267 / 281
終焉の章、絶望の権化・【終焉竜】オルクジャナス
D-76 エクストラブレイク
しおりを挟む
「聖夜君!!!!」
アレイスターは聖夜が駆けつけると聖夜に抱きついた。
「で、ここどこだ?」
「ここは終焉竜の技が当たらない場所です、それにもうすぐ天之川君の時間停止が切れちゃいます。」
横を見ると倒れ込む天之川の姿が。
「聖夜ぁ……僕頑張ったよ。」
「お前、手が!!」
天之川の右手をよく見るとボロボロに崩れて無くなっていた。
おそらく復活に必要な俺の遺伝子情報である遺体を運ぶために終焉竜の攻撃に腕を突っ込んだのだろう。
「無茶しやがって…………。」
「聖夜君、時間停止が解かれた私と君で一気にたたみかけましょう。」
「いや、アレイスター。お前は天之川の看病をしてやれ。」
「でも!!」
「俺一人でやる、もしやばそうになったらお前を頼るから天之川の手を握っててやってくれ。」
アレイスターと聖夜は片手でハイタッチする。
「わかりました、あとは頼みましたよ!!」
「任せろ!!」
「時間……もう無理…………。」
天之川のか細い声と同時に時間が動き出した。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!!!!!!
俺を殺した終焉竜の攻撃が雫を中心に広がっていく。
木々も川も全てを薙ぎ倒していくその姿はまさに『終わり』そのものだ。
「ん?」
攻撃を眺めながら聖夜はあることに気づく。
「ここあぶなくね?」
攻撃が津波のように押し寄せてくる。
高さを見るに明らかにここもなぎ倒される。
「あ、終わった。」
『諦めんなや!!【【ナニモナイセカイ】】を使え!!!!』
「え、あ、そうか。」
聖夜は二人を連れてナニモナイセカイに逃げ込む。
「いやなんだよあの攻撃!!」
「おそらくあれが終焉竜の【【最大必殺技エクストラブレイク】】。」
「エクストラブレイク?」
「エクストラブレイクはエクストラスキルのように個人に一つしか持つことが許されず、滅多に発現しない強力な必殺技です。聖夜君の【【ナニモナイセカイ】】もエクストラブレイクですよ。」
「星を壊すほどの勢い、あれもしかしたらあの技でこの星消し飛ぶんじゃね?」
「あ。」
アレイスターは慌てて未来を覗く。
「大丈夫です、30秒後にはこの攻撃をやめて星は無事です。」
「オッケー、しばらくお前らそこにいろよ。」
そう言って聖夜はスッとナニモナイセカイを出ていった。
元の場所に戻ると攻撃は止んでおり、地面は地平線が見えるほど真っ平らになっていた。
「さぁ終焉竜、決着をつけるぞ。」
アレイスターは聖夜が駆けつけると聖夜に抱きついた。
「で、ここどこだ?」
「ここは終焉竜の技が当たらない場所です、それにもうすぐ天之川君の時間停止が切れちゃいます。」
横を見ると倒れ込む天之川の姿が。
「聖夜ぁ……僕頑張ったよ。」
「お前、手が!!」
天之川の右手をよく見るとボロボロに崩れて無くなっていた。
おそらく復活に必要な俺の遺伝子情報である遺体を運ぶために終焉竜の攻撃に腕を突っ込んだのだろう。
「無茶しやがって…………。」
「聖夜君、時間停止が解かれた私と君で一気にたたみかけましょう。」
「いや、アレイスター。お前は天之川の看病をしてやれ。」
「でも!!」
「俺一人でやる、もしやばそうになったらお前を頼るから天之川の手を握っててやってくれ。」
アレイスターと聖夜は片手でハイタッチする。
「わかりました、あとは頼みましたよ!!」
「任せろ!!」
「時間……もう無理…………。」
天之川のか細い声と同時に時間が動き出した。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!!!!!!!
俺を殺した終焉竜の攻撃が雫を中心に広がっていく。
木々も川も全てを薙ぎ倒していくその姿はまさに『終わり』そのものだ。
「ん?」
攻撃を眺めながら聖夜はあることに気づく。
「ここあぶなくね?」
攻撃が津波のように押し寄せてくる。
高さを見るに明らかにここもなぎ倒される。
「あ、終わった。」
『諦めんなや!!【【ナニモナイセカイ】】を使え!!!!』
「え、あ、そうか。」
聖夜は二人を連れてナニモナイセカイに逃げ込む。
「いやなんだよあの攻撃!!」
「おそらくあれが終焉竜の【【最大必殺技エクストラブレイク】】。」
「エクストラブレイク?」
「エクストラブレイクはエクストラスキルのように個人に一つしか持つことが許されず、滅多に発現しない強力な必殺技です。聖夜君の【【ナニモナイセカイ】】もエクストラブレイクですよ。」
「星を壊すほどの勢い、あれもしかしたらあの技でこの星消し飛ぶんじゃね?」
「あ。」
アレイスターは慌てて未来を覗く。
「大丈夫です、30秒後にはこの攻撃をやめて星は無事です。」
「オッケー、しばらくお前らそこにいろよ。」
そう言って聖夜はスッとナニモナイセカイを出ていった。
元の場所に戻ると攻撃は止んでおり、地面は地平線が見えるほど真っ平らになっていた。
「さぁ終焉竜、決着をつけるぞ。」
0
お気に入りに追加
24
あなたにおすすめの小説
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
【完結】20年後の真実
ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。
マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。
それから20年。
マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。
そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。
おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。
全4話書き上げ済み。
【完結】言いたいことがあるなら言ってみろ、と言われたので遠慮なく言ってみた
杜野秋人
ファンタジー
社交シーズン最後の大晩餐会と舞踏会。そのさなか、第三王子が突然、婚約者である伯爵家令嬢に婚約破棄を突き付けた。
なんでも、伯爵家令嬢が婚約者の地位を笠に着て、第三王子の寵愛する子爵家令嬢を虐めていたというのだ。
婚約者は否定するも、他にも次々と証言や証人が出てきて黙り込み俯いてしまう。
勝ち誇った王子は、最後にこう宣言した。
「そなたにも言い分はあろう。私は寛大だから弁明の機会をくれてやる。言いたいことがあるなら言ってみろ」
その一言が、自らの破滅を呼ぶことになるなど、この時彼はまだ気付いていなかった⸺!
◆例によって設定ナシの即興作品です。なので主人公の伯爵家令嬢以外に固有名詞はありません。頭カラッポにしてゆるっとお楽しみ下さい。
婚約破棄ものですが恋愛はありません。もちろん元サヤもナシです。
◆全6話、約15000字程度でサラッと読めます。1日1話ずつ更新。
◆この物語はアルファポリスのほか、小説家になろうでも公開します。
◆9/29、HOTランキング入り!お読み頂きありがとうございます!
10/1、HOTランキング最高6位、人気ランキング11位、ファンタジーランキング1位!24h.pt瞬間最大11万4000pt!いずれも自己ベスト!ありがとうございます!
王命を忘れた恋
須木 水夏
恋愛
『君はあの子よりも強いから』
そう言って貴方は私を見ることなく、この関係性を終わらせた。
強くいなければ、貴方のそばにいれなかったのに?貴方のそばにいる為に強くいたのに?
そんな痛む心を隠し。ユリアーナはただ静かに微笑むと、承知を告げた。
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
前回は断頭台で首を落とされましたが、今回はお父様と協力して貴方達を断頭台に招待します。
夢見 歩
ファンタジー
長年、義母と義弟に虐げられた末に無実の罪で断頭台に立たされたステラ。
陛下は父親に「同じ子を持つ親としての最後の温情だ」と断頭台の刃を落とす合図を出すように命令を下した。
「お父様!助けてください!
私は決してネヴィルの名に恥じるような事はしておりません!
お父様ッ!!!!!」
ステラが断頭台の上でいくら泣き叫び、手を必死で伸ばしながら助けを求めても父親がステラを見ることは無かった。
ステラは断頭台の窪みに首を押さえつけられ、ステラの父親の上げた手が勢いよく振り下ろされると同時に頭上から鋭い刃によって首がはねられた。
しかし死んだはずのステラが目を開けると十歳まで時間が巻き戻っていて…?
娘と父親による人生のやり直しという名の復讐劇が今ここに始まる。
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
全力で執筆中です!お気に入り登録して頂けるとやる気に繋がりますのでぜひよろしくお願いします( * ॑꒳ ॑*)
記憶がないので離縁します。今更謝られても困りますからね。
せいめ
恋愛
メイドにいじめられ、頭をぶつけた私は、前世の記憶を思い出す。前世では兄2人と取っ組み合いの喧嘩をするくらい気の強かった私が、メイドにいじめられているなんて…。どれ、やり返してやるか!まずは邸の使用人を教育しよう。その後は、顔も知らない旦那様と離婚して、平民として自由に生きていこう。
頭をぶつけて現世記憶を失ったけど、前世の記憶で逞しく生きて行く、侯爵夫人のお話。
ご都合主義です。誤字脱字お許しください。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる