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凍解4
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全く怖くなかった。っていうのは、言いすぎだけど、でも言うほど怖くは無かった。
そう。私達は、無事に滑り降りてきて、宿泊している旅館まで戻ってこれたのだ。
全く先が見えない吹雪の中、逞しく動く背中の筋肉。
ニット帽はレンタル出来なくて、国重さんが『使って』と被せてくれたもの。
その国重さんは、ネックウォーマーを鼻まで伸ばしていて、なるべく雪が顔に当たらないようにしているけど、雪があたってきっと痛いはず。降りる前に、ニット帽を返せばよかったと、後悔した。
ゲレンデを降っていてみた世界は、きらきら輝いていた白銀の世界から一変して、薄暗い灰色の世界。
もし、コースの分かれ道を見落として、遭難したら。とそんな考えが過ぎるけれど、国重さんと一緒なら、それも怖くないと、私は思った。
気がつけば、灰色だった世界はまた日差しがさしていて、滑っている人たちがチラホラと目につくようになっていた。
最初の初心者コースの入り口まで戻ってきて、お互いの姿を見てビックリ!国重さんの全身という全身が、真っ白!頭には軽く雪が積もっちゃって、眉毛、睫毛は、白く凍ってる始末。
私は、腰にまわしていた腕だけが真っ白で、腕をほどいた時に軽く積もった雪が落ちた。
他の人たちと違うというのは、自分の目から見ても浮いていて、尚且つ、自然の脅威を体験して無事辿り着いたという安堵感に二人して大笑いした。
「とりあえず、こんな状態だと風邪引くから帰ろうか。」
「そうですね。国重さん真っ白ですものねっ!」
「フッ!伊藤さんは筋肉痛で泣くかな。」
「泣きませんよっ!温泉でちゃーんとマッサージしますもんっ」
「明日筋肉痛こなくて、翌日くるとかね。」
「なんで、そんな意地悪言うんですかーっ」
「いやぁ~。沢山転んでいたから心配で~。」
「全然心配っていう顔じゃないですよっ!もうっ」
ポンポンと言い返しながら私達は、旅館に引き返して行った。
旅館の入り口で、板や、ウェア、ブーツを脱いでいると、今井さん 田原さん、めぐみちゃんが戻ってきた。
「おーっす。二人の感じから見て、また吹雪かれた?」
と、今井さんが国重さんを小突いてる。
「十箇所スキー場行って、全部に吹雪かれる国重パワーが俺は怖いねっ」
と田原さん。
「皆さんお帰りなさい。三人は吹雪かれなかったんですか?」
私が三人のウェアを見ると、全然雪が付いていない。
「全然~。ずっと晴れてて気持ちよかったよ。」
「・・・本当に国重さんのところだけ吹雪くんですね。」
「まあ、あの吹雪を体験して、ちゃんと下山している伊藤さんの、これからのスキー体験はきっと楽勝になるよっ」
田原さんにそう言われて、私は曖昧に頷くしかできなかった。
今、冷静に考えると、自分の力だけで滑ったのって、最初だけ・・・。
あとは、国重さんが後ろからサポートしてくれたり、スティック一緒に握ったり、足さばきを足で教えられたり、最後は、後ろにしがみ付いてコースを下りてくるって・・・。
私は、急に顔があげれなくなって、そばにいためぐみちゃんの腕をとって
「めぐみちゃんとお風呂に行くので、お先に失礼しますっ」
とその場から逃げ出した。
「ちーちゃんや、」
「なんだい。」
「なんか、面白そうだから、話聞かせてね?」
「拒否したら?」
「拒否という選択肢はありません。裸の付き合いもしつつ、女子トーク!さあ、お風呂お風呂ーっ」
二人並んで、にごり湯に浸かる。
そして、洗いざらい喋らされた。いろんな意味で、私グッタリだ。
浴槽の木の縁に頭を乗せれば、ふんわりと木の香り。そしてチラチラと降る雪が顔に降ってくる。
「ん~。私、国重さんは今日を含めて二回だったかな?まあ、それしか会ってないんだけど、ちーちゃんの言う、面倒を見てくれたことなんて一度もないなぁ。」
「ボードは誰から?」
縁に腰掛けているめぐちゃんを見遣る。
「滑り方を教えてくれたのは、今井にーさん。ボードの履き方と、滑り出しを口頭で言われて、そのまま一番上まで連れて行かれて、自力で降りて来いって。」
笑いながら言ってるけど、それって凄い雑だよね・・。
「国重さんも一緒に居たんだけど、ちーちゃんみたいに教えてくれなかったし、そんなに口数が多い人でもなかったから、今日ちーちゃんと話をしてるところを見て、私が驚いたんだけどっ!しかも、笑うなんて無かったよ~。」
「そうだったんだ~・・・。」
浴槽に沈んできためぐみちゃんが、縁に腕をかけて顔をのぞいてくる。
「ちーちゃん、楽しかった?」
「ん?スキー、楽しいねっ!」
「そういう事じゃなくて、国重さんと二人で楽しかった?」
「・・・・・たのしかった。」
ぼそっと呟いたら、隣の露天風呂から聞きなれた声が聞こえてきた。
「うおーっ!露天ちょーさみぃぃぃぃぃ!!」
「おまっ、寒いって言いながら端に積もってる雪なげてくんなよっ!ばかっ」
「また、雪降り始めたなぁ~」
「田原さん、国重さん、今井さん・・だね」
「この声の近さとすると、そこの手すりちょっと乗り越えたら見えるかもね・・・」
めぐみちゃんが、浴槽から出て、手すりに乗り出し隣を覗こうとする。
「ぎゃーっ やめてよめぐみちゃんっ!!」
私は、慌ててめぐみちゃんの体を手すりから離そうとしたら、今井さんの顔が向こうの手すりから出てきた。私は慌てて浴槽に逃げたけど、めぐみちゃんはそのまま・・・。
「おっ、やっほー。ちょうどいいや。後三十分で夕飯の時間だからなー。」
「・・・今井にーさん、そこからこっちは見えないよね?」
「風呂場自体が薄暗い間接照明だから、全く持って見えないなっ」
「・・私達、先にでまーす。レストラン前集合でいいですよねー?」
「あいよー。」
めぐみちゃんが戻ってきて、シャワーで全身を暖めたあと脱衣所に向かう。私も、そっと浴槽から出て脱衣所に向かった。
レストランの席順が私の向かいに国重さん。
顔が上げられない。というか、スキーの件を思い出して、直視できない。
そして、前に座る国重さんから視線を感じて、ご飯が喉を通らない。
「伊藤さん、湯あたりでもしたの?食事も進んで無いし。無理しなくてもいいよ。先に部屋戻る?」
この視線から逃れられるのなら、私はそうしたいっ渡りに船!と食いついた。
「そうですね。先に戻ってます。」
と、私が席を立ったら、国重さんも一緒に立った。
「俺は食べ終わってるから一緒に。」
なぜそーなるー!! あぁ、胃が痛い。。。
そう。私達は、無事に滑り降りてきて、宿泊している旅館まで戻ってこれたのだ。
全く先が見えない吹雪の中、逞しく動く背中の筋肉。
ニット帽はレンタル出来なくて、国重さんが『使って』と被せてくれたもの。
その国重さんは、ネックウォーマーを鼻まで伸ばしていて、なるべく雪が顔に当たらないようにしているけど、雪があたってきっと痛いはず。降りる前に、ニット帽を返せばよかったと、後悔した。
ゲレンデを降っていてみた世界は、きらきら輝いていた白銀の世界から一変して、薄暗い灰色の世界。
もし、コースの分かれ道を見落として、遭難したら。とそんな考えが過ぎるけれど、国重さんと一緒なら、それも怖くないと、私は思った。
気がつけば、灰色だった世界はまた日差しがさしていて、滑っている人たちがチラホラと目につくようになっていた。
最初の初心者コースの入り口まで戻ってきて、お互いの姿を見てビックリ!国重さんの全身という全身が、真っ白!頭には軽く雪が積もっちゃって、眉毛、睫毛は、白く凍ってる始末。
私は、腰にまわしていた腕だけが真っ白で、腕をほどいた時に軽く積もった雪が落ちた。
他の人たちと違うというのは、自分の目から見ても浮いていて、尚且つ、自然の脅威を体験して無事辿り着いたという安堵感に二人して大笑いした。
「とりあえず、こんな状態だと風邪引くから帰ろうか。」
「そうですね。国重さん真っ白ですものねっ!」
「フッ!伊藤さんは筋肉痛で泣くかな。」
「泣きませんよっ!温泉でちゃーんとマッサージしますもんっ」
「明日筋肉痛こなくて、翌日くるとかね。」
「なんで、そんな意地悪言うんですかーっ」
「いやぁ~。沢山転んでいたから心配で~。」
「全然心配っていう顔じゃないですよっ!もうっ」
ポンポンと言い返しながら私達は、旅館に引き返して行った。
旅館の入り口で、板や、ウェア、ブーツを脱いでいると、今井さん 田原さん、めぐみちゃんが戻ってきた。
「おーっす。二人の感じから見て、また吹雪かれた?」
と、今井さんが国重さんを小突いてる。
「十箇所スキー場行って、全部に吹雪かれる国重パワーが俺は怖いねっ」
と田原さん。
「皆さんお帰りなさい。三人は吹雪かれなかったんですか?」
私が三人のウェアを見ると、全然雪が付いていない。
「全然~。ずっと晴れてて気持ちよかったよ。」
「・・・本当に国重さんのところだけ吹雪くんですね。」
「まあ、あの吹雪を体験して、ちゃんと下山している伊藤さんの、これからのスキー体験はきっと楽勝になるよっ」
田原さんにそう言われて、私は曖昧に頷くしかできなかった。
今、冷静に考えると、自分の力だけで滑ったのって、最初だけ・・・。
あとは、国重さんが後ろからサポートしてくれたり、スティック一緒に握ったり、足さばきを足で教えられたり、最後は、後ろにしがみ付いてコースを下りてくるって・・・。
私は、急に顔があげれなくなって、そばにいためぐみちゃんの腕をとって
「めぐみちゃんとお風呂に行くので、お先に失礼しますっ」
とその場から逃げ出した。
「ちーちゃんや、」
「なんだい。」
「なんか、面白そうだから、話聞かせてね?」
「拒否したら?」
「拒否という選択肢はありません。裸の付き合いもしつつ、女子トーク!さあ、お風呂お風呂ーっ」
二人並んで、にごり湯に浸かる。
そして、洗いざらい喋らされた。いろんな意味で、私グッタリだ。
浴槽の木の縁に頭を乗せれば、ふんわりと木の香り。そしてチラチラと降る雪が顔に降ってくる。
「ん~。私、国重さんは今日を含めて二回だったかな?まあ、それしか会ってないんだけど、ちーちゃんの言う、面倒を見てくれたことなんて一度もないなぁ。」
「ボードは誰から?」
縁に腰掛けているめぐちゃんを見遣る。
「滑り方を教えてくれたのは、今井にーさん。ボードの履き方と、滑り出しを口頭で言われて、そのまま一番上まで連れて行かれて、自力で降りて来いって。」
笑いながら言ってるけど、それって凄い雑だよね・・。
「国重さんも一緒に居たんだけど、ちーちゃんみたいに教えてくれなかったし、そんなに口数が多い人でもなかったから、今日ちーちゃんと話をしてるところを見て、私が驚いたんだけどっ!しかも、笑うなんて無かったよ~。」
「そうだったんだ~・・・。」
浴槽に沈んできためぐみちゃんが、縁に腕をかけて顔をのぞいてくる。
「ちーちゃん、楽しかった?」
「ん?スキー、楽しいねっ!」
「そういう事じゃなくて、国重さんと二人で楽しかった?」
「・・・・・たのしかった。」
ぼそっと呟いたら、隣の露天風呂から聞きなれた声が聞こえてきた。
「うおーっ!露天ちょーさみぃぃぃぃぃ!!」
「おまっ、寒いって言いながら端に積もってる雪なげてくんなよっ!ばかっ」
「また、雪降り始めたなぁ~」
「田原さん、国重さん、今井さん・・だね」
「この声の近さとすると、そこの手すりちょっと乗り越えたら見えるかもね・・・」
めぐみちゃんが、浴槽から出て、手すりに乗り出し隣を覗こうとする。
「ぎゃーっ やめてよめぐみちゃんっ!!」
私は、慌ててめぐみちゃんの体を手すりから離そうとしたら、今井さんの顔が向こうの手すりから出てきた。私は慌てて浴槽に逃げたけど、めぐみちゃんはそのまま・・・。
「おっ、やっほー。ちょうどいいや。後三十分で夕飯の時間だからなー。」
「・・・今井にーさん、そこからこっちは見えないよね?」
「風呂場自体が薄暗い間接照明だから、全く持って見えないなっ」
「・・私達、先にでまーす。レストラン前集合でいいですよねー?」
「あいよー。」
めぐみちゃんが戻ってきて、シャワーで全身を暖めたあと脱衣所に向かう。私も、そっと浴槽から出て脱衣所に向かった。
レストランの席順が私の向かいに国重さん。
顔が上げられない。というか、スキーの件を思い出して、直視できない。
そして、前に座る国重さんから視線を感じて、ご飯が喉を通らない。
「伊藤さん、湯あたりでもしたの?食事も進んで無いし。無理しなくてもいいよ。先に部屋戻る?」
この視線から逃れられるのなら、私はそうしたいっ渡りに船!と食いついた。
「そうですね。先に戻ってます。」
と、私が席を立ったら、国重さんも一緒に立った。
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