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つぼっち

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第五章、最後の王天使達

D-59 集結

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「さてさてさてさて。」



ガトリングガンをしまった天之川は空に向かって大声で叫ぶ。



「神様ぁ、見てるんでしょ?もうこれでお前を守る盾も矛も失っちまったねぇ!!!!」



その声の元にアレイスターも固有結界にいた聖夜も集まる。



「やっぱお前ら強いわ。」



「まぁ聖夜くんには敵いませんよ、それより神様出てきませんね。」







一方、神は天界のさらに上にある【理想郷】と呼ばれる場所で震えていた。



「お、終わりだぁ。選りすぐりの王天使たちも全員殺されて逃げ場もない…………。」



すると理想郷の空間の壁がベリベリとまるで紙を引きちぎるように裂かれる。



「こんばんわ~。」



外から入ってきたのは聖夜たちだった。



「ぴぎぃぃぃぃぃぃ!!!!」



「さぁて、お前にはやってもらわないといけないことがあるんだよ。順行時計ってのがあるだろ?あれよこせ。」



「あ、あれはダメだ!!使用条件が厳しすぎるし何より上・からの圧で」



「いいから出せっつってんだよ!!」



「おいおい、まさか僕らの要求断ろうってか?」



「早く出さないととんでもないことになりますよ。」



「ぴぃぃぃ、わかった!!わかったから撃たないでぇ!!」



聖夜たちは神が降伏したと確信し、頭に突きつけていた銃を下ろす。



「わかった、出しておく。だから私に危害を加えないと約束してくれ!!」



「あぁ、約束するよ。」



聖夜の不気味な笑顔に震える神。



何はともあれ元の時代に帰る条件の一つを解決した。



アレイスターが未来視を手に入れたことによりもう一つの条件もクリアしている。



これで残る条件は後一つ、災いをもたらす神々の封印だ。



「おいニヒト、災害神の場所はわかるか?」



「わ、わかります。しかし本気ですか?王天使を全員倒したからといって神々に勝てるとは思わないですが……。」



「いいから黙って場所教えろ!!」



「ぴぎぃぃぃぃ、すぐに正確な座標を送ります!!」



神はすぐに座標を計算し、紙に書く。



「こ、この場所にそれぞれの神がいます。」



「今は三体とも別々の場所にいるのか。」



「じゃあ手分けしたほうがいいね。」



天之川が【荒神】の座標を手に取る。



「僕は以前負けたこいつにリベンジしたい、いいよね?」



「じゃあ必然的に私もこいつに。」



アレイスターも続けて【虚神】の座標を取る。



残った聖夜は【死神】のところに行くことになった。



「あ、そうだ。僕を含め三人とも神格者なんだ、だからもしもの時は神器を使ってね。」



「神器?」



「神や神格者が持つ武器のことですよ。使い方はおそらく戦ってる最中に自然と浮かぶでしょう、それじゃあ私は先に行きますね。」



アレイスターは虚神の元へテレポートした。



「じゃあ聖夜、頑張ってね。」



「あぁ、お前も死ぬなよ。」



そう言って天之川もテレポートした。



「俺は絶対負けねぇよ。」



聖夜がテレポートするとそこは暗い森の中。





木の後ろからゆらりと赤いローブを纏った長身の人型生物が出てきた。



『貴様が何を学んだのか見せてもらおうではないか。』



死神は不気味に微笑んだ。

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