166 / 281
第十章、二人の葛藤
#165決戦【博識】のゼロVS【希望】のクロムウェル
しおりを挟む
ブォン、ブォン
「あーっはっはっは!!!!嬢ちゃん綺麗に避けるねぇ!!!!」
「スピードは速いのでね。」
剣を振り回すクロムウェルは楽しげに笑っている。
ただ剣を振るたびに地形がどんどん変わっていっているのだが。
バゴっ!!!!!
「ちょっとクロムウェル!!流れ弾が当たったんですけど!!!!」
「あ、わりぃ。」
ミルドの腕を吹き飛ばした斬撃がリンに直撃し、リンはずっこける。
エクストラスキルの影響もありあんな攻撃食らったら一撃で四肢が爆散するだろう。
それでもゼロはクロムウェルの攻撃を避けつつ、着実に光の弾をクロムウェルにぶつけていく。
「ちょっ、これ痛いんだけど!!」
「博士直伝のビームですよ。」
自分の攻撃は当たらず、相手の攻撃ばかり自分に当たるのが気に食わないようだ。
「あぁぁぁぁぁぁぁもう!!!イラつくぜ、これでも食らっとけ!!」
剣の中の魂が一つ剣から抜けていき、ゼロにぶつかる。
「キャッ!!」
するとなんとも言えない不快感と痛みがゼロを襲った。
「俺が使うのは死んだ人間の魂。そしてその魂には死んだ時の記憶や感覚が残り続けるんだよ。だからこいつらはうめいてるってわけだ。」
これはおそらく高いところから落ちた人の魂なのだろう。
落下する感覚と痛みが永遠に体を包み込む。
「それでだいぶ動き鈍くなっただろ!!」
再び剣を振り回す。
チッ
剣がゼロの体をカスる。
「わ、危ない!!」
ゼロがよろけた瞬間、クロムウェルの剣は
バツン!!!!
当たってしまった。
右足が吹き飛ぶ。
「やった当たった!!」
クロムウェルは無邪気な子供のように嬉しがる。
最悪ゴーレムなので死にはしないがこれで機動力が半分以上削られた。
「さて、とどめと行こうか。」
クロムウェルはまるでスイカ割りをする様に剣を構える。
まずい。
ゴーレムにはコアと呼ばれる魔力を全身に送り込む器官が体の中心にあるのだがそれを真っ二つにされれば活動が停止してしまう。
この攻撃を防がないと。
でもどうやって……、
そういえばあのメイドが攻撃を食らった時は吹っ飛ぶだけで済んでいたような。
あの服に何か?
「じゃあな嬢ちゃん。」
ベキョ!!!!
ゼロの体はクロムウェルのソウルデリートによって真っ二つにされた……。
「あーっはっはっは!!!!嬢ちゃん綺麗に避けるねぇ!!!!」
「スピードは速いのでね。」
剣を振り回すクロムウェルは楽しげに笑っている。
ただ剣を振るたびに地形がどんどん変わっていっているのだが。
バゴっ!!!!!
「ちょっとクロムウェル!!流れ弾が当たったんですけど!!!!」
「あ、わりぃ。」
ミルドの腕を吹き飛ばした斬撃がリンに直撃し、リンはずっこける。
エクストラスキルの影響もありあんな攻撃食らったら一撃で四肢が爆散するだろう。
それでもゼロはクロムウェルの攻撃を避けつつ、着実に光の弾をクロムウェルにぶつけていく。
「ちょっ、これ痛いんだけど!!」
「博士直伝のビームですよ。」
自分の攻撃は当たらず、相手の攻撃ばかり自分に当たるのが気に食わないようだ。
「あぁぁぁぁぁぁぁもう!!!イラつくぜ、これでも食らっとけ!!」
剣の中の魂が一つ剣から抜けていき、ゼロにぶつかる。
「キャッ!!」
するとなんとも言えない不快感と痛みがゼロを襲った。
「俺が使うのは死んだ人間の魂。そしてその魂には死んだ時の記憶や感覚が残り続けるんだよ。だからこいつらはうめいてるってわけだ。」
これはおそらく高いところから落ちた人の魂なのだろう。
落下する感覚と痛みが永遠に体を包み込む。
「それでだいぶ動き鈍くなっただろ!!」
再び剣を振り回す。
チッ
剣がゼロの体をカスる。
「わ、危ない!!」
ゼロがよろけた瞬間、クロムウェルの剣は
バツン!!!!
当たってしまった。
右足が吹き飛ぶ。
「やった当たった!!」
クロムウェルは無邪気な子供のように嬉しがる。
最悪ゴーレムなので死にはしないがこれで機動力が半分以上削られた。
「さて、とどめと行こうか。」
クロムウェルはまるでスイカ割りをする様に剣を構える。
まずい。
ゴーレムにはコアと呼ばれる魔力を全身に送り込む器官が体の中心にあるのだがそれを真っ二つにされれば活動が停止してしまう。
この攻撃を防がないと。
でもどうやって……、
そういえばあのメイドが攻撃を食らった時は吹っ飛ぶだけで済んでいたような。
あの服に何か?
「じゃあな嬢ちゃん。」
ベキョ!!!!
ゼロの体はクロムウェルのソウルデリートによって真っ二つにされた……。
0
お気に入りに追加
24
あなたにおすすめの小説
愛されない皇妃~最強の母になります!~
椿蛍
ファンタジー
愛されない皇妃『ユリアナ』
やがて、皇帝に愛される寵妃『クリスティナ』にすべてを奪われる運命にある。
夫も子どもも――そして、皇妃の地位。
最後は嫉妬に狂いクリスティナを殺そうとした罪によって処刑されてしまう。
けれど、そこからが問題だ。
皇帝一家は人々を虐げ、『悪逆皇帝一家』と呼ばれるようになる。
そして、最後は大魔女に悪い皇帝一家が討伐されて終わるのだけど……
皇帝一家を倒した大魔女。
大魔女の私が、皇妃になるなんて、どういうこと!?
※表紙は作成者様からお借りしてます。
※他サイト様に掲載しております。
王子は婚約破棄をし、令嬢は自害したそうです。
七辻ゆゆ
ファンタジー
「アリシア・レッドライア! おまえとの婚約を破棄する!」
公爵令嬢アリシアは王子の言葉に微笑んだ。「殿下、美しい夢をありがとうございました」そして己の胸にナイフを突き立てた。
血に染まったパーティ会場は、王子にとって一生忘れられない景色となった。冤罪によって婚約者を自害させた愚王として生きていくことになる。
《勘違い》で婚約破棄された令嬢は失意のうちに自殺しました。
友坂 悠
ファンタジー
「婚約を考え直そう」
貴族院の卒業パーティーの会場で、婚約者フリードよりそう告げられたエルザ。
「それは、婚約を破棄されるとそういうことなのでしょうか?」
耳を疑いそう聞き返すも、
「君も、その方が良いのだろう?」
苦虫を噛み潰すように、そう吐き出すフリードに。
全てに絶望し、失意のうちに自死を選ぶエルザ。
絶景と評判の観光地でありながら、自殺の名所としても知られる断崖絶壁から飛び降りた彼女。
だったのですが。
旦那様に離婚を突きつけられて身を引きましたが妊娠していました。
ゆらゆらぎ
恋愛
ある日、平民出身である侯爵夫人カトリーナは辺境へ行って二ヶ月間会っていない夫、ランドロフから執事を通して離縁届を突きつけられる。元の身分の差を考え気持ちを残しながらも大人しく身を引いたカトリーナ。
実家に戻り、兄の隣国行きについていくことになったが隣国アスファルタ王国に向かう旅の途中、急激に体調を崩したカトリーナは医師の診察を受けることに。
【完結】虐待された少女が公爵家の養女になりました
鈴宮ソラ
ファンタジー
オラルト伯爵家に生まれたレイは、水色の髪と瞳という非凡な容姿をしていた。あまりに両親に似ていないため両親は彼女を幼い頃から不気味だと虐待しつづける。
レイは考える事をやめた。辛いだけだから、苦しいだけだから。心を閉ざしてしまった。
十数年後。法官として勤めるエメリック公爵によって伯爵の罪は暴かれた。そして公爵はレイの並外れた才能を見抜き、言うのだった。
「私の娘になってください。」
と。
養女として迎えられたレイは家族のあたたかさを知り、貴族の世界で成長していく。
前題 公爵家の養子になりました~最強の氷魔法まで授かっていたようです~
殿下には既に奥様がいらっしゃる様なので私は消える事にします
Karamimi
恋愛
公爵令嬢のアナスタシアは、毒を盛られて3年間眠り続けていた。そして3年後目を覚ますと、婚約者で王太子のルイスは親友のマルモットと結婚していた。さらに自分を毒殺した犯人は、家族以上に信頼していた、専属メイドのリーナだと聞かされる。
真実を知ったアナスタシアは、深いショックを受ける。追い打ちをかける様に、家族からは役立たずと罵られ、ルイスからは側室として迎える準備をしていると告げられた。
そして輿入れ前日、マルモットから恐ろしい真実を聞かされたアナスタシアは、生きる希望を失い、着の身着のまま屋敷から逃げ出したのだが…
7万文字くらいのお話です。
よろしくお願いいたしますm(__)m
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。
晴れて国外追放にされたので魅了を解除してあげてから出て行きました [完]
ラララキヲ
ファンタジー
卒業式にて婚約者の王子に婚約破棄され義妹を殺そうとしたとして国外追放にされた公爵令嬢のリネットは一人残された国境にて微笑む。
「さようなら、私が産まれた国。
私を自由にしてくれたお礼に『魅了』が今後この国には効かないようにしてあげるね」
リネットが居なくなった国でリネットを追い出した者たちは国王の前に頭を垂れる──
◇婚約破棄の“後”の話です。
◇転生チート。
◇ふんわり世界観。ゆるふわ設定。
◇なろうにも上げてます。
◇人によっては最後「胸糞」らしいです。ごめんね;^^
◇なので感想欄閉じます(笑)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる