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第二話 狂犬の戦士たち
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「あむっあむっ、がつがつがつがつ、ごきゅごきゅごきゅ、ごくごくごくごく、あむあむ・・・・・」
目の前に並んでいる料理の数々を、一心不乱に食べ尽くしていく赤髪の少女。
その様はとにかく必死で、時折喉に食べ物を詰まらせながらも、料理という料理を食らい尽くし、飲み物と一緒に流し込んでいく。
最早料理を味わうこともない少女。どうやら死ぬほど空腹だったようで、料理の中には見たこともない材料で作られたものや、昆虫やら何やらの怪しい揚げ物などもあったが、そんなことはお構いなしに、綺麗に平らげている。
宗一もリリカも旅の疲れと空腹で、出された料理を瞬時に食べ尽くしたが、まるで大食い対決でもしているように、異常な速度で大量の料理を食べる少女には、到底及ばない。
少女のおかげで街に着くことができた二人は、真っ先に食事ができる場所を探し始め、昼間は飯屋を営んでいる酒場に入った。そこで宗一は、注文を取りに来た店員に、「とにかくたくさん料理を出してくれ」と頼み、特に選ぶことなく、適当に出されたものを食べ始めたのだ。
少女は料理が出されるまで、殆ど意識のない状態だったが、出された瞬間料理の香ばしい匂いに意識が覚醒し、今の状況に至る。
「この子のお腹のどこに食ったもん入ってんだろうな」
「リック。それは詮索してはいけないことだよ」
二人の異常なものを見る視線に気が付いた少女は、自身の状態を思い起こして、顔を恥ずかしさで赤らめ、ようやく食事の手を止めた。女の子が他人の前で大食いを見せるなど、本人からすれば、流石に恥ずかしいものだろう。
「申し訳ありませんでした!!倒れていたところ助けて頂き、食事まで用意してもらったにもかかわらず食べることに夢中になってしまいました!お二人には何と御礼を言ってよいのやら・・・・・・」
「気にするな。君のおかげで街に着けたんだからさ」
「やさしいなリック。そこは助けてもらった御礼として、彼女の体を要求するものだろう」
「かっ、体をですか!?」
「おいこら待て自称美女。俺もその展開が最高だと思うが普通ここで言うかよ馬鹿」
「言うだろうさ普通。お前はそういう下衆な奴だと信じているからね」
「確かに下衆だけども・・・・・。もういいや、ところで君の名前はなんて言うんだ?」
彼女に構っていると、一向に話が進まないと思った宗一。場の空気を和ませようとした冗談なのかは不明だが、当たり前のようにとんでもないことを言うリリカ。これ以上リリカに言葉を発せさせると、あることないことを言って、少女に悪い印象を与えてしまう。
よって、無理やりにも話題を変えようと、少女に話題を振ることにしたのだ。
「はい、私の名前はレイナ・ミカズキと申します。己の武を試すため、修行の旅をしています」
「なるほどね、俺の名前はリックで通りすがりの旅人さ。よろしくミカズキさん」
「私は美人で自由な旅人リリカ。リックとは成り行きで旅をしている」
「よろしくお願い致します。お二人は私の命の恩人です。私にできることがあれば、何か恩返しをさせてください」
「だからそれは------」
「言わんでいいから!」
「恥ずかしがるなリック。ミカズキと言ったか、どうして倒れるほどの空腹に陥っていたの?」
それは宗一も気になっていることだ。空腹で倒れる人間など初めて見たため、一体何があったのか聞こうとは思っていた。もしかすれば言いにくい事情などあるかも知れないが、興味の方が勝る。今後の旅の教訓になるかも知れないため、聞いてみたいのだ。
恥ずかしそうな表情で、言うべきかどうか迷っているレイナであったが、感謝の念を感じてか、話すのを決めたようだ。
「・・・・・実は旅の途中で資金も食料も尽きてしまって。空腹と戦いながら街を探して彷徨っている内に野盗に遭遇し、倒すため槍を振るったところで力尽きてしまったのです。お二人がいなければ、今頃どうなっていたことか・・・・・・」
「えっ、街を探して彷徨ってたって・・・・・。俺たち君の指し示した道を頼りにここまで来たんだけど」
「なんのことでしょうか?」
「どうやら、あれは無意識だったということかな」
「おいおい・・・・・、到着できたのは奇跡だったのかよ」
道を示したことを覚えていないということは、レイナの頭を踏みつけたリリカのことも、覚えてはいないということだ。あんな容赦ない尋問を覚えていないというのは、いいことである。知らない方がいいというのは、存在するのだ。
しかし、彼女ほどの槍の腕前を持った人間が、どこにも属さず旅をしていることには興味がある。この大陸のことをまだ理解していない宗一ではあるが、一般的な考え方として、十代の少女が槍を武器に旅をするというのは、不思議なものだ。これも漫画の世界での話ではありがちなものだが、やはり現実で目の当たりすると、到底信じられるものではない。
だが宗一は、あまりにもそのような非現実的なものを、この世界で体験しすぎてしまった。漫画のような現実に、耐性がついてしまっている。この世界に迷い込んで、まだ一月も経っていないが、短い時間の中で、あまりにも多くのことを経験した宗一にとって、この程度は日常と呼べる程度のものだった。
それよりも、今の話の中で妙な引っ掛かりの感覚を覚えた。倒れた時のことを覚えていない十文字槍を持った少女。倒れた原因は空腹によるものだ。それ故にこうして今食事をとっている。
では、空腹になった原因は・・・・・・・。
「なあミカズキさん、今資金も食料も尽きたと言ったよね」
「はい、確かに言いました」
先程まで大量の料理がおかれていたテーブルには、空となった大量の皿しか残っていない。料理の量は三人分を軽く超え、しかも頼んだものの値段すら確認してはいない。
宗一が気づいたように、リリカも現状を理解したようだが、彼女は肩をすくめて微笑むだけだ。頼りにできそうにない。
事の原因を作ったレイナはというと、二人の現状理解にまだついていけていない様子で、しかし何か自分が、とんでもない事をしてしまったのではないかと、感じてはいるようだった。
「あのさ・・・・・・、ここの料理代払える?」
「・・・・・・・・・はっ!?」
「リックのお金だけで払いきれるといいけどね」
「お前も出すんだ。なんで奢らせて貰える前提なんだよ」
「女性に食事代を出させると言うのか?だから下衆だというのさ」
「下衆で結構。でもこの状況をどうやって乗り切るか・・・・・」
「これは私の責任ですので自分で何とかします!命の恩人であるあなた方には迷惑をかけるわけには参りません!」
元々真面目な性格なのだろう。彼女は必死な様子で謝罪を始め、どうすればいいかを、これまた死活問題であるかのように悩み始めた。この状況を作ったのは彼女自身だが、真面目な少女の必死さを見ていると、助けたいという気持ちも現れる。
勿論、野盗に襲われていたところを見物していたことや、リリカが頭を踏みつけたこと、料理を何も考えずに注文したことなどの負い目もある。
こんなことは帝国存亡の危機を救うため、奇策を考えた時に比べればなんてことはないはずだ。そう前向きに考えた宗一は、最善の策を出すため思考する。
(あの時スライムを捕獲していれば・・・・・・)
思考しては見るが、後悔しか浮かんでこない。いや、一つだけ最善策があるにはあるが、やりたくはないだけなのだ。
こんな男でもつい最近、確かに一つの国を滅亡から救った。ユリーシア・ヴァスティナ女王陛下が治めるヴァスティナ帝国を、大国オーデル王国の侵略から救った英雄なのだ。 圧倒的な大軍で侵攻したオーデル軍を、僅か千人の兵力で討ち破る奇策を考え、自身の危険も顧みず、女王陛下のために五十人の決死隊を率い、最終的には指揮官アレクセイ王子を討ち取った。
「どうするリリカ。このままだと乗り切る手段は一つしか---------」
「うおおおおおおおぉぉぉ?!」
突然の叫び声と、何かがぶつかる大きな音とともに、一人の大柄な男が店の中に転がり込んで来た。転がり込んで来たというより、外から扉に勢いよく吹っ飛ばされてきたのだとすぐにわかったが、周りと同様に宗一たちも、何故男が飛ばされてきたのかわからない。
飛ばされた男は完全に気を失っており、テーブルは壊れて、皿は床に落ちて割れてしまっている。まさに大惨事だ。
だが、周りが何事かとなっている中、この店の中で二人だけ、現状を冷静に分析していた。
この二人は、気を失った男のことや吹っ飛ばされてきた理由などどうでもよく、現状が自分たちにとって、使えるか使えないかが重要だった。
「なあ、これ使えるよな?」
「奇遇だねリック。私も同じことを考えていたよ」
「えっ?お二人は何を言っているのですか・・・・・」
「勿論、現状打破の作戦だ」
宗一とリリカは同じ考えであるが、レイナだけは理解できていない。
この状況ならば、あまりやりたくなかったあの手が使える。真面目なレイナだけは、その考えがないのだ。リリカはと言えばやる気満々で、いつでも行動できるように構えている。この混乱を利用するのだ。
「「必勝の策、食い逃げ!!」」
「それ必勝の策じゃないです!!」
結局、なんだかんだと言いながら、忍び足で店を後にした三人であった・・・・・。
目の前に並んでいる料理の数々を、一心不乱に食べ尽くしていく赤髪の少女。
その様はとにかく必死で、時折喉に食べ物を詰まらせながらも、料理という料理を食らい尽くし、飲み物と一緒に流し込んでいく。
最早料理を味わうこともない少女。どうやら死ぬほど空腹だったようで、料理の中には見たこともない材料で作られたものや、昆虫やら何やらの怪しい揚げ物などもあったが、そんなことはお構いなしに、綺麗に平らげている。
宗一もリリカも旅の疲れと空腹で、出された料理を瞬時に食べ尽くしたが、まるで大食い対決でもしているように、異常な速度で大量の料理を食べる少女には、到底及ばない。
少女のおかげで街に着くことができた二人は、真っ先に食事ができる場所を探し始め、昼間は飯屋を営んでいる酒場に入った。そこで宗一は、注文を取りに来た店員に、「とにかくたくさん料理を出してくれ」と頼み、特に選ぶことなく、適当に出されたものを食べ始めたのだ。
少女は料理が出されるまで、殆ど意識のない状態だったが、出された瞬間料理の香ばしい匂いに意識が覚醒し、今の状況に至る。
「この子のお腹のどこに食ったもん入ってんだろうな」
「リック。それは詮索してはいけないことだよ」
二人の異常なものを見る視線に気が付いた少女は、自身の状態を思い起こして、顔を恥ずかしさで赤らめ、ようやく食事の手を止めた。女の子が他人の前で大食いを見せるなど、本人からすれば、流石に恥ずかしいものだろう。
「申し訳ありませんでした!!倒れていたところ助けて頂き、食事まで用意してもらったにもかかわらず食べることに夢中になってしまいました!お二人には何と御礼を言ってよいのやら・・・・・・」
「気にするな。君のおかげで街に着けたんだからさ」
「やさしいなリック。そこは助けてもらった御礼として、彼女の体を要求するものだろう」
「かっ、体をですか!?」
「おいこら待て自称美女。俺もその展開が最高だと思うが普通ここで言うかよ馬鹿」
「言うだろうさ普通。お前はそういう下衆な奴だと信じているからね」
「確かに下衆だけども・・・・・。もういいや、ところで君の名前はなんて言うんだ?」
彼女に構っていると、一向に話が進まないと思った宗一。場の空気を和ませようとした冗談なのかは不明だが、当たり前のようにとんでもないことを言うリリカ。これ以上リリカに言葉を発せさせると、あることないことを言って、少女に悪い印象を与えてしまう。
よって、無理やりにも話題を変えようと、少女に話題を振ることにしたのだ。
「はい、私の名前はレイナ・ミカズキと申します。己の武を試すため、修行の旅をしています」
「なるほどね、俺の名前はリックで通りすがりの旅人さ。よろしくミカズキさん」
「私は美人で自由な旅人リリカ。リックとは成り行きで旅をしている」
「よろしくお願い致します。お二人は私の命の恩人です。私にできることがあれば、何か恩返しをさせてください」
「だからそれは------」
「言わんでいいから!」
「恥ずかしがるなリック。ミカズキと言ったか、どうして倒れるほどの空腹に陥っていたの?」
それは宗一も気になっていることだ。空腹で倒れる人間など初めて見たため、一体何があったのか聞こうとは思っていた。もしかすれば言いにくい事情などあるかも知れないが、興味の方が勝る。今後の旅の教訓になるかも知れないため、聞いてみたいのだ。
恥ずかしそうな表情で、言うべきかどうか迷っているレイナであったが、感謝の念を感じてか、話すのを決めたようだ。
「・・・・・実は旅の途中で資金も食料も尽きてしまって。空腹と戦いながら街を探して彷徨っている内に野盗に遭遇し、倒すため槍を振るったところで力尽きてしまったのです。お二人がいなければ、今頃どうなっていたことか・・・・・・」
「えっ、街を探して彷徨ってたって・・・・・。俺たち君の指し示した道を頼りにここまで来たんだけど」
「なんのことでしょうか?」
「どうやら、あれは無意識だったということかな」
「おいおい・・・・・、到着できたのは奇跡だったのかよ」
道を示したことを覚えていないということは、レイナの頭を踏みつけたリリカのことも、覚えてはいないということだ。あんな容赦ない尋問を覚えていないというのは、いいことである。知らない方がいいというのは、存在するのだ。
しかし、彼女ほどの槍の腕前を持った人間が、どこにも属さず旅をしていることには興味がある。この大陸のことをまだ理解していない宗一ではあるが、一般的な考え方として、十代の少女が槍を武器に旅をするというのは、不思議なものだ。これも漫画の世界での話ではありがちなものだが、やはり現実で目の当たりすると、到底信じられるものではない。
だが宗一は、あまりにもそのような非現実的なものを、この世界で体験しすぎてしまった。漫画のような現実に、耐性がついてしまっている。この世界に迷い込んで、まだ一月も経っていないが、短い時間の中で、あまりにも多くのことを経験した宗一にとって、この程度は日常と呼べる程度のものだった。
それよりも、今の話の中で妙な引っ掛かりの感覚を覚えた。倒れた時のことを覚えていない十文字槍を持った少女。倒れた原因は空腹によるものだ。それ故にこうして今食事をとっている。
では、空腹になった原因は・・・・・・・。
「なあミカズキさん、今資金も食料も尽きたと言ったよね」
「はい、確かに言いました」
先程まで大量の料理がおかれていたテーブルには、空となった大量の皿しか残っていない。料理の量は三人分を軽く超え、しかも頼んだものの値段すら確認してはいない。
宗一が気づいたように、リリカも現状を理解したようだが、彼女は肩をすくめて微笑むだけだ。頼りにできそうにない。
事の原因を作ったレイナはというと、二人の現状理解にまだついていけていない様子で、しかし何か自分が、とんでもない事をしてしまったのではないかと、感じてはいるようだった。
「あのさ・・・・・・、ここの料理代払える?」
「・・・・・・・・・はっ!?」
「リックのお金だけで払いきれるといいけどね」
「お前も出すんだ。なんで奢らせて貰える前提なんだよ」
「女性に食事代を出させると言うのか?だから下衆だというのさ」
「下衆で結構。でもこの状況をどうやって乗り切るか・・・・・」
「これは私の責任ですので自分で何とかします!命の恩人であるあなた方には迷惑をかけるわけには参りません!」
元々真面目な性格なのだろう。彼女は必死な様子で謝罪を始め、どうすればいいかを、これまた死活問題であるかのように悩み始めた。この状況を作ったのは彼女自身だが、真面目な少女の必死さを見ていると、助けたいという気持ちも現れる。
勿論、野盗に襲われていたところを見物していたことや、リリカが頭を踏みつけたこと、料理を何も考えずに注文したことなどの負い目もある。
こんなことは帝国存亡の危機を救うため、奇策を考えた時に比べればなんてことはないはずだ。そう前向きに考えた宗一は、最善の策を出すため思考する。
(あの時スライムを捕獲していれば・・・・・・)
思考しては見るが、後悔しか浮かんでこない。いや、一つだけ最善策があるにはあるが、やりたくはないだけなのだ。
こんな男でもつい最近、確かに一つの国を滅亡から救った。ユリーシア・ヴァスティナ女王陛下が治めるヴァスティナ帝国を、大国オーデル王国の侵略から救った英雄なのだ。 圧倒的な大軍で侵攻したオーデル軍を、僅か千人の兵力で討ち破る奇策を考え、自身の危険も顧みず、女王陛下のために五十人の決死隊を率い、最終的には指揮官アレクセイ王子を討ち取った。
「どうするリリカ。このままだと乗り切る手段は一つしか---------」
「うおおおおおおおぉぉぉ?!」
突然の叫び声と、何かがぶつかる大きな音とともに、一人の大柄な男が店の中に転がり込んで来た。転がり込んで来たというより、外から扉に勢いよく吹っ飛ばされてきたのだとすぐにわかったが、周りと同様に宗一たちも、何故男が飛ばされてきたのかわからない。
飛ばされた男は完全に気を失っており、テーブルは壊れて、皿は床に落ちて割れてしまっている。まさに大惨事だ。
だが、周りが何事かとなっている中、この店の中で二人だけ、現状を冷静に分析していた。
この二人は、気を失った男のことや吹っ飛ばされてきた理由などどうでもよく、現状が自分たちにとって、使えるか使えないかが重要だった。
「なあ、これ使えるよな?」
「奇遇だねリック。私も同じことを考えていたよ」
「えっ?お二人は何を言っているのですか・・・・・」
「勿論、現状打破の作戦だ」
宗一とリリカは同じ考えであるが、レイナだけは理解できていない。
この状況ならば、あまりやりたくなかったあの手が使える。真面目なレイナだけは、その考えがないのだ。リリカはと言えばやる気満々で、いつでも行動できるように構えている。この混乱を利用するのだ。
「「必勝の策、食い逃げ!!」」
「それ必勝の策じゃないです!!」
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