136 / 281
第四章、VS《錬王》キャラメル=フラメル
#136 生贄魔術
しおりを挟む
ミルドは剣を抜き、ダッシュでキャラメルに近づく。
キャラメルは静かに剣を構えている。
ミルドはキャラメルが攻撃範囲に入った瞬間剣でなぎ払う。
が、
「ガッ!?」
『おおっと!!突如地面かせりあがり、ミルドが天に打ち上げられた!!!!』
「錬金術ですか。」
「そうです。うちのフラメル家は代々優秀な錬金術師なんですよ。」
ミルドは空中で身をよじり、体制を立て直す。
「なかなかの身体能力ですね。」
「今は剣帝ですがだてに剣聖なんて名乗ってませんよ。」
「人を守る剣術ですか。実に紳士的でいいですね。」
キャラメルはスッと手を前に突き出す。
すると手の前に青白い色の穴が空き、中から沢山の動物が出てきた。
『これは、キャラメル選手の得意魔術の亜空間魔術だ!!動物園と言わんばかりの大量の動物が次々と現れてくる!!』
そして全部出し切ったのかキャラメルは手を引っ込める。
「私の独自魔術オリジナルマジックは使うのに魔力ともう一つ、対価を払わないと使えないんですよ。」
キャラメルは一匹の鶏に向けて手を合わせて三角のマークを作る。
「コケ?」
すると、
「こ、ごげぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!」
鶏はミンチ機に入っていったようにブチブチと音を立てて血を吹き出しながら青白い空間の穴へ吸い込まれていった。
鶏だけじゃない、他の動物の全ても同じように血を撒き散らしながら吸い込まれていった。
「な、何を!?」
「生贄魔術、《サクリファイス》。」
キャラメルがそう唱えるとキャラメルの頭上に先程の青白い空間の穴が空き溜まりに溜まった血がドバドバとキャラメルの背面に降り注ぐ。
そしてその血がみるみるうちに血が刃の形になり五本の血の剣になっていく。
「独自魔術のもう一つの対価、それは命。命を対価に身体を強化し、物を作り出す。それが私の独自魔術、生贄魔術だ。」
「なんて外道な……。」
「外道?」
ミルドがボソリと呟いた瞬間、さっきまでと同じくニコニコとした顔だが声は明らかにブチギレている、
「外道……。お前もだ、お前もそういうんだな。」
ふつふつとキャラメルから赤黒いオーラが浮かび上がる。
「きゃあ!!」
それと同時に悲鳴が聞こえたのをミルドは聞き逃さなかった。
観客席の方を見るとそこは、
「な!?」
次々と観客が血を撒き散らしながら空間に引き摺り込まれていた。
キャラメルの刃はさらにデカくなり、ぎらついていく。
キャラメルは静かに剣を構えている。
ミルドはキャラメルが攻撃範囲に入った瞬間剣でなぎ払う。
が、
「ガッ!?」
『おおっと!!突如地面かせりあがり、ミルドが天に打ち上げられた!!!!』
「錬金術ですか。」
「そうです。うちのフラメル家は代々優秀な錬金術師なんですよ。」
ミルドは空中で身をよじり、体制を立て直す。
「なかなかの身体能力ですね。」
「今は剣帝ですがだてに剣聖なんて名乗ってませんよ。」
「人を守る剣術ですか。実に紳士的でいいですね。」
キャラメルはスッと手を前に突き出す。
すると手の前に青白い色の穴が空き、中から沢山の動物が出てきた。
『これは、キャラメル選手の得意魔術の亜空間魔術だ!!動物園と言わんばかりの大量の動物が次々と現れてくる!!』
そして全部出し切ったのかキャラメルは手を引っ込める。
「私の独自魔術オリジナルマジックは使うのに魔力ともう一つ、対価を払わないと使えないんですよ。」
キャラメルは一匹の鶏に向けて手を合わせて三角のマークを作る。
「コケ?」
すると、
「こ、ごげぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!!!!」
鶏はミンチ機に入っていったようにブチブチと音を立てて血を吹き出しながら青白い空間の穴へ吸い込まれていった。
鶏だけじゃない、他の動物の全ても同じように血を撒き散らしながら吸い込まれていった。
「な、何を!?」
「生贄魔術、《サクリファイス》。」
キャラメルがそう唱えるとキャラメルの頭上に先程の青白い空間の穴が空き溜まりに溜まった血がドバドバとキャラメルの背面に降り注ぐ。
そしてその血がみるみるうちに血が刃の形になり五本の血の剣になっていく。
「独自魔術のもう一つの対価、それは命。命を対価に身体を強化し、物を作り出す。それが私の独自魔術、生贄魔術だ。」
「なんて外道な……。」
「外道?」
ミルドがボソリと呟いた瞬間、さっきまでと同じくニコニコとした顔だが声は明らかにブチギレている、
「外道……。お前もだ、お前もそういうんだな。」
ふつふつとキャラメルから赤黒いオーラが浮かび上がる。
「きゃあ!!」
それと同時に悲鳴が聞こえたのをミルドは聞き逃さなかった。
観客席の方を見るとそこは、
「な!?」
次々と観客が血を撒き散らしながら空間に引き摺り込まれていた。
キャラメルの刃はさらにデカくなり、ぎらついていく。
0
お気に入りに追加
24
あなたにおすすめの小説
愛されない皇妃~最強の母になります!~
椿蛍
ファンタジー
愛されない皇妃『ユリアナ』
やがて、皇帝に愛される寵妃『クリスティナ』にすべてを奪われる運命にある。
夫も子どもも――そして、皇妃の地位。
最後は嫉妬に狂いクリスティナを殺そうとした罪によって処刑されてしまう。
けれど、そこからが問題だ。
皇帝一家は人々を虐げ、『悪逆皇帝一家』と呼ばれるようになる。
そして、最後は大魔女に悪い皇帝一家が討伐されて終わるのだけど……
皇帝一家を倒した大魔女。
大魔女の私が、皇妃になるなんて、どういうこと!?
※表紙は作成者様からお借りしてます。
※他サイト様に掲載しております。
王子は婚約破棄をし、令嬢は自害したそうです。
七辻ゆゆ
ファンタジー
「アリシア・レッドライア! おまえとの婚約を破棄する!」
公爵令嬢アリシアは王子の言葉に微笑んだ。「殿下、美しい夢をありがとうございました」そして己の胸にナイフを突き立てた。
血に染まったパーティ会場は、王子にとって一生忘れられない景色となった。冤罪によって婚約者を自害させた愚王として生きていくことになる。
《勘違い》で婚約破棄された令嬢は失意のうちに自殺しました。
友坂 悠
ファンタジー
「婚約を考え直そう」
貴族院の卒業パーティーの会場で、婚約者フリードよりそう告げられたエルザ。
「それは、婚約を破棄されるとそういうことなのでしょうか?」
耳を疑いそう聞き返すも、
「君も、その方が良いのだろう?」
苦虫を噛み潰すように、そう吐き出すフリードに。
全てに絶望し、失意のうちに自死を選ぶエルザ。
絶景と評判の観光地でありながら、自殺の名所としても知られる断崖絶壁から飛び降りた彼女。
だったのですが。
旦那様に離婚を突きつけられて身を引きましたが妊娠していました。
ゆらゆらぎ
恋愛
ある日、平民出身である侯爵夫人カトリーナは辺境へ行って二ヶ月間会っていない夫、ランドロフから執事を通して離縁届を突きつけられる。元の身分の差を考え気持ちを残しながらも大人しく身を引いたカトリーナ。
実家に戻り、兄の隣国行きについていくことになったが隣国アスファルタ王国に向かう旅の途中、急激に体調を崩したカトリーナは医師の診察を受けることに。
【完結】虐待された少女が公爵家の養女になりました
鈴宮ソラ
ファンタジー
オラルト伯爵家に生まれたレイは、水色の髪と瞳という非凡な容姿をしていた。あまりに両親に似ていないため両親は彼女を幼い頃から不気味だと虐待しつづける。
レイは考える事をやめた。辛いだけだから、苦しいだけだから。心を閉ざしてしまった。
十数年後。法官として勤めるエメリック公爵によって伯爵の罪は暴かれた。そして公爵はレイの並外れた才能を見抜き、言うのだった。
「私の娘になってください。」
と。
養女として迎えられたレイは家族のあたたかさを知り、貴族の世界で成長していく。
前題 公爵家の養子になりました~最強の氷魔法まで授かっていたようです~
殿下には既に奥様がいらっしゃる様なので私は消える事にします
Karamimi
恋愛
公爵令嬢のアナスタシアは、毒を盛られて3年間眠り続けていた。そして3年後目を覚ますと、婚約者で王太子のルイスは親友のマルモットと結婚していた。さらに自分を毒殺した犯人は、家族以上に信頼していた、専属メイドのリーナだと聞かされる。
真実を知ったアナスタシアは、深いショックを受ける。追い打ちをかける様に、家族からは役立たずと罵られ、ルイスからは側室として迎える準備をしていると告げられた。
そして輿入れ前日、マルモットから恐ろしい真実を聞かされたアナスタシアは、生きる希望を失い、着の身着のまま屋敷から逃げ出したのだが…
7万文字くらいのお話です。
よろしくお願いいたしますm(__)m
【完結】もう…我慢しなくても良いですよね?
アノマロカリス
ファンタジー
マーテルリア・フローレンス公爵令嬢は、幼い頃から自国の第一王子との婚約が決まっていて幼少の頃から厳しい教育を施されていた。
泣き言は許されず、笑みを浮かべる事も許されず、お茶会にすら参加させて貰えずに常に完璧な淑女を求められて教育をされて来た。
16歳の成人の義を過ぎてから王子との婚約発表の場で、事あろうことか王子は聖女に選ばれたという男爵令嬢を連れて来て私との婚約を破棄して、男爵令嬢と婚約する事を選んだ。
マーテルリアの幼少からの血の滲むような努力は、一瞬で崩壊してしまった。
あぁ、今迄の苦労は一体なんの為に…
もう…我慢しなくても良いですよね?
この物語は、「虐げられる生活を曽祖母の秘術でざまぁして差し上げますわ!」の続編です。
前作の登場人物達も多数登場する予定です。
マーテルリアのイラストを変更致しました。
お前は家から追放する?構いませんが、この家の全権力を持っているのは私ですよ?
水垣するめ
恋愛
「アリス、お前をこのアトキンソン伯爵家から追放する」
「はぁ?」
静かな食堂の間。
主人公アリス・アトキンソンの父アランはアリスに向かって突然追放すると告げた。
同じく席に座っている母や兄、そして妹も父に同意したように頷いている。
いきなり食堂に集められたかと思えば、思いも寄らない追放宣言にアリスは戸惑いよりも心底呆れた。
「はぁ、何を言っているんですか、この領地を経営しているのは私ですよ?」
「ああ、その経営も最近軌道に乗ってきたのでな、お前はもう用済みになったから追放する」
父のあまりに無茶苦茶な言い分にアリスは辟易する。
「いいでしょう。そんなに出ていって欲しいなら出ていってあげます」
アリスは家から一度出る決心をする。
それを聞いて両親や兄弟は大喜びした。
アリスはそれを哀れみの目で見ながら家を出る。
彼らがこれから地獄を見ることを知っていたからだ。
「大方、私が今まで稼いだお金や開発した資源を全て自分のものにしたかったんでしょうね。……でもそんなことがまかり通るわけないじゃないですか」
アリスはため息をつく。
「──だって、この家の全権力を持っているのは私なのに」
後悔したところでもう遅い。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる