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婆ちゃんの大往生。
しおりを挟む秋風が吹くこの日
一人の女性が亡くなった。
あまりにも唐突に訪れた
人生最後の日を迎えても…
あたふたとする親族である
跡取り息子や、嫁に行った
娘に彼らの伴侶達や孫達を
余所にまったく焦らない
豪快な婆ちゃんでありました。
彼女の死因は病気等では
なく、頭を強くぶつけた事が
“原因”である脳内出血による
ものだった。
その主な原因は…
人助けによるものだったの
だが、色々な要因が絡んだ
ある意味“人災”かもしれない。
一方通行の幅の狭い
道路を逆走する乗用車
その道路の端にいた子供。
男の子を跳ね飛ばす勢いの
乱暴な運転をした若い男…。
それに気づいた彼女は
足がすくみ動けない男の子に
腕をのばし咄嗟に抱きかかえ
飛び退いた!までは良かった
のだが…運が悪いことに
アスファルトの段差に
足を取られ…男の子を抱えた
まま二人して転んでしまった
のである。その際に頭を強く
打ちつけた事が彼女の死因で
ある。そして…件のその
道路の段差なのだが
行政の不手際が、重なり
舗装工事が遅れていたので
ある。住民が再三に渡り
要請していたのにも関わらず
遅れに遅れての舗装工事は
来週中にも始まる予定だった
のだ。
『…ある意味…婆ちゃん
らしい最後だな…』とは
涙でぐちゃぐちゃに
なった顔で…無理に笑う
孫の遙香の言葉である。
婆ちゃんの最後の言葉は
「 旦那との縁は薄くて
苦労はしたが…息子と
娘を授けてくれたし…
可愛い孫まで見られた。
悪くない人生…だった」
婆ちゃんの新たな
人生に…幸いあれ!
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