婆ちゃんがゆく！二度目の人生は、異世界でした。

転生しました！

「姉さま！お野菜の
    収穫 終わったよっ」

「…あっ私もお手伝い
    したんだからね！」
    

    私が薔薇の剪定作業と
すべての畑の水やりを終えて

『…やれやれハァァ
    やっとこさ終わった！』と

    腰をトントン叩きながら
沢山の薔薇を育てている畑を
眺めていると、我が弟妹達が
収穫した野菜でいっぱいに
なった籠を抱えてやって来た。



                  ☆  ☆  ☆ 



    はいっ！野沢  倫子
何故か解らぬが異世界に
転生致しました。(嘘だろっ)


    異世界転生？まさか
孫の遙香お薦めの(ﾊﾊｯ！)
ファンタジー小説の主人公の
ように生まれかわるとはね。
ウン10年も生きた婆さんが
“異世界”に生まれかわるとか
なんの冗談だよ。(ﾄﾎﾎﾎﾎ)


    神様の気まぐれかねぇ。
やれやれ困ったもんだ。
若返ったといっても😵
青や緑に、水色やピンクの  
髪の人々のいる(目がﾁｶﾁｶする) 
この世界には未だ慣れる事が
出来ない。


    魔法が普通にあって
冒険者のいる世界とか… 
孫の敦史がめっちゃくちゃ♪
喜びそうな世界だしな
(アーーハハハッ)
もう笑うしかないわっ！


    生まれかわった先が
子沢山の貧乏男爵家とか
一体何なんだよ。また私に
苦労しろってことかね。
まあね家族の仲は良いし
夫婦は円満だから何よりなの
だが…だからといって私を
含め男女あわせて子供を７人も
拵えるのは如何なものか…。


    娯楽がない世界だからな
仕方がないのか。それとも
医療水準の低い世界だからか？
う～ん両方かね。



「姉さま！お腹すいた」

「朝ごはん作ろうよ！
    僕達お手伝いするから」


    今現在…母のお腹には
命が宿っている(はははっ)
順調にゆけば来月には８人目
が生まれるであろう。


    身籠もった母親の
負担を少しでも減らすため
仲良し兄弟姉妹たち一丸と
なって、お家のお手伝いを
しているのだ。


    さて朝食の準備を
しようかね！食べ盛りが
揃い踏みちゃっちゃと手早く
作ろうかね。ちなみに…


男爵家は貧乏だから
使用人は…おりませぬ。
手伝いが欲しい時は領地の
領民に…頼みます。


    詳しいお話は…
                次回に致します。