世界のためなら何度でも

つぼっち

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第二章、災をもたらす神々

D-9 死刑執行

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神成聖夜、現在断頭台。

「やめろぉ!!死にたくない、死にたくない!!!!!!」

俺は必死に懇願するが執行人は見向きもしない。

「それでは私が下等な人間如きがこの聖なる天界に足を踏み入れたことを裁く天使、ゲーティエルです。」

ゲーティエルと呼ばれた天使が自己紹介すると見物客がワッと盛り上がる。

「殺せぇぇぇぇぇぇ!!!!」

「血が見たいんじゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」

この時代の天使ってみんなこんなのなのか!?

「それでは皆さん手拍子お願いします。」

手拍子を促すとパン、パンとリズムを刻んだ手拍子が辺り一面に広がる。

「それではいきまーす!!」

ゲーティエルがギロチンの紐をブツリと切った。

ギロチンが落下し俺の頭を跳ねる!!

その直前に、

「時よ止まれ!!!!」

天之川の声が聞こえたその瞬間、俺は断頭台から頭を外していた。

あらかじめ詠唱していた天之川が時間を止めてその隙に俺を救出したのだ。

「ぜはー、ぜはーぶぅおぇっ。」

天之川は明らかに疲れ切った表情で親指を上に突き立てる。

天之川の時間停止魔術はその名の通り時間を止める。

しかしそこでは息はできるが消費した体力や魔力が回復しない。

よって一挙一動でめちゃくちゃ疲れるのだ。

「ば、ばかな!この一瞬でどうやって!?」

「さぁな。」

俺は動きを止めるため、思いっきりゲーティエルに腹パンを食らわす。

「ぐぉはぁ!!」

ゲーティエルはゲロを吐きながらその場に蹲った。

「人間如きがぁ!!こ、この私に攻撃を加えるだと!!許さん、ゆるさんぞぉぉぉ!!!!」

よろよろと力無く立ち上がるゲーティエル。

「今に見ていろ。貴様たちは永遠に【王天使】様に狙われる。その命尽きた後は地獄に堕としてやる!!!!」

そう捨て台詞を吐いて足早に去っていった。

他の観客達も急いで処刑場を離れていった。


そして誰もいなくなった。







「でさぁ、王天使って何?」

「なぁなんでここにお前らいんだ?」

社長はため息混じりにそう答えた
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