世には、不思議が満ちている。

夕焼け空に見えたモノ 🌆

その日は…
夏休みの終わりが
近づいた８月の
下旬頃だったと思う。




町内の悪ガキである
幼馴染みのたっちゃんが
早く帰らないと
彼の母親に、拳固を
見まわれるのにも関わらず
くだぐだと駄々をこね
中々…帰ろうとしなかった。





多分あれだな。
夏休みの宿題をまだ…
終わらせていないのだろう。
いつもの事に…残念な子を
見る目でたっちゃんを
見ていたら、お馬鹿は
おもむろに




「手伝って欲しい！」と
   お願いされた…。




おいっ！
たっちゃんよっ(怒)
私は、君よりも学年が
ひとつ下なのだがねっ！
年下の私が、手伝える
ハズがないだろう💢




たっちゃんは…
夏休みの宿題を
ほっぽって遊び呆けて
いたらしい。





今日の
お昼ご飯の時
彼の母親である
私にとっては
おばちゃんに、宿題を
一個もやっていない
事がバレて大目玉を(笑)
喰らったらしい。
馬鹿だ！





宿題は、手伝えないが
一緒に(何故だ)彼の母親
私にとっては、顔なじみの
おばちゃんに謝りに行く
事になった。(トホホ)





お天気が
良かったから
見上げた空は
真っ赤な夕焼け空
後少ししたら…
赤トンボが飛び交うのだな
と…らしくもなく
考え乍らぼんやりと
眺めていたのが悪かった。





赤々と燃えるような
夕焼け空に、
ヘンなモノが
飛んでいた！
(ギャアース！)





私が、空を見上げて
固まっているから
不思議に思ったのか
たっちゃんまで…
赤く染まる空を背景に
飛ぶ！ソレを見た！
(どひゃぁぁぁっっっーー)





カンベンしてくれぇぇっー
私とたっちゃんは…
お互いの顔を見合わせ
一目散に！
とっとと逃げた！







怖いくらいに
赤々と燃える空には…
隊列を組んだ
未確認飛行物体の
アレが飛んでいたのだっ！






皆様方…
ゆめゆめ忘れる
コトなかれ！
ボヘラーと空を
見るなかれ…
とんでもない
モノを見てしまう
恐れが…






その後…
どうなったかって？
蒼白な顔で帰って来た！
二人を見たおばちゃんは
たっちゃんを叱ることなく
迎えてくれた。



彼が必死になって
夏休みの宿題を片づけた
かは…私の知るよしもない。






ニュースに
ならなかったのが
謎だっ！