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113.とんでもないのが絡んでた
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「ただいま」
俺達は家に帰るとそのままリビングに顔を出した
チビ達は既に寝てる時間だし酔っぱらいは既に寝室に放り込まれた後なのか、その場に居たのは父さんとカルムさん、そしてナターシャさんだけだった
「何だ、妖精か?それにしては光が弱い気もするが」
最初に気付いたカルムさんの言葉に父さんとナターシャさんが俺の方を見る
「…何事だ?それ」
父さんが険しい顔で尋ねて来る
それが左足の欠損を指してるのは明らかだ
父さんも昔、闇の妖精の祝福を受けてるから姿もきちんと見えているはず
「妖精に呼ばれて行った先でこいつ…クロムが瀕死の状態だったんだ」
「瀕死?」
「両手と右足、片耳がかろうじて繋がってる状態で左足は既になかった」
「…」
父さんは無言のまま先を促した
「エクスキュアでここまでは何とか。でも左足だけは俺にはどうしようもなかった」
「…まぁ当然か」
母さんの使う細胞組織を再生させる魔法『リジェネレイト』は回復魔法のレベルを上げるだけでは覚えることができないスキルの一つだ
俺が偶然覚えた『オートキュア(スキル『超回復』を持つ者が、スキル『キュア』の熟練度を50以上に高めた際に取得できるスキル)』と同じで、何らかの条件があるのは確かだけどその条件が判明していない
そしてこの世界で判明していないことは母さんに貰った鑑定にも、スキルの説明は表示されても取得方法は表示されないという不思議仕様だった
ちなみに『オートキュア』の説明が表示されたのは、過去に偶々『超回復』を持ってた人が『キュア』のレベリングをしている最中に判明したかららしい
何がしたかったのかは分からないけど『キュア』を使える人が10人ほど集まってレベリングしてたとかなんとか…
全員が50まで上げた時点で『オートキュア』を覚えたのがその人だけだったことで、他の条件もかんがみてそれを公表した時点で鑑定に表示されるようになったらしい
もしその説が間違っていれば鑑定に表示されないままだって言うから本当に意味が分からない
「で、犯人は分かってるのか?」
「貴族らしい」
その言葉に皆が静まり返った
必死で抑えてるんだろうけど、とんでもない殺気が漏れて来る
「ちょっとレイ?何かあったの?」
シエラを寝かしつけてただろう母さんが飛び込んで来た
2階にいて父さんの殺気って分かるあたり母さんだよな
「いや、悪い…」
バツの悪そうな顔をしながらそう言うと俺の方を見るよう合図した
当の俺は母さんが来たことで父さんの殺気が収まりピリピリした感覚から解放されていた
「え…?」
母さんは俺の方を見て瞬時に痛ましい顔をした
「…母さんならこの足も治せる?俺には無理なんだ」
「私の魔法が妖精にも効果があるなら治せると思うわ…でも一体?」
何があったのかと険しい顔をする
「貴族にやられたらしい。もっとひどい状態だったがここまではシアが何とか出来たんだと」
「そう…」
母さんは頷いて再びクロムを見た
俺達は家に帰るとそのままリビングに顔を出した
チビ達は既に寝てる時間だし酔っぱらいは既に寝室に放り込まれた後なのか、その場に居たのは父さんとカルムさん、そしてナターシャさんだけだった
「何だ、妖精か?それにしては光が弱い気もするが」
最初に気付いたカルムさんの言葉に父さんとナターシャさんが俺の方を見る
「…何事だ?それ」
父さんが険しい顔で尋ねて来る
それが左足の欠損を指してるのは明らかだ
父さんも昔、闇の妖精の祝福を受けてるから姿もきちんと見えているはず
「妖精に呼ばれて行った先でこいつ…クロムが瀕死の状態だったんだ」
「瀕死?」
「両手と右足、片耳がかろうじて繋がってる状態で左足は既になかった」
「…」
父さんは無言のまま先を促した
「エクスキュアでここまでは何とか。でも左足だけは俺にはどうしようもなかった」
「…まぁ当然か」
母さんの使う細胞組織を再生させる魔法『リジェネレイト』は回復魔法のレベルを上げるだけでは覚えることができないスキルの一つだ
俺が偶然覚えた『オートキュア(スキル『超回復』を持つ者が、スキル『キュア』の熟練度を50以上に高めた際に取得できるスキル)』と同じで、何らかの条件があるのは確かだけどその条件が判明していない
そしてこの世界で判明していないことは母さんに貰った鑑定にも、スキルの説明は表示されても取得方法は表示されないという不思議仕様だった
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何がしたかったのかは分からないけど『キュア』を使える人が10人ほど集まってレベリングしてたとかなんとか…
全員が50まで上げた時点で『オートキュア』を覚えたのがその人だけだったことで、他の条件もかんがみてそれを公表した時点で鑑定に表示されるようになったらしい
もしその説が間違っていれば鑑定に表示されないままだって言うから本当に意味が分からない
「で、犯人は分かってるのか?」
「貴族らしい」
その言葉に皆が静まり返った
必死で抑えてるんだろうけど、とんでもない殺気が漏れて来る
「ちょっとレイ?何かあったの?」
シエラを寝かしつけてただろう母さんが飛び込んで来た
2階にいて父さんの殺気って分かるあたり母さんだよな
「いや、悪い…」
バツの悪そうな顔をしながらそう言うと俺の方を見るよう合図した
当の俺は母さんが来たことで父さんの殺気が収まりピリピリした感覚から解放されていた
「え…?」
母さんは俺の方を見て瞬時に痛ましい顔をした
「…母さんならこの足も治せる?俺には無理なんだ」
「私の魔法が妖精にも効果があるなら治せると思うわ…でも一体?」
何があったのかと険しい顔をする
「貴族にやられたらしい。もっとひどい状態だったがここまではシアが何とか出来たんだと」
「そう…」
母さんは頷いて再びクロムを見た
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