世界のためなら何度でも

つぼっち

文字の大きさ
上 下
57 / 281
第九章、全てを喰らう大悪魔

#56 [神王]ゼルディア=イェーガー

しおりを挟む
俺はベルゼブブにプライドに見つからないように指示を出す。

「おっと、なにか企んでそうだけど無駄だよ。」

そう言ってさっきのコンボで俺に攻撃を加えようとする。

「いまだ!!」

俺がベルゼブブにいうと地面から大量のゴキブリが出てきた。

ゴキブリは地面からプライドの体中に這い上っていく。

「きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」

「え?」

プライドは女性のような叫び声を上げながら失神した。

邪神といいこいつといいやっぱりゴキブリは誰でも嫌うものなんだな。

それじゃあさくっとやっちゃいますか。

俺はベルゼブブでプライドの首を切る。

プライドは絶命し、光の粒子となって消えていった。

後に残ったのは床に散らばった血と5つの指輪だけであった。

俺は指輪を指につける。

すると頭の中にイメージが浮かんできた。

『あーあー、マイクテスッマイクテスッ。』

頭の中には男のような姿の光の塊がいた。

『えーっと、俺の体見えてる?』

「見える。」

『よしっ、じゃあ無事魔神化おめでとう。』

「もう俺魔神になったの?」

『そそ。君はこれから暴食の魔神と名乗りたまえ。』

「なんかそういう儀式とか期待してたんだけど。」

『そんなんないない。だってめんどくさいじゃん。』

「そ、そういうもんなのか。」

俺ががっかりしていると男は俺に質問する。

『それじゃあ神成聖夜くん。君は今後なにをしたいのかな?」

「世界を壊す。」

『おおーう、即答かよ。』

「みんなってどういうことだ?そもそもお前はなんなんだ?」

『まだ名乗ってなかったな。俺の名は[4代目神王]ゼルディア=イェーガー、この世界、そして他の世界の神をまとめる王だ。』

「随分と重い肩書だな。」

『まぁそれだけ偉いからね。話を戻すけどこの世界で魔神になった人間はみんな世界を壊したいと、作り直したいと願った。だってまぁこんな世界だもんね。ただ真相に気づくのがまだまだ先になりそうだから俺はヒントを与えることにした。』

「ヒント?」

『そう。この世界を作り直したいならこの世界の神に認められることが最低条件。その女神に会うにはこの世界に存在する竜を全て倒せば会えるよ。そこからはその世界神に聞いてくれ。』
「でもなんでヒントなんか教えてくれるんだ?お前神の王なんだろ?」

『それはこの世界の真理を解けばわかるよ。』

「真理?」

『それは自分の力で見つけるものだよ。えじゃあがんばってね。』

そう言って神王は俺の頭の中から消えていった。
しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

村人Aが勇者の裏で、

ヤマノ トオル
ファンタジー
「号外!!号外!!」 伝書係が大声をあげて村中を駆け回る。 その紙面にはこう書かれていた。 [勇者様、魔王城へ向けて出発] 昨今、魔物の悪行が繰り広げられているこの世の中を変えるため、セイギーノ王国の王子様であるフラペチーノ様が魔王討伐のために城を出られたとのことだった。 遂にこの日がやってきた。 その号外を読んだタイクーツ村の村民であるアッパレーは心躍らせていた。 フラペチーノ様は生まれた瞬間から魔王討伐のために育てられている、と聞かされたことがあった。 勉学、武術、剣術、魔術、、、その全てを魔王を倒すために叩き込まれているのだ。 誰もがフラペチーノ様が魔王を倒してくれると期待していた。 だが、アッパレーだけは違った。 魔王討伐のために鍛錬を積むフラペチーノ様の存在を知った数年前から、アッパレーも鍛錬を始め、今日この日を待ち侘びていたのだ。 「勇者様と共に、魔王討伐に行ってきます!」 アッパレーは大きな木こり斧を担いで、広場に集まる村人たち達に対し、声高らかに言い放った。 この物語は愚直な村人アッパレーが魔王討伐に向かう勇者様御一行を追いかけ、奇跡を起こす心温まるファンタジーです。

ふだん

祐哉
青春
別に何があるっていうわけでもない、ただの日常です。 ボーっとしたい人におすすめかな?

錬金術師始めました

頭フェアリータイプ
ファンタジー
全ての人類が職業(ジョブ)を持つ世界。戦闘職、補助職、そして生産職。多種多様な職業の中で生産職の上級職、錬金術師(アルケミスト)を持つ少女が自分の店を持つことを目指して冒険者をする話。 前作はたくさんの応援ありがとうございました。残念ながら完結となりました。今回はエール1につき1話更新とします。お気に入りが8入るなら1人くらい広告見てくれないかなという下心です。してくださるととても喜びます。1日3回できるのでぜひ他所様でもして差しあげてください。広告収益は100%還元されるそうです。

親友に裏切られたおかげで幸せになりました

よーこ
恋愛
親友と婚約者が浮気した。

運命の糸の先に

hayama_25
恋愛
梨華と瑞稀は幼馴染で、いつも一緒に過ごしてきた。大人になってもその距離は変わらず、二人は隣同士の部屋に住んでいる。 梨華は瑞稀のことをただの幼なじみだと思っていたが、次第に彼への想いが変わっていくことに気づく。 そんな中、瑞稀の元カノが突然現れ、二人の関係に波風が立つ。梨華は自分の気持ちに正直になりたいと思うが、瑞稀の心がどこに向かっているのか分からず、不安と葛藤の日々を過ごす。 二人はすれ違いながらも、運命の糸に導かれ、真実の愛を見つけることができるのか。

王女殿下のモラトリアム

あとさん♪
恋愛
「君は彼の気持ちを弄んで、どういうつもりなんだ?!この悪女が!」 突然、怒鳴られたの。 見知らぬ男子生徒から。 それが余りにも突然で反応できなかったの。 この方、まさかと思うけど、わたくしに言ってるの? わたくし、アンネローゼ・フォン・ローリンゲン。花も恥じらう16歳。この国の王女よ。 先日、学園内で突然無礼者に絡まれたの。 お義姉様が仰るに、学園には色んな人が来るから、何が起こるか分からないんですって! 婚約者も居ない、この先どうなるのか未定の王女などつまらないと思っていたけれど、それ以来、俄然楽しみが増したわ♪ お義姉様が仰るにはピンクブロンドのライバルが現れるそうなのだけど。 え? 違うの? ライバルって縦ロールなの? 世間というものは、なかなか複雑で一筋縄ではいかない物なのですね。 わたくしの婚約者も学園で捕まえる事が出来るかしら? この話は、自分は平凡な人間だと思っている王女が、自分のしたい事や好きな人を見つける迄のお話。 ※設定はゆるんゆるん ※ざまぁは無いけど、水戸○門的なモノはある。 ※明るいラブコメが書きたくて。 ※シャティエル王国シリーズ3作目! ※過去拙作『相互理解は難しい(略)』の12年後、 『王宮勤めにも色々ありまして』の10年後の話になります。 上記未読でも話は分かるとは思いますが、お読みいただくともっと面白いかも。 ※ちょいちょい修正が入ると思います。誤字撲滅! ※小説家になろうにも投稿しました。

私はお母様の奴隷じゃありません。「出てけ」とおっしゃるなら、望み通り出ていきます【完結】

小平ニコ
ファンタジー
主人公レベッカは、幼いころから母親に冷たく当たられ、家庭内の雑務を全て押し付けられてきた。 他の姉妹たちとは明らかに違う、奴隷のような扱いを受けても、いつか母親が自分を愛してくれると信じ、出来得る限りの努力を続けてきたレベッカだったが、16歳の誕生日に突然、公爵の館に奉公に行けと命じられる。 それは『家を出て行け』と言われているのと同じであり、レベッカはショックを受ける。しかし、奉公先の人々は皆優しく、主であるハーヴィン公爵はとても美しい人で、レベッカは彼にとても気に入られる。 友達もでき、忙しいながらも幸せな毎日を送るレベッカ。そんなある日のこと、妹のキャリーがいきなり公爵の館を訪れた。……キャリーは、レベッカに支払われた給料を回収しに来たのだ。 レベッカは、金銭に対する執着などなかったが、あまりにも身勝手で悪辣なキャリーに怒り、彼女を追い返す。それをきっかけに、公爵家の人々も巻き込む形で、レベッカと実家の姉妹たちは争うことになる。 そして、姉妹たちがそれぞれ悪行の報いを受けた後。 レベッカはとうとう、母親と直接対峙するのだった……

【完結】聖女の手を取り婚約者が消えて二年。私は別の人の妻になっていた。

文月ゆうり
恋愛
レティシアナは姫だ。 父王に一番愛される姫。 ゆえに妬まれることが多く、それを憂いた父王により早くに婚約を結ぶことになった。 優しく、頼れる婚約者はレティシアナの英雄だ。 しかし、彼は居なくなった。 聖女と呼ばれる少女と一緒に、行方を眩ませたのだ。 そして、二年後。 レティシアナは、大国の王の妻となっていた。 ※主人公は、戦えるような存在ではありません。戦えて、強い主人公が好きな方には合わない可能性があります。 小説家になろうにも投稿しています。 エールありがとうございます!

処理中です...