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第七章、真実
#96 大いなる空間の外
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人々は真実を見ようとしない。
異世界、神、超能力、未確認生物、宇宙人。
証拠がない、非科学的だ、などと理由をつけて現実から目を背けている。
そしてその真実を信じる人間を蔑み、後ろ指をさして笑う。
目を背けても何も得なんてないのに。
「マスター。」
ゼロが何枚かの紙の束を出す。
「ありがとう。」
「それにしても急に天之川魔術研究会のことが知りたいなんて何かあったのですか?まさかダークマスターの影響で?」
「そんな感じだ。」
俺はゼロに調べてもらった資料を見る。
「名前からしてリーダーは天之川って奴なんだな。」
「はい、何しろ研究会の創設者ですから。」
俺はペラペラと紙をめくる。
「メンバー全員が『神の領域』に踏み込んだ人物ってのはなんだ?」
「この世界を統治する世界神のことは知ってますね。その世界神ですら予期せぬ状態に陥った人物のことをそう言ってるのです。マスターもそのうちの一人ですよ。」
「え、そうなの?」
「神の領域に踏み込むということは神を超越するということ。魔術や技術は全て世界神によって作られたものなのです。それを零から新しく作るというのは明らかに領域を超えているでしょう。ちなみに天之川魔術研究会のメンバー全員それぞれ自分にしか扱えない新しい魔術を一つ身につけているそうです。」
「えぇ、それ普通にチートじゃね?」
「そうでもないですよ、例えば空気をいい香りに変えたり物に弾力を付与する魔術などの戦闘に不向きな魔術を持っている人が半数らしいですから。戦闘向き魔術を開発したのは天之川と4人の幹部だけらしいですし。」
「案外しょぼかったな。」
俺はまたページをめくる。
「最終目的、『宇宙への到達』…………宇宙!?」
俺は目を丸くした。
宇宙といえば元の世界で伝説上にしか存在しないと言われていた空間。
そこには空気がなく、何もない空間がただただ広がるだけの場所と言われていた。
だけどそんなの空想上の場所じゃないのか?
「この世界にも宇宙ってあるんだな。」
「ご存じなのですか?この大いなる空間の外は神王すらも統治できないほど広い『宇宙』という場所があり、そこにはまだ発見されていない魔獣が生物がいるそうです。まぁ伝説上での話ですけどね。」
「そんな伝説上にしかない場所を求めてんのかあいつらは……。」
異世界、神、超能力、未確認生物、宇宙人。
証拠がない、非科学的だ、などと理由をつけて現実から目を背けている。
そしてその真実を信じる人間を蔑み、後ろ指をさして笑う。
目を背けても何も得なんてないのに。
「マスター。」
ゼロが何枚かの紙の束を出す。
「ありがとう。」
「それにしても急に天之川魔術研究会のことが知りたいなんて何かあったのですか?まさかダークマスターの影響で?」
「そんな感じだ。」
俺はゼロに調べてもらった資料を見る。
「名前からしてリーダーは天之川って奴なんだな。」
「はい、何しろ研究会の創設者ですから。」
俺はペラペラと紙をめくる。
「メンバー全員が『神の領域』に踏み込んだ人物ってのはなんだ?」
「この世界を統治する世界神のことは知ってますね。その世界神ですら予期せぬ状態に陥った人物のことをそう言ってるのです。マスターもそのうちの一人ですよ。」
「え、そうなの?」
「神の領域に踏み込むということは神を超越するということ。魔術や技術は全て世界神によって作られたものなのです。それを零から新しく作るというのは明らかに領域を超えているでしょう。ちなみに天之川魔術研究会のメンバー全員それぞれ自分にしか扱えない新しい魔術を一つ身につけているそうです。」
「えぇ、それ普通にチートじゃね?」
「そうでもないですよ、例えば空気をいい香りに変えたり物に弾力を付与する魔術などの戦闘に不向きな魔術を持っている人が半数らしいですから。戦闘向き魔術を開発したのは天之川と4人の幹部だけらしいですし。」
「案外しょぼかったな。」
俺はまたページをめくる。
「最終目的、『宇宙への到達』…………宇宙!?」
俺は目を丸くした。
宇宙といえば元の世界で伝説上にしか存在しないと言われていた空間。
そこには空気がなく、何もない空間がただただ広がるだけの場所と言われていた。
だけどそんなの空想上の場所じゃないのか?
「この世界にも宇宙ってあるんだな。」
「ご存じなのですか?この大いなる空間の外は神王すらも統治できないほど広い『宇宙』という場所があり、そこにはまだ発見されていない魔獣が生物がいるそうです。まぁ伝説上での話ですけどね。」
「そんな伝説上にしかない場所を求めてんのかあいつらは……。」
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