贖罪の救世主

水野アヤト

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第五十五話 挑む者、目覚める者

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 リック参戦の結果、戦闘は瞬く間に終了した。
 離宮に侵入した者も、リリカを襲った者も全員、リックが素手で殴り飛ばして片付けた。彼の復活に歓喜したレイナとクリスも、残りの敵を瞬殺して見せ、離宮を舞台とした戦闘は終わり、辺りは一気に静かになった。
 リック達以外に、味方で生き残りはいない。たったの四人になってしまったが、レイナとクリスの顔はとても晴れやかだった。

「リック!! この野郎、やっと思い出しやがって!!」
「おいこら!! 抱き付くな気色悪い!」
「そうそう、これこれ! やっぱお前はこうでなくちゃな!」
「嫌がられて喜ぶな変態! いいから離れろって!」

 あまりの嬉しさにリックへと抱き付いたクリスが、望んでいた反応に感極まって、彼の胸元に顔を埋めて強く抱きしめる。嫌がりながらもリックは、心底嬉しそうなクリスの無邪気な姿に、やれやれと思いながら観念する。
 ふと思い出し、クリスに抱き付かれながらもリックは、視線をレイナへと向けた。レイナもまたリックの帰りを喜び、思わず抱き付こうとしてしまっているのを、理性で何とか堪えていた。そんなレイナとリックの視線が合い、羞恥で顔を真っ赤にした彼女は、恥ずかしそうに顔を背けてしまう。
 そういうところは変わらない子だなと、恥ずかしがるレイナを見てリックは微笑む。記憶が戻ったのを喜んでくれている二人に、心の底から感謝の気持ちを抱きつつ、いい加減クリスを引き剥がしたリックは、さっきからずっと黙ったままのリリカへと歩み寄った。
 
「迷惑かけて悪かった。もう大丈夫だから、心配しなくていい」

 記憶を失っていた間、自身を寄り添い支えていたのが誰なのか、勿論分かっている。命懸けで自分を守ってくれていた、リックにとって大切な最初の仲間。いつも彼女には迷惑をかけ、心配もさせ、苦労をかけてしまう。特に今回は、今までで一番彼女を大変な目に遭わせてしまった。
 だから、いつもの様に弄られたり揶揄われたり、とんでもない罰を要求されるのも覚悟の上だった。しかし予想外な事にリリカは、リックにも、レイナもクリスにも予想できなかった反応を示す。

「⋯⋯⋯っ!」

 俯き黙ったままだったリリカは、目の前に立つリックの頬を、突然引っ叩いたのである。これには殴られたリック以上に、レイナとクリスの方が驚いた。
 リリカの事だから、散々彼を弄った後に、優しい言葉をかけるなり、微笑んで抱擁するなりして、彼の記憶が戻ったのを喜ぶかと思っていた。それなのに彼女は初めて、リックに手を上げたのだ。
 叩かれた頬の痛みは、リリカの想いと共に彼の心に伝わる。彼女がどんな想いで、何も言わずに自分に手を上げたのか、分からない程彼も鈍感ではない。やはり俯いたままのリリカは顔を見せず、何も言うつもりはないようだが、今彼女がどんな顔をしているのかは、リックにも分かる。

「⋯⋯⋯二度と、お前のことを忘れたりなんてしない」

 リリカの前で誓ったリックは、俯く彼女を抱きしめた。簡単には許して貰えそうにないと思いながらも、リックにはこれが精一杯だったのである。
 あのリリカが、リックの前で自分の感情を露わにし、感情のままに怒るのは初めてだ。敵に捕らわれて心配をかけたり、重傷を負って死にかけたりしても、彼女は変わらない微笑みを向けてくれた。
 だが今回ばかりは、それができないくらい心配し、ずっと我慢していたのだろう。戻ったリックを見て安心すると同時に、我慢の限界を迎えたのだ。
 
「レイナ、クリス。すぐにここを離れるぞ。乗ってきた車はエステラン国軍に保管されたままか?」

 リリカを抱きながら、リックは今後の方針と、状況の確認を二人に尋ねる。記憶喪失時の出来事は全部憶えているため、エステラン国までの移動に使われた車輌がどうなっているか、憶えていないわけではない。
 車輌さえ確保できれば、この場から脱出するだけでなく、エステランを飛び出してそのままヴァスティナを目指す事も出来る。車輌の走行能力を活かせば、ある程度の障害も突破可能であるため、脱出の安全性が大きく上がる。
 しかし、レイナとクリスの微妙な反応を見るに、車輌による脱出の望みは叶わないと悟った。

「お前の言う通り、車は連中に預けたままだ。離宮にはおけないって言われて、軍の馬小屋に保管されてるらしいぜ」
「脱出するなら、私が行って取り返してきます」
「取りに向かうのは危険すぎる。敵はそれを予想して待ち構えているはずだ」

 リックを含め、生き残ったのはたったの四人である。レイナとクリスで二百の敵を相手にする事も可能だが、もしエステラン国軍が裏切ったのであれば、敵はこの国の全軍となる。流石の二人でも、エステラン国軍全体を相手に勝てる程、化け物じみた力は持っていない。
 もしかすれば、これを見越して車輌を取り上げたのかと、今にして思えば納得がいく。敵の狙いを看破できなかったレイナとクリスは、騙されたと思い悔し気な顔をしているが、対照的にリックは冷静だった。
 
「車は放棄する。ちょっと荒っぽくなるかもだが、この城を出て城下に紛れ込めさえすれば、追っ手が来ても撒けるかもしれない」
「荒事上等だぜ。そのための俺達だろ」
「私も閣下に賛成です。ヘルベルトを待ち続けるわけにもいきませんし、まずはここを離れるのが先決だと思います」
「決まりだな。それで、途中参戦だったからわかんないんだが、この襲撃は誰の差し金だ?」
 
 リックはまだ知らない。離宮を襲った傭兵集団が、一体誰の仕業によるものなのかも、大規模な反乱が発生した事も、まだ何も把握できてはいない。
 レイナとクリスの表情が、一瞬で険しくなったのを見たリックは、事の重大さは自分の想像を超えたものだと悟る。精々、自分の暗殺を狙う何者かが刺客を放った程度と考え、それがエステラン国なのではないかと予想したくらいであったが、意を決して口を開いたレイナの言葉は、リックに大きな衝撃を与える事になる。

「ヘルベルトからの無線では、いくつかの国が反帝国を掲げ挙兵したと⋯⋯⋯。反乱を先導しているのは我が軍参謀本部で⋯⋯⋯、首謀者はエミリオとのことです」
「!?」

 常にリックの傍らで彼を支え、軍師として、参謀長として、ヴァスティナ帝国を勝利に導いてきた、彼にとっての忠臣。レイナやクリス、連絡したヘルベルトでさえも、エミリオの裏切りが信じられず衝撃を受けたのだ。彼に絶大な信頼を寄せるリック自身の衝撃は、計り知れないものである。
 リックは言葉を失い、リリカを抱く腕が静かに震えていた。皆沈黙し、静寂の時が場に流れ、再び口を開いたのはリックだった。
 
「⋯⋯⋯エミリオが反乱を起こしたなら、計画は完璧に仕上げてるはずだ。囮になったヴィヴィアンヌや、オーデルにいるシャランドラも危ないな。ヘルベルトやイヴ、それにミュセイラだって狙われているかもしれない」
「ブラドに残したゴリオンや正義馬鹿はまだ無事だろうが、他がどうなってるのかまるで分らねぇ。連絡寄こしたヘルベルトの奴は、誰も信用するなって言ってやがったぜ」
「皆の無事も確かめたいですが、今最も重要なのは女王陛下の安否でしょう。もしエミリオが陛下を手中に収めでもしたら⋯⋯⋯」
「⋯⋯⋯俺に対する人質。もしくは、陛下を利用して俺を逆賊にし、自分達を官軍にするってところか」

 情報が少ないこの状況下では、最悪の可能性が次々と思い浮かんでしまう。今こうしている間にも、ヴァスティナ帝国女王アンジェリカが、反乱軍に囚われでもしていたら、状況は最悪を通り越して最早絶望である。
 誰も信用できなくなったこの状況で、仲間はたった四人。敵中で孤立し、援軍はなく、外界の情報も皆無と言える。そして相手は、敵にすれば最強最悪の元仲間。誰がどう見ても絶望的で、勝算のないようなこの状況下においても尚、何故かリックは冷静であった。

「エミリオが反乱を起こしたって言っても、恐らく全軍の指揮系統は握っていないはずだ。鉄血部隊や親衛隊は俺の直轄だし、第一から第四の戦闘団も参謀本部指揮下ではないからな。反乱を起こしたって、陛下に刃を向けることになる以上は、エミリオに従う連中が多いとは思えない」

 冷静に分析したリックの考えは正しかった。事実、帝国国防軍の大多数の戦力を支配下に置けたなら、襲撃はこの程度ではなかっただろう。ヴィヴィアンヌの作戦を看破し、予めエステランに兵を配置しておき、重火器を投入する事で、リック達を離宮ごと始末する事もできたはずだ。
 それが出来なかったのは、反乱軍の戦力がそれ程多くないからではないのか。少なくともリックは、エミリオ指揮下の戦力が多くないと理解しているからこそ、そう予想した。
 
 リックの分析にレイナもクリスも驚いているが、二人が驚いたのは内容にではなく、彼の言動である。
 信じていた仲間の裏切りなど、リックからすれば、身を引き裂かれるような衝撃であるはずだ。これは仲間の死と同義の悲しみであり、裏切者をその手で粛清しなければならないが故に、嘆きと絶望が彼を苦しめるのは間違いない。
 もっと取り乱し、裏切りに耐えられず発狂してもおかしくないとさえ、二人は覚悟していた。だが実際は、恐いくらい静かで、動揺も小さく、寧ろ冷たい。まるで、こうなる事を初めから見越していたようだが、今まで記憶を失っていたリックに、そんな事ができるはずもなかった。

「あいつきっと、俺が記憶喪失になったから見限って、自分の手で天下取ろうとか考えてんだろ。エミリオって実はかなり野心家だからな。よりにもよって、一番敵にしたくない奴が反乱起こしちゃったか⋯⋯⋯」
「心配すんな。こんな反乱、エミリオの奴を俺がぶっ飛ばして終わらせてやるぜ」
「エミリオを討って終わらせられるなら、我が隊と破廉恥剣士の隊、それに鉄血部隊と合流できれば戦力は十分です。閣下の言う通りエミリオに協力する者が少ないなら、少数精鋭で一気に決着を付けましょう」
「俺達向きの作戦だな。レイナが言うように反撃に出るためにも、まずはエステランからの脱出を目指すぞ」

 記憶を取り戻したリック。信じていた仲間の裏切り。リックとエミリオの間に感じる違和感。
 驚きの連続が彼らを動揺させるが、混乱してばかりで立ち止まってはいられない。彼らにはまず、生き残る為の行動が求められた。

 この後、表向き賊への対応のため、警備の兵が離宮へと向かった。そこには、倒された傭兵達の死体ばかりで、リック達の姿は何処にも見当たらなかった。
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