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第三章、【白の王冠】メタトロン
D-19 裏切り
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「…………、なぜ止めるバアル。」
「すみせん王、訳あって裏切らせていただきます。」
俺への一太刀は思わぬ人物に止められた。
「その声、ベルゼブブか……。」
「なぜか知らんが俺様に未来の記憶が戻った。おそらくお前の強い気持ち、そして契約が俺様たちを結びつけたのだろう。」
隔離結界をすり抜けて登場したのはかつての仲間であり相棒、暴食を司る大悪魔のベルゼブブだった。
「お前の得意な剣が使えなかったんだろ?力を貸してやるよ、契約は続いてるからな!!」
そう言ってベルゼブブは俺の魔剣にシュルシュルと入って行く。
「視覚は任せろ。」
「頼もしいな。」
メタトロンは仮面の奥でプルプルと怒っている。
「……バアル・ゼブル!!貴様我らが神を裏切るのか!!!!」
「悪いな、将来その神たちに理不尽に裏切られるんでな。」
「許さん……許さんぞぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!二人とも『両手で耳を塞げ』ぇぇぇ!!!!!!!!!!」
「残念ながらそいつは聞けねぇな。」
ベルゼブブはあっさりと呪言を跳ね除けた。
「今の俺たちは一心同体。本当に単純な呪言しか気かねぇよ!!」
バリバリと黒い雷いかづちが魔剣に集まる。
「しゅ、周囲の魔力を『喰っている』のか!?」
雷はうねりまとわり剣に力を与えている。
魔剣は雷を効率よく吸収するようにガシャリガシャリと変形して行く。
「ぐぅぅぅ、『動くな』!!『止まれ』!!!!!!」
俺はびくともしない。
魔剣はもはや剣ではなく銃のように変形して行く。
まるで全てを貪るモンスターの口のように変形し、口の中からはエネルギーの塊が顔を覗かせる。
「『やめろ』ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!」
「やめねぇよ。」
エネルギーは徐々に回転し、暴発する。
そして、
ボゴォォォォォォォォォォォォ!!!!!!!!!!!!!!!!
けたたましい音と共に黒い雷がメタトロンに向けて発射される。
雷の塊はメタトロンを喰らい尽くすように蝕んだ。
「申し訳ございません神よぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」
その断末魔を残してメタトロンは爆発した。
すると隔離結界は消え、残ったのは白い王冠だけだった。
「すみせん王、訳あって裏切らせていただきます。」
俺への一太刀は思わぬ人物に止められた。
「その声、ベルゼブブか……。」
「なぜか知らんが俺様に未来の記憶が戻った。おそらくお前の強い気持ち、そして契約が俺様たちを結びつけたのだろう。」
隔離結界をすり抜けて登場したのはかつての仲間であり相棒、暴食を司る大悪魔のベルゼブブだった。
「お前の得意な剣が使えなかったんだろ?力を貸してやるよ、契約は続いてるからな!!」
そう言ってベルゼブブは俺の魔剣にシュルシュルと入って行く。
「視覚は任せろ。」
「頼もしいな。」
メタトロンは仮面の奥でプルプルと怒っている。
「……バアル・ゼブル!!貴様我らが神を裏切るのか!!!!」
「悪いな、将来その神たちに理不尽に裏切られるんでな。」
「許さん……許さんぞぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!二人とも『両手で耳を塞げ』ぇぇぇ!!!!!!!!!!」
「残念ながらそいつは聞けねぇな。」
ベルゼブブはあっさりと呪言を跳ね除けた。
「今の俺たちは一心同体。本当に単純な呪言しか気かねぇよ!!」
バリバリと黒い雷いかづちが魔剣に集まる。
「しゅ、周囲の魔力を『喰っている』のか!?」
雷はうねりまとわり剣に力を与えている。
魔剣は雷を効率よく吸収するようにガシャリガシャリと変形して行く。
「ぐぅぅぅ、『動くな』!!『止まれ』!!!!!!」
俺はびくともしない。
魔剣はもはや剣ではなく銃のように変形して行く。
まるで全てを貪るモンスターの口のように変形し、口の中からはエネルギーの塊が顔を覗かせる。
「『やめろ』ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!!!!」
「やめねぇよ。」
エネルギーは徐々に回転し、暴発する。
そして、
ボゴォォォォォォォォォォォォ!!!!!!!!!!!!!!!!
けたたましい音と共に黒い雷がメタトロンに向けて発射される。
雷の塊はメタトロンを喰らい尽くすように蝕んだ。
「申し訳ございません神よぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!!!!」
その断末魔を残してメタトロンは爆発した。
すると隔離結界は消え、残ったのは白い王冠だけだった。
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