うレベルじゃないと思うよ?」
「そうか?」
「そうなんだよこの馬鹿が」
「悪かったって。とにかく俺の寿命は多分レティと同じくらいになってるんだ。で、リアンだけど、ある事情で神獣化したおかげで寿命が長い。その長い時間を一人で過ごすのが嫌になったらしい」
これ以上突っ込まれないうちにサラッと説明することにした
「…つまり?」
「同じく寿命の長い俺の契約獣になれば一人じゃなくなるからってこと」
「そんな理由で神獣が契約獣になるのか…」
「そんな理由って…母さんのが酷いじゃん」
「あーあっちは飯に釣られたんだったか…神獣が…」
何とも言えない顔で続けるギルマスがちょっとかわいそうになってきた
でも話をやめる気はない
「とにかく、そういうわけだから登録頼む。ついでにクロムも」
「そうだな。ここで済ませるのがよさそうだ。クロムはレティシアナもだな?」
ギルマスはそう言いながら魔道具を取り出した
ギルドカードにリアンとクロムが登録されると一仕事終えたとでもいう様に大きなため息を吐く
終わったのを察したリアンが縮小化して俺の膝の上で猫の様に丸くなった
羊って丸くなって寝るのか…?
そんな疑問を持ったものの深く考えないことにした
「で、ここからがもう一つの報告」
「…」
向けられる恨めしそうな目に苦笑しながらさらに続ける
「今回のシープキングの依頼の事でリアンと話してたら、角だけなら定期的に回収できそうなことが分かった」
「…は?」
首を傾げるギルマスに俺はリアンから聞いた話を伝えた
そしてこれから父さん達に相談してからコーラルさんにもそのことを伝えることもついでに話す
「…なるほどな。そういう事情があるもんなんだな」
「俺も驚いた」
「まぁ何にしても国に投げてくれた方が俺の精神的にも助かる。Aランクの素材が森に入るだけで山ほど入手できるなんて事には直接関わりたくないからな」
「やっぱそういうもん?」
「当たり前だろうが。その辺の冒険者に投げれる依頼でもないし、回収したところで管理が面倒すぎる」
「まぁそうなるか」
高ランク素材の大量入手
広まれば値崩れするだけでなく無謀に森に入って命を落とす低ランクの馬鹿が激増することだろう
冒険者の間ではどこからとなく情報が流れるものだしな
出所を隠したとしても貴族の密偵やそれに近い者が調べに来るだろうし、そこからバレればまた面倒なもめごとが起きることも想像に難くない
「とりあえずギルド用に10本、キアナさん預けといたから」
それを商会におろすのか貴族に仕入れの倍以上の高額で売りつけるのかはギルマス次第だろう
ひょっとしたら一部を自分で買って武器作る可能性もありえるか
こう見えてギルマスも剣主体で戦う元Aランク冒険者だしな
そのへんは好きにしてくれればいいことだけど
「お前のそういうところはサラサにそっくりだな」
「そうかな?」
「ああ、オークションの時の肉の差し入れなんかもそうだがな」
『あれは美味かった』と言って豪快に笑うギルマスに苦笑する
おすそ分け、根回し的な感覚は確かにこの世界では珍しいのかもしれない
そういやまだレティにもちゃんと説明してないんだっけ
改めて思い出しながら俺達はギルドを後にした
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