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94.宣言
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散々恥ずかしい思いをした翌日、普段より少しゆっくりしてからギルドに向かった
「これは?」
レティの指す依頼書を見る
そこには迷宮の下層で出るドロップ品の回収依頼が書かれていた
「いいかもな」
その依頼書をはがしてレティのカードを預かると俺は手続きに向かった
時間が遅めだから人は少ない
「今日も2人ずつ?」
「ああ。双子も2人で行っただろ?」
「ええ。シアは彼女と2人で行くと思うって言ってたわ」
キアナさんがクスクス笑いながら言う
「昨日から付き合いだしたって嬉しそうだったわよ?」
「あいつら…」
「町に戻ってきた時点で既に付き合ってるもんだと思ってたから、別の意味でびっくりしたけどね」
ここにも誤解してた人がいたらしい
「俺の恋愛事情なんて特に面白いものでもないだろ?」
「そうでもないわよ?生まれたての頃から見てるから余計にね」
「俺じゃなくてもローラがいるじゃん」
「ローラは女の子だもの。私ももう一人くらい産めばよかったかしら」
「今からでも行けんじゃないの?たまにギルマスに潰されてんじゃん」
「そうなのよね~ってわかる?」
「産まれた頃からの付き合いだしね」
これはちょっとした意趣返しかな
「ふふ…シアはやっぱりシアね」
「は?」
「なーんでもない。ほら、彼女待ってるから行ってらっしゃい」
「…わかったよ。行ってくる」
満面の笑みのキアナさんに送り出された
「行こうか」
レティに声をかけてギルドを出る
そこら中から向けられる視線が生暖かいのは気のせいだと思いたい
「何かいつも以上に注目浴びてる?」
「…多分シャノンが言いふらしてる」
「言いふらしてるって何を?」
「俺達が付き合い始めたこと」
「え…?」
レティが唖然とする
そりゃそうだよな?
でもこればっかりはもう慣れてもらうしかない
「ちょっとシア!」
突然行く手を塞いだのは2人の女
面倒ごとの予感しかしない
「その女と付き合いだしたって本当なの?」
「あり得ないんだけど!」
噛みつくようにキャンキャン吠える2人にうんざりする
「絶対許さないから!」
「そうよ!シアが突然よそ者にとられるなんてありえないもの」
「…俺の行動にお前らの許可は必要ない。そもそもお前らのことを俺は知らない」
これは事実だ
まぁ以前から付きまとわれてるから顔くらいは知ってるけどな
「な…?!知らないなんて酷…」
「あれだけ一緒にいたのに…」
「お前らが俺の気持ちも都合も無視して付きまとってただけだろ?」
「つきまとう?」
その言葉に呆然とする2人がある意味哀れだ
かといってこのウザい状況を続ける気もない
騒ぎが起きているようだと野次馬が集まって来てるのもある意味都合がいいか?
中には見覚えのある女たちも紛れてるし…
「この際だからはっきり言っとくけど…お前らみたいなストーカー女はウザいしキモイ。そこにいるお前らもだ」
「ストーカー…?うざ…?」
「そんな…」
2人だけでなく野次馬の中の女たちも何故かその場に崩れ落ちた
「俺に必要なのはレティだけだし、他の女は必要ない。だから今後二度と俺に近寄るな。話しかけられても迷惑だ。それと…レティに何かしたら死ぬより辛い目にあわすから」
「「!!」」
これくらい言っときゃ大丈夫か?
辺りを見回せば青ざめてる女と怒りをあらわに顔を真っ赤にしてる女に見事に分かれていた
因みにヤローどもは面白そうに眺めてるんだけどな
「行くぞレティ」
「え?あ、うん…」
何とも言えない顔を向けて来る
「どうした?」
「ううん…ただ大丈夫なのかなって」
「いいんだよ。ストーカーは犯罪だからな。俺はレティに被害がなければそれでいい」
「シア…」
嬉しそうに頬を緩めたティアを促しその場を後にした
「これは?」
レティの指す依頼書を見る
そこには迷宮の下層で出るドロップ品の回収依頼が書かれていた
「いいかもな」
その依頼書をはがしてレティのカードを預かると俺は手続きに向かった
時間が遅めだから人は少ない
「今日も2人ずつ?」
「ああ。双子も2人で行っただろ?」
「ええ。シアは彼女と2人で行くと思うって言ってたわ」
キアナさんがクスクス笑いながら言う
「昨日から付き合いだしたって嬉しそうだったわよ?」
「あいつら…」
「町に戻ってきた時点で既に付き合ってるもんだと思ってたから、別の意味でびっくりしたけどね」
ここにも誤解してた人がいたらしい
「俺の恋愛事情なんて特に面白いものでもないだろ?」
「そうでもないわよ?生まれたての頃から見てるから余計にね」
「俺じゃなくてもローラがいるじゃん」
「ローラは女の子だもの。私ももう一人くらい産めばよかったかしら」
「今からでも行けんじゃないの?たまにギルマスに潰されてんじゃん」
「そうなのよね~ってわかる?」
「産まれた頃からの付き合いだしね」
これはちょっとした意趣返しかな
「ふふ…シアはやっぱりシアね」
「は?」
「なーんでもない。ほら、彼女待ってるから行ってらっしゃい」
「…わかったよ。行ってくる」
満面の笑みのキアナさんに送り出された
「行こうか」
レティに声をかけてギルドを出る
そこら中から向けられる視線が生暖かいのは気のせいだと思いたい
「何かいつも以上に注目浴びてる?」
「…多分シャノンが言いふらしてる」
「言いふらしてるって何を?」
「俺達が付き合い始めたこと」
「え…?」
レティが唖然とする
そりゃそうだよな?
でもこればっかりはもう慣れてもらうしかない
「ちょっとシア!」
突然行く手を塞いだのは2人の女
面倒ごとの予感しかしない
「その女と付き合いだしたって本当なの?」
「あり得ないんだけど!」
噛みつくようにキャンキャン吠える2人にうんざりする
「絶対許さないから!」
「そうよ!シアが突然よそ者にとられるなんてありえないもの」
「…俺の行動にお前らの許可は必要ない。そもそもお前らのことを俺は知らない」
これは事実だ
まぁ以前から付きまとわれてるから顔くらいは知ってるけどな
「な…?!知らないなんて酷…」
「あれだけ一緒にいたのに…」
「お前らが俺の気持ちも都合も無視して付きまとってただけだろ?」
「つきまとう?」
その言葉に呆然とする2人がある意味哀れだ
かといってこのウザい状況を続ける気もない
騒ぎが起きているようだと野次馬が集まって来てるのもある意味都合がいいか?
中には見覚えのある女たちも紛れてるし…
「この際だからはっきり言っとくけど…お前らみたいなストーカー女はウザいしキモイ。そこにいるお前らもだ」
「ストーカー…?うざ…?」
「そんな…」
2人だけでなく野次馬の中の女たちも何故かその場に崩れ落ちた
「俺に必要なのはレティだけだし、他の女は必要ない。だから今後二度と俺に近寄るな。話しかけられても迷惑だ。それと…レティに何かしたら死ぬより辛い目にあわすから」
「「!!」」
これくらい言っときゃ大丈夫か?
辺りを見回せば青ざめてる女と怒りをあらわに顔を真っ赤にしてる女に見事に分かれていた
因みにヤローどもは面白そうに眺めてるんだけどな
「行くぞレティ」
「え?あ、うん…」
何とも言えない顔を向けて来る
「どうした?」
「ううん…ただ大丈夫なのかなって」
「いいんだよ。ストーカーは犯罪だからな。俺はレティに被害がなければそれでいい」
「シア…」
嬉しそうに頬を緩めたティアを促しその場を後にした
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