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19.遠い道のり
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足元から崩れ落ちていくマンティコアを見ながら2人は側に来た
「首じゃなかったの?」
シャノンの言葉に笑って返す
「シア説明してよ」
「あいつの知能が高いことに気付いたんだよ」
「知能?」
「多分俺らの話してる内容を理解してる」
「え?だから全部交わされてた?」
「ああ。あいつに聞こえないように言った雷は通じたろ?シャノンに分かるように伝えたのは注意をそらすためだ」
「確かに僕は狙いやすかった」
ルークは頷きながら言う
「次出てきたら真っ先にシャノンは尻尾の根本、ルークは右の羽、俺は左の羽を狙おう」
「わかった。あの鞭が飛んでこなかったら大分楽だもんね」
「それに飛ばれたら面倒だ」
「そういうこと。その後は極力首、無理なら他の急所を狙う。声に出せば読み取られると思っとけ」
「その上で利用するのは有だよね?」
「ああ。陽動に使うのは自由だ。逆に言えば声に出したのは全部陽動だと思え」
相変わらず理解が早くて助かる
「問題はどうやって羽を広げさせるかだけど…なんて話してる暇はなさそうだ」
目の前の巨体がドロップに変わった直後、別の巨体が現れた
とりあえずドロップ品を収納すると俺達は互いに顔を見合わせて頷いた
その後は1体倒すごとに作戦を練り直すのを繰り返していく
結局この日は18体で打ち止めにした
単純に計算して貢献度は6体分だけど魔法の威力から考えるともう少しあるか?
既にこなしてる依頼の分を合わせても十数体
100体までの道のりは長そうだ
これが一人でとなるとどれくらいかかるのか考えたくもない
ルークとシャノンと組めるようになって本当によかったと思う
アイツらが今Aランク倒してるのも累計討伐数にはカウントされてるから無駄にはならないのが救いだな
「明日も1体でいい?」
「いや、明日はAランクとBランクもしくはAランクとCランク1体ずつだな」
「え~」
「あいつはギリ2人で行ける」
「んーならAランクとBランクがいいな。Bランクの累計討伐数稼ぎたいし」
「ルークまでぇ…」
シャノンがうなだれる
「マンティコアのが時間かかるだろうから2人は交代しながらすれば休憩もできるだろ」
「それじゃシアが休めないじゃん」
「問題ない。最悪回復薬を使うからな。それに留めさえ刺さなければ同時に休めるし」
「まぁ確かにそうだね」
「うぅ…わかった。私も頑張る」
「心配しなくてもしんどい時は休ませてやるから」
シャノンに俺達の体力についてこいという気はない
そもそも体のつくりが違うから無理だしな
かといってシャノンに合わせてると旅の道中が危ない
俺とルークはそのことを肝に銘じる様に父さんから何度も言われてる
出発するまでに少しでも強くなりたいし体力も付けておきたい
「それよりも…」
俺はシャノンの側に立つとその頬に触れた
「首じゃなかったの?」
シャノンの言葉に笑って返す
「シア説明してよ」
「あいつの知能が高いことに気付いたんだよ」
「知能?」
「多分俺らの話してる内容を理解してる」
「え?だから全部交わされてた?」
「ああ。あいつに聞こえないように言った雷は通じたろ?シャノンに分かるように伝えたのは注意をそらすためだ」
「確かに僕は狙いやすかった」
ルークは頷きながら言う
「次出てきたら真っ先にシャノンは尻尾の根本、ルークは右の羽、俺は左の羽を狙おう」
「わかった。あの鞭が飛んでこなかったら大分楽だもんね」
「それに飛ばれたら面倒だ」
「そういうこと。その後は極力首、無理なら他の急所を狙う。声に出せば読み取られると思っとけ」
「その上で利用するのは有だよね?」
「ああ。陽動に使うのは自由だ。逆に言えば声に出したのは全部陽動だと思え」
相変わらず理解が早くて助かる
「問題はどうやって羽を広げさせるかだけど…なんて話してる暇はなさそうだ」
目の前の巨体がドロップに変わった直後、別の巨体が現れた
とりあえずドロップ品を収納すると俺達は互いに顔を見合わせて頷いた
その後は1体倒すごとに作戦を練り直すのを繰り返していく
結局この日は18体で打ち止めにした
単純に計算して貢献度は6体分だけど魔法の威力から考えるともう少しあるか?
既にこなしてる依頼の分を合わせても十数体
100体までの道のりは長そうだ
これが一人でとなるとどれくらいかかるのか考えたくもない
ルークとシャノンと組めるようになって本当によかったと思う
アイツらが今Aランク倒してるのも累計討伐数にはカウントされてるから無駄にはならないのが救いだな
「明日も1体でいい?」
「いや、明日はAランクとBランクもしくはAランクとCランク1体ずつだな」
「え~」
「あいつはギリ2人で行ける」
「んーならAランクとBランクがいいな。Bランクの累計討伐数稼ぎたいし」
「ルークまでぇ…」
シャノンがうなだれる
「マンティコアのが時間かかるだろうから2人は交代しながらすれば休憩もできるだろ」
「それじゃシアが休めないじゃん」
「問題ない。最悪回復薬を使うからな。それに留めさえ刺さなければ同時に休めるし」
「まぁ確かにそうだね」
「うぅ…わかった。私も頑張る」
「心配しなくてもしんどい時は休ませてやるから」
シャノンに俺達の体力についてこいという気はない
そもそも体のつくりが違うから無理だしな
かといってシャノンに合わせてると旅の道中が危ない
俺とルークはそのことを肝に銘じる様に父さんから何度も言われてる
出発するまでに少しでも強くなりたいし体力も付けておきたい
「それよりも…」
俺はシャノンの側に立つとその頬に触れた
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