94 / 281
第六章、偽物注意報発令中
#92 不死身もどき
しおりを挟む
「俺の声聞こえてる~?」
「……。」
「無視はひどいだろ。」
「……。」
「おーい。」
「……。」
ダークの攻撃を俺はひらりひらりと避け続ける。
筋力、体力、魔力、脚力、忍耐力、瞬発力などの全てが俺のコピーなので攻撃を避けることは簡単だ。
だがそれと同じように俺の攻撃も全く当たらない。
「どうしたもんかね。」
俺はかわすのをやめ、カウンターを繰り出す。
だが、
カギィン!!!
「カウンターも弾かれるか……。」
俺の渾身のカウンターは弾かれ、失敗に終わった。
「魔術も相殺されるし剣も受け流される、もう無理じゃね?」
「さすが俺。うるさいのに変わりはないな。
俺が独り言を呟くとダークが返事をしてきた。
「お前喋れたのかよ。何で今まで返事してこなかったんだ。」
「精神が命令に蝕まれてだからだ。今俺は喋っているが持って5分程度だろう。」
「へぇ。さすが俺。」
俺がダークに感心するとダークは攻撃の手を止める。
「体もこの数分は動かせるみたいだな。だが時間がない、俺の弱点を教えておく。」
「結局お前は俺に殺して欲しいの?吸収して欲しいの?」
「そのことだが俺は死なない。」
「死なない?不死身ってことか?」
「不死身というよりかは欠損した部分が再生する『病気』の状態にある。だから物理攻撃とか魔術で腕を切り飛ばしても時間が経てば再生するからな。だから俺と融合して俺をお前の中で生かして欲しいんだ。」
「そういうことなら任せとけ。」
俺はダークの肩に手を乗せる。
「まずい。」
ダークはポツリとそう言って俺を思いっきり突き飛ばした。
「時間がきたみたいだ。あとは頼んだぞ。」
そういうとダークは再び剣を構え、こちらに剣を向けてきた。
最近不死身の敵が多いな。
そろそろ不死身対策とかをしといた方が良さそうだ。
そもそもこいつは俺と同じ魔術を使えるんだっけ。
となると対抗手段は剣のみ。
しかしベルゼブブたちと融合してもダークも同じように擬似悪魔を憑依させていた。
対抗手段は……。
「錬金魔術は?」
錬金術は有から同じ質量の有を作る技術。
魔術は魔力を有に変換する技術。
共通する点が多いから合成できんじゃね?と言う簡単な理由から最近ようやく編み出した物質から魔力を供給、又は魔力を物質に置き換える新技術。
「ダークが作られた後に作り出したこれならあいつも使えないんじゃ……。」
俺は思い切って錬金魔術の術式を組み上げる。
そして特定の場所に魔力操作で魔力を練り上げる。
そして蝋燭に超能力で火をつけるように慎重に発動する。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!
俺が集めた魔力は全て錬金術の法則で魔力妨害壁へと変換された。
「……。」
「無視はひどいだろ。」
「……。」
「おーい。」
「……。」
ダークの攻撃を俺はひらりひらりと避け続ける。
筋力、体力、魔力、脚力、忍耐力、瞬発力などの全てが俺のコピーなので攻撃を避けることは簡単だ。
だがそれと同じように俺の攻撃も全く当たらない。
「どうしたもんかね。」
俺はかわすのをやめ、カウンターを繰り出す。
だが、
カギィン!!!
「カウンターも弾かれるか……。」
俺の渾身のカウンターは弾かれ、失敗に終わった。
「魔術も相殺されるし剣も受け流される、もう無理じゃね?」
「さすが俺。うるさいのに変わりはないな。
俺が独り言を呟くとダークが返事をしてきた。
「お前喋れたのかよ。何で今まで返事してこなかったんだ。」
「精神が命令に蝕まれてだからだ。今俺は喋っているが持って5分程度だろう。」
「へぇ。さすが俺。」
俺がダークに感心するとダークは攻撃の手を止める。
「体もこの数分は動かせるみたいだな。だが時間がない、俺の弱点を教えておく。」
「結局お前は俺に殺して欲しいの?吸収して欲しいの?」
「そのことだが俺は死なない。」
「死なない?不死身ってことか?」
「不死身というよりかは欠損した部分が再生する『病気』の状態にある。だから物理攻撃とか魔術で腕を切り飛ばしても時間が経てば再生するからな。だから俺と融合して俺をお前の中で生かして欲しいんだ。」
「そういうことなら任せとけ。」
俺はダークの肩に手を乗せる。
「まずい。」
ダークはポツリとそう言って俺を思いっきり突き飛ばした。
「時間がきたみたいだ。あとは頼んだぞ。」
そういうとダークは再び剣を構え、こちらに剣を向けてきた。
最近不死身の敵が多いな。
そろそろ不死身対策とかをしといた方が良さそうだ。
そもそもこいつは俺と同じ魔術を使えるんだっけ。
となると対抗手段は剣のみ。
しかしベルゼブブたちと融合してもダークも同じように擬似悪魔を憑依させていた。
対抗手段は……。
「錬金魔術は?」
錬金術は有から同じ質量の有を作る技術。
魔術は魔力を有に変換する技術。
共通する点が多いから合成できんじゃね?と言う簡単な理由から最近ようやく編み出した物質から魔力を供給、又は魔力を物質に置き換える新技術。
「ダークが作られた後に作り出したこれならあいつも使えないんじゃ……。」
俺は思い切って錬金魔術の術式を組み上げる。
そして特定の場所に魔力操作で魔力を練り上げる。
そして蝋燭に超能力で火をつけるように慎重に発動する。
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!!!!
俺が集めた魔力は全て錬金術の法則で魔力妨害壁へと変換された。
0
お気に入りに追加
24
あなたにおすすめの小説
愛された側妃と、愛されなかった正妃
編端みどり
恋愛
隣国から嫁いだ正妃は、夫に全く相手にされない。
夫が愛しているのは、美人で妖艶な側妃だけ。
連れて来た使用人はいつの間にか入れ替えられ、味方がいなくなり、全てを諦めていた正妃は、ある日側妃に子が産まれたと知った。自分の子として育てろと無茶振りをした国王と違い、産まれたばかりの赤ん坊は可愛らしかった。
正妃は、子育てを通じて強く逞しくなり、夫を切り捨てると決めた。
※カクヨムさんにも掲載中
※ 『※』があるところは、血の流れるシーンがあります
※センシティブな表現があります。血縁を重視している世界観のためです。このような考え方を肯定するものではありません。不快な表現があればご指摘下さい。
王命を忘れた恋
須木 水夏
恋愛
『君はあの子よりも強いから』
そう言って貴方は私を見ることなく、この関係性を終わらせた。
強くいなければ、貴方のそばにいれなかったのに?貴方のそばにいる為に強くいたのに?
そんな痛む心を隠し。ユリアーナはただ静かに微笑むと、承知を告げた。
虐げられた令嬢、ペネロペの場合
キムラましゅろう
ファンタジー
ペネロペは世に言う虐げられた令嬢だ。
幼い頃に母を亡くし、突然やってきた継母とその後生まれた異母妹にこき使われる毎日。
父は無関心。洋服は使用人と同じくお仕着せしか持っていない。
まぁ元々婚約者はいないから異母妹に横取りされる事はないけれど。
可哀想なペネロペ。でもきっといつか、彼女にもここから救い出してくれる運命の王子様が……なんて現れるわけないし、現れなくてもいいとペネロペは思っていた。何故なら彼女はちっとも困っていなかったから。
1話完結のショートショートです。
虐げられた令嬢達も裏でちゃっかり仕返しをしていて欲しい……
という願望から生まれたお話です。
ゆるゆる設定なのでゆるゆるとお読みいただければ幸いです。
R15は念のため。
【完結】言いたいことがあるなら言ってみろ、と言われたので遠慮なく言ってみた
杜野秋人
ファンタジー
社交シーズン最後の大晩餐会と舞踏会。そのさなか、第三王子が突然、婚約者である伯爵家令嬢に婚約破棄を突き付けた。
なんでも、伯爵家令嬢が婚約者の地位を笠に着て、第三王子の寵愛する子爵家令嬢を虐めていたというのだ。
婚約者は否定するも、他にも次々と証言や証人が出てきて黙り込み俯いてしまう。
勝ち誇った王子は、最後にこう宣言した。
「そなたにも言い分はあろう。私は寛大だから弁明の機会をくれてやる。言いたいことがあるなら言ってみろ」
その一言が、自らの破滅を呼ぶことになるなど、この時彼はまだ気付いていなかった⸺!
◆例によって設定ナシの即興作品です。なので主人公の伯爵家令嬢以外に固有名詞はありません。頭カラッポにしてゆるっとお楽しみ下さい。
婚約破棄ものですが恋愛はありません。もちろん元サヤもナシです。
◆全6話、約15000字程度でサラッと読めます。1日1話ずつ更新。
◆この物語はアルファポリスのほか、小説家になろうでも公開します。
◆9/29、HOTランキング入り!お読み頂きありがとうございます!
10/1、HOTランキング最高6位、人気ランキング11位、ファンタジーランキング1位!24h.pt瞬間最大11万4000pt!いずれも自己ベスト!ありがとうございます!
(完結)醜くなった花嫁の末路「どうぞ、お笑いください。元旦那様」
音爽(ネソウ)
ファンタジー
容姿が気に入らないと白い結婚を強いられた妻。
本邸から追い出されはしなかったが、夫は離れに愛人を囲い顔さえ見せない。
しかし、3年と待たず離縁が決定する事態に。そして元夫の家は……。
*6月18日HOTランキング入りしました、ありがとうございます。
愛していました。待っていました。でもさようなら。
彩柚月
ファンタジー
魔の森を挟んだ先の大きい街に出稼ぎに行った夫。待てども待てども帰らない夫を探しに妻は魔の森に脚を踏み入れた。
やっと辿り着いた先で見たあなたは、幸せそうでした。
完結・私と王太子の婚約を知った元婚約者が王太子との婚約発表前日にやって来て『俺の気を引きたいのは分かるがやりすぎだ!』と復縁を迫ってきた
まほりろ
恋愛
元婚約者は男爵令嬢のフリーダ・ザックスと浮気をしていた。
その上、
「お前がフリーダをいじめているのは分かっている!
お前が俺に惚れているのは分かるが、いくら俺に相手にされないからといって、か弱いフリーダをいじめるなんて最低だ!
お前のような非道な女との婚約は破棄する!」
私に冤罪をかけ、私との婚約を破棄すると言ってきた。
両家での話し合いの結果、「婚約破棄」ではなく双方合意のもとでの「婚約解消」という形になった。
それから半年後、私は幼馴染の王太子と再会し恋に落ちた。
私と王太子の婚約を世間に公表する前日、元婚約者が我が家に押しかけて来て、
「俺の気を引きたいのは分かるがこれはやりすぎだ!」
「俺は充分嫉妬したぞ。もういいだろう? 愛人ではなく正妻にしてやるから俺のところに戻ってこい!」
と言って復縁を迫ってきた。
この身の程をわきまえない勘違いナルシストを、どうやって黙らせようかしら?
※ざまぁ有り
※ハッピーエンド
※他サイトにも投稿してます。
「Copyright(C)2021-九頭竜坂まほろん」
小説家になろうで、日間総合3位になった作品です。
小説家になろう版のタイトルとは、少し違います。
表紙素材はあぐりりんこ様よりお借りしております。
僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?
闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。
しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。
幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。
お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。
しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。
『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』
さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。
〈念の為〉
稚拙→ちせつ
愚父→ぐふ
⚠︎注意⚠︎
不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる