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第一話 初陣
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気が付けば見知らぬ場所にいて、自分の知らない力が、色々と目覚めてしまっているのに気が付き、驚いているのも束の間に、男たちの襲撃にあって、もう驚き疲れた。これ以上何が起きても、驚かない自信ができつつある今、先程助けた三人の男たちの馬に乗せてもらい、乗馬による感じたことのない大きな揺れから、落馬しないよう、しっかり掴まりながら、今まで起こったことを整理していた。
信じられない話だが、ここは自分の知る世界ではないということがわかった。
九人の男たちを倒すのに苦労はなかった。相手は訓練されているようではあったが、強化された身体能力のおかげで、全員倒すことができた。勢いに乗って跳びかかり、一人ずつとにかく殴り倒していったら、気が付けば終わっていたのだ。
三人を助けた後、色々と聞きたいことがあるため、話を聞こうとしたが、彼らは急いでいるらしく、直ぐに移動しなければならないということで、彼らの乗ってきたという、馬の後ろに乗せてもらい、移動しながら話を聞くことになった。揺れのせいで何度か舌を噛みそうにはなったが・・・・。
ここは何処なのか?さっきのは何だったのか?スライムがでろでろしていたんだが、などなど・・・・・・。様々な質問をしたが、彼らは助けた恩を感じてか、好意的に答えてくれた。
違う世界から来たなどと話をしたら、面倒なことになるだろうと思い、遠いところから来たということにして話を合わせた。服装の違いなどについてもそれで通した。
もしも本当のことを言ったとしても、到底信じては貰えないだろうが、言って妙な不信感を与えるよりは、この方が良いだろうという判断だ。
話を聞き、まず分かったのは、ここはローミリアと呼ばれている大陸で、彼らは大陸にある一国家の、ヴァスティナ帝国というところの兵士であるらしい、と言うことである。
(話を聞く限りだと、やっぱり異世界に迷い込んだってことだよな)
何となくだが、予想はしていたこともあり、特別驚きはしなかったが、未だに信じられないという気持ちはある。だが、現実はライトノベルにありがちなとんでも話である。現実を直視しなければ、この先が、生きていくことすら叶わないであろう状況である以上、信じるしかないというのは、頭では理解できている。
しかし、そんなことよりも重要な問題が判明してしまった。
次にわかったことは、今自分たちが向かっているヴァスティナ帝国は、現在滅亡寸前ということ。・・・・・・状況は最悪と言える。
信じられない話だが、ここは自分の知る世界ではないということがわかった。
九人の男たちを倒すのに苦労はなかった。相手は訓練されているようではあったが、強化された身体能力のおかげで、全員倒すことができた。勢いに乗って跳びかかり、一人ずつとにかく殴り倒していったら、気が付けば終わっていたのだ。
三人を助けた後、色々と聞きたいことがあるため、話を聞こうとしたが、彼らは急いでいるらしく、直ぐに移動しなければならないということで、彼らの乗ってきたという、馬の後ろに乗せてもらい、移動しながら話を聞くことになった。揺れのせいで何度か舌を噛みそうにはなったが・・・・。
ここは何処なのか?さっきのは何だったのか?スライムがでろでろしていたんだが、などなど・・・・・・。様々な質問をしたが、彼らは助けた恩を感じてか、好意的に答えてくれた。
違う世界から来たなどと話をしたら、面倒なことになるだろうと思い、遠いところから来たということにして話を合わせた。服装の違いなどについてもそれで通した。
もしも本当のことを言ったとしても、到底信じては貰えないだろうが、言って妙な不信感を与えるよりは、この方が良いだろうという判断だ。
話を聞き、まず分かったのは、ここはローミリアと呼ばれている大陸で、彼らは大陸にある一国家の、ヴァスティナ帝国というところの兵士であるらしい、と言うことである。
(話を聞く限りだと、やっぱり異世界に迷い込んだってことだよな)
何となくだが、予想はしていたこともあり、特別驚きはしなかったが、未だに信じられないという気持ちはある。だが、現実はライトノベルにありがちなとんでも話である。現実を直視しなければ、この先が、生きていくことすら叶わないであろう状況である以上、信じるしかないというのは、頭では理解できている。
しかし、そんなことよりも重要な問題が判明してしまった。
次にわかったことは、今自分たちが向かっているヴァスティナ帝国は、現在滅亡寸前ということ。・・・・・・状況は最悪と言える。
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