世界のためなら何度でも

つぼっち

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第二章、非人の村

#8 理想と現実は違う

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しっくりこない倒し方で虎を倒した俺は亜人の村を目指していた。

幸運なことにエルフの死体の人が持っていたリュックに村への地図が入っていた。

相手が敵対する可能性もあるけど、とりあえず俺は行くことにしたのだ。

この魔物がはびこる森に残って暮らすのはあまりにも危険すぎる。

だから村の存在にかけるしか無いと思ったのだ。

非人1人2人なら倒せるくらいのレベルまできたから襲ってきたら何人かを人質にしてでも突っ切るしか無いか。

ちなみに今の俺のステータスは



名、グラトニー

種、人間

レベル、50

スキル、鑑定10・暴食・思考加速4・弓術2・剣術1

称号、暴食の罪・策略家



レベルが50になっていた。

世界の普通の人のレベルの平均がよくわからないけどこんな簡単に上がるんだったら平均レベルは30くらいかもな。

そんなことを考えながら俺は道を進んでいく。

「お、見えてきた」

そこには中くらいの大きさの門があった。

門に文字が書いてある。

「えーっと、〈クルシュ村〉?」

幸い文字が読めたので言葉も通じるかもしれない。

そんなことを思っていると、

「そこの人間止まれ!」

ドスの効いた声で呼ばれたので声の方を向くと、白い肌でムキムキのエルフがいた。

え、エルフってこんなマッチョもいるんだな。

やっぱ小説と現実は違うんだなぁとしみじみ思っていると、マッチョエルフが近づいてきて俺を拘束した。

「!?」

「すまないが身元がわかるまで拘束させてもらう。まぁ、拒否権はないがな。」

このエルフってどれくらいの強さなんだろう?

俺はマッチョエルフを鑑定してみると、




名、セリス

種、エルフ

レベル、15




レベル15って弱すぎないか!?

レベル差35だぞ!?

「おっと、暴れても無駄だぞ。俺のレベルは15だからな!」

「俺が暴れたら四肢が爆散するけどいいか?」

「はっはっは! 面白いこと言う奴だな。大人しくしてれば解放してやるから我慢してくれよ!」

どうしよう。

別に暴れてもいいけどここで暴れて関係を悪くしたくない。

それに待っていれば解放してくれるって言ってたから大人しく待っとくか。

意外とボロくない牢屋に閉じ込められた俺は、近くを通る亜人を鑑定しまくる。
まずエルフの婆さん



名、ルミア

種、エルフ

レベル、7



……次に汗臭いドワーフのおっさん



名、ゴトン

種、ドワーフ

レベル、10



次にエルフの可愛い可愛い幼女



名、ペイル

種、エルフ

レベル、3



その後も鑑定をしまくったがざっと見て亜人の平均レベルは7程度だった。

「どうも俺が考えてたより弱かったな。」

ブツブツと独り言を言っているととても綺麗な幼女が現れた。

「こちらです、村長」

「むむ、こやつか。侵入者というのは」

幼女が村長というところより驚狗所が一つ、


俺まさかの侵入者扱い。
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