世界のためなら何度でも

つぼっち

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最終章、終わり

#179 収束する世界

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ゴーーーーーーンゴーーーーーーン


時計の音が辺りを響かせる。

逆行時計の針は短針長針共にⅫを指していた。

「そ、そんな……。」

アレイスターも聖夜も呆然と嘆くだけしか出来なかった。

あれだけ頑張った結果、時計は動いてしまった。



時が、

「戻ってしまう!!」


パキッ

何かが割れる音がした。

音の方を見ると地面がボロボロと崩れていた。 

「な、なんだよこれ!!」

「世界が崩壊しているんだ。生物が脱皮をする様に、過去の世界をうけいれるために元の世界が崩れるんだ。『発動者』と『神』以外が。」

アレイスターはただ呆然と世界の崩壊を眺めている。

ボロボロと今まで見てきた景色が崩れていく。

近くの草原も遠くに見える俺の城も、国も。



世界の収束が始まった。

「マスター!!」

見るとミルドの死体もゼロも崩れている。

「ゼロ!!」

俺はゼロとミルドを抱きしめる。

「俺が絶対元に戻す、絶対に戻していやるから!!」

ゼロにそういうとゼロは安心したように、

「二人で待ってますから。」

ゼロはミルドを抱え、笑いながら崩れて行った。

一通り世界が崩れ終わると今度は逆再生のように世界が復元され始めた。

これはおそらくゼロ達がいた世界じゃない。

過去の世界だ。

見たこともない造形物や生物が創られていく。



ものの数分で、世界の崩壊と再構築は済んでしまった。

「これがお前のやりたかったことかよ……。」

俺は拳を握りしめる。

「これがお前のやりたかったことかよ!!人から大事なものを奪って何平然とした顔してやがる!!!!お前は、俺の絶望の顔が見たかったためだけにこんなことをしたのかよ!!!!!」

俺はアレイスターの首根っこを掴む。

アレイスターは俺から顔をそらしてただ一言、

「殺してくれ。」

そう呟いた。

俺はしばらくアレイスターのことを睨み、決断した。

「だったらお望み通り殺してやるよ。」

俺は魔剣を取り出す。

魔剣の中にはベルゼブブはいない。

ただの空っぽの器となった魔剣を握りしめてアレイスターの首に突きつける。

「もう、全て終わったんだよ。」



【終末の選択】
ここからの結末は読者達あなたたちに委ねます。
目次ボタンを使ってどれかのルートを選んでください。
もし望まない終末をえらん目次ボタンを押せば一時的に聖夜の時を戻す力を支えるようになりますので別のルートを選ぶことも可能ですので最初は好きな方をお選びください。
エンドを選んだ場合、終末が決定します。
ルートを選んだ場合、絶望が続きます。
それでは皆さん良い終末を。
【選択】
アレイスターを殺す。→Aエンド

アレイスターを殺さない。→Bルート
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