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高校時代〜ハルside〜

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『レンくん今日どうするの?』

未だに行くとも行かないとも答えないレンに連絡をした

今日の夜知り合いが主催の海でバーベキューをするって話をセナを誘ったら

「あー、じゃあお前の好きな人も呼びなよ」

って言ってくれて誘ったはいいものの中々答えてくれず、気づいたら当日

『どうしようかな』

ずっとこの調子

『嫌だったら大丈夫だよ?』

もうこの際無理なら無理でもいい

とにかく早く答えをください!!!!

『またあとで連絡するわ』

………

もうどうにでもなれ……

何だか不安になってきてとりあえずセナに電話をかけた

………通話中

この人誰かと電話してると中々スマホ見ないんだよなぁ

まぁ私は行くことには変わりないんだし
今のうちに支度したりしちゃお

って動こうと思ったものの




「この動画みたら…」




「お昼ご飯食べたら…」





「ちょっとお昼寝」








…ダメだ

全然動く気にならない!!!

いっつもこんな事して遅れるんだよね

そうこうしてたらもう夕方

時計を見ると時刻は17時を過ぎている

「やばいもう2時間しかない」

シャワー浴びてメイクして髪セットして………
急がないと遅れる!!!!!

猛ダッシュで階段を降りて脱衣場に向か………………いながらスマホをいじる

今の時代の若者はスマホ中毒だからどんな時でもスマホをいじるんだよ

って自分に言い訳しながら開くと一通のメッセージ




レンからだった





『迎えいくから待ってて』





うそ………





「お母さん私出かけるから今日ご飯いらない!!!!」

「え?先言ってよもう作っちゃったじゃない」

困ったようにお母さんが言う

「ごめーん明日食べるから取っといて!!」

「…なんか嬉しそうね、いい事あった?」

察しのいいお母さん

「べつにー?とにかく急いでるから!!!」

そりゃ嬉しいに決まってる

まるで狙っていたみたいに

ギリギリで言えば普通に言うより私が喜ぶって分かっているかのようにこのタイミングで言ってくるレン

私は自分が思ってる以上にレンの沼にハマっている

あがけばあがくほど抜けれなくなる

好きでいるからこそ辛い時や傷つくことだっていっぱいあるけど

この一瞬が全てを吹き飛ばす

私にとってレンは麻薬みたいな存在








「おまたせハルちゃん」

かっこいいバイクから降りてヘルメットを取りながらそう言ったレンは

学校で見る制服のレンとは違うかっこよさがあって

私にはそのバイクが白馬に見えた

「危ないから俺につかまってて」






もう海なんて行かないでずっとここに居たい

そう思った

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