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69.遭遇
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食糧と言う名の魔物を狩りながら旅はかなり順調に進んでいた
「行きより短い日数で帰れそうだね」
「このまま何事も無ければな。油断だけはするなよ」
「は~い」
「順調な時ほど気が緩むもんな。改めて気を引き締めないと」
ルークがもっともらしい事を言う
「最近ルークがシアに似てきた気がする」
「は?」
俺に似てきたってどういう意味だ?
少し困惑しながらシャノンを見る
「大人発言」
「「大人発言?」」
「ついこの間まで一緒に怒られる側だったのに…」
シャノンが拗ねたように言うのを見て俺もルークも思わず噴き出した
「笑わなくても良くない?」
「いや、笑うだろ」
「あ~そういうとこはシャノンだよなぁ」
昔から大人ぶろうとして上手くいかない姿が微笑ましく見えていた
俺達が甘やかすせいもあるだけに多少申し訳ない気もするけどな
「シャノンはずっとそのままでいてくれよな」
「シア?そのままってガキのままってこと?」
「自覚あるなら問題ない。そのうち心の方も追いつくさ」
と言っても俺と1つしか違わないんだけど
『しあー』
「ん?」
笑いながら歩いていると突然リトスが遮った
『なんか、いるー』
そう言いながらもいつもと違いポーチに引っ込まない
「リトスが引っ込まないってことは魔物じゃないのか?」
「どういうこと?」
「何かいるって言ってんだけどな…」
俺達が周りを警戒し始めて少しすると揉めるような声と剣がぶつかり合う音が聞こえてきた
「盗賊とかかな?」
「行ってみよう」
もし誰かが襲われてるならほっておくのは目覚めが悪い
俺達は音のする方に向かった
「ほらほらほら!悔しかったらかかって来いよ」
「やめてくれ…!誰か…!!」
「助けなんて来るかよ?」
「さぁ、雇った護衛は皆寝てるしあとはお前だけだぞ?」
剣先を目の前に向けて男は言う
馬車の周りには護衛に雇われたのだろう冒険者が4人言葉通り寝転がっていた
果たして盗賊が強いのか、それとも護衛が弱いのか?
「賊は15人。ルークは右、シャノンは左。カウントは3」
「了解」
「分かった」
「3、2、1、行くぞ!」
その言葉と共に俺達は同時に盗賊の方に向かう
盗賊とはえいただの人間である以上BランクやCランクの魔物の群れより弱い
まぁ中には冒険者崩れの元Dランクや元Cランクってやつも含まれてたりはするけど…
相手が状況を把握する前に鎮圧は完了した
それはもう呆気ないくらい簡単に
「大丈夫ですか?」
へたり込んでいる男にシャノンが訊ねた
俺はその間に護衛だった男たちに回復魔法をかけていく
その上で盗賊を拘束するのを手伝ってもらうことにした
「シア、ロープまだある?」
「ああ。ほれ」
インベントリから数本取り出しルークに渡す
「こいつで最後。こいつらの処理は任せていいよな?」
「それは…仕留めたのは君達だからその報酬は君達が貰うべきだろ?」
護衛として雇われていた冒険者は申し訳なさそうに言う
「面倒だからいいよ。俺ら旅の途中だし」
「しかし…」
「気にしなくていいって。申し訳ないと思うなら俺らの取り分は孤児院にでも寄付してくれればいいからさ」
「盗賊捕縛の手続き面倒だもんね~」
「時間かかるから僕もパス」
シャノンに続きルークも言う
「そういうことだから、よろしく」
「…了解した。君達の取り分は責任もって寄付させてもらう」
冒険者は渋っていたものの最後には納得してくれた
「行きより短い日数で帰れそうだね」
「このまま何事も無ければな。油断だけはするなよ」
「は~い」
「順調な時ほど気が緩むもんな。改めて気を引き締めないと」
ルークがもっともらしい事を言う
「最近ルークがシアに似てきた気がする」
「は?」
俺に似てきたってどういう意味だ?
少し困惑しながらシャノンを見る
「大人発言」
「「大人発言?」」
「ついこの間まで一緒に怒られる側だったのに…」
シャノンが拗ねたように言うのを見て俺もルークも思わず噴き出した
「笑わなくても良くない?」
「いや、笑うだろ」
「あ~そういうとこはシャノンだよなぁ」
昔から大人ぶろうとして上手くいかない姿が微笑ましく見えていた
俺達が甘やかすせいもあるだけに多少申し訳ない気もするけどな
「シャノンはずっとそのままでいてくれよな」
「シア?そのままってガキのままってこと?」
「自覚あるなら問題ない。そのうち心の方も追いつくさ」
と言っても俺と1つしか違わないんだけど
『しあー』
「ん?」
笑いながら歩いていると突然リトスが遮った
『なんか、いるー』
そう言いながらもいつもと違いポーチに引っ込まない
「リトスが引っ込まないってことは魔物じゃないのか?」
「どういうこと?」
「何かいるって言ってんだけどな…」
俺達が周りを警戒し始めて少しすると揉めるような声と剣がぶつかり合う音が聞こえてきた
「盗賊とかかな?」
「行ってみよう」
もし誰かが襲われてるならほっておくのは目覚めが悪い
俺達は音のする方に向かった
「ほらほらほら!悔しかったらかかって来いよ」
「やめてくれ…!誰か…!!」
「助けなんて来るかよ?」
「さぁ、雇った護衛は皆寝てるしあとはお前だけだぞ?」
剣先を目の前に向けて男は言う
馬車の周りには護衛に雇われたのだろう冒険者が4人言葉通り寝転がっていた
果たして盗賊が強いのか、それとも護衛が弱いのか?
「賊は15人。ルークは右、シャノンは左。カウントは3」
「了解」
「分かった」
「3、2、1、行くぞ!」
その言葉と共に俺達は同時に盗賊の方に向かう
盗賊とはえいただの人間である以上BランクやCランクの魔物の群れより弱い
まぁ中には冒険者崩れの元Dランクや元Cランクってやつも含まれてたりはするけど…
相手が状況を把握する前に鎮圧は完了した
それはもう呆気ないくらい簡単に
「大丈夫ですか?」
へたり込んでいる男にシャノンが訊ねた
俺はその間に護衛だった男たちに回復魔法をかけていく
その上で盗賊を拘束するのを手伝ってもらうことにした
「シア、ロープまだある?」
「ああ。ほれ」
インベントリから数本取り出しルークに渡す
「こいつで最後。こいつらの処理は任せていいよな?」
「それは…仕留めたのは君達だからその報酬は君達が貰うべきだろ?」
護衛として雇われていた冒険者は申し訳なさそうに言う
「面倒だからいいよ。俺ら旅の途中だし」
「しかし…」
「気にしなくていいって。申し訳ないと思うなら俺らの取り分は孤児院にでも寄付してくれればいいからさ」
「盗賊捕縛の手続き面倒だもんね~」
「時間かかるから僕もパス」
シャノンに続きルークも言う
「そういうことだから、よろしく」
「…了解した。君達の取り分は責任もって寄付させてもらう」
冒険者は渋っていたものの最後には納得してくれた
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