婆ちゃんがゆく！二度目の人生は、異世界でした。

ギルドに来ました。

    

    ギルドに来るのは久しぶり
此処のところ、新種の薔薇の 
販売と顧客になって下さった
お客様への対応等に駆けずり
回っていたからな。

   
    秋薔薇の剪定も終わり
次に忙しくなるのは、大苗の
出荷が始まる初冬だからねぇ。
    時間の余裕のある今こそ
次の新たな一手を打たなくては
他の商売人を出し抜いてお客様の歓心を買い続けるのは難しいだろう。

    商業ギルドには、我が家で
品種改良した薔薇の商標登録はしているが何処の世界でも常識のない悪徳商人が居るから油断は出来ない。常に一歩も二歩もリードしていないと喰われてしまうのだ。

    金儲けの為に我が家に潜り
込み、新種の薔薇の秘密を探ろうと彼や是やされたのは一度や
二度ではない…。


    例え品種改良のノウハウが
解っても、普通ならば数十年
単位かかるだろうから無理だけどねぇ。ｱﾊﾊﾊ

    さてとギルドに着いた。
あの人との連絡を付て貰わな
くては。


「よう久しぶり！」


    聞き覚えのある声に振り
返ると、連絡を取りたかった
相手がニッカリ笑って私の後ろに立っていた。